さだまさし「うつろひ」の歌詞一覧リスト

曲名 歌手名 作詞者名 作曲者名 編曲者名 歌い出し
住所録さだまさしさだまさしさだまさしさだまさし服部克久住所録を替える度 消さねばならない人がある 忘れるはずもない人を 忘れるために消してゆく  古いノォトを捨てたなら 想い出までも捨て去るようで 捨てたふりしてひきだしの 二度と開けない場所に置く  空で覚えたあの人の 住所と癖のある文字で 「元気ですか」とある日突然 手紙が届く  来るはずのない人からの 手紙の中身は知っている 自分で書いた戯れの 少し哀しい一人遊び  指が覚えたダイヤルを 夜中にそっと廻してる 昔の合図を忠実に守り 二度鳴らしてまたかけて  出てくれるはずもない人の 部屋で私のベルが鳴る それだけで胸が高鳴って 息を殺した一人遊び  出てくれるはずもない人が もしもふいに出た時には 間違えましたと 切ればいい 間違えましたと 切ればいい
鳥辺野さだまさしさだまさしさだまさしさだまさし服部克久寂しいからとそれだけで来るはずもない 鳥辺野  山道をゆけば 散り急ぐ様に 遠近に寒椿の紅 道を照らす春まだき  風景自身が 淋しがってるから ひとこまに身を置いただけで 自分が救われる  風はさや 風はさやさや 竹はゆら 竹はゆらゆら 振り返るより速く あなたは立ち去っていた  人の心移ろい易く その傷癒え難く 立ち止まって うろたえるは 愛と同じ重さの 悲しみ  木立の間に間に 埋もった枯葉 そんな風にあなたと私の それぞれの記憶の中で  お互いの事が やがて薄れてく そこここに散りばめたはずの 真実までかすませて  夢はさや 夢はさやさや 嘘はゆら 嘘はゆらゆら すれ違うより速く あなたが遠ざかってゆく  前のめりのまま 無造作に投げ出された愛が 季節に追われ ころんだまま 野晒しになっている 鳥辺野
第三者さだまさしさだまさしさだまさしさだまさし服部克久死んだ珈琲 挾んだままで 外の信号の変わる数を テーブルに映る 黄色で数えて ついでに想い出も数えて  忘れかけてた 君の癖が こんな時にふと目についたりして 懐かしいものと 出会った気がして 笑ったら君は怪訝な顔をする  もう 明日は第三者 信じるものさえも 違う異教徒になる 一度は 同じものを信じた 二人が奇妙にも 見知らぬ人になる日  車のライトが 時折横切る 前髪の奥の君の瞳には 既に僕の 姿は消えて 蝋燭の赤だけが揺れてる  隣の席の 笑い声が 幾分僕等に気兼ねをして やがてこの店の 最終注文を 尋ねる時間が訪れる  最后の 御注文はいかが お二人に似合いの デザートはいかがですか 表は 季節の替り目の 雨が降り始めて 音楽がやがて止まる  もう 明日は第三者 最后の注文は何かありませんか もう 明日は第三者 最后の注文は
邪馬臺さだまさしさだまさしさだまさしさだまさし服部克久盲いた詩人はいつも ザボン口に運び乍ら 想い出たどる様に 見えない目を開いて 静かに海を観てた 幻の国の事を まるで故郷を語る様に 道程について 風景について 優しく僕に話した 有明の空の雲だけが あの人の寂しさを知っていた そう弥生の風に 追われる様に あなたが逝った 晩に 眠れないまま息を密めて 不思議な夢を観た  雲仙は噴煙を吐いて 霧は針摺瀬戸を包み込んで 異国の便り乗せた 小さな舟がひとつ 静かにすべってくる 盲いた詩人がひとり その小舟に座っている 得意の笑顔みせて はにかむ様にじっと 静かに海を観てる 有明の海に風が吹く あの人を追いかけて夢が吹く ああ悲しい程に 焦がれ続けた 幻の人が 今 きっとあなたを抱きしめている 不思議な夢を観た
肖像画さだまさしさだまさしさだまさしさだまさし服部克久白いキャンバスにひたすら 僕は自分を描いた 並べた絵具と指先で 服を染め乍ら 君は編物の向うで 僕を疑いもせずに 優しい光の様にいつも微笑んでた あなたは 自分の信じたとおりに 思い切り 自分を描いてください 私はただその背中を見ているだけで幸せだから 世界一の自画像 描き上げて下さいと言った  そんな君の美しさに 僕は気付きもしないで あやうくかけがえのないものを 見失なおうとしてた 何を描いたかではなく 如何にして描いたかの 道程が君と僕にとって大切だと気付いた 今日から 二人の信じたとおりに 思い切り 二人を描き始めよう だから君は変わらぬままその笑顔を僕にください 世界一の肖像画 描き上げるその時まで
