ドキュメンタリー秦基博 | 秦基博 | 秦基博 | 秦基博 | | 街に注ぐ わずかばかりの光 暗い雲の隙間からこぼれる こんな潤んだ目じゃ 晴れ間にもすぐに気付けない 最近はちょっと無口になることが多い 会話だってどこか上の空で 考え過ぎちゃうんだ 優しい言葉すら聞こえない 舞い上がる雫 けむる憂鬱と白いスニーカー 差しっぱなしの傘をおろして 空を見上げる 雨上がり 泣きたがり すがるように 祈るように 虹を待ち 立ち止まり 独りきり 上を向いてるのに 涙こぼれそう 例えばいつも僕は僕のことばかり ちっぽけな水たまりの中の世界 できるならこれからは 誰かの為に生きてみたい 歩道橋渡る 階段の手前 とまどうベビーカー 何気なく手を貸す小学生たち ふいに見かける 雨上がり 泣きたがり あたたかに やわらかに 滲む街 それぞれに 独りきり 上を向いてるのに 涙こぼれそう 雨上がり 泣きたがり 嘘のように ビルの上に 虹が立ち 振り返り 独りきり 歩き始めたっていうのに 涙こぼれそう |
アイ秦基博 | 秦基博 | 秦基博 | 秦基博 | 松浦晃久 | 目に見えないから アイなんて信じない そうやって自分をごまかしてきたんだよ 遠く 遠く ただ 埋もれていた でも 今 あなたに出会ってしまった その手に触れて 心に触れて ただの一秒が永遠よりながくなる 魔法みたい あなたが泣いて そして笑って ひとつ欠けたままの僕のハートが ほら じんわりふるえる ありふれた日々が アイ色に染まってく はじめからあなたを 探していたんだよ 遠く 遠く 凍えそうな空 そばにいても まだ さみしそうに滲んだ ただ いとしくて だけど怖くて 今にもあなたが消えてしまいそうで 夢のように 僕を見つめて そっと笑って 瞳閉じてもまだ 伝わる温もりが たしかにあるのに その手に触れて 心に触れて ただの一秒が永遠よりながくなる 魔法みたい あなたが泣いて そして笑って ひとつだけの愛が 僕のハートに 今 じんわりあふれる |
SEA秦基博 | 秦基博 | 秦基博 | 秦基博 | | 昨日の夜 観た映画に感化されて 取る物も取り敢えずキーをまわした まだ眠る街を通り抜けていくよ 海が見たい 国道一号線を西へ走れば 風の色しだいに青く変わった パッとひらけてく海岸線の先には 朝焼けが 週末まで溜め込んだ疲れも吹き飛んだパノラマ 波の音が掻き消してく頭のノイズ カーラジオから聴こえる歌は 最近 よく耳にするよ 今度は君も連れて来よう 休みの日に その方がきっと楽しい ものわかりのいいふりで自分抑えて 周りの顔色ばかり気にして こんなのもきっと大人ってやつなんだろう 嫌になるよ 駆け廻る犬と 波を待つサーファーと ひとりじめの時間はもう終わった 何が変わったという訳ではないけど 笑った 砂浜には過ぎてく季節の抜け殻が散らばる 焼けた肌がめくれたなら終わりの合図 今だけは ほら 忘れてしまおう ほんの少しの間 寄る波が 今 さらっていく 胸の中に埋めた毎日を 今だけは ほら 忘れてしまおう ほんの些細なことさ 汐風が 今 吹き抜けてく 僕の中を カーラジオから聴こえる歌を ずっと口ずさんでいるよ 今度は君も連れて来よう 休みの日に その方がもっと楽しい |
