左腕で待ってる

ぶかぶかなあなたの腕時計を
はめなおしては何回も見てしまう
帰りのバス照らす茜空は
あなたの町に続いている

会えなくなるたびに
時計交換するおまじない
頬よせて 耳すませば
優しい気持ちになれるのよ

いつでも一緒にいるみたいだね
知らないことが増えてくけど
お互いの時間預けてるから
安心しながら 左腕で待ってる

手をつなぎ信号待ちしている
恋人達の笑顔を見ていると
ワイシャツ着た誰かの背中に
ついあなた重ねたくなる

少しずつ近づく
あなた帰ってくる夏休み
辛いとき 悲しいとき
頑張れるエネルギーだから

窓の風揺らす髪 あなたが
撫でた時より伸びたけれど
私はあの日と変わらない
同じ気持ちのまま 左腕で待ってる

いつでも一緒にいるみたいだね
だんだん進む秒針が
夏を連れて来てくれるから
もうじき会えるね 左腕で待ってる
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