風車は動かない

小さな頃を 思いだしても
回転木馬は もう動かなくなった
どこか遠くで 一人になっても
心がしらんで 何んにも描けない

心の中の風車が 風もないのに
動いていた昔
星降る夜に 夢をみてても
瞳がかすんで 何んにも見えない

この世の中の 暮らし方が
いつか知らずに かわっていったのか
誰か大人に 聞いてはみても
回転木馬さえ 忘れ始めていた
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