中島みゆき「組曲(Suite)」の歌詞一覧リスト

曲名 歌手名 作詞者名 作曲者名 編曲者名 歌い出し
36時間中島みゆき中島みゆき中島みゆき中島みゆき小林信吾・瀬尾一三1日は36時間と決めたんです 他人(ひと)さまの進み方は知りません お陽さまが昇って次に昇るのが1日じゃなく 次が昇るのを見届けて沈むまでが1日 出来ることが まだ間にあう し残したことが まだ間にあう ゆっくりゆっくり 悲しみは癒えるだろう 大切に大切に 愛する人と歩くだろう おそるおそる 人は変わってゆけるだろう 追いつめられた心たちよ 36時間に来ませんか 追いつめられた心たちよ 36時間に来ませんか  1日は36時間と忘れていました 子供の頃には知ってたのに お陽さまが直接教えてくれたのに なのにいつしか小賢(こざか)しく1日を短くしてしまった うろたえれば見まちがえる 慌てれば忘れ物を残す ゆっくりゆっくり 痛みの膜ははがれる やさしくやさしく 大切な人に尽くすだろう 休み休み 呼吸は深くなってゆけるだろう 追いつめられた心たちよ 36時間に来ませんか 追いつめられた心たちよ 36時間に来ませんか 追いつめられた心たちよ 36時間に来ませんか
愛と云わないラヴレター中島みゆき中島みゆき中島みゆき中島みゆき瀬尾一三愛という言葉を一度も使わずに あの人だけわかる文(ふみ)を書く 誰か覗(のぞ)いて見ようとしても 季節伺(うかが)いと読めるだけ あの人だけ読みとれる言葉散りばめて 心当たりにそっと触れる言葉散りばめて 手を触れて 愛と云わずに互いの心に手を触れて 白日(はくじつ)のもとに文(ふみ)を書く  愛という言葉に愛は収まらない さりとて伝えずには伝わらない 喉元に答迫るような言葉は あえて使わない 読みたい文字 他人は探して読み進む 裸な文字を探り当てるために読み進む 嘘じゃない 愛と云わずに慕わしさに衣(きぬ)を着せかけて 白日(はくじつ)のもとに文(ふみ)を書く  あの人だけ読みとれる言葉散りばめて 心当たりにそっと触れる言葉散りばめて 手を触れて 愛と云わずに互いの心に手を触れて 白日(はくじつ)のもとに文(ふみ)を書く
ライカM4中島みゆき中島みゆき中島みゆき中島みゆき瀬尾一三モデルはどんなつもりに写ろうかと あれこれ考えてやって来た それなりに モデルはどんなつもりに写ったかと 期待を籠(こ)めて出来上がりを覗(のぞ)き込む ところがそこに姿はない 期待を籠(こ)めた姿はない モデルは黙り込んで 踵(きびす)を返す だってそれはライカM4 無理もなくてライカM4 こいつが撮るのは風と光 他(ほか)にはあとひとつだけ だってそれはライカM4 無理もなくてライカM4 こいつが撮るのはレンズの手前 カメラマンの涙だけ  モデルは何(なん)の色に染まろうかと 腕の見せどころを考えてやって来た モデルは新たな色を創り出せたか 意地の見せどころを探して覗(のぞ)き込む ところがそこに貌(かたち)はない モデルは透明に写るだけ 靴音荒げ モデルは立ち去った だってそれはライカM4 無理もなくてライカM4 こいつが撮るのは風と光 他(ほか)にはあとひとつだけ だってそれはライカM4 無理もなくてライカM4 こいつが撮るのはレンズの手前 カメラマンの涙だけ  時がすぐに過ぎるのは 良(い)いことかもしれないね つなぎとめることは出来たかい 今日吹いた風を  モデルは逃げて指示に従わない 機嫌悪いらしく 話に応えない モデルはよけてフレームに収まらない 〆切りの時間ばかりがただ過ぎてゆく あれはどこかで見た奴だと 気がつけば忘れようもなく 子供の頃の自分がそこにいた だってそれはライカM4 無理もなくてライカM4 こいつが撮るのは風と光 他(ほか)にはあとひとつだけ だってそれはライカM4 無理もなくてライカM4 こいつが撮るのはレンズの手前 カメラマンの涙だけ
