メイLAMP IN TERREN | LAMP IN TERREN | 松本大 | 松本大 | | 貴方がくれた証明 胸の内側にある 世界と別れるまで ずっと消えない灯がある ひとりを分かち合って ひとり同士で話せた 名前を呼び合う声 あぁ 孤独じゃなかったよ 風と踊って 雨と流れて ただ手に入れて 失くしてきただけ それだけ 透明な言葉を辿って 繋いだ日々の中に見る 何を失っていても 消えない 声が 貴方が ただひとつ 命の証 失くした 手にしていたから それはずっと変わらない 忘れてしまったとしても その事実が増えるだけ 揺れる灯火 この胸の奥でただ 変わらない声を叫んでいる ただひとりを 過ぎてった日々が 知らない間に重なる 重い記憶が軽くなろうと忘れる 失くしちゃいない 失くしたことを手にするから 死ぬまで消えないから 声は言葉を頼って 繋いだ貴方の傍へ 今も重なる日々が 目映いほどの声になった 何も失っていないよ 貴方が明かしてくれた この声が届いた その日から 手に入れていた ただひとつの証 |
林檎の理LAMP IN TERREN | LAMP IN TERREN | 松本大 | 松本大 | | いつから 決まってそうだった 重力は僕を手放さない 林檎が成って落ちてから 誰もが知っていた事 どこにも行けないと少年 誰とも傷付け合わないよう 分厚いコートを身に纏って 喧騒に飛び込んでいった 心が ここから 消えない様に 僕らは この星から 離れられないかな あるがまま いられないなんて もういっそ やめちまおうかな 僕はずっと 君じゃないから どうやったって 知れやしないよ こんな星の上に落ちた こんな星が離さない僕は その星の様に 誰かを離さないでいれるか 誰でもいいのさと少年 誰とも分かり合えないから 林檎は熟れて落ちるけど 月には少しも近付かないんだ どこかで見付けた 言葉によれば 全ては 引き合って 寄せ合っているらしい 僕のまま いられないのなら もう全部意味などないだろう 信じたいのに信じれないのは 僕じゃなくて君のせいだろう こんな星の上に落ちて こんな思いを抱えているのは あの言葉通り 寄り添いたいと思っているから? ただ自分を 受け入れられたらなぁ 僕らが ここから 消えない内に 僕らは 全てを 認められるのかな あるがまま いられないなんて もうきっと 決まっていた事 そうして今も 変わりながらも 僕はずっと僕のままだ こんな星の上に落ちた こんな星が離さない僕も その星の様に 誰かを離せないでいるんだ 僕が今 離せない物が いつだって僕の答えだろう それはいつも 変わりながらも どうやったって僕になるだろう そんな星の上に落ちた 君を見付け出せた星の上で まだ見ぬ答えも ちゃんと見付け出してみせるから |
GrievemanLAMP IN TERREN | LAMP IN TERREN | 松本大 | 松本大 | | 描いた未来と対峙する日が 来てしまう 項垂た日々が こんな筈は無いと 首を傾げた 手を伸ばす先は いつも届かない場所 選ばれた僕は 命を辿るだけさ 信じ直しては 疑ってしまう 繰り返してもまだ信じていないと 息ができない 必ず 辿り着けるだろう 僕ならきっと 嘆いていないで 笑われるなら 笑ってやろう 信じていればきっと 望みは叶うさきっと そんな日を ただ待っていた 待っているだけかい 狭いばかりの 部屋の隅で 震えていた こんなザマ 誰にも見せられない 同じ夜を何度も 越えて気が付いた 待ち尽くした こんな日々が 定めとなった どうやら 明日も暗いらしい 僕等はいつも 選ばれる事を 選んできた 待っていただけ 信じていれば なんて 信じるだけではきっと 何も手にする事などできないと 解っていただろう 未来は解らない 明日を照らす勇敢な灯を持って 紡いでゆく この日々が定めとなるなら 必ず 辿り着けるだろう 僕等はきっと 嘆いていないで 笑って ほら 変わってゆこう 信じていればきっと 向かって行けるならずっと どんな日も僕は越えて行ける 越えて行けるだろう |
