西陽のあたる部屋

西陽のあたる部屋で 二人愛しあっていた
夏はいつも汗かいて 眠れなかったよね
おまえは好きな歌を 鼻歌でうたったよね
夜はいつか 闇に溶けて
朝日におこされていたよね

正直さだけ ただ守ってきたね
貧しさにまけそうな 暮らしのなか

おまえ抱いてた日々の終わりに
始まった愛に
郵便箱に届いた
秋は薄い便箋

上を見ればきりない 下へは落ちてゆける
坂の途中 疲れきって足が動かないよ
人にたよれば終わる 自分にたよれもしない
街のひかり ぼんやりみえ
夜が沈みきっているようさ

日毎たまった 新聞のように
積み上げられてく 昨日 捨てられずに

おまえ抱いてた日々の終わりに
始まった愛に
郵便箱に届いた
秋は薄い便箋
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