もしかしたら高橋真梨子 | 高橋真梨子 | 中里綴 | 木戸やすひろ | | もしかしたら あなたを選んだ 愛の旅は 名づけて幸せと 呼べないものかもしれない それでも 歩きだすのよ 互いに 需(もと)めながら 秘かな優しさを 指先にこめて 時には 傷つけて 時には 許して 自由な翼だけは そうよ棄てはしない 季節の眩しさを 感じるその度 あなたの心に 美しく刻みたい 微笑みだけのふれ合い 間怠(まだる)い 愛の日々を 私は望まない 激しさが欲しい 失うことよりも 意味なく 時間を 明日(あす)へと見送るのが 愛にとって怖い どちらか淋しさを 感じたその時 いたわりひとすじ やわらかく伝えたい |
愛はルフラン高橋真梨子 | 高橋真梨子 | 松本隆 | Pierre Porte | | ためいきをひとすじ 紅茶に浮かべれば 声もない別れの合図 キラキラと飛び散る ガラス細工のよう愛し合う 心のエピローグ ランプライトが揺れる ともしびに誘われて 昔 テーブルの下で指を そっとからめあった部屋へ もう弱い女になって あなたを見つめる 涙知らずの頬が濡れて 別れ話のあと 又抱き寄せられて きわどい線の上 踊る ロウソクの炎の 芯を指で消した あなたの痛みならわかる マッチ箱からひとつ 点けては消しながら 顔色を読むのもいいわ ランプライトが消えた 心だけよろめいて そうね 話の続きはあとで 朝はまだまだ遠いから もう弱い女になって 瞳を閉じれば 恋のはじめの夜に戻る 別れ話のあと 又抱き寄せられて きわどい線の上 踊る |
come back to me~フラワーホテルの女客高橋真梨子 | 高橋真梨子 | 阿久悠 | 都倉俊一 | | きらめきの昼下りに葡萄酒を一杯だけ 日ざしあびて飲みほす 書きかけの手紙を捨て ガーデン・テラスの 花に見とれている私に逢いに来て come back to me 過ぎ去りし想い出の日よ ふたたび私の胸にかえれよ come back to me なつかしいホテルの窓で 私はいつまでも待つ まばたきをしている間にしあわせが かき消された 小さな時のいたずら ひさびさの女客を誰もが見つめる 花にうずもれてる私を連れに来て come back to me オレンジの太陽が照る あなたと私の愛の季節よ come back to me なつかしいホテルの窓で 私はいつまでも待つ come back to me 過ぎ去りし想い出の日よ ふたたび私の胸にかえれよ come back to me なつかしいホテルの窓で 私はいつまでも待つ |
祭りばやしが終わるまで高橋真梨子 | 高橋真梨子 | 大津あきら | 池辺晋一郎 | | 瞳を閉じて 私にふれて 祭りばやしが終わるまで 指先でたどる愛が 今過去の河を ゆっくり下ってゆくわ あなたはいつも 哀しみを洗い流してくれた 私の手をひいて こわれかけた橋を渡ってくれた ひととき想い出見つめあい あなたとの愛を河面に重ねたい だから…だから 瞳を閉じて私にふれて 祭りばやしが終わるまで ためらいの唇そっと 夢の時間(せかい)へ誘われて さざ波にゆれる二人 もう流されても あなたしか見えない 風吹く胸を あたためてそばに生きれるように 無邪気に抱きあった あの頃のあの場所 此処に戻すわ ひとときやさしさ奪いあい あなたとの愛を河面に重ねたい だから…だから 瞳を閉じて私にふれて 祭りばやしが終わるまで 瞳を閉じて私にふれて 祭りばやしが終わるまで |
もいちどロマンス~街角物語高橋真梨子 | 高橋真梨子 | 竜真知子 | 岡本朗 | 奥慶一 | 後ろ姿でわかるのは 広いこの街 あなただけよ そんな瞳をして見つめないで 愛がまた騒ぐわ 傷つけた日もあったけど 懐かしいね 今になれば レンガ通りのあの部屋で若かった私たち 何もないけど充ちたりてた 二人はじめての頃のように もいちど Romance tonight 忘れかけてた愛がめざめる夜に 寂しくなると今もひとり レンガ通りを歩いてみる あなたとめざめ 生きた場所は 今だってまぶしいの こんなかたちで会えるなんて それは季節の粋なはからい もいちど Romance tonight 渇いた胸も夜霧にぬれて もいちど Romance tonight あなたと二人 街角の夢をさがしたいの |
