これきりのいま空気公団 | 空気公団 | 山崎ゆかり | 山崎ゆかり | | 呼び鈴を押す前に少し考えている こんな時間になってしまった 花は照れた風にしおれてみせる もうすぐ朝がくることを知っていた 意味なんて答えじゃない 今日はこれきりの寂しさを 誰かに伝えなければ この間に見てきたこと 思ったこと 感触は確かだ 意味なんて答えじゃない 今日はこれきりの美しさを 君に伝えなければ ドアの向こうに 素晴らしい今日が居る おはよう |
青い花空気公団 | 空気公団 | 山崎ゆかり | 山崎ゆかり | 窪田渡 | 君がいてよかった それは一番思う事 君がいてわかった 私の事 ごめんね 昨日は 伝えられなくて 君の喜び 君の悲しみ その時々の感情の花 拾い集めてみたら きれいな色の花束に 君の笑顔も 君の涙も いつか支える力になって 誰かの心に届く 花束に変わる |
白いリボン空気公団 | 空気公団 | 山崎ゆかり | 山崎ゆかり | | 忘れてしまうほど 何もかもなくなってしまうほど 突然に僕の中に落ちてきた 大きな白いリボン 白い箱を包んでいる 不思議だな君にもみえるんだ その箱から 新しい音楽がきこえるみたいだ 今二人の前にある この大きな箱のリボンが おどってる その箱から 新しい音楽がきこえるみたいだ その箱から 新しい毎日が僕らを呼んでいる 今二人の前のリボン ほどけていくような日々 僕ひとりじゃ出来なかったよ この大きな箱のリボンが ほどけていく |
あなたはわたし空気公団 | 空気公団 | 山崎ゆかり | 山崎ゆかり | | 最初に思ったことでした 灰色白色ぐちゃぐちゃの雲がぽっかり 水色の誰に誘われて進むのでしょう 最初に思ったことでした 急と穏ぐちゃぐちゃに溶け込んだ感じのいい列車 どこからどこへと進んでいくのでしょう 五階の角部屋が空いたのです ぼんやりあの猫を思い出しています ここから新しい日々に変わっていくのでしょう 最初に思ったことでした あなたはわたしで わたしはあなた |
きれいだ空気公団 | 空気公団 | 山崎ゆかり | 山崎ゆかり | | ここからどこかの どこかの知らない街へ行こう 大事なものが転がり落ちている心の中 通りすがりの人なんて気にせず 僕だけを見ててね 都会のビルはいつでもオレンジ 薄味だな 僕らはいつでも何を見ているようで 何も見ていない 同じだけ知っているんだから こわいものはないのさ あこがれをひとつずつ 脱いでいこう のぞきこんでいる のぞきこまれている 近づいてても握りしめてても 見えないのさ ふたをしてては聞こえないよ 君も朝も見えなくなる あこがれをひとつずつ ひとつずつ脱いでいこう 「きれいだ」 |
とおりは夜だらけ空気公団 | 空気公団 | 山崎ゆかり | 山崎ゆかり | | 夕べの出来事を忘れてほしいだけさ 電車のガタゴトが明日に響いている とおりは夜だらけ 僕は風に伝えます 君が待つ家に近いこの町から 僕らに残された言葉は一つだけさ ゆっくり取り囲む時間が笑っていた 手の中にぽつりと沈んでいる 電車はガタゴト明日を運んでいます とおりは夜だらけ 僕は風に思い出す 君が待つ家に近いこの町で とおりは夜だらけ 僕は風に伝えます 君が待つ家に近いこの町から |
夜と明日のレコード空気公団 | 空気公団 | 山崎ゆかり | 山崎ゆかり | | きれいなガラスを見せてあげる 夜に形どられたものなんだ これは昨日買ったレコード 崩れた後が残る口にゆっくりとのせるように 夜に今包まれているよ 僕らは一緒さ レコードは明日を聴かせてくれる 君は誰も待ってはいない 僕は僕の帰りをただ待っている その途中で 会えたんだこの街の中で 僕らは一緒さ レコードは明日を聴かせてくれる 夜は流れている まなざしの先に夜は流れる 流れている レコードの上を踊りながら 朝を形どってみる レコードの上を走りながら 朝を形どってみる |
まとめを読まないままにして空気公団 | 空気公団 | 山崎ゆかり | 山崎ゆかり | | 真っ白い靴が汚れている それぐらいがなんだか好きなんだ 似ているねって指差した 待ち合わせの前過ぎたときに バス停が一人暇そうにしている 降りてくるのは君以外 「たとえば君は一人かい? たとえば夜は一人かい? たとえば街に一人かい? そんな風じゃないんだよ」 真っ白い壁は苦手だな もう何かが描かれている様で 僕はまだ少し歩きたい 「たとえば君は一人かい? たとえば夜は一人かい? たとえば街に一人かい? そんな風じゃないんだよ」 |
街路樹と風空気公団 | 空気公団 | 山崎ゆかり | 山崎ゆかり | | 君に伝えたいことがある 僕はなにひとつ成し遂げたことがない それでも君を思う この気持ちは本当さ 風がふく あの街に 届けてくれないか 君に伝えたいことがある 僕はなにひとつ成し遂げたことがなかった 教えてもらったこと たくさんあったんだな 風がふく あの街に 届けてくれないか いつまでも どうか元気でいてくれと どうか元気でいてくれ |
あさの弾み空気公団 | 空気公団 | 山崎ゆかり | 山崎ゆかり | | 緑の木が風に揺れる朝 木陰で白い雲を待ってる朝 ぼんやりしている近所の朝 いろんなこと考える朝 さっきのことを全部忘れたい 落としただけで終われ 歩いている音が響く朝 人がみんな一人に見える朝 光にずっとさされたままの言葉 君の顔が浮かんでくる空 さっきのことを全部忘れたい 君の声を全部忘れたくない |
天空橋に空気公団 | 空気公団 | 山崎ゆかり | 山崎ゆかり | | 天空橋に夜が落ちた 僕は今すぐ迎えにいくよ たまにいいとこみせたくなる きれいな花を持って来たんだ 誰かを待つ人 探して見つけた人 抱き合う別れる人 会えなくなる人 天空橋に夜が落ちた 僕は今すぐ迎えにいくよ いつも通りを抜けてみたら 知らないふたりに 会える気がする |
紛れて誰を言え空気公団 | 空気公団 | Yukari Yamazaki | Yukari Yamazaki | 窪田渡・戸川由幸・山崎ゆかり | 君はとてもずるい 僕にずるい そして甘い そんなところがあるから 君はとても重い 僕に重い なのに軽い そんな心が不思議だな 君のことを君より知ってる人がいるんだ 教えてあげよう 僕はとても強い 君に強い だけど弱い そんな弱さが追ってくる わかりきってるようで わからないことだらけだ いつもかわらないふうに 紛れて誰を言え 当たり前の僕のことを 全部教えてくれ |
レモンを買おう空気公団 | 空気公団 | 山崎ゆかり | 山崎ゆかり | | その言葉の陰にひそむ わずかな声を僕は感じとる そして二人は黙り込んで 少し優しくなれるんだ 外はもう薄明るくて 町は静かに誰かを待ってる 今日は遠くの町へ出かけて レモンを一つ買おう 何の意味もなく生きているようで いつでも何かを忘れてはいなかった そしてまた思い出してる 追い越していく音は風になり 見覚えのある町を写しながら 笑ってみせるんだ 何の意味もなく生きているようで いつでも何かを忘れてはいなかった 何の意味もなく生きているようで いつでも誰かを忘れては 何の意味もなく生きているようで いつでも何かを忘れてはいなかった |