グッデイ・グッバイキリンジ | キリンジ | 堀込泰行 | キリンジ | キリンジ・冨田恵一 | レイディ 張り手うって逃げた大通りを デイドリーム もて余して坊やは風船を放つ そうさ アルバイトがビラを配り 学生がはしゃぐ午後 花盛った街で グッデイ 誰か さぁ僕と グッバイ 話さないか らららららら… 歌う号外さ グッデイ 見知らぬ人なら グッバイ 誰でもいいのさ ねぇ、お喋りを いいだろ? ドライバー 鳴らすクラクションも色とりどりで 道路を渡りきって 老婆はフーテンと笑う そうさ 赤信号と胸騒ぎが 街をくすぐる午後 鼻唄はブルーさ グッデイ 誰か さぁ僕と グッバイ 話さないか らららららら… 歌う号外さ グッデイ 見知らぬ人なら グッバイ 誰でもいいのさ ねぇ、お喋りを いいだろ? 地下鉄は袋小路で終点 真夜中のつぶやきは フレーズだけが鋭っては トンネルを削り 爪が痩せてく そうさ肩透かしの向かい風に 背中を流す午後 鼻唄とブルーズマン グッデイ 誰か さぁ僕と グッバイ 話さないか らららららら… 遠く風船が グッデイ 見知らぬ人なら グッバイ 誰でもいいのさ ねぇ、お喋りを いいだろ? グッデイ 誰か さぁ僕と グッバイ 話さないか らららららら… 歌う号外さ グッデイ 見知らぬ人なら グッバイ 誰でもいいのさ ねぇ、お喋りを いいだろ? |
きもだめしキリンジ | キリンジ | 堀込高樹 | 堀込高樹 | | 幽霊屋敷に咲く野バラ 黄色いバラ 綿ぼこりの絨毯も光ってら 朗らかなこんな日には オバケはどこ? ラララきもだめしは ウララカな春の午後 女の子の白いドレスが朽ちてる この部屋はたった今まで誰かいた 柔らかなこんな日なら オバケも来る ラララきもだめしは ウララカな春の午後 桜の下に埋もれてみるか 君の美貌が吸われてゆくよ ここを掘れと啼くよポチが 窓ガラスが落ちました 風もないのに 鳩時計が鳴り出した クークルクックー おいでよ隠し扉を見つけたぞ ラララきもだめしは ウララカな春の午後 縁の下でシャレコウベも歌い出す |
ブラインドタッチの織姫キリンジ | キリンジ | 堀込高樹 | 堀込高樹 | | 3秒前 キスをする人は真顔になるのさ 2秒前 愛を告げようと 口唇の花が開き始めたよ ひとつ ふたつ みっつ ふさぎがちな ブラインドタッチの織姫 紡ぐ指先 とめてくれる人は誰 この星は青くて丸い屑籠 君を捨てる神と拾う神と… 3秒前 キスをする人は真顔になるのさ 2秒前 愛を告げようと 口唇の花が開き始めたよ ひとつ ふたつ みっつ お茶を囲む姦(かしま)し娘のカルテット 品評(しなさだめ)する瞳がうるんでいるよ 善男善女が競う恋の技 君は腕だめしに気遅れて… 3秒前 キスをする人は真顔になるのさ 2秒前 愛を告げたなら 口唇の花が咲き乱れるだろう ひとつ ふたつ みっつ みんなダンスダンスするんだ それでキスのスコール Let it rain! 君を捨てる神と拾う神と… 3秒前 キスをする人は真顔になるのさ 2秒前 愛を告げたなら 口唇の花が咲き誇るはずさ ひとつ ふたつ みっつ 君とダンスダンスしたいんだ それでスリー、ツー、ワンで着弾! |
朝焼けは雨のきざしキリンジ | キリンジ | 堀込高樹 | 堀込高樹 | キリンジ・堀込高樹・山本拓夫 | 君の夢見たのに 憶いだせなくて悲しい 眠らない奴らが 甘いコーヒーを飲む頃 東の雲は紅く 黄金色に夜露は輝いてる 蒼く冷めたアスファルト 夜が明けたら 君の部屋のベルを僕は鳴らすのさ 始発よりも早く愛を届けよう 朝焼けの後はいつも雨 と決めつけてしまいそうだ ドアを開けてくれ この運命に抗おう 昇っては消えていく 煙は白く細い糸のよう 西陽の差す窓から 人波を眺めては刹那がっている 古い音楽とワイン さあ、楽しもう 君の部屋のベルを 今日も鳴らすのさ 獣のように強く愛を謳おう 夕焼けの後はいつも どこでも晴れの日が待っている ドアを開けてくれ その運命に従おう 浅い夢を飛びこえて 君の部屋のベルを 今日も鳴らすのさ 胸の奥底から愛を汲みだそう 朝焼けの後はいつも雨 とは限っていないだろう ドアを開けてくれ この運命に抗おう |
