嵐ヶ丘ALI PROJECT | ALI PROJECT | Arika Takarano | Mikiya Katakura | 平野義久 | 舞い踊れ一夜に 愛の火が消えぬように あなたの名を呼ぶの 嵐ヶ丘で 月も涙をこぼす丘で 私はひとり 凍えそうなの 街の灯が 遠くきらめき あなたが今日も生きてると教える 舞い踊れ今宵は 砕け散る星になって もう一度その胸に 堕ちてゆきたい ねえ 思い出してよ この丘の上 倒れて抱きしめた 汚れを知らぬ 子供のように 見つめ合った日々を いつかふたりは自由を忘れ 乾く心で旅に出たわ 愛するほどに傷つけ合って 戻る術さえも 失くしたとゆうの? 舞い踊れ今宵は 吹き荒ぶ風になって あなたの夢の中 飛んでゆきたい 闇を溶かす光 あの日のように あなたと探したい 荒れ野に咲いた ヒースの花が 枯れてしまう前に 舞い踊れ 一夜に 愛の火が消えぬように あなたの名を呼ぶの 嵐ヶ丘で |
ヴェネツィアン・ラプソディーALI PROJECT | ALI PROJECT | ARIKA TAKARANO | MIKIYA KATAKURA | | 逢いたい 逢えない あなたを求め わたしは 街中 ひとり彷徨うカーニバル 誰より華やぐ仮面つけ 踊りに酔わされ 子供の輪の中へ ガラスにあなたの影 映すように 花火が舞って 空へとけてゆく 消したい 消せない 心の傷を 抱きしめ 抱きしめ 一人旅に出たの 逢いたい 逢えない 手をのばしても いまさら あなたに とどく魔法などないのね 終わることのない恋の夢 ふたり見た部屋の 明かりも今は消え あなたの瞳の中 炎のように 生きてた私 もういちど灯して 泣きたい 泣かない 涙があふれ 瞳の岸辺に 星が溺れてゆく 愛して 愛して 心が崩れ 吐息のベールで すべて忘れたら眠りたい 愛して 愛されて ふたりで聴いた オルフェの唄声が 路地へと遠ざかる 逢いたい 逢えない あなたを求め わたしは 街中 ひとり彷徨うカーニバル |
LABYRINTHALI PROJECT | ALI PROJECT | 宝野アリカ | 片倉三起也 | | Flyin' to my Dream ひとりじゃないこと あなたの胸で はやく教えて 呼びつづけて 私を 自由という名の 迷路の真中で 途方にくれながら 膝を抱えてる 鏡の壁を覗くたび ワタシハ ダレと こだまが問いかけるよ Flyin' to my Dream 凍てついた夜を いくつ壊せば 未来が見えるの Labyrinth of my Heart 幾重にもつづく 扉の向こう 何があるのか 連れて行って 私を 愛という名の 深い森の中で 何度も傷ついて あなた探してる 少女の夢で信じてた 出逢いの奇跡 いつか星が導く Flyin' to your Love ひとりじゃないこと あなたの胸で はやく教えて Labyrinth of my Heart まだ見ぬ光が 心の隙間 満たすその時 生まれ変われそうなの Flyin' to my Dream 見えない翼は どんな風にも きっとはばたく Labyrinth of my Heart 幾重にもつづく 扉の向こう 何があっても 呼びつづけて ずっと 連れて行って 私を |