昔物語さだまさしさだまさしさだまさしさだまさし服部克久あの頃いつもお前と俺と あの娘の三人は 酒を飲むのも授業の時も 旅をするのも一緒に居た  安保の年はわからぬくせに 人並にデモったりして 催涙ガスと水でぐしょぐしょの 顔で怒ったりもしていた  キラキラしてたな俺たち 一所懸命だったな 貧しいけれども酒と音楽と 希望にはことかかなかった  あの頃俺はあの娘がすきで あの娘はお前に惚れていて お前は別の女に夢中 そんな不思議な親友だった  覚えているか卒業間近の 大雪の降った日に 三人してヤケ酒を飲んで 泣きながら歌ったあの唄  あの晩俺はあの娘にふられ あの娘はお前にふられて お前は別の女にふられ 三人で慰め合った  あれから十年が過ぎて 俺もお前も嫁を貰って あの娘はこの春二人目の こどもを産んだと聞いた  久し振りにこうしてお前に 手紙を書いたのは 今度東京へ出てゆく時に 一緒に飲もうと思って  あの頃みたいに三人で 十年の時間持ち寄って 泣きながら歌えたらいいね 思い出のあの唄を 泣きながら歌えたらいいね 懐かしいあの唄を
明日檜さだまさしさだまさしさだまさしさだまさし服部克久息を殺して会わねばならない人 その風景は 廻り道などない まるでぬかるみ越しの 袋小路のゆきどまり  本音だけでは生きられるはずもなく でもかといって 使い分ける程に 器用でもないから 自然に秘密が増える  あすなろ あすなろ いつまでたっても あすなろ あすなろ 明日が見えない  誰の心も傷つけずに済む道が あるとすれば 自分がもの言わぬ 石ころになること それしか思いつかない  どんなものにも表と裏があると 気付いた時 初めから駄目だと 判ったはずれくじ 引くのに慣れてしまってた  あすなろ あすなろ いつまでたっても あすなろ あすなろ 明日が見えない  あすなろ あすなろ いつまでたっても あすなろ あすなろ 幸せが見えない
分岐点さだまさしさだまさしさだまさしさだまさし服部克久昔の恋人 僕を呼びつけて また例によって 失恋話 普段は全く 音沙汰も無しに 何処かの誰かと 別れる度に呼び出す 悲しい時には お腹が空く性質で それも決まって ミートパイとソーダ水 それを泣きつ怒りつじっと頬張ってる ごめんね いつも泣き顔ばかりで でも喰べかけのミートパイ じっと見てると いわゆる 条件反射なのよね ぼっとしたあなたの顔見たくなる そんな憎まれを 叩いて2杯目の ソーダ水飲み干して やっと笑ったね  寂しがり屋なら みんなそうだけれど 会う度に君は おしゃべりになってゆく 愚痴に飽きたなら 想い出話をする しかも僕とほかの 誰かをごちゃ混ぜにして 何だかんだと 永いつきあいになる それもほとんど ミートパイとソーダ水 まるでどちらに会いに来るのやら けれども ふと気がつけばこうして 君の大事な分岐点には 必ず僕がいる お互い 歳を重ねた分だけ あの頃よりもずっと身近に居るね  可笑しなもんだね もしかしたら君と 出直せるかなんて 今思ってる
黄昏迄さだまさしさだまさしさだまさしさだまさし服部克久海を見下ろす丘の上は 何時でも向い風が吹いて 空と海の青と思い出とが一列に並ぶ  君が愛していた仔犬は あれから大きく育って 今僕の側で一緒に海鳴りを聴いてる  黄金色の波の上を帆影がひとつ ふたつ港へと還ってゆく  昔君と約束していた 二人して年老いたならば 世界中を船で廻ろうと 飽きる程一緒に居ようと  突然に海に帰った君を 追いかけて僕の心が鴎になって舞い上がる  黄昏迄風に吹かれたい ぬくもりを懐かしむ様に 寄せて返す波を見ていたい いつまでも漂いたい  黄昏迄海を見ていたい ぬくもりを懐かしむ様に 寄せて返す君を見ていたい いつまでもいつまでも
小夜曲さだまさしさだまさしさだまさし服部克久服部克久あはれ宙空に 月影冴え  寂黙に染む 仄き片恋  其は遥けき 愛し人へ  実に幽けく 独奏ける小夜曲  今宵 淡き星に言伝てむ  寄る辺無き想ひを 聞こし召せ  我が心は 永遠に変らじ  其は遥けき 愛し人へ  実に幽けく 独奏ける小夜曲
このアーティストのアルバムを見る

リアルタイムランキング

  1. Bling-Bang-Bang-Born
  2. hanataba
  3. 記憶の旅人
  4. ライラック
  5. 夏の終りのハーモニー

歌ネットのアクセス数を元に作成
サムネイルはAmazonのデータを参照

注目度ランキング

  1. 相思相愛
  2. 初恋キラー
  3. 会いに行くのに
  4. 運命
  5. hanataba

歌ネットのアクセス数を元に作成
サムネイルはAmazonのデータを参照

×