クミコ「クミコ・ベスト わが麗しき恋物語」の歌詞一覧リスト

曲名 歌手名 作詞者名 作曲者名 編曲者名 歌い出し
わが麗しき恋物語クミコクミコ覚和歌子Barbaraあたしは十九で 町でも噂の ちょっとした不良で わりかし美人の部類だったから ちやほやされたわよ 眉をひそめてる 大人を尻目に ずいぶん遊びもしたわ 人生って 何てちょろいもんだって 冷めたまなざしで  あなたがあたしを 好きといったとき 思わず笑ったわ あんまり真面目で こちこちになって ふるえてさえいたでしょう そんな男って 見たことなかった それで あたしもふるえた 人生って 何て奇妙で素敵って 少しだけ泣いた  安いアパート 暗い部屋 景気の悪い時代だって へらないジョーク 言い合って ふたり笑えば しあわせで  五年がたったら あたしはやめてた 煙草をまたはじめ あなたの浮気が 七回目 数え あたしも三回目 視線をそらして 会話も減ったけど どこでもそんなものでしょ 人生ってそうよ 退屈だったって 思い出しながら  さもない毎日 半年が過ぎた その日は止まない雨 聞いたこともない 病気の名前が あなたのくちびるから あたしは壊れた 空缶みたいに 口を開けていただけ 人生って 何て 意味が不明なの いなくなるの あなた  白い煙が昇った日 空はどこまでよく晴れて あたしは泣いた 自分でも 疑うくらい 大声で  愛だったかなんて 誰もわからない 教えてほしくない とっくに忘れた 昔の日のこと 時々浮かぶけど ほほ笑みが少し 混じっているなら それでいいと言うわ 人生って何て 愚かなものなの あとになってわかる 人生って何て 愚かなものなの みんなあとで気づく
幽霊クミコクミコ高野圭吾Charles Trenet冬の嵐に激しく鳴る窓 おさえてふと見る舗道の向こうに うずくまっているあれは何 あの真っ黒なものは何 昔の痛みのように うずくまっているあれは何 悪魔にも見えるけど ひょっとしたら守護天使 怖くって 懐かしい あの黒いものは何 訳の判らない 不思議なこの気分 死ぬほど怖いのに 目をそらすことできない  古いカフェの片隅 大病院の白い部屋 裸電球輝く ほこりっぽい楽屋の隅 カビの生えた油絵 大きなだけで陳腐な絵 ルーブル宮のそれらの ありふれた幽霊たち 潰れたトマトじゃない しおれたキャベツでもない 見るたびに形の変わる あの黒いものは何 きっとあれは見果てぬ 夢の幽霊 慣れ切った暮らしの 垢から生まれたもの  そういえば子供の頃 黒い汽車に憧れ 世界の果てまで 行けるのを夢見た エッフェル塔にのぼる夢 唄だけに生きる夢 別の世界の空 地の果ての海辺を そして今いくつもの 夜と季節やり過ごし 果たしてない約束を戸棚にいっぱいしまったまま また出掛けようとしている 約束を破ろうとしている また負けそになっている さすらいの誘惑に
もう森へなんか行かないクミコクミコクミコギイ・ボンタンペリ春がゆく 青い春が ぼくの春 いつのまにか けだるそうに ぼくを見たきり 何も言わず通り過ぎてく  ぼくはもう森へ行かない 森へなんか行きたくない 甘く香るスミレの花を 探しになど行きはしない 木漏れ日の中 キラキラと輝いてた ぼくの言葉 一つ一つが 水たまりへと落ちていった あの春の日  春がゆく 青い春があの頃のぼくを抱いたまま 立ちつくす ぼくの目の前 振り返らずに歩いて行く  ぼくはもう森へ行かない 森へなんか行きたくない 雨に消えた小さな足跡を 探しになど行きはしない 軽やかに舞う君の髪から 20才の花が風に散ってく 一つ一つの花びらの行方 知るすべをまだぼくはもたない
愛の追憶クミコクミコ岩谷時子L.& P.Sebastian美野春樹あの娘は兵士を屋根裏で夜毎愛した あの頃 いつでも彼を呼んでいた マリン・リーベル・ヘル あたしを救ってくれた人は あなただけよ お願い マリン・リーベル・ヘル ひとり残していかないで 彼は答えた 怖くはない 望みだけは捨てちゃいけない  アウフ・ヴィーダゼン・リーベ きっと帰るよ やがて戦さもおわるだろう 君のもとへきっと帰ると約束しようよ アウフ・ヴィーダゼン・リーベ  いとしい兵士のやさしい言葉にさそわれ あの娘は夢見た いつか二人ですることを 昼の街で 腕をくもう お茶はカフェのテラスで飲もう  アウフ・ヴィーダゼン・リーベ きっと帰るよ やがて戦さもおわるだろう 君のもとへきっと帰ると約束しようよ アウフ・ヴィーダゼン・リーベ  あの娘は 待ったわ 冬の寒さに耐えながら そのまま便りもなくて月日は流れて  「人生のたそがれの中で 老いた彼女は もう彼の名を呼ばなくなったわ 戦争が終わったことさえ知らないようだったが 時々記憶を取戻し 目を輝かせながら 思い出話をしたわ」  昼の街で 腕をくもう お茶はカフェのテラスで飲もう  アウフ・ヴィーダゼン・リーベ きっと帰るよ やがて戦さもおわるだろう 君のもとへきっと帰ると約束しようよ アウフ・ヴィーダゼン・リーベ