堕天國宣戦ALI PROJECT | ALI PROJECT | 宝野アリカ | 片倉三起也 | 片倉三起也 | 留まる者 愚かなりし はらりひらり指に触れた 黒い翼の 一片 君がひとつの物語なら まだいくらでも書き換えられる 血のインクは乾かない 誰も知らない本当の僕ら 荒れた世界 変えるのは 追い求めたのは ちっぽけな幸福 なんかじゃない 戦え 轟く鼓動を合図に 意のまま進めば 行く先 果てない 抗え のたうち幾度と破れど 刻もう 纏った傷跡に夢を 埋もれそうな今日の記憶 繋げるために 明日へ 僕らは神の造り賜うた 失敗作のただ美しい 弱さを抱く人形か だけど心は 天も奈落も 超えて胸に たどり着く 満ち足りるのは いつか目を閉ざす時だけでいい 戦え 交わる叫びは宣誓 合わせる力は 愛より尊い 奪わん 最後の止めを刺す剣 掲げよう すべてを突き抜く切尖 そこに集い充ちる光 育まれゆく 希望を 悟らん 轟く鼓動が教える 生きるということ 命というもの 闘え のたうち幾度と破れど 信じて 未知なる己の強さを 刻もう 纏った傷跡に夢を! 護らん 最後の止めを刺す剣 奪わん 最後にこの手が持つもの 掲げよう すべてを突き抜く切尖 そして集い充ちる光 身体に浴びて はらり ひらり指はやがて 白い翼の 一片 訪なうもの 静かなりし |
亂世エロイカALI PROJECT | ALI PROJECT | 宝野アリカ | 片倉三起也 | 片倉三起也 | 死ニ急ゲ 生キルナラ 魂ガ司ル 君ガ胸 戦場 荒ぶる神の抱擁を 受けしその身には 鬼が棲まうか蛇が棲まうか 舞い墜ちる崖の底で 尊ぶ命は天に有り 君よ満ちるまで 弱さ 怒り 強さ 痛み ありとあらゆるもの そのすべてを呑み込め 眼蓋を抉じ開け 再び出逢おうが もう同じ夢には 酔えるはずもないだろう? 幾度葬れば気が済もう 累々たる屍を踏み 繋がっているなど 愚かしい錯覚 言葉は嘘をつき 手は汗に解ける 独りでいるほど 漆黒の闇は濁らずに美しや 何を信じずも生きられる うわべの優しさより 剣を見せろ 荒ぶる神の咆哮を 追うその脣 真十鏡磨げど心には 未だ愛の姿なくば 切望するは真実 君が握るまで 正も 悪も 清ら 猥ら 定まりきらぬもの そのすべてを収めよ 足を取る茂み 石に躓けど 君が通った後に 出来るが獣路 ひとりで抱くのは星が散る 剥がれた夜の欠片だろう 誰を待たずとも未来は来る 無意味な寂しさという 盾を外せ 破壊の神の吐息から 人は生まれ落ち 持つは般若か修羅の貌か まだ見えぬ己の影 絶望あれども刹那 君は変わりゆく 奪い 纏う 祈れ 呪え 生きる日々は乱世 受けて立つこそ運命 生キ急ゲ 死ヌタメニ 魂ノ貴サヨ 君ガ胸ハ天守 荒ぶる神の 抱擁を 受けしその身には 鬼が棲まうか蛇が棲まうか 舞い墜ちる崖の底で 尊ぶ命は天に有り 君よ満ちるまで 荒ぶる神の咆哮を 追えその肉体で 弱さ 怒り 強さ 痛み ありとあらゆるもの そのすべてを呑み込め |
