25時の月

終電間際の改札を抜けて君の家に向かうよ
静けさが眠る街の中を急ぎ足で

週末だけのわずかな時間でも二人が見つめあえば
日常に積もる悲しみさえ忘れられる

今夜の月のように痩せ細った心
じんわり満ちてゆくよその笑顔で

伝えたい
誰より君を愛してる
いつだって君を愛してる
二人の距離が近づく度に
胸の隙間が埋まってゆく

誰より君を愛してる
いつだって君を愛してる
どんな夜でも欠けることのない
満ちた光が僕らを照らしてくれる

嫌われないよう思いやるふりして風向きばかり見てる
「それでもいいんだよ」君の声に月が滲む

群青の空が夜明けを告げる
自然に肩を寄せ繋いだ手に

伝わるよ
誰より君を愛してる
いつだって君を愛してる
東の空が月を溶かしたら
そこに姿は見えないけど

誰より君を愛してる
いつだって君を愛してる
どんな夜でも欠けることのない
満ちた光が僕らを照らしてくれる

優しく照らしてくれる
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