蜘蛛の糸川嶋あい | 川嶋あい | 川嶋あい | 川嶋あい | 宗本康兵 | 昨日まではいい日だった 何一つの風も吹かず 街も人も穏やかだった 悪いことは何もなくて 偶然の隙間に魔物はひそんでいるね 忍び寄る冷たくて身勝手な闇の群れ 私は今日知ってしまう 知りたくないことを一つ あなたを見て心はまたあてもなく回り出す風車だね ユラユラとカラカラと舞う もしも時を戻せるならいろんなことやり直したい 誰もがいつでも誰かのものでもないのに ワガママな淋しさがひとり占めしたくなる 私は今日知ってしまう 知りたくないこんな気持ち あなたがいて私がいた それはもうどこまでも遠い面影 その手から手放されたの 私だけがこんなに苦しくてバカみたい 切れたフリをしても あなたへと続いてゆくこのクモの糸 震えてもあがいても何があっても切れたりしない あなたは今私にとって傷を癒す薬だけど 時々また心を刺す ポワゾンを持っているハチのように 私は今日知ってしまう 知りたくないあなたのこと 楽しそうに笑わないで 私だけのあなたがまだいとしくて 蜘蛛の糸にぎりしめている |
Nonsense川嶋あい | 川嶋あい | 川嶋あい | 川嶋あい | 三谷秀甫 | いつものクセだね さっき満たされていたばかりでも飽き足らず 次の獲物を無意識に探してやり過ごす毎日 不老不死の仮面人がまた笑った Nonsence!どうでもどうでもどうでもいいよ そんなの本当にくだらないね 気にして嘆いて憂いて悔やんでみてもしかたない 苛立ちが今を飲み干す度心はスピード上げて渇く 小さな隙間は意地悪だからちょっと悪さがしたくなる 四六時中探していたね 光を Nonsense!どうでもどうでもどうでもいいよ そんなの本当に必要なの? どれだけ痛みを伝えてみたところで噛み合わない 願いが叶わず傷つく時誰かの笑顔が食べたくなって 自分の弱さが連なるほどにまた飢えてゆくんだ どうでもどうでもいいことばかりが増えてゆくけど 誰もが大切なもの信じて守りたいだけでしょ |
Journey川嶋あい | 川嶋あい | 川嶋あい | 川嶋あい | 長澤孝志 | ある朝僕らは旅に出た なけなしのものを持って 自由な旅へと 太陽僕らを照らしていた 風小僧がふざけて僕らの背中を押したよ 知らない街から街をゆきほら道は続くよ 一期一会 生きとしいける全ての中に僕がいるね めぐり逢えた色づく景色 いいことも嫌なこともある いろんなもの乗せながら地球はまわっている 周りのみんながやれること 僕には難しくて自信を丸ごと失くした いくつも持っているものさしでまた比べてばかり なんのために今生きているの? 答え合わせはできないけど たった一つあと少しだけ 僕は僕を好きになりたい 生きることはそれだけで宝探しかな 心の剣は誰かを守るためにあるの? 一期一会 僕にも何かできることがきっとあるから ちっぽけでも情けなくても 期限切れの勇気はないよ どこまででも限りのない夢を耕そう いつか叶うまで あれから僕らは旅の途中 災難だってあるけれど あせらず気ままにゆくんだ |
Boring days川嶋あい | 川嶋あい | 川嶋あい | 川嶋あい | 長澤孝志 | うんざり いい加減にして 私だってもうやめにしたい ほんとはね 私の何を知っているの?あなたが 憶測で言うのは簡単だけど 真実はいつもシャボン玉みたいに会話の中浮かんで消えている 誰もかれもがみんな綱渡りしているね 知らず知らずのうちにつまらない勝ち負けスリルにして 冗談じゃない ふざけないで 私だけがイライラしてなんなのよ きれいごと使われるよりは気楽なジョークの方がまだマシなの ほつれつづけた糸の先に待っているのは ごまかしてばかりの言葉じゃない本当の気持ちかな ほっといて やってられないよ 私だって今泣きたいけど泣けないの 勝手に決めつけないでよ 心の中は誰も見えないもの 信じるのかあきらめるのかの二択しかない 目の前には うんざり 投げ出したいけど 私だってまだ負けたくはないから 何回だって折れそうな気持ち まわりまわってここではないどこかへと 飛んでゆけ |
月影川嶋あい | 川嶋あい | 川嶋あい | 川嶋あい | 宗本康兵 | ごめんねの言葉さえあなたから二度と聞きたくないとわかっているの 話すことなんてもうこれ以上ないとわかっているのに涙が出てくるの 灰色の空から降ってきた雨がいつまででも2人を濡らした 好きな人ができたとあなたに言われたの プライドも思い出も全部あなたが傷つけた 言葉には出さなくて仕草ではわかるあなたのそばは退屈しなかった 気がつけばケンカだけ増えてゆく 重なる綻びと消えていった笑顔 私だって何度も疲れていたはずなの 嫌いにはなっていない そんな言い訳言わないで 月の光に照らされていても 今2人が重なるものなどもう影さえもないの 好きな人ができたとあなたに言われたの 噛みしめた奥歯がまだずっと痛かった 何が足りなかったの? あなたにとって私 大好きと大嫌い 月の光にとかしていた とかしていた |