接吻クミコクミコ松本隆植野慶子かしぶち哲郎海猫の円舞曲(ワルツ)たち 綺麗だね 夜明けの港 ホテルの床 脱ぎ捨てた 服がさざ波みたい  悲しみのラビリンス 戻るには深入りしすぎ 紙マッチの火に浮かぶ 顔に嘘を探した  キスをくちびるにさせない 娼婦みたいに拒もう あなたの命の表と裏 その両方を確かめるまで  キスするなら 昨夜(ゆうべ)のことが夢だって 錯覚できるくらいにね 長いキスがいい  汽笛って淋しいね 忘却の船が旅立つ わすれな草 コップへと 一輪飾りましょうか  キスをくちびるにさせない 娼婦みたいに拒もう 運命の糸に操られて あなたの腕に崩れこむまで  キスするなら 昨夜(ゆうべ)のことが夢だって 錯覚できるくらいにね 長いキスがいい  長いキスがいい
願いクミコクミコ江國香織谷川賢作いつまでも いつまでも あなたと寝たい 私の願いはそれだけです よあけも まひるも 夕方も ベッドであなたとひとつでいたい 雨のひも 風のひも 風邪ぎみのひも 空腹のひも がっしりくっついて あなたといたい 私の細胞のひとつひとつが あなたを味わう あなたの細胞のひとつひとつが 私でみちる 体中の血がいれかわるまで 体温をすべてうばうまで もう足の指いっぽん動かせない と あなたが言うまで もう寝返りもうてない と 私が言うまで もう首がもちあがらない と あなたが言うまで いつまでも いつまでも あなたと寝たい くっついたまま としをとりたい 何度も何度も あなたとしたい 地球があきれて 自転も 公転も やめるまで  いつまでも いつまでも あなたと寝たい 私の願いはそれだけです よあけも まひるも 夕方も ベッドであなたとひとつでいたい

こころ

一本の鉛筆クミコクミコ松山善三佐藤勝上田禎あなたに 聞いてもらいたい あなたに 読んでもらいたい あなたに 歌ってもらいたい あなたに 信じてもらいたい  一本の鉛筆が あれば 私はあなたへの 愛を書く 一本の鉛筆が あれば 戦争はいやだと 私は書く  あなたに 愛をおくりたい あなたに 夢をおくりたい あなたに 春をおくりたい あなたに 世界をおくりたい  一枚のザラ紙が あれば 私は子供が 欲しいと書く 一枚のザラ紙が あれば あなたをかえしてと 私は書く  一本の鉛筆が あれば 八月六日の 朝と書く 一本の鉛筆が あれば 人間のいのちと 私は書く
わたしは青空クミコクミコ覚和歌子三木たかし島健思いもよらない 別れの午後は ありがとうも さよならも 何ひとつ 言えずじまい ふいに途切れる 人生だったら もっとやさしく すればよかった  強いふりして こらえるあなた こんな ときぐらい 声上げて 泣いたらいい やつれた頬を はさんだ両手 名残のキスぐらい 気づいてよ  青空 祈りの言葉に 私はほどけて溶けてく 青空 あきらめきれない気持ちのままで  笑って泣いた ふたりの暮らしは あまりにも ささやかで いとおしむ 間もなくて 一秒ごとが 宝石だったと なくしてはじめて 気づくのね  見果てぬ夢を 数えたままで そよ風 揺れたら 梢から 旅立つの また会えたら そのときはもう 抱きしめてはなさずに いてほしい  青空 過ごした時間の長さじゃ はかれぬ仕合せ 青空 あなたに出会えて ほんとによかった  青空 祈りの言葉に 私はほどけて溶けてく 青空 いつでもここから あなたを見てる  青空 いつでもここから あなたを見てる
さいごの抱擁クミコクミコ松本隆平井夏美島健いつか生まれ変わって 見も知らぬ他人になって 出逢っても またあなたを 好きになりそうね  抱擁して 離れかけたら また不意に力をこめた あのとき私は 愛されてたと知った  岩に割かれた水が いつの日か溶けあうように 時の河 その流れを 見つめて生きよう  抱擁して雨に打たれて 目を閉じた最後の2秒 このまま動かぬ 石像になりたくて  別れ際の優しさなんて 冷たいより残酷な夢だって思う  抱擁して雨に打たれて 目を閉じた最後の2秒 このまま動かぬ 石像になりたくて 石像になれなくて
愛の讃歌クミコクミコ岩谷時子M.Monnot美野春樹あなたの燃える手で 私を抱きしめて ただ二人だけで 生きていたいの ただ命の限り あなたを愛したい 命の限りに あなたを愛するの  頬と頬よせ 燃える口づけかわす喜び あなたと二人で暮らせるものなら なんにもいらない なんにもいらない あなたと二人 生きていくのよ 私の願いは ただそれだけよ あなたと二人  固く抱きあい 燃える指に髪を からませながら いとしみながら 口づけをかわすの 愛こそ燃える火よ 私を燃やす火 心溶かす恋よ 二人を燃やす火 心溶かす恋よ
