雪なさけ

あゝ愛されて このまま散りたいと
おまえが泣けば 雪が舞う
膝にくずれる ちいさな肩を
抱きしめりゃいとしさ沁みて
わかれ わかれ話が 辛くなる
辛くなる…

あゝ幸福な 妻にも出来ないで
想い出ばかり のこすのか
白いうなじの おくれ毛そっと
指先でかきあげながら
俺も 俺もこころで 泣いている
泣いている…

あゝ夜がふけて ねむれぬ枕辺に
さだめの川の音を聞く
好きで添えない 俺たちふたり
どこへ行く 明日はどこへ
旅の 旅のおわりが 近くなる
近くなる…
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