幻のタペストリィー

イルカ

幻のタペストリィー

作詞:イルカ
作曲:イルカ
発売日:1995/05/21
この曲の表示回数:4,038回

幻のタペストリィー
私のひざに雨がふる
ベッドの砂漠に陽が落ちて行く
ほおずき人形抱いてた
あの頃みたいに泣きたいよ
今日も私はただ一人
砂の上に立たされている
まるで窓のない部屋の中
私のひざのにわか雨
まだまだやみそうにない

砂の上にねころんで
波の音を数えている
おとなになるという事は
少しもうれしくないよ
重い毛布を肩にかけ
まぼろしの丘を越えてきた
者の様に疲れはててる
私の勇気が背を向けて
鏡の池に沈んで行く

振り向けば螺旋階段
羽根ぼうきで消されて行く
悲しいうたをうたうのは
柳の上のさよなき鳥
月夜の晩に舟を出し
釣り糸をたれて何を釣る
せめて夢をたぐりよせる
帰りそびれたわたり鳥
季節はずれの羽根の色
涙をなめてごらんよ 私はしおかろトンボ
うとうと眠くなるよ ハハコグサの胸の中

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