雨のソナタ 〜La Pluie〜ALI PROJECT | ALI PROJECT | 宝野アリカ | 片倉三起也 | | 溜息ひとつ ついて 瞳をそらすのね 私の胸に残る 想いをあなたは散らす ひらいた窓の 雨音にまぎれ いつかの Pianoが 唄っている ああ 抱きしめてくれた日の 陽炎が ああ ふたりの季節 流してく涙になる ただひとつの 言葉も 留められずに 冷たい風のなかも あなたの影に 寄りそって歩いてた やさしさに慣れすぎてる 雨が止む前に 部屋を出ていって 消えてく靴音 追えないよう ああ さよならが言えなくて 今はただ もう 色褪せて落ちるのを 待つだけなの あなたの香り そっと 雫に流して ああ 抱きしめてくれた日の ピアニッシモ ねえ 忘れない 忘れないで 胸の奥に あなたが好き それだけで 生きていたのよ それだけで 生きてきたのに |
ビアンカALI PROJECT | ALI PROJECT | Arika Takarano | Mikiya Katakura | 平野義久 | ほかに人形なら 豪華な子もいたけど リボンひとつ 飾ったあなたを選んだ 鼓動分けるように 抱きしめて眠ったの 夢や秘密 語って いっしょに空を見てた 見えない羽に 包まれた年月 ビアンカ ビアンカ あなたと私は 心結ぶ双子たち パローレ パローレ 小さなおしゃべり 忘れずにいたい ずっと 恋に傷つくたび 服の色をかえたの そして白いシフォンの 花嫁衣装着せる あの人のこと 打ち明けたそのとき ビアンカ ビアンカ いつかママになり 膝で眠る女の子 ビアンカ ビアンカ あなたの名で呼ぶ 想い出をつなぎ そっと ビアンカ ビアンカ 時の薄闇で 私だけが年をとる ビアンカ ビアンカ あなたの瞳 また深くなるの ビアンカ ビアンカ あなたと私は 心結ぶ双子 パローレ パローレ 小さなおしゃべり 忘れずにいたい |
舞踏会の手帖ALI PROJECT | ALI PROJECT | ARIKA TAKARANO | MIKIYA KATAKURA | | こんなに たくさんの 記憶を抱えて ひとりで生きることは もう できないわ もしも あなたが今 扉の向こうへ 消えたなら 私の時は止まるの 香ぐわしい 恋の円舞曲(ワルツ) こころ 乱す 舞踏会の相手は あなただけなの ガラスの靴をはいて 踊る私を 見つめていて 十六夜(いざよい)の木影で 抱かれて踊れば くちなしのドレスが ブルウに染まり ひっそりと 落ちた花に 眠る 香り 舞踏会が終われば 私はひとり マリオネットになって 機械仕掛けで舞うだけなの 舞踏会の相手は あなただけなの 誰も知らない愛を ずっとどこかに憶えていて 舞踏会の手帖に あなたを綴る 生まれ変わる未来に きっと もう一度逢えるように |
雪のひとひらALI PROJECT | ALI PROJECT | ARIKA TAKARANO | MIKIYA KATAKURA | | あなたのくちびる そっと触れて ひとひらの雪が 溶けたなら どうか私と思ってほしい 目を閉じれば 微笑っている あなただけが 浮かんでくるなんて 粉雪舞う夜は もう 踊れないの すぐに消えてしまう 夢でいいから 一目逢いたい あなたと選んだ 白い服 冷たく私に まといつき 冬の風に 生きられぬ蝶 あやまちなど もう忘れましょう 窓の外は 美しい夜だから 星降るあのイヴは 二度と戻らないの 天使の翼さえ 矢のように堕ち 傷つけてゆく 粉雪舞う夜は ひとりぼっちで 迷子になりそうなの 静かに目をとじて 眠るあなたに 届くでしょうか 雪のひとひらの囁きが |
空宙舞踏会ALI PROJECT | ALI PROJECT | ARIKA TAKARANO | MIKIYA KATAKURA | | 香りの 絹ずれ 眠りと夢の はざまで 胸の奥処(おくか)へと堕(お)ちてきた 金色の橋 見えない地図へ導く 水星 みずうみ そっと踏み出す爪先は 青く濡れ とろけたレモンの 月を掻き乱し 今宵 夜空では 回る回るミラアボウル すべて光に 還元(よびもど)され 消えた! 悲しい 夢より 儚い日々に 踊らん 宇宙の彼方へ飛び立った 少女の時間(とき)に 恋など はや色褪せて 流星 緋の道 薔薇を啄(ついば)む口唇は なお 赤く くたびれ帽子の ピエロの手をとり 今宵 宇宙で 揺れる揺れる舞踏会 仮面の下で 泣いて笑え! とろけたレモンの 月を掻き乱し 今宵 夜空では 回る回るミラアボウル すべて光に 還元(よびもど)され 消えた! |