reverieLAMP IN TERREN | LAMP IN TERREN | 松本大 | 松本大 | | それから僕は 何をしていたっけ 変な夢 見ていた 誰が見ていた? その夢はたしか どこか 部屋の中 誰も 何もない 誰かが見ていた その部屋はたしか 真っ暗な部屋 まばたきの度 大きくなった 鍵はなかった 扉すらなかった 閉じ込められて迷子になった 僕は誰なの 問いかけても その声がこの耳に聞こえるだけ 寒くないのに 凍えていた どこからか記憶は途絶えていて 目が覚めれば 夢だ と気付く 何度も見た夢だ 続きならわかる ただ暗がりに 何か降ってきて その何かに追い回されるんだ 俺は なにか悪かったんだっけな 何が そんな夢見せるのかな 俺は 俺は 誰なんだっけな 俺は 俺は 見失っていた 覚めぬ夢の中 今でも 僕は誰なの 問いかけても その声がこの耳に聞こえるだけ 最後どうなったか わからないまま 何度も繰り返す 夢の中 どれが僕なの 見付けようにも 何もかも 嘘かもしれないってのに 暗がりの中 震えていた 夢なら もういいよ 目を覚まして それから僕は 何をしていたっけ そうだ 夢見ていた 僕が見ていた その夢はただ どこか部屋の中 誰も 何もない この心みたいだ |
ボイドLAMP IN TERREN | LAMP IN TERREN | 松本大 | 松本大 | | 空の向こうには 何が広がって どんな風に僕らが 見えているんだろう いつからか本気で 伸ばしていた手は どこにも届かないで 風だけを掬った あなたが笑えば 灯りは灯って そのぐらい簡単な僕の世界が 誰かの手のひらで踊っていたとして その手を返すと どこへ落ちるんだろう きっと あなたまで泳ぎ切るなんて また 夢みたいな話 僕はただ 見上げていたんだ 手を伸ばしていた 僕らは上手に 飛び跳ねてみても 鳥の様に 高く飛べないと解っていた ならば 海を泳ぐように 自由にと 頭を使っても 踏み出せはしないまま きっと あなたまで泳ぎ切るなんて ただ 夢みたいな話 僕はまたも 見上げてしまうよ 果てなどない空を 与えられた物だけでは 足りないなんて 繰り返している空に溢した 何にもなれずに 空は笑って 晴れ渡っている とてもじゃないが 笑えないよ 本当はずっと 心はずっと 俯いていた 思い出した あなたに照らされてしまった ここに落ちてきてしまった 僕は 泳ぎ切れない距離でいいんだ このまま 眺めているよ きっと 僕が何を手にしても それでも 見上げてしまうんだ 空の機嫌が 移り変わるように 僕の世界を 繋いでいくように |
王様のひとり芝居LAMP IN TERREN | LAMP IN TERREN | 松本大 | 松本大 | | ちょっと ずる賢くて構わない 強く振る舞う王様がいた ハリボテの剣を構えて ひとりで 逸話を紡いでいたとさ 街に降りては 背伸びをして 誰も信じない話をした これじゃだめだと気付いていた 嘘を認めるしか道はなかった だけど それでは片せない あぁ 僕にはわからないよ ひとりじゃなんにも意味がなかった どうせ誰もがわかっている 僕すら騙せていないということを もう重ねた嘘が重苦しい 守り通すための嘘が重なる ハリボテの城を構えた 誰も攻めて来たりはしないのになぁ わかってるよ そもそも ひとりでいるなら 比べようもないこと 僕ですらないということ 君には映らないってさ あぁ 今でも背負ってるよ 少しも軽くはならない嘘を どうすれば 今 認められる? ひとりの城から笑い合える? どんなに変わらない過去だとしても それほど変わらない僕だとしても あぁ 今にも未来は来る できれば笑っていたい 本当の僕で 君と話したい もう嘘吐かない |
into the darkLAMP IN TERREN | LAMP IN TERREN | 松本大 | 松本大 | | あの日からもう 見失っていた 影もいずれは 夜が飲み込んでしまうよ 影がなければ 僕も居ないか 暗闇の中 自由もなくしてしまっていた 光も差さない空間で 心は静かに枯れてった 塞がれた扉の向こうで 誰かが 今も嗤っている 期待なんてすればするほど 裏切られてしまうから 僕はもう扉の内側で ただ 呼吸を潜めて ひとり かくれんぼ あれから朝は 何度もやってきた 似た顔の中 面白味もない日の中 ドアを叩く音が聴こえる 触れないようにしていたのに 逃げるように 耳を塞いでも 内側で 聴こえてしまうんだ どこまで 逃げたって同じだろうか 全てを棄て去ることもできないなら あの日からずっと 見失っていた 扉の向こう 嗤っていたのは 解っていた どれほど足掻けど 隠し通せはしないまま 心は 強くなれずに脆いまま 独りじゃない事 認められないんだ 僕はもう 見付かってしまいそう 僕はもう |