コッペリアの柩(Noir Ver.)ALI PROJECT | ALI PROJECT | 宝野アリカ | 片倉三起也 | | コッペリアの柩 流れる涙はもう枯れ果て 血に飢えた孤独 死は天使の和毛(にこげ)の 匂いをさせて舞う 黒い太陽が沈まぬ街で 誰もが黙って奇術めき働く 金属の壁に囲われた部屋 私は朝まで 死んだように眠る あなたが見えない この眼は見えない 我ら造りたまいし神 コッペリアの柩 人は踊り疲れた人形 祭壇の羔機械仕掛けの夢は どこに向かってゆく 世界の終わりを 予言が告げる隣人の扉を 兵士たちが叩く 幾千の指が翼のように 折られ畳まれて 祈りだけが昇る あなたに会えない ここでは会えない 我ら救いたまえる神 コッペリアの柩 流れる涙は もう枯れ果て 血に飢えた孤独 死は天使の和毛の 匂いをさせて舞う それでも触れたい この手で掴みたい 我ら護る唯一の愛 コッペリアの鼓動 生きることは 痛みを知ること 脱ぎ捨てた靴を もう一度踏みならし 迷わず歩き出す コッペリアの柩 暗闇から目覚める光よ 祭壇の羔 螺旋の途切れた夢は どこに向かってゆく |
戦慄の子供たちALI PROJECT | ALI PROJECT | Arika Takarano | Mikiya Katakura | | 光る眼で闇を読む 恐るべき子供達 生まれてきた時からずっと 愛とは凶器で 真っ赤に濡れた胸を掴んで 傷口に埋めた 腐敗の中から成せる世界には 華やぐ絶望 生かすも殺すもわたしたちの業 犬のように笑い 豚のように泣いて 喚きつづけたあとには さあどうする 守られあやされ毀れて 息づくこの身は抜け殻 ひび割れ煌めく心の 引き金に指を掛け 守られあやされ壊して すべてわかったふりをして 撃つのは甲斐なき幻(ゆめ)ばかり 足の生えた亡霊の群れ 遊戯の死を踏めど 生きるために焦がれて探す ゲートは 地の底に どんな始まりも終わりの為では 非ざる凶暴 わたしを救うのはわたしたちだけ 敵のように愛し 友のように憎み 偽りながら出会ったわけじゃない 番って求めてさぐれば みんな沈んでく気がする 上澄みに浮かぶ心は 汚れてはないと知る 番って求め 弄って 涙にならない痛みを さあ口移しで分け合おう 眠る眼で闇を抱く 哀しみの子供達 守られあやされ毀れて 息づくこの身は抜け殻 ひび割れ煌めく心の 引き金に指を掛け 縛られ囲われ飼われて喰まれて 抗う切なる自由よ 呪って夢みて疎んで祈って 運命よ! 生きたいと願う まだ残れるわたしの命 |
暗黒天国ALI PROJECT | ALI PROJECT | 宝野アリカ | 片倉三起也 | 片倉三起也 | Darling 目を開けて この世の悪の巣窟で 啄まれる心を頂戴 逃げもできぬ 幽閉の蒼白の王子よ わたしが女神 バタフライの羽も 天使の唾液も あなたをまだ見ぬ極楽へ 連れ出せはしない 腐りかけた自由 垢に塗れた愛(アムール) 煉獄の焔でZEROから 済世しましょう 不夜の空に 黒いダリア 失する妄想 堕ちる現実 もがけ蟻ジゴク Darling 声上げて このいま刺し違えるほど 大事なものが欲しいのなら 祈りは果てて 牢獄で昇天の姫君 あなたが魔王 怒りの拳も嘆きの傷も 跡形もなく 熔けて消えて散って泡沫 すべては密猟区 埋もれた罠に ハメられるのなら 粉々に砕いてほしいわ 死に至らぬ病 心臓には毒薬(プワゾン) 冒されながらも生きる日々 祝福されたし 眼蓋の奥 赤いザクロ 恋する右脳 臆する左脳 つぶせ針の山 Honey 抱きしめて 素肌の絹の光沢で 恍惚しちゃう時間を頂戴 カラダは裂けて 