Sayonara

忘れないでいて
少しだけ眠ろう
春風は頬を撫でていく
横たわる身体
夢を見ることもなく
離れてゆく僕ら
重力を売り払おう
長い夢のはじまり
また巡り会う日まで
二人音も立てずにここから飛び立とう

さようなら
少しの間

遠い銀河に迷い込んだ
空に落ち続けながら
僕らは新しい星座になれるかな
何もかもが消えていくよ
瞬き一つの間に
全てが終わって全てがはじまるよ

さようなら
少しの間
目覚めるまで笑っていた
甘い夢 包まれていた

例えば世界の終わりが今日だと知っても
どうしてやめられない
種を蒔き続けることを
水を撒こう未来に
お気に入りの服を着て
ありがとう
ごめんね
おやすみ
それから

さようなら
少しの間
こわれても
構わないよ
甘い銃声聞こえていた
甘いジュースこぼれていた
包まれていた
甘い夢
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