oppo秦基博 | 秦基博 | 秦基博 | 秦基博 | | ほら 始まるよ 危ない駆け引き 優位に立ちたいの 今後のこと 見据えて 泣いたってダメだよ その手にはのらない 不純な滴に映る僕の顔… 負けそう 攻め込む この論理的理論 堅い守りさ その感情武装 つまるところは 灰になってしまいたいだけなのに 僕の全てを君にあげるから 君もその本音をさらけだしてよ 過去も未来も今も残さずにあげる 裸の心で僕の方へおいで もう終わりにしよう 曖昧な関係 一線を越えたいよ 秘密のこと 教えて 乱暴にめくる 次のページ 明け透けになる その核心部分 はやい話が 灰になってしまいたいだけだろ 僕の全てを君にあげるから 君もその本音をさらけだしてよ 嘘もホントもぜんぶ欲しいだけあげる 裸の心で僕の方へおいで |
猿みたいにキスをする秦基博 | 秦基博 | 秦基博 | 秦基博 | | 放課後 君の部屋で隠れて いつまでもキスをする 甘いようで少しだけ苦い はじめての味を知る パパとママが帰って来るまで 猿みたいにキスをする 絡み合う粘膜を通して 昨日より罪を知る 最初で最後の恋だと信じるのはあまりにも ふたりともどこか大人びたようなところがあるんだ それでも… 放課後 君の部屋で隠れて いつまでもキスをする 教科書 教室に置いたまま 一緒にサボった部活 微熱がずっと続いてるみたい 玄関で誰かの気配 いずれはきっと離ればなれになるんだとしても 先のことなんて今の僕らには関係ないんだ もいちど… 君のローファーにおおいかぶさった泥だらけのスニーカーは とてもいびつで完璧な 今の僕らは姿 CHECK THIS OUT YO!! ちりばめられた別れの予感に 鼻の奥の奥の奥の奥 ツンときて泣きそうになる 幾千のブルーベルベット 青いビロード 僕らはきっとまた出会う 幾千の夜を越えて 永遠の片想いは美しく、悲しげで 永遠の片想いはいつまでもかがやいている 春の真ん中で 僕らは交差したんだ 抑え切れない衝動 青い蕾のまま そして何もかも忘れてしまうのかな 他愛ない恋の真似事は 気づかない内に 壊れていく 最初で最後の恋だと信じるのはあまりにも ふたりともどこか大人びたようなところがあるんだ それでも… 放課後 君の部屋で隠れて いつまでもキスをする |
Halation秦基博 | 秦基博 | 秦基博 | 秦基博 | 皆川真人 | 探してた鍵を 今 見つけた 心拍数は 遥か雲まで越えてゆく 風が揺らす あの娘のスカートの向こう 蜃気楼に 僕らの夏が消えてゆく お願いだ もうちょっと 時よ 待ってよ 作りかけのパズル あと ひとかけらで揃いそうなんだ つかめない 駈けてく 光の中 広がる世界 まだ 眩しすぎて 終われない 空の果てまで だって僕らはずっと未完成のまま 打ち上げた花火のような祈り 放物線が 僕らの夏も連れてゆく お願いだ もうちょっと 高く 舞ってよ 作りもののドラマ 今 ひとつだって必要ないんだ 止まれない あふれる光の中 つないだ勇気 ただ 握りしめて とめどなく はじまる瞬間(とき)へ だって僕らはまだ未完成のまま 泣き声のようなサイレン 陽射し吸い込むダイヤモンド この熱さだけはきっと忘れない つかみたい 駈けてく 光の中 描いた未来 今 たぐり寄せて 終われない 空の果てまで だって僕らはずっと未完成のまま |