天国で再会の片割れ ふたりは半神(デミゴッド) 至極の善と魅惑の奈落 約束の地は 何所か其所か夢かうつつか サアドウゾ 此処イラデ 絶頂ヲ迎エマショウ Darling 目を開けて この世の悪の巣窟も 蝕めない心を頂戴 逃げもしない 幽閉の蒼白の王子よ わたしが女神 Darling 声上げて このいま刺し違えるほど 大事なものが欲しいのなら 祈りは果てて 牢獄で昇天の姫君 あなたが魔王 組まれた指と懺悔の首と 贖う罪は 何か何れか嘘か真か |
裸々イヴ新世紀ALI PROJECT | ALI PROJECT | Arika Takarano | Mikiya Katakura | 片倉三起也 | 空を駆ける 自由に優雅に 肩にも心にも少女は翼を持つ 生まれ落ちた世界は美しい 女神さえ支配できない 希望(ゆめ)は暗黒に埋められた星で 見てるだけじゃ輝かず 私のカラダは宇宙船となり 思考の大気を昇って果てそう 平穏に甘んじたら 魂(ハート)がバグ起こす ねぇあなたのロケットで 軌道修正してくださる? 繋がって確かめ合う 私たちアンドロイドじゃないもの 虹を掛ける 明日へ誰かへ 願えば届くと少しづつ信じてる 進んでゆく世界は果て無い 神にさえ破壊できない 人が抱えた罪もいつか消えて 横たわる夜に曝け出されてく 裸の胸に刺さった 様々な想い 解き放つために この腕をどこに広げればいい 孤独を浮遊しても 迷路から帰れない さぁあなたもドアを降りて 抱きしめに来ればいいわ 何もかも脱ぎ捨て合う 地上に堕ちてきた天使のように 夢を賭ける 未来へ地球へ 未知なる莟は開かれるため伸びる 失われた楽園を求め もう一度イヴへと目覚めよう 人が忘れた愛も再生して 宇宙(そら)を駆ける 自由に優雅に 脳にも背骨にも少女は翼を持つ 創造する世界は美しい 女神にも模倣できない 虹を掛ける 明日へあなたへ 願えば届くといつまでも信じよう 向かってゆく世界は手強い 神になど任せられない 人が守るべき“時”が訪れる さあ明ける闇に 溺れるヒカリに |
鬼帝の剣ALI PROJECT | ALI PROJECT | 宝野アリカ | 片倉三起也 | | この胸に抱くのは正義 朱く熱く燃える わが太陽 この世の何処かで 凍りつき眠る真実 見つけ出すこの手 愛と哀しみに どれだけ触れるのか 僕は僕であるため 闇を融かしてゆく まだ見ぬ世界への 扉をくぐるとき 翼が傷つくのなら この心を 鋼に変え 交差する光よ 落ちる影は 未来の先を 輝かせるだろう 果てしのない宇宙の隅 ひとつひとつ孤独の星に 生きる僕ら 繋がり合う 地球越えるLINE(はし)となるように 昏く潜み浮く青天の月 嘲り翳ろう 夢の雫がこぼれても 差し伸べたこの手 受け取るぬくもり そこに在る微笑み 君が君でいるため 命を添わせよう 魂(こころ)の奥に棲む 鬼は片眼を開け 深まる時を見つめる 何が悪で何が善か 誰かを守る為 怒りを持ち 涙を流し 己に熔けゆく 尽きぬものは希望と欲 ひとりひとり刹那の罠に 迷う僕ら 争い合う それが正しい歴史となるのか 遠く近く聳ゆる わが大地 頽れ踏みしめ すべてを還す土の上 包み込む腕の 優しさの記憶 何度でも目覚める 人が人であるため 道は続くだろう この胸に抱くのは剣 朱く熱く燃える わが太陽 この世の何処かで 凍りつき眠る真実 見つけ出すこの手 愛と憎しみに どれだけ触れようと 僕は僕でありたい 昏く潜み浮く青天の月 嘲り翳ろう 夢の雫がこぼれても 差し伸べたこの手 受け取るぬくもり そこに在る微笑み 君が君でいるため 命を添わせよう そして僕を 護る 勝利 |
