十月(いちおう捨てるけどとっておく)スカート | スカート | 澤部渡 | 澤部渡 | | 君には懐かしい十月になるかな? いつか忘れても 大切なことは 時間が過ぎてから 気づいたりするのかもね 頭の中に 留まる景色も いつのまにか 染まってゆきそう なくしても おとしても わすれてもいないよ 君には懐かしい十月になるかな? 思い出すたびに さみしくなったり たのしくなるような 十月に足を止めてみる |
駆けるスカート | スカート | 澤部渡 | 澤部渡 | スカート | 欠けてしまったものもあるけれど 積み上げた日々に変わりはないんだ 諦めて前を向くよ 忘れ方を忘れてしまったみたい あの日の君がまるでそばにいるようだよ 行き場をなくした言葉の代わりに 手を振ることさえできずにいるんだ 鍵をかけ全てしまおう 綯交ぜの気持ち抱えて 痩せたアスファルト駆ければ 私でもたどりつくかな? |
ODDTAXIスカートとPUNPEE | スカートとPUNPEE | スカートとPUNPEE | スカートとPUNPEE | | 底流に寄り添って カーブを曲がればまた 暗渠に落ちていくようだ 何が見える? 何が響いてる? こたえてよ 街はレコードで 日々を乗せた針が晒してるノイズ 僕は背景になって 君にとっちゃ 所詮ゴミ処理 理詰めしたレジュメじゃ解けない謎のリズム ゲンナリさ 慣れる 街に縁取られた自分をしって。。。嫌になるけど 掛け違えた記憶 グッドモーニング くもり飽きたスカイ 混ざり合わない目線の先へ たどり着けるか 戯けてもよし もけもけするのもよし けど あっちゅうまにでる老廃物 排気ガスとかCo2 本当 人生もオートマ どうせコミュニケーションなんて演技力 (Hold On) 学校じゃ知れない身の程 このアニメ参照のほど おばけガード抜けてさ もう今日はこのぐらいで 周りみればほら 顔なじみの古馴染みのひねくれ者 金返せよ 揺れて こぼれ落ちて ほころびは連なって まるで袋小路じゃないか! 僕らはずっと 扉たたけないまま 掛け違えた記憶 見慣れたはずの景色に 足りないものがあるんだ 混ざり合わない目線の理由を 思い出せるか |
粗悪な月あかりスカート | スカート | 澤部渡 | 澤部渡 | | 悲しいけど もうこれ以上 悲しい話はしたくない バタンと閉じた 扉からは 糸のように灯りがのびるだけ 逃げ出せたなら 今でもここでもない場所がいい 気づけよ 足りないことは 枷になりうるのか? もう余白はない 塗り潰しても 変わることは 期待しないよ 君も僕も (大人に)なれないまま スピードだけがあがってしまう バタンと閉じた扉から ありもしない未来が手紙のような顔で 手を伸ばしても 振り払う勇気はあるかな? 時間をかけて 台無しにするにはどうすればいい? 僕らは ここにいるのを 選んだはずだった 諦めではない 照らしてくれ 粗悪で脆い 月あかり |
この夜に向けスカート | スカート | 澤部渡 | 澤部渡 | スカート | 切り絵のような街だ 誰もいない 靴音もしない ひとかけの 静かな夜に座り 何度も 信号機が 瞬いても いとしい日々が 踊るように過ぎるだけ 弾かれてみて わかったことがあるんだ ちらばる白い紙 踏み越えてみたい 抱え込んだ不自由を ここで手放そうよ 昨日よりもいくらか 価値ある秘密さ 切り絵のような街だ 誰もいない 靴音もしない ひとかけの 静かな夜に座り いつか見た夢のその裏側から この夜に向け 今からでもどうぞ手を振ってよ |
標識の影・鉄塔の影スカート | スカート | 澤部渡 | 澤部渡 | スカート | バックミラーには 波打つ屋根が映る 遠ざかる程甘く 選ばなかった 道はどんなところへ 続いただろうか 遮音壁の向こうで 見たこともない夕暮れが 街並みを染めあげる たとえばこのまま 走り続けたとしても どこまで行けたのだろう 標識の影や鉄塔の影踏み越え 急ぐ理由なんてあるかな 遮音壁の向こうで 見たこともない夕暮れが 街並みを染めあげる 帰り道はいつも 少しだけ切なくなってしまう あの歌を口ずさむ |
