白蓮

夜更けに咲かせた 花びらは
夜露を受けずに たためない
心変わりの せつなさに
生身の女も ふるえています
ああ もっと もっと もっと やさしくしてほしい
あなただけに 見せたものを いじめないで
闇がゆれる 罪がゆれる 白蓮の花
ゆれているのは あなたでしょう

こんなに愛した ことはない
こんなに憎んだ こともない
花は乱れて 散りながら
季節の終わりを 知るのでしょうか
ああ もっと もっと もっと やさしくしてほしい
あなただけにあげたものを こわさないで
花が濡れる 夢が濡れる 裏切りながら
濡れているのは わたしでしょうか

ああ もっと もっと もっと やさしくしてほしい
あなただけに見せたものを いじめないで
闇がゆれる 罪がゆれる 白蓮の花
ゆれているのは あなたでしょう
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