雨は毛布のようにキリンジ | キリンジ | 堀込泰行 | 堀込高樹 | 冨田恵一 | 雨が豪雨になって 雨がもうずっと ケンカにも飽きる あの雲に飽きる 僕らはとりあえず 雨宿りを止めた 沈黙をやぶり 鉛色の粒の中へ どしゃぶりの町はとても綺麗で いつの間にか子供になっていた 高鳴るビートに弾もう この確かなヒートを燃やそう バシャっと蹴散らし さぁ踊るように歩いてこう ざーざー雨はクールな調べ ずぶ濡れて僕らは笑う 慣れっこなはずの行為が 同じ路地を飾るよ ふざけてもいいかい 仲直りがしたいんだ 雨は毛布のように この僕らを包む 街路樹に はしゃぎ 排水口に唾を吐いた どしゃぶりの中で手に入れたもの 濡れたパンツと君の笑顔さ 高鳴るビートに弾もう この確かなヒートを燃やそう バシャっと蹴散らし さぁ 踊るように歩いていこう ざーざー雨はクールな調べ ずぶ濡れて僕らは笑う 慣れっこなはずの行為が 同じ路地を飾るよ ふざけてもいいかい 仲直りの証さ なぜか涙がこぼれて 高鳴るビートに弾もう この確かなヒートを 燃やそう バシャっと蹴散らし さぁ 踊るように歩いてこう ざーざー雨はクールな調べ ずぶぬれて僕らは思う 慣れっこなはずの行為が 同じ日々を飾るよ 口付けていいかい 仲直りがしたいんだ |
双子座グラフィティキリンジ | キリンジ | 堀込泰行 | 堀込泰行 | キリンジ・冨田恵一 | あぁ君は月明りと はしゃいでるマーメイドさ 長いその腕で 思いのたけを放ち 眠れない夜に謳歌を蒔いて行く 誰かのファンファーレも 流すポーカーフェイスさ 白い手のひらは 僕の膝を滑り出し その先の闇も映画の街へと 変えてしまうようさ 夢で逢うきりと僕らは メロディの鳴るような恋をした あぁハリウッド くたばれ! さぁブロードウェイと 海岸、夜、満月 踊る僕らの生理は ひどく鮮やかな パノラマを産み落とし トンネルに並ぶ聖火を見るたび 吠えるヴァンパイヤさ 海で逢うきりと二人は 双子座(ジェミニ)も 照れるような恋をした ハーバーライトきらめき クライ・ベイビー・クライ! あぁ遠い彼岸へ向かう 僕らのクーペは 誰も止められないさ 誰も止めやしないのさ カーテンコールから昇る 陽を仰ぐだろう アドリブをぬけた テーマに沸くだろう シュワキマセリだろう 夢で逢うきりと僕らは メロディの鳴るような恋をした あぁハリウッド くたばれ! さぁブロードウェイと 海で逢うきりと二人は 双子座(ジェミニ)も 照れるような恋をした ハーバーライトきらめき クライ・ベイビー・クライ! |
十四時過ぎのカゲロウキリンジ | キリンジ | 堀込高樹 | 堀込泰行 | 冨田恵一・堀込高樹・堀込泰行 | 水辺の生き物 だから陸では生きてゆけない 気がしている 飛び込み台に立った瞬間に 僕が僕であるということを 忘れられるんだ ロッカールームの薄暗がりで シャツを脱いで 密かに生まれ変わるのさ 欲しいものは見えている 水の中に漂っている ぼくの身体だけが知っている All I want is just truth 小麦色の肌を滑る 水飛沫の行方を教えてよ、女子! ひたすらに泳いだ後は 筋肉の翅が生えている 赤い背中に 夕陽の中で考えている 明日の朝に 世界は脱皮するのかと 欲しいものは見えている 水の中に僕の影を追う 捕まえたと思えば逃げてる All I want is just truth 十四時過ぎの陽炎 プールサイドは地獄より熱く 水を切り裂く音だけが 響きわたる夏 欲しいものは見えている 水の中に僕の影を追う 捕まえたと思えば逃げてる All I want is just truth 欲しいものは見えている 水の中に漂ってるぜ 僕の身体だけが知っている All I want is just truth 心ならもう決まってる 僕の前を僕の影が往く 遠く遠く遠く遠く 遠く果てる日まで ああ、泳ぐだけさ |