ラスト・ダンスは私にクミコクミコ岩谷時子D.Pomus・M.Shuman美野春樹あなたの好きな人と踊ってらしていいわ やさしい微笑みもそのか方におあげなさい けれども私がここにいることだけ どうぞ忘れないで  ダンスはお酒みたい 心を酔わせるわ だけどお願いね ハートだけは取られないで そして私のために残しておいてね 最後の踊りだけは  あなたに夢中なの いつか二人で 誰も来ない所へ旅に出るのよ  あなたに夢中なの いつか二人で 誰も来ない所へ旅に出るのよ  どうぞ踊ってらっしゃい私ここで待ってるわ だけど送ってほしいと頼まれたら断ってね いつでも私がここにいることだけ どうぞ忘れないで  la la la la la 二人で踊りたい la la la la la ラストダンス 忘れないでちょうだい
さよならを 私からクミコクミコ覚和歌子萩原慎太郎・佐々木聡作いつもの角 曲がるその手前で 手を振ってよ ほほえみながら 五年の間 見つめ続けた人 胸の奥 焼きつけるから  すれ違うような 出会いだったのに 何も見えないほど 燃え上がるなんて きりのない 切なさに 気づきもしないで  これ以上 愛したなら あなたの全部 欲しくなる ふたりして ダメになる前に さよならを 私から  だれもみんな 少しずつ 壊れた心から 目をそらしてる さびしいのよ 誰か抱きしめてと 叫びたい気持ち こらえて  しゃべり続ける 唇ふさがれて あなたの胸に からだごと溶けたとき ほかには もう何も要らなかったのに  愛しても 愛しても 喉の渇きは つのるだけ 言わせてよ 死ぬ思いで さよならを 私から  愛しても 愛しても 喉の渇きは つのるだけ ふたりして ダメになる前に さよならを 私から
人生のメリーゴーランドクミコクミコ覚和歌子久石譲回れ 星のように 歌え 花火のように 向かい風にも止められない メリーゴーランド ――  夕焼け見渡せる 楽屋口のドアは 軋ませないで閉めきるのに コツがあるの  裾のよれたコート 隠れるようにはおっては 灼けてく地平線 いつまでも眺めてた  夢から覚めた顔で 出ていったひと 信じたのにかぎって 続きやしないわ 寒い心も さびしさからも もう自由になるんだと 泣いたあの日  かかとのとれかけた サンダル 放り投げたら 間抜けな弧を描いて アスファルトに落ちた  捨て台詞みたいに 人生は終われない やりきれないことばかりならば なおのこと  回れ 星のように 歌え 花火のように 向かい風にも止められない メリーゴーランド ――  めくるめく浮き世に まだ愛は探せそうで のばした指の先 まだ明日がありそうで
Unknown Tripクミコクミコ萩野秀一郎森須美安アンファン・テリブル用意はいいか 輝く君の瞳をあげて 見果てぬ夢を追いかけるなら 遠い空へと針路定めろ  壊れた案山子、準備はいいか 朝日で編んだマントをはおり かすかな風を感じとったら 黒いカラスの使いを放て  シナモンの皮、かみながら、 ポケットにはライ麦をつめ ヴァニラの風に胸はふくらむ、 時を越えるよ歩いていこう  疲れた男、支度できたか 汗の中から髪をかきあげ 月の光浴び 路地に立ったら カリパス夢の周囲を測れ  果てない旅の覚悟はいいか 虚ろの国に別れを告げろ 刺草編みの帽子を投げて 空吹く風の胸に抱かれろ  すべての秘密解き明かし、 旅の仲間と肩ならべ 魔法の言葉つぶやきながら、 時を越えるよ歩いていこう シナモンの皮、噛みながら、 ポケットにはライ麦をつめ ヴァニラの風に胸はふくらむ、 時を越えるよ歩いていこう  la la la la la la ………‥ 時を越えるよ歩いていこう
バイバイ・リバイバルクミコクミコ片桐水瓶森須美安BGMに送られて 恋人たちはシネマ離れる 肩を寄せ歩く姿に 遠いまぼろしあたしを見た  あなたがほかの優しさを 選んだことはかまわない 若すぎたふたりの心は 同じ夢に住めなかった  バイバイ・リバイバル オフ・ブロードウェイ 思い出 恋のミュージカル あなたと歩いた あの街あの店 忘れないけど忘れたい バイバイ・リバイバル オフ・ブロードウェイ 忘れないけど忘れたい  この街離れるバスの窓 雨の零にシネマ揺れる 流してよ歌と映画に あけくれた愉快な日々を  バイバイ・リバイバル オフ・ブロードウェイ 思い出 恋のミュージカル あなたと歩いた あの街あの店 忘れないけど忘れたい バイバイ・リバイバル オフ・ブロードウェイ 忘れないけど忘れたい
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