夜啼鶯

わたしたちは夜の子
かなしみ啄む者
宿木は燃やしましょう
ほらきれいクリスマスみたいに

飴を強請るけだもの
鞭を強請れ悪い子
振り下ろした速さで
心は飛び交う炎のよう

夜啼鶯
歌を忘れた小鳥がどこへとゆけましょうか
ないものねだる図々しさ
あなたにぶつけちゃいけませんか

この街で遊びましょう
眠るなんて嘘でしょう?
朝を告げる鳴き声、ああ
くだらない全部飽き飽きよ!

笑い過ぎて涙が
弓を引いた待ち人
そう来ると思って
死を呼ぶ鳥になりました

夜啼鶯
歌を忘れた小鳥がどこへとゆけましょうか
ないものねだる図々しさ
あなたにぶつけちゃいけませんか
夜啼鶯
同じ夢を見るにはすこし遅過ぎたかしら
開かれた燕ゆく空 真っ暗に塗り潰すわたしは
やさしい

お眠りなさい
矢を抜くのはもうやめて
染め上げたならお互様になるだけ

さあ、参りましょう
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