氷中花中島みゆき中島みゆき中島みゆき中島みゆき小林信吾・瀬尾一三誰にも頼らずに強く歌うことに憧れ なさけないほど何ひとつ叶(かな)わぬ自分を知る 誰にも甘えずに歌う潔(いさぎよ)さに憧れ 境界線の重なりが痛い街でうずくまる 夏だったよね 抱き合ったのは 明日(あす)を思わず むさぼるように 夏だったよね 失ったのは わけもわからず ただ待っていた もう泣かない もう呼ばない 後悔の資格もない 情(じょう)を持たない花のように 氷の中立っている  夢を見てた それは誰にでも許される宝物だ 飛び立つことに不器用な人間にとってさえも 溢(あふ)れかえる夢どれもこれも 届きそうで捨て難(がた)くて 置き去りにして気付かない 一番だいじなものに 夏だったよね 間違ったのは 一瞬の今と 永劫(えいごう)の未来 夏だったよね 欲しかったのは もう戻らない 一瞬の今 なんて冷たい熱だろう 灼熱も情熱も 君の無い夏ならば 氷の中咲いている  夏だったよね 抱き合ったのは 明日(あす)を思わず むさぼるように 夏だったよね 失ったのは わけもわからず ただ待っていた もう泣かない もう呼ばない 後悔の資格もない 情(じょう)を持たない花のように 氷の中立っている 君の無い夏ならば 氷の中咲いている
霙の音中島みゆき中島みゆき中島みゆき中島みゆき小林信吾・瀬尾一三今夜のうちに話してしまいたかったの 私の嘘とあやまちのこと あなたが酔って眠る時には 芝居の布団を掛けたくなかった 聞きたい話じゃないでしょうけど 好きな人ができたの私 少し前から ねぇ 霙って音がするのね 雨とも違う窓の音  ひどいことをしてしまったの 私どうしたらいい 誰かへ本気を移したかったのね 本気で好きと心を決めてから あなたと似た声のせいだと気づいたの 謝れないわ 残酷すぎて どうしたらいいの私 何か言ってよ ねぇ 霙って音がするのね 雪より寒い夜の音  私は手札をテーブルの上に 愚かに顕(あら)わに放り出し あなたは静かに窓の外を見てる 静かに誰かを隠してる  聞きたい話じゃないでしょうけど 他人から聞かされる前に話したかった ねぇ 霙って音がするのね 雪より寒い夜の音 ねぇ 霙って音がするのね 雪より寒い夜の音
空がある限り中島みゆき中島みゆき中島みゆき中島みゆき瀬尾一三アゼルバイジャンの夕暮れは 女満別(めまんべつ)の夕暮れと変わらない 歩いているうちにいつのまにか 紛れ込んで続いてゆきそうだ 銃で砕かれた建物や 鉄条網が視界を塞いでも まるで昔からいるように 私はそこにいるだろう 肌を包む布がある 私は赤児に返る 誰か歌う声がする 私は子供に返る 空がある限り 私の暮らす町 なつかしさも わずらわしさも 美しさも 汚なさも あなたと私の町  これから朝に転じる前が 夜のいちばん寒い時間でしょう あなたにたどり着かないのは まだ寂(さみ)しさが足りないのでしょう あなたの傍へゆくために パスポートもビザも必要がない 空を見上げて 空に溶けて 空を伝ってゆく そこに夏は来るかしら そこに冬は来るかしら そこに人は住むかしら そこに神は住むかしら 空がある限り 私の暮らす町 なつかしさも わずらわしさも 美しさも 汚なさも あなたと私の町  取り替えてみませんか あなたがここに 私がそこに どちらの寂(さみ)しさも変わらない 共にいないならば 空がある限り 空がある限り なつかしさも わずらわしさも 美しさも 汚なさも あなたと私の町 なつかしさも わずらわしさも 美しさも 汚なさも あなたと私の町
もういちど雨が中島みゆき中島みゆき中島みゆき中島みゆき瀬尾一三もういちど雨が降りだしたみたいだね 遠ざかる車たちの足音が濡れている この街の雨は ひそやかな音で降るね 今もまだ馴染(なじ)めなくて 聞き逃しそうになる 偶然は一生に一度しかないのかな もういちど始まりの偶然はないのかな 愛はどこだ 指の隙間(すきま)から こぼれ落ちた日々を探している 愛はどこだ あの日々は もういちど雨が降りだしたみたいだね もういちど素直になれば やり直せるだろうか  遠い日に旅に出て 今もまだ旅に居て 帰るのに足りるだけの理由を探している この街の外で もういちど出会えたなら 寂しさに騙(だま)されずに 求め合えるだろうか 過ぎてゆく時間より他(ほか)にもうないのかな 悲しみを拭い去る奇跡はないのかな 愛はどこだ まるで水のように こぼれ落ちた夢を探している 愛はどこだ はじめから もういちど雨が降りだしたみたいだね もうないと思っていた空が まだあるらしい
