渡月橋から

桜の季節に 誘われて
想い出たどれば 嵐山
そうね あの日は はぐれぬように
あなたはこの手を 握ってくれた
二人で渡れば 別れる橋と
そんな迷信 笑い飛ばして…
渡月橋から めぐる年月(としつき)
途切れた恋の 理由(わけ)をさがすの
月が渡れば 涙も渡る
今でもあなたが 恋しくて

壊れてしまった 幸せを
呼んでも戻らぬ 桂川
そうよ 愛して 傷つくまでは
あなたのすべてを 信じていたわ
ざわめくこの胸 竹林(ちくりん)の径(みち)
ひとり行くのは すこし怖くて…
渡月橋から 恋の洛外(らくがい)
失くした夢の 欠片(かけら)さがすの
月が陰(かげ)れば 心も陰(かげ)る
それでもあなたを 憎めない

渡月橋から めぐる年月(としつき)
振り向かないと 胸に誓うの
月が沈めば 朝日が昇る
面影抱きしめ 明日(あす)がくる
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