ナイーヴな人々キリンジ | キリンジ | 堀込高樹 | 堀込高樹 | | 医者が言ったよ 励ましの言葉は禁物です、って そうなの? それはそれで 正しかろうが 君に僕は期待してんだ ナイーヴな人々 ナイーヴな人々 世界をそうっと 美しくしてくれるのは そういう人だ そうだろう? ナイーヴな人々 ナイーヴな人々 世界をいっそう 美しく変えることが 君のさだめさ うまくいくよ 大丈夫 ダイジョブさ 涙のレンズは 映り込む景色を 歪ませるから泣くのヤメ 君はきっと ガラスの四番打者 打席立ってよ 振ってこいよ そうだ ナイーヴな人々 ナイーヴな人々 世界をそうっと 美しくしてくれるのは そういう人だ そうだろう? ナイーヴな人々 ナイーヴな人々 世界をいっそう 美しく変えてみせて 君のその手で ミスをしても気にすんな 後悔だけはしなさんな ナイーヴな人々 ナイーヴな人々が往く |
バターのようにキリンジ | キリンジ | 堀込高樹 | 堀込高樹 | キリンジ | 夜更け過ぎの 静けさは尊い 街の灯も消えた 星はかすか 風は凪いでいる 黄色い声は遠く ねむれ ねむれ 寝息をたてて スンスンスン ねむれ ねむれ 泣いて起きたね そばにいよう お前の 眠れないか ミルクを飲むかい 冷蔵庫がブンー ねむれ ねむれ 寝息をたてて スンスンスン ねむれ ねむれ 恐ろしいのは どこかへ 行ったよ ねむれ ねむれ 時計の針は スンスンスン ねむれ ねむれ ねむれ バターが溶けてゆくように |
Love is on lineキリンジ | キリンジ | 堀込高樹 | 堀込高樹 | 堀込高樹・堀込泰行 | キリンは立って寝る 鳥は枝で寝る ヒトだけが眠れない夜は長く 君は女ですか 女の振りかな すれ違ったなら振り向いてね 鼻緒が切れたら叫ぶんだよ 僕の袖を千切って 結べばいいだろう Love is on line, love is on line 光る朝の訪れを待とう Love is on line, love is on line 二人は蜘蛛の糸を渡る夜露さ 新聞配達が廊下を走り抜けた 指先から伝わる愛を感じてるんだ フォントが滲む あやとりをするように 睦みあうのなら Love is on line, love is on line 心はもう通いあってる Love is on line, love is on line 二人は蜘蛛の糸を渡る夜露さ 言葉の泡を掻き分けてゆく 僕は何を探しているのだろう 君ひとりにめぐり逢いたいのさ Love is on line, love is on line 心はもう通いあってる Love is on line, love is on line 二人は蜘蛛の糸を渡る夜露さ Love is on line, love is on line 君は僕を見つけられるかな Love is on line, love is on line 二人は蜘蛛の糸を渡る夜露さ |
空飛ぶ深海魚キリンジ | キリンジ | 堀込泰行 | 堀込泰行 | | にじんだ月の影を 見上げて 僕ら海の底 真夜中の滑り台を 駆けあがって ひらり 空を飛ぶ 明けない夜の向こうへ 流れ星が手招いている 僕らも エデンを探そう トラックも暴走族も 遠く響いて 潮騒のよう 真夜中の逆上がりなら 地球を蹴って ふわり ビルを越え ぶあつい雲の向こうへ 商店街が遠のいていく 僕らの 町が小さくなる 空を飛ぶ 明けない夜の向こうへ 流れ星が手招いて消える 僕らの エデンはどこにある |