薔薇色翠星歌劇団ALI PROJECT | ALI PROJECT | ARIKA TAKARANO | MIKIYA KATAKURA | | 香水壜から 現れては 眠り覚ます 薔薇色の 悪戯な少女たち あなたを恋した あの日々に そっと戻す 切なさの 香りが胸を 刺す 幕が開いたら 星さえ泣くような セレナード わたしはDiva こころを唄う 今宵のPrima 恋の舞台で わたしはDiva 声が枯れても ひとりぼっちで 唄う 美しい夜明けが 降りるまでに 窓に残る 闇色の 洋墨で手紙 書く あなたに抱かれて 見た夢の 甘く哀しい 翡翠色 いつまでも 消えぬと 破りまた書く 月をも黙らせるソネットを わたしはPoete 恋うる想いを 運命のPrima あなたに捧ぐ わたしはPoete 祈りのペンで ひとりぼっちで 詩う わたしはDiva あなたの胸に 嘆きのPrima 墜ちてゆきたい わたしはDiva 脱げない靴で ひとりぼっちで 踊る |
冬物語ALI PROJECT | ALI PROJECT | 宝野アリカ | 片倉三起也 | 片倉三起也 | 冬の道に咲いた花 ふたり 歩いた頃は 気づかずに通り過ぎて いたでしょう Why are you leaving? 呼び止めてくれる人もなく What will I live for? 抱きしめる 遠きやさしさよ 木枯らしが 少しずつあなたの夢を うばってゆくの あの日 落ち葉踏みながら 靴のほこり 気にして 別れの言葉も あなた 少なげで Why are you leaving? 問いかけることさえ出来ずに What will I live for? 街は雪 時が止まるよう その腕を はぐれたままでは どこにも 帰れないのよ 今はそっと眠っている 春が目覚めたら 私 あなたの幸せを きっと願えるから Why are you leaving? あの頃につづく道はなく What will I live for? 抱きしめる 遠き愛しさよ いつまでも 私の心はあなたを探しているの Why are you leaving? 追いかけることさえ出来ずに What will I live for? 雪の中 愛は埋もれても ふたりには 忘れなきゃならない事は何もないはず |
月光浴ALI PROJECT | ALI PROJECT | ARIKA TAKARANO | MIKIYA KATAKURA | | そびゆる樹木(きぎ)を 足のように 月が 立っている 森は影絵を 切り取られて そっと 眠りにつく 泣くのはおやめよ やさしいけもの 光る泉の水をお飲み あしたという日に 想いは届く 生きる勇気に 出逢えるだろう 花とびをせむ 香りたてて 窓を 叩く月 街は残らず 燈(あかり)を消し 門を 開けるがいい 疲れたつばさを 休めておいで 夢は黄金彩られて 目覚めるその時 心は澄んで そっと静かに 輝くだろう |
彼と彼女の聖夜(イヴ)ALI PROJECT | ALI PROJECT | 宝野アリカ | 片倉三起也 | | ルーベンスの絵のような 雲が空に溶けて 街中にジングルベル 鈴のようにわらう子供 銀のモミの木見上げ ふたり手をつないだ 心はもうどんな日も 凍えたりしない こんなに気持ちが きれいにかがやく夜が来る そっとMerryChristmas 雪のかけら 頬に触れて消えるの ずっとMerryChristmas 終わりのない 愛はあるの? 目を閉じて祈る 白い教会の屋根 ながれる賛美歌 生まれるその前に 聞いた気がするわ 誰もがやさしく 誰かを守ってるいつでも だからMerryChristmas 星は灯る 世界中の窓辺に きっとMerryChristmas 離さないと 約束して それが贈りもの I love you, MerryChristmas 涙になるあふれそうな想いは I love you, MerryChristmas 愛しているだけじゃ とても伝えられないの そっとMerryChristmas 夢が降りる もうひとりじゃないのね ずっとMerryChristmas 終わりのない 愛があるの この胸のなかに |
共月亭で逢いましょうALI PROJECT | ALI PROJECT | ARIKA TAKARANO | MIKIYA KATAKURA | 斉藤聡 | 菩提樹の 並木越えて 星座の舟が 行くわ 夏空の 掟のように この一年を わたしはひとり 想い出す この四阿 あなたの腕で 待った お月様 どこか降りて さよならだけが 浮かんでいたわ きっと 来ると あなた呼べば 星が コトリ 今宵 今宵 晴れわたる 共月亭で逢いましょう ひとつ ひとつ 想い出を 宇宙(そら)に放し数えましょう 天界は 祝いの美酒 星の祭りに 唄う 月光を 汲んだグラス わたしにだけは 冷たく凍みる とおい 国で あなた同じ 光に ユラリ 今宵 今宵 賑わいの 共月亭で逢いましょう 空が 空が 胸めがけ 墜ちて壊れゆくまえに 今宵 今宵 恋ケ淵 共月亭で逢いましょう 明日は 明日は 消えてゆく 真夏の夜の夢でしょう |