タガタメ

大丈夫って言葉とは裏腹に
沸いてゆく その証 罵声の海原(うみ)
沈んだ 二億の骸(すな)
崩れた墓場 波攫(さら)う 煌めき

咲いている この花の地下深く
孕(はら)んでいる この星の悲愴の錆(さび)
抱えた 五億の痣(あざ)
爛(ただ)れた胸が 神祟る 響(どよ)めき

世迷い言か…

確証なき戯言(たわごと)の中で
在らぬ罪の糾弾にのたれ
身罷(みまか)れば御満悦でしょうか

誰が為 邪欲の餌食にされ
誰が為 不要の自責に暮れ
誰が為 泥を浴びるのか
誰が為 血を流したのか

誰が為だ

誰が為だ
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