暖簾

心にポツンと
寂しさの明かりが灯(とも)る
やさしい人に逢いたい こんな夜には
温(あた)たかな言葉に ふれたい

暖簾を 潜(くぐ)って
立ち上(のぼ)る湯気(けむり)の行方(ゆくえ)にも
ささやかな人生 謳(うた)うものがある
明日を信じて 生きたい

馬鹿な 生き方しか
どうせ できないけれど
お前らしくていいさと
今夜も 酒が笑う

死ぬほど 本気で
惚れて 惚れて 惚れて 惚れ貫いた
あの女(ひと)に逢いたい こんな夜には
気取った夢など いらない

酔って 男が涙
流せば 見苦しいね
すべて 胸にしまえと
今夜も 酒が叱る

馬鹿な 生き方しか
どうせ できないけれど
お前らしくていいさと
今夜も 酒が笑う
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