跪いて足をお嘗めALI PROJECT | ALI PROJECT | 宝野アリカ | 片倉三起也 | 片倉三起也 | 跪いてお嘗めよ 赤い爪を 縺れた舌で女王様とお呼びなさい 地獄に咲く太陽と 極楽に墜ちる闇と 眩しさと絶望なら どちらが深いのだろう 頭ノ中カラ薔薇薔薇 散ラシテアゲルワ波羅蜜 秘めやかに疼く傷も したたかに滴る血も 心の底へと届く 美し貢ぎ物なのに 求めるのが まだ愛なんて 男達どれほどまで 浅はかな子供だろう 跪いてお嘗めよ 聖なる足 掠れた喉で女王様とお呼びなさい 生きる証 聳える痛みの塔に 這って昇って絶え絶えに それでも乞うのなら 私の凍りついた涙を融くのは あなたの最後の一声かもしれない 好色と嗜虐の目と 組み敷かれる屈辱と 恍惚の狭間に視る 哀しき幸福の影 躯ノソコカラ炸裂 逃シハシナイワ絶頂 騙し騙されて繋ぐ 蜘蛛の糸のはかなさよ 信じられるものはもう 何も有りはしないのに 縋りたいのが なお愛なんて 女達どれほどまで 愚かな生き物だろう 跪いて捧げよ 永久なるもの 渇いた喉で母様と叫びなさい 生きる教え 撓った鞭の音を 数え纏って怖怖と それでも乞うのなら 純粋と云う 汚物に塗れた宝石を この手で掬い出せるのかもしれない 横たわって求めよ 甘い舌を 可愛い声で姉様とお鳴きなさい 跪いてお嘗めよ 聖なる足 掠れた喉で女王様とお呼びなさい 生きる証 聳える痛みの塔に 立って昇って絶え絶えに そうして恋うるなら 私の凍りついた魂を解くのは 再び目覚めるあなたの瞳でしょう |
地獄の門ALI PROJECT | ALI PROJECT | 宝野アリカ | 宝野アリカ | 片倉三起也 | 蛇に魅入られたら 真っ逆さまに 堕ちよ 蛇の道深く 憎しみはたわわに 虚実は花と咲き乱れ実る 夢の瑕疵の 唾棄すべき腑 手をかけよ 命を以って 蒼白に開く指 まみえる前に もしもおまえが 暗殺者ならば 迷い 嫉み 打ち砕くことができようか 悶絶せよ 堕落するときは いっそ見事に 血を吐き 毒に塗れ 奈落へと向かわん 其処でしか見えない天を仰ぎ 灼け爛れてゆく 明日を嗤えよ 縋り付き 這い上がる 鉄の汗 舌にのせ 喘ぎは至極 悪も穢れも 生きてゆくこその 痛み 証 涙を汚すより貴く 闘争せよ 愛を知りたくば 真っ暗がりへ 求めよ 赤子のように 叫びの胤の中 産まれるまえの闇 甦らん 選ぶがいい 戻るのか行くのか もしもわたしが 征服者ならば 人の心 忘れ去ってしまえるだろうか 陥落せよ 邪に魅入られたら 真っ逆さまに 堕ちよ 蛇の谷深く 悦びはうららに 月華さえ最後に辿り着くは 底の土 静かなる塋域 堕落すべきとき さあさ華麗に 血を抱き 毒に淫し 奈落へと向かわん この世の終わりには 果てがないと 嗚呼知るがいい 悶え盛る日々に! |