透明だった世界秦基博 | 秦基博 | 秦基博 | 秦基博 | | あの日 ホントに失ったものって何だったっけ とうに忘れてしまったよ 夕暮れで 二人 少しずつ見えなくなっていって それなのに 僕ら 帰れずにいた どこかに 壊れそうな脆い心 強がる言葉で覆って隠してる 覆って隠してる サヨナラ 会えなくなったって 僕らは続きがあるから 君のいない世界だって走るよ いつかの痛みも越えて 割れたガラスのかけら 草むらの匂い 夏の傷口 ねぇ 君は今 どこにいるの 澄み切った水も いつしか鈍く濁ってしまって 気づいたら 僕も 大人になってた ゆらゆら 水面 乱反射していた 光は今でも輝き渡ってる 輝き渡ってる サヨナラ あの日 手を振って あれから君も変わったんだろう それでも生きていくんだって いくつも泣きたい夜を越えて あの日 ホントに失ったものって何だったっけ サヨナラ 会えなくなったって 僕らは続きがあるから 僕が創る世界なんで走るよ いつか見た未来も越えて |
今日もきっと秦基博 | 秦基博 | 秦基博 | 秦基博 | | 何気ない空 褪せてく朝焼けの赤 始発のベルが目覚ましのように鳴り響く 句読点のない 急かされる毎日の中 夢の続きを追いかけては見失う うつむいたまま 止まったまま 無口な交差点 信号はまた青に変わった 誰もがみんな 歩き出す 今日もきっと 悩んで挫けそうでも 今を 明日を もっと信じていたくて 今朝のニュースも 消費される 雑踏の中 大切なこと ごまかしたくはないのに 他人事のような顔して並ぶ ビルの隙間を すり減った靴と 生まれたての風が 通り抜けてく 悪戦苦闘した 昨日がギュッと 胸しめつけても 今は 前だけを ずっと見つめていたくて そっと そっと 新しい陽射しが意味を変えるよ 今日もきっと 探し続けていく 今を 明日を ずっと信じているから |
パレードパレード秦基博 | 秦基博 | 秦基博 | 秦基博 | | 君はしたいことばかり済まして 僕の話を聞かない 気もそぞろにお次はメリーゴーラウンド 回転木馬 ぐるりと廻って また元通りみたい まるで今日のふたりを見てるみたい いっそのこと 君を奪い去れれば 何もかもが変わるのに 微妙な距離を残したまま 僕ら えらくさみしいパレード 長蛇の列 人気のアトラクション 最後尾で二時間 これは無理ねと 向かう がら空きのコーヒーカップ 三半規管 ぐらりと揺られて 壊れ始める世界 君の顔が二つに見えるみたい いっそのこと 君と混ざり合えれば 何か少しわかるのに 目眩の中 溶け出してゆく 僕ら 土曜日のマーブル模様 君はしたいことばかり済まして 僕の話を聞かない おなじところ ぐるぐる メリーゴーラウンド 僕もしだいに疲れてきたのか 君の話が聞けない やっとこで こぎ着けた このプレイグラウンド いっそのこと 君を奪い去れれば 何もかもが変わるのに 微妙な距離を残したまま 僕ら 今は とにかくパレード 終わりもせず 始まりもしないまま 続くパレード |
朝が来る前に秦基博 | 秦基博 | 秦基博 | 秦基博 | 島田昌典 | 何が今見えているんだろう それぞれの明日を前に 僕らは空を見上げたまま ずっと何も言えずにいる 突き刺す様な冬の匂い 夢から醒めてくみたいだ 「もう行かなくちゃいけないよ」 そう 胸のフィラメントがつぶやく 止まったままの街 いつもの遊歩道 君がそっと言うよ 「離れたくない」って うん わかってるけど 朝が来れば僕ら旅立つ 新しい日々の始まりへ 悲しいけど僕は行くよ サヨナラなんだ ほら 朝がもう そこまで来ているよ 君がくれたこの温もりに このまま触れていたいけれど もう後戻りはしないよ そう 胸のフィラメントに正直に 滲んでいく昨日 変わり続ける未来 信じているよ 離ればなれでも つながっているんだ 朝が来るその前に行こう 流れる涙 見えないように 悲しいことも連れて行くよ 悲しみがあるから 今の僕ら いるから 朝が来れば僕ら旅立つ 新しい日々の始まりへ いつかここでまた会えるよ ねぇ そうだろう 朝が来るその前に行こう 流れる涙 見えないように 振り向かないで僕は行くよ 現在(いま)のその先へ旅立とう |
