いつかはいいたかった

いつかは いいたかった
雪の日の 冷たい風に
雨の日の コウモリ傘に
夜空の星に
あたしのものよ
あたしのものよ
「あなたは」と

いつかは いいたかった
あなたの うしろ姿に
駅を出る 最終列車に
見知らぬ 人に
あたしのものよ
あたしのものよ
「あなたは」と

いつかは いいたかった
眠れぬ 夜明けの雲に
ねがえりの 転げた枕に
目覚し 時計に
あたしのものよ
あたしのものよ
「あなたは」と
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