ダンボールの宮殿キリンジ | キリンジ | 堀込高樹 | 堀込高樹 | キリンジ・冨田恵一 | 砂漠の雪なら一匙いくらで売れる? 祈りはとにかく高くつく 世の常さ 紙切れつかんだ地団太が地下鉄(メトロ)に響く 無節操なカモをごらん 悪党ばかり 負け犬は路地で嘔吐 真夏にキャメルのコート 冷たい汗の濃度が跳ねあがる夜 身の程知らずの名士 血を吸うカメラの餌食 その愚かさに自らを恥じ入る夜 名を騙(かた)った崇り、はたまた債務の亡霊 昨日がサギなら明日はカモ 誰の歌? なまあたたかい夜霧は何かの前触れか? 支店長はここから舞い降りたのか 負け犬は路地で嘔吐 真夏にキャメルのコート 冷たい汗の濃度が跳ねあがる夜 私服の刑事はカジュアル 物腰はやけにソフト 拷問はまさにディープなナイスミドル Thank you for let me be myself! 鉄の仮面、ようやく剥がれて 仕事も家も今はもうない 俺は俺でしかない 緋色のダンボールの宮殿(パレス) 負け犬は路地で嘔吐 真夏にキャメルのコート 冷たい汗の濃度が跳ね上がる夜 身の程知らずの名士 冷やかしはよせよクルーナー グランギニョールは 今日もどこかでだれか |
ブルーバードキリンジ | キリンジ | 堀込泰行 | 堀込泰行 | キリンジ | ブルーバード 空へ羽ばたく 静かな町に 風を起こして ブルーバード 僕は旅立つ 小さな不安に 大きく窓を開け 荒れ狂う稲穂の海を 走る道 そうさ 強い風 飛ばされた地図が なぁ ブルーバード 君の羽根のようさ あぁ ブルーバード 空へ羽ばたく どこへ行っても 口笛を吹こう ブルーバード 野に咲く花の 小さなプライドさ 大きな空のもと 舞い上がる埃の中に 映る夢 そうさ 煽る風 急行列車の人生 なぁ ブルーバード 君の歌う声が響くよ Open your mind 堂々巡りの果ての朝に Open your mind 長い雨降る真夜中に Open your mind 知らない世界と出逢う午後に Open your mind 同じ太陽の沈む夕べに Open your mind... 荒れ狂う遠くの海へ 走る道 そうさ 強い風 飛ばされた涙が なぁ ブルーバード 道標みたいに遠ざかる |
いつも可愛いキリンジ | キリンジ | 堀込高樹 | 堀込高樹 | キリンジ | baby 真昼の光の中の 君の影を追った 眩しかった 夜はこうして見つめているよ 柔らかい明かりの下で 電話をしまおう 青いライトはいらない 君はいつも可愛い 後ろ手でスイッチ切ったbaby いつも可愛い 暗闇の魔法で魅せてくれ いつも可愛い君 甘い夢だけ見ていたいね 二人のときは baby 暗がりで猫のように瞳はひらく 化粧をしながら 鏡越しに手を振った 君はいつも可愛い 明かりをつけないで、まだbaby いつも可愛い 暗闇の魔法をといても いつも可愛い君 甘い夢だけ見ていたいよ 二人のときは |
荊にくちづけをキリンジ | キリンジ | 堀込泰行 | 堀込泰行 | キリンジ | “Hold on!” 風の声を お前は ふり切って逃げた どこまでも 緑は海原のよう いいさ 野生の花を ごらん どこにでも咲くぜ いつまでも 醒めない夢のもと the dawn is so faraway 光を探して 影と踊る旅 you don't care anyway 荊にくちづけを! 遠く 幼い春に 微熱を こじらせたんだろ 焦れてるな 季節が過ぎるほど どうだい 転がる石を 気取って 旅立つ気分は 聞き分けの無い 魂を胸に宿し the dawn is so faraway 月に吠えて 夜を越えるがいい you don't mind anyway 傷だらけの誇りと 暴れる丘を蹴って 死んだふりをした昨日は 振り返るな さぁ 疾走しろ もういちど 鬣を燃やして いいさ 野生の花を ごらん どこにでも咲くぜ 聞き分けの無い 魂を胸に宿し the dawn is so faraway 光を探して 影と踊る旅 you don't care anyway 荊にくちづけを! the dawn is so faraway 月に吠えて 夜を越えるがいい you don't mind anyway 傷だらけの誇りと |
サイレンの歌キリンジ | キリンジ | 堀込泰行 | 堀込泰行 | キリンジ・冨田恵一 | 光化学の街が 音も無く揺れる 赤 青 黄色 シグナル巡る 連れ立つ僕と影法師 電磁波に漂い 何処かへと向かう 誰もが一度 夢を見る夏 空に太陽が燃えているよ 注意報が響く 僕はただ歩く 誰もがきっと アリバイの無い季節を 産声だけを吐きながら |