架空の帰り道スカート | スカート | 澤部渡 | 澤部渡 | | 映画の中にひとり 迷い込んで 車を走らせる…… ことがあるとして 想像とは違って 一本道や 険しい道でさえ なかったけれど 振り返ったなら まだ行くべき場所があったはずじゃないか 道の向こう! 続くその道の向こうへ 余すことなく今を 焼きつけたい 今どきはフィルムじゃ ないんだろうけど あと少し走れ……ば カットの声がかかるかもしれない 道の向こう! 急がなくたっていい きっとここで シーンは変わる 架空の帰り道 |
Aを弾けスカート | スカート | 澤部渡 | 澤部渡 | | 何が足りない? 話せば話すだけ 全てを間違ってきた ような気がする のだけれど きっと 私は 今でも君のこと 許せてはいないんだ 呪いのように 巡る いつだって 準備をしておけ Aと言われたら Aを弾くだけ だ ためらわないように 何が足りない? 逆らってみようよ どんな夜でも夜は夜だよ! Aを今弾け |
私が夢からさめたらスカート | スカート | 澤部渡 | 澤部渡 | | ふたりは 諦めてる 緩やかなカーブで 坂道で いくつも いくつもの 見送った日々が ふたりを責めるけど ノートを繰る 手が止まる これまでを これからを 束にしようと もがくけど 鍵をかけるのも かんたんじゃないのか 私が夢からさめたら 私が夢からさめたなら |
背を撃つ風スカート | スカート | 澤部渡 | 澤部渡 | スカート | 長い道で 振り返ることさえ 出来ずにいて 何を探し 何を見つけ出して 何を記せたなら 私は私になれたのかな 手に負えないほど 強い風を 頬に 受け 今は進めと言うのか 思い込みと 言い訳のボートが 沈んでいく 足りないものも 失くしたものも 全部 いつか 忘れてしまうのならば 君の手の中で きしみをあげる 悪い予感たち 塗りつぶせたら 手に負えないほど 強い風も 頬に 背に 受け私は 進めるのか |
しるしをたどるスカート | スカート | 澤部渡 | 澤部渡 | | 時間ばかりが 過ぎてしまった 私の手には なにか残ったかな 急ぐ理由なんてなかったのに どうして立ち止まらなかったのだろう 何も持たずに 今日が暮れてしまうのか 空いた すきまは埋まりそうもないけど 名前もない 通りを歩こう ひとつひとつしるしをつけて たどってみる なにも持たずに 今日が暮れそう 頭の中 地図を広げて どこへ行こう |
窓辺にてスカート | スカート | 澤部渡 | 澤部渡 | | ほつれた糸をたぐって 空白を引き寄せる それなのになお まとまらない 空席に陽があたって 静かに揺れる午後を どうやりすごす 花はもうしおれて 枯れるのを待ってる 溶かしても 溶かしても 変わらないようだね 渦を覗き込むだけ 掴みかけた言葉も ほどけてゆく 花はもうしおれて 枯れるのを待ってる 追い越しても 追い越しても まぼろしのようで ぼくを待ってはくれない 花瓶の水は濁って 煙草の火も消えおちて 空白を迎えようにも ひとりじゃ抱きしめられない |
海岸線再訪スカート | スカート | 澤部渡 | 澤部渡 | 澤部渡 | 足りないピースが 多すぎやしないか 元には戻りそうもないけど 続けようか それでも陽は翳る 風は悪くはない ああ 待っていたんだ ひしゃげた線の上で 踏みはずそう 今なら 大目に見てくれる ああ 枯れてしまった 窓に何が映る どこから話そうか 「打つ手はなし!」 誰にも 知られず ここまで来れたのに ああ むやみやたら広がる 問の中に ひとつも解はない 透かして見えたものは 通り過ぎただけの いつかの海岸線 それでも夜は来る 風は凪いでもまだ ああ 待ちくたびれ 待つこともできずに 足りないこともある 数は重要ではない ああ 暮れてしまった 窓に光が射す |