hikari

さよなら 優しい夢 抱いて
帰ろう 夜をぬけて ひとり

瞳を 閉ざしても 声を 壊しても
きみと ともに 歩いている

祈りの 失われる 星で
望みを 殺していく 風が

こころが 砕けても うたを亡くしても
きみと ふたり 歩いている

夏草 風 せせらぎ 息をきらす坂道
黙って座る あの 公園にも
ふたり繋いだ 記憶が 生きている

きみがくれた この花にも

命が 削られてく 闇に
涙が 涸れ果ててく 痛み

指先凍えても 何度 躓いても
時をこえて 歩いていく

屋上の昼間の月 欠片 ありふれた未来
踏切 電線 道ばたの花
笑い 泣いて 寝ころんだ あの空にも

光孕み舞うカーテン 陽なたの席 小さな
木漏れ日ごしの あの街並みにも

ふたりで生きた 記憶が あふれてる

きみが触れた 指先にも

夢ならここにあるわ いつも
名前はここにあるわ 光。
×