わが臈たし悪の華ALI PROJECT | ALI PROJECT | 宝野アリカ | 片倉三起也 | | 濁世は鬼 正義は何ぞと 問うまえに抗えよ悪徳の華 偽善の夢視し目には目を差し 生も邪も分かたれることなし 光は絶え胎児のように 君は眠る闇の子宮 孤独こそ愛おしい 唯一の味方となるだろう ひとりひとり血汐にまみれ この時代に生まれ落ちた 選ばれし皇子らよ 戦いこそ祝筵 ああ我は麗し 全智 愛の母 君を産む この乳に育みしものは 地獄の同胞 黙示の印 真理は何ぞと 知りもせず埋もれし隠匿の種 諸刃の剣抜く刃には刃を向け 守るべきものだけを信じて 有るがままに君は君を放て 断末魔の叫びを浴びて 爛熟せしこの世界に 呑み込まれ意を殺がれ ただ生きる屍の群れ それは君が踏みしだくもの 哀れむことは易けれど 救われず掬われる 裏切りの人の道 ああ我は臈たし 美徳 母の愛 君を喰む この腹に孕み続けるは 異形の翼か 獄司の錠 真実は在りや 探せども果てもなし混沌の檻 審判の矢射る手には手を触れ 虚と実が折れ曲がり交わる 夜明けるまで君は君に淫す 盛れよ咲けよ 散り急ぐことなかれ 黙示の印 真理は何ぞと 知りもせず埋もれし陰徳の種 諸刃の剣 抜く刃には刃を向け 守るべきものだけを信じよ 濁世は鬼 正義は何処と 問うよりも咲き誇れ悪徳の華 偽善の夢視し目には目を差し 生も死も境界はあるまじ 最期の刻 君は君に殉じ すべてを抱き 悟らん |
凶夢伝染ALI PROJECT | ALI PROJECT | 宝野アリカ | 片倉三起也 | 片倉三起也 | 蒼キ朝(アシタ)過去ハ死セリ 君ハマタ孤独ヲ抱ク 夜ヲ覆ウ目蓋開ケ 凶キ影ヲ恐レルナカレ 仄くらき柩から 産み堕とされた人形のように 躰は赤く凍え 心は闇にあやされ育つ 君に僕が見えるかい つなぐ手の冷たさに 鮮血の爪立てる 眉寄せてごらんよ 壊し合おう 先に続く 謎に満ちる結末を 羽も脚ももがれたまま 虚空のなか朽ち果てるより もうひとり僕がいて 誰かを痛いほど愛しているんだ さぁどっちが 幻だろうね 劈く絶叫より おぞましきもの人の囁き 悪しき言霊ばかり 心操伝わってゆく 僕は君に触れていたい たとえみんな消えても 騙されてあげようか 綺麗に笑いなよ 交わし合おう 恋うるように いつか綴られる希望(ゆめ)を 血と涙に塗れたって 待ってるのは絶望じゃない もうひとり君がいて 誰かを殺すほど傷付けていても ねぇいったい 罪って何だろう 蒼キ朝過去ハ死セリ 僕ハマタ孤独ヲ知ル 夜ヲ覆ウ目蓋開ケ 凶キ影ヲ恐レルナカレ 壊し合おう 先に続く 謎に満ちる結末を 羽も脚ももがれたまま 虚空のなか朽ち果てるより ああここに僕らはいる ほんとは痛いほど 生きていたいんだ もぅとっくに答えは 分かってるね? |
月蝕グランギニョルALI PROJECT | ALI PROJECT | 宝野アリカ | 片倉三起也 | 片倉三起也 | 頭上には星屑 墜ちるは奈落の底 幕開きし暗黒グランギニョル 死と生が手を取り踊り巡る 欲望カルナバル 誰もが群れのなか 孤独に耽り いけない夢を見る 今は廃屋 黄金塔の遊戯場で 甘き追憶 髑髏の眼窩に探る 錆びつく短剣を 拾い上げ この胸に 向けて翳すたび 赤き血が 生きる痛みに滾る 極彩の楽園 独裁者の庭園 時は一千一夜 魔の都 グロテスクな街に 眠れる君は王女 少女サクリファイス 透明な翼で 