イツカの日記LAMP IN TERREN | LAMP IN TERREN | 松本大 | 松本大 | | 眺めていた 遠い未来 繋いでいた手を いつまで 忘れぬように 覚えていられるだろう 空になった 穴があいた 心の奥底 埋めることに 我を忘れて 忘れてしまったよ もう 昨日のこと どうだっていいよ 君は離れてしまった そう 昨日のこと 戻れたらなぁ そんなことばっかり浮かんでしまう あぁ 忘れないようにさ 僕は 今日を書き残すよ また 君が浮かんでは その顔はぼやけていて 眺めていた 遠い未来 繋いでいた手を いつまで 忘れぬように 忘れてしまえるだろう もう 昨日のこと 仕方ないこと 今日も捨てられないままで そう 昨日のこと 戻れたらなぁ 今に立ち止まりそうで あぁ 忘れてしまえるなら 今日もなかったことにして 僕を初めからやり直そう そんなこと できないのは あぁ わかってるから もう 昨日のこと 遠退く昨日 何度も積み重ねてきた そう いつかのこと 覚えているよ いつも 埋まることはないけれど あぁ 浮かんでは沈む日々 そんな今日も書き残すよ また 君と出会えた時には 今日のこと 話せるよ ああ 忘れないようにさ 僕は 今日を書き残すよ もう 君には会えないとしても 今日のこと 話せるように 今日のこと 話せるようにさ |
multiverseLAMP IN TERREN | LAMP IN TERREN | 松本大 | 松本大 | | 地図は自分が記した 軌跡以外は何にも 役立たずだった 何もなかった 砂漠みたいな日常で 水を求めて彷徨う 僕はどこへ向かっているんだろう 仮に 世界がひとつでは なかったとして これほど苦しい日々はないとして まるで違う自分は 何を選ぶだろう そこでも歌ってるんだろうか このメロディーを 地図に未来はなかった だから今日も参っていた 立ち止まったって 夜は明けるんだ 昨日までの選択が 少し違っていたなら まだ少しは楽だったのかな 何を選んで 僕らは ここに立っていて 全て選んで 僕らは ここに居るんだろう 迷ったり 悩んだり 忙しないのに 途方もなく立ち竦んでいる 例えば 勇敢な自分が居て 期待通りになったって ちょっと違う難題が立ちはだかっているもの 臆病者はいつだって 期待外れな自分を選ぶかな 全て正しい そう言いたいけど きっと 僕には計れないこと 僕なりの苦しみと生きてゆくから 迷ったり 悩んだり 忙しないから 最中に紛れた「喜び」に気付けない 勇敢な自分が居て 期待外れな自分も居て 紛れもなく自分なんだ どこでも迷っているもの 臆病者は今日だって 期待外れでも選んでんだろ 全て正しい その為のメロディーを 歌っているから |
ワンダーランドLAMP IN TERREN | LAMP IN TERREN | 松本大 | 松本大 | | どれほどの距離があるなんて 解らないのに飛ばした船 君の心まで飛ぼう ここに綴った言葉を届ける 知らない世界は恐ろしいけど 少し先はもう解らないから 何もかも変わってしまう前に 今 未来を知らない声で 届けたい唄を渡すよ それが世界を変えてしまうように 言葉足らずだった いつか 気付けば随分遠くまで来た 変わらなくていい事も 忘れたかった事も遠くなってしまった 立ち止まれば見えない未来 踏み込まずとも背を押されるから 君もきっと変わってしまう だって同じ様に廻っているから なくさないようにしていたって 君が未来とちゃんと出会ってしまうから 君の心まで飛ばす船 限りある時間で届くのかな 移り変わる景色の中で 目の前はいつだって わからないよ 何もかも変わってしまう 僕が僕を忘れてしまうまで 歌いたい唄を鳴らすよ 今が未来を変えてしまうように いつも未来へ 僕の未来へ |