Selva秦基博 | 秦基博 | 秦基博 | 秦基博 | | あこがれはそっと妬みに染まる 僕ら あまりに遠すぎる 僕は視線をずっと逸らせずにいる 岸辺に舞う君を見ている そよぐ水際をすれすれに飛んでゆく その幻がギラギラと波に浮かぶ すくったとしても すぐにこぼれてしまうだろう 声上げ 響かせ 君まで 震わせ その羽は夏を透かしている 褐色が陽射しを吸い込む 深い森の奥へ君が消えていく 湿る肌 スコールが来る 地を這う僕はふらふらと影を追う 君は風をもひらひらと越えてゆく 纏わりつく汗は まるで溶け始めた蝋 音を立て 降る雨 全てを 流して 声上げ 響かせ 君まで 震わせ |
アゼリアと放課後秦基博 | 秦基博 | 秦基博 | 秦基博 | | いつだって臆病なせいで 友達の後ばかり追いかけた アゼリアと放課後 ひとり はじめて自転車に乗って 街はずれ 野球場に出掛けた 違って見えた世界 せわしない毎日に疲れては 自分をすぐ見失うけれど あの景色の中に ほら 答えはあるから 見つけられるから 真夏の交差点 真夜中のレール 真昼の月 真冬 公園のベンチ もう 君がいなくても大丈夫だよ 悲しくなったら空を見るよ 変わり続け変わらないもの そう いつまでも僕の思い出の中 微笑みかける 君のような空を ゆるやかに続く坂道を 登りきればきっとあの日のまま 懐かしいあの場所 今 前線の合間を縫って 嘘の様に澄み切った空模様 面映ゆいその光 流れてく毎日と 進めない自分を すぐ誰かのせいにして あの頃の僕は ただ 刺々しくて 弱々しくて まぶしい放射線 出発のベル 都会の雪 翳る鉄塔の向こう もう 君がいなくても大丈夫だよ あれからいくつも季節を越え その数だけ 傷付いた心 でも いつだって 俺は悲しみの中 探し続けた 君のような空を 真夏の交差点 真夜中のレール 真昼の月 真冬 公園のベンチ もう 君がいなくても大丈夫だよ 悲しくなったら空を見るよ 変わり続け変わらないもの そう いつまでも僕の思い出の中 微笑みかける 君のような空を |
メトロ・フィルム(Album ver.)秦基博 | 秦基博 | 秦基博 | 秦基博 | 久保田光太郎 | こないだの雨で白い靴は汚れた 携帯の充電は切れそうで切れない 近頃 夜中 テレビばかり観てる 彼女にはもう ずいぶんと会っていない そろそろ髪を切りにいかなきゃな 仕事はうまくこなしてると思う 子どもの頃からすぐ迷子になるよ 今だって迷ってばかりいるよ 電車は長い東京の地下をくぐり抜け 川沿いの景色が顔を見せる 夕映えに燃える景色があらわれるんだ イヤホンの中の音楽は とうに途切れてしまったのに それに気付かないくらい 僕の中の僕と話した ほんの少しの勇気とやさしさが あの日あったなら そんな言い訳を何万回も繰り返す 今日も 遠くでともる あれは窓明かり 飛行機雲は どこまでも続いてく そう言えば しばらく実家にも帰れてない 元気かどうか 時々 心配になるんだ それぞれ胸の寂しさの中をくぐり抜け 僕もまた小さな改札を出る ふいに再生ボタンを押してみるんだ イヤホンの中の音楽で いつもの街が変わっていく 通い慣れてる道も フィルム映画の様に映った あの日よりは勇気とやさしさを 持ててるのかな 背中を押すようにピアノはフレーズを繰り返す 帰ろう |