無垢なる魂 黎明を迎えよ 着飾りし罪 戦慄の舞台上で 演ずるは罰 聖裁の喝采はなく 横たわる君の 薔薇色のぬくもりは この虚無に捧ぐ供物なれ 朽ちゆく花の薫り 幻覚の満月 残酷なる太陽 終わりなき月蝕グランギニョル 堕天使と悪魔が手を取り踊り嗤う 覚醒マスカレイド そして誰も独り 孤独にふるえ 恐怖を思い出す 極彩の楽園 独裁者の庭園 時は一千一夜 魔の都 グロテスクな街に 眠れる君は王女 汚れることなかれ 清らなる微笑よ 頭上には星屑 墜ちるは奈落の底 幕は閉じ暗澹グランギニョル 死と生が 抱き合い踊り果てる 陶酔ニルバーナ 人びとは叫ばん 神の言葉を 世界に光りあれと |
亡國覚醒カタルシスALI PROJECT | ALI PROJECT | arika takarano | mikiya katakura | 片倉三起也 | 嘆キノ壁ハ 積ミ上ゲラレテ 愚カノ神ハ 奉ラレル 生きるは毒杯 杞憂の苦しみを 飲み干す術を誰が授けよう 太陽に棲むと云う賢者の鷲 羽搏きだけが谺する この双つの眸に宿った 闇と光 その何方で 僕は未来(あした)を 見つめるべきなのだろう 渇き切った瓦礫の街 点と線を繋ぎ合わせ 意味など無い事ばかり 溢れてゆく 炎のごとき孤独 抱く體 鎮めては 暗渠へと滴ってく雫 掲げる毒杯 この生は満ちても 焦がれる死の夢は流れ着く 砦に喰い込む爪 孤高の鷲 羽搏きだけが舞い上がる あの蒼穹に磔刑にしてくれたまえ 天と地が結ぶ場所に僕は立つ 花実のような記憶たちは 焼かれ爛れ抜け殻だけ あの日の魂は 何処へ行ったのだろう 冷たい膚 寄せて触れて 胸の傷と傷を合わせ 再び辿るべき地図 ここに刻む 世界は見えぬ翼 その黒影(かげ)に隠された 純白の一羽 射止めよ 生きるは祝杯 口移しの快楽 渇く嗤いも息も絶え絶えに まぐわいあう慰みの掌に 虚しさだけが膨らんで ああ玉砕と美しく散りゆくならば 恍惚の先にはまだ君が居る 嘆キノ壁ハ 突キ崩サレテ 愚カノ民ハ 塵サレル 生きるは毒杯 愛する哀しみを 飲み干す術を誰が授けよう 月下に眠ると云う静かの鷲 啼き声だけが舞い降りて 掲げる祝杯 わが生は満ちても 果敢ない死の遊戯は果てもなく 砦に喰い込む爪 孤高の鷲 羽搏きだけが舞い上がる あの蒼穹に磔刑にしてくれたまえ 罪と罰を生む時代(とき)を僕は視る |
快恠奇奇ALI PROJECT | ALI PROJECT | 宝野アリカ | 片倉三起也 | 片倉三起也 | 私は謳う快なる哉と 生きることを喝采采 道筋は消えゆくもの 戻りはしない進もう 実り有れば涸れる葩 苦汁呑めど潤う咽 石の上にも三千年 月も日も凍える溶ける 連なる珠のように過去現在未来 悠久の中心の今は未だ永遠なり 私は描く目に視えぬもの 誰知れず奇奇恠恠 いつかへ注がれる 希み焦がれて苦も楽も 人産みしものに果てはなし 水鏡染み入る空 泳ぐ雲に浸す足 千々に心は千里を駆け 風も気も流れる向かう 沈める指の間に溢れる時の砂 瞬間を積み上げ明日はまた明日を呼ぶ 私は超える聳え立つもの 辿る夢綺綺燦燦 いつかへ続くだろう 移り蠢き美も怪も ああ混じり合って境なし 我らは謳う快なる哉と 現(いま)に生まれ爽快快 いつかへ繋がれる 歌い讃えよ共にあれ さあ生きることに悔いはなし |