硝子の夜

東山奈央

硝子の夜

作詞:照井順政
作曲:照井順政
編曲:照井順政
発売日:2022/09/28
この曲の表示回数:5,413回

硝子の夜
夜の端っこに
沈み込んでいる

行く宛をなくした
言葉の束

波に揺られてる
日々の澱の様に

心の奥の方に
隠れてる

鏡が映し出す
微かな想い

煌めいた舞台の上で
幻の欠片を集めて
燃える様に生きた

降り注ぐ光に紛れ
消えていく
夢を 少し思い出す

夜を滑っていく
無数の泡の中

行く先を忘れた
願い事は

余計なもののない
足りないもののない

重さのない国で
旅をしている

物語には語り部がいて
ショーウィンドウに切り取られた

鏡に移った身体
なぞる指先が まだ少し熱くて

硝子の舞台の上で
君の手を握った 掌
燃える様に 僕ら

降り注ぐ光はやがて
消えていく
君をまっすぐ見ている

硝子細工の世界は今も
まだ 夢を見ている

ああ
反射する光の波を泳ぐ
まだ 夢を見ている

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