みちのく

冬の寒さが まだ残る
奥の細道 ただひとり
寂しすぎます みちのくは みちのくは
まして忘れる 恋の旅なら
風も足音 しのばせる

痛むこころを 抱きしめて
古い町並み たどり行く
雨が来そうな みちのくは みちのくは
人の気配も 消えたみたいで
迷うこころの 日暮れ路

歩き疲れて ふりむけば
遠い山並み 日が落ちる
ひとり旅する みちのくは みちのくは
春をどこかに 置いて来たのか
今日も寒々 風が泣く
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