Why & No中島みゆき中島みゆき中島みゆき中島みゆき瀬尾一三何か変だと第六感が今うしろ髪引っ張った だけど訊いたら気まずいようで ここで訊いたら間(ま)が悪いようで 何か変だと寒気(さむけ)のように今いやな感じがした だけど訊いたら機嫌損(そこ)ねそう ここで訊いたらアタマ悪そうで 根拠もないし 証拠もないし 理屈では敵(かな)わない でもだいたいそういうのが当たりなんだよね 訊くべきだったね「なんでさ」ってね 間に合わせの納得で黙り込まないで もしかしたら世の中はそういうものかもしれないなんて “そういうもの”なんて あるもんか 訊けばいいじゃんいいじゃん「なんでさ」ってね 訊けばいいじゃんいいじゃん「Why & No & No」  どこか痛いと心の鱗(うろこ) 無理に剥(は)がれる音がした だけど異論は無礼なようで 進めなければ時間ないようで どこか痛いと匂いのように疑わしさがそそけ立つ だけど異論は間違いなようで 進めなければ仕方ないようで いつもそうだ繰り返しだ その弱味知られてる 甘いもんだと ちょろいもんだと エサになっている 言うべきだったね「ことわる」ってね その場しのぎのお愛想は もうたくさんだ もしかしたら世の中が正しいものかもしれないなんて “正しい他人”なんて あるもんか 言えばいいじゃんいいじゃん「ことわる」ってね 言えばいいじゃんいいじゃん「Why & No & No」 手抜きせんで言えばいいじゃん 「Why & No」
休石中島みゆき中島みゆき中島みゆき中島みゆき瀬尾一三あなたが急に早足で 何か約束でも思い出したように登ってゆく 待ってください 呼ぶ声は切れぎれに 日の暮れがたに 石段は長い 「もういいよ」 休石(やすみいし)で休んで待っていてね 「もういいよ」 家々の灯りが増えてゆく 私はヒールを脱ぎ捨てて 後悔坂を這い登る  忘れていない 忘れたつもりでいただけ 隠れ鬼をしようと私が言った 私が鬼です あなたは痛む足を引き上げ引き上げながら 登って行った 見えなくなるまで登って行った 「もういいよ」 休石(やすみいし)で休んで待っていてね 「もういいよ」 伝えればよかった言(こと)の葉(は)が散っている 私は両手に掻(か)き集め 後悔坂を這い登る  待ってください 呼ぶ声は切れぎれに 日の暮れがたに 石段は長い 「もういいよ」 休石(やすみいし)で休んで待っていてね 「もういいよ」 伝えればよかった言(こと)の葉(は)が散っている 私は両手に掻(か)き集め 後悔坂を這い登る 私は両手に掻(か)き集め 後悔坂を這い登る
LADY JANE中島みゆき中島みゆき中島みゆき中島みゆき瀬尾一三LADY JANE 店を出るなら まだ LADY JANE 暗いうちがおすすめです 日常な町角 LADY JANE どしゃ降りの夜なら LADY JANE 古い看板が合います 色もない文字です 愛を伝えようとする二人連れが ただジャズを聴いている 愛が底をついた二人連れも ただ聴いている 時流につれて客は変わる それもいいじゃないの この町は乗り継ぎ人(びと)の町 LADY JANE 大好きな男が LADY JANE この近くにいるの たぶんここは知らないけど LADY JANE  LADY JANE 脛(すね)に傷ありそうな LADY JANE マスターはいつも怒ってる 何かを怒ってる LADY JANE 昔の映画より LADY JANE 明日(あした)の芝居のポスターが 何故(なぜ)か古びている 座り心地が良いとは言いかねる 席はまるで船の底 常に灯りは霞(かす)んでいる 煙草のるつぼ 時流につれて町は変わる 迷い子になる程変わっちまっても この店はあるのかな  酔いつぶれて寝ていたような片隅の客が ふいとピアノに着く 静かに遠ざかるレコードから 引き継いで弾く 時流につれて国は変わる 言葉も通じない国になっても この店は残ってね LADY JANE 私は一人です LADY JANE 歩いて帰れる程度のお酒を作ってね LADY JANE 店を出るなら まだ LADY JANE 暗いうちがおすすめです 日常な町角 LADY JANE
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