蜃気楼高橋真梨子 | 高橋真梨子 | 松井五郎 | 亀井登志夫 | | 夕なぎの髪はしとやかに 恋に乱れようとはしない あまねく誘う 貴方の目さえ うつろで 葡萄酒のあつい香りから たちこめる 嘘でかまわない 女はたぶん 散りぎわが華 一途に はかない夢なら きれいに見るもの さめても消えない 二人よ 泣かせないで 泣かせないで 抱かれればいい 蜃気楼(まぼろし)でも たわむれでも 愛に見えるなら 悔む程女に生まれて 刺も蜜もかざれるけど 素肌を寄せる その前ぶれに 見つめて このまま夜へと 落ちればいいのに やさしい言葉は いらない 泣かせないで 泣かせないで せめてもの愛 蜃気楼(まぼろし)でも 信じるだけ とけてしまうまで 泣かせないで 泣かせないで 抱かれればいい 蜃気楼(まぼろし)でも たわむれでも 愛に見えるなら |
黄昏人高橋真梨子 | 高橋真梨子 | 松井五郎 | 亀井登志夫 | | 青ざめてゆれる摩天楼(まちあかり) うそ泣きの涙のしわざで 濡らしたシャツから 覚えた あなたの香り 思いだした 似合わない声をたてた夜 星のかけらばかりみていた 背中をなぞれば あのとき みつけたホクロ 場所がわかる いつも気まぐれなひと どうせあぶなげな夢 だけど女でいるしかない 燃えて燃え尽きるまで 思いこがれるはてに 誰もみな 黄昏人 やさしい褒(ほ)めことばを抱いて ひとり寝のからだ あたためた いけない男が かくした 惚れぐすりなど 捜さないで いつか枯れる花なら そしてただ綺麗なら だから女と言わせたくて 流れ流れるままに 愛をみうしなうまま 傷ついて 黄昏人 ふたりふたりきりでも ひとりひとりなだけで 誰もみな 黄昏人 |
十六夜高橋真梨子 | 高橋真梨子 | 飛鳥涼 | 飛鳥涼 | | 月の灯り 飲み込んでいる 青ざめた銀ナイフ 深い海に投げたら 空から落ちて来た そんな夢を見ていたのよ 吐息のかかる胸で どんなに愛されても 顔が想い出せない 生まれた時から きっと女だったわ 肌のぬくもりを待つ LAI YAI YA 夜は眠るだけのものじゃない 謎を解いて行くもの 空の遠いところで ゆられたら ゆられたら 海を見た 十六夜の月が好き 咲いた花だけが知る 切なさの陰り色 ふと似てる気がする 右の顔で 頬染めても 左の顔は 女 何処に住んでいるの 私の中の私 言葉を仕掛けて 言い寄る男達を かわす遊び覚えて LAI YAI YA 夜は眠るだけのものじゃない 謎を解いて行くもの 夢と現(うつつ)の中で 繰り返す 繰り返す 白い波 夜は眠るだけのものじゃない 謎を解いて行くもの 空の遠いところで ゆられたら ゆられたら 夜は眠るだけのものじゃない 謎を解いて行くもの 空の遠いところで ゆられたら ゆられたら 海を見た |
TRUE高橋真梨子 | 高橋真梨子 | 大津あきら | 鈴木キサブロー | | 国道沿いから西へと傾く夕陽を見つめてる はじめて夢見た はじめて恋した一日 探してる 炎となれない日々に哀しみつのらせて SAY ME TRUE... SOMEONE SAY ME TRUE WAY 声が響くまで 情熱も忘れ 最後に流した涙も遠い夜 あんなに怖れず あんなに真っ直ぐ 生きてた風の街 想い出あたためながら 誰かと叫びたい SAY ME TRUE... SOMEONE SAY ME TRUE LOVE 明日はまだ続く 沈んだ夕陽の跡にかけらの星が舞う SAY ME TRUE... SOMEONE SAY ME TRUE WAY SAY ME TRUE... SOMEONE SAY ME TRUE LOVE 愛が響くまで |
戦士の休息高橋真梨子 | 高橋真梨子 | 高橋真梨子 | 小山敏明 | | 呻き声あげて 走って行く 戦いは終わり背中に 雨が降る 男は一度の チャンスだったが 白く長いカーブが 切なすぎた 孤独に負けた男の 今 変わりゆく人生 無意味な言い訳は 退屈さ まわり道だけの 生き方もあるよねと なげた瞳 なぜか輝いた よぎる日は光の中 男の世界に ふみ込めない 去った女思えば 熱くなる こころに何度も 言い聞かせて ガラスの隅に 写る影を消した 孤独に負けた男の 又 1000マイルの人生 無意味な言い訳は 退屈さ 落とされた気分 ちょっと泣けて来るねと なげた瞳 なぜか輝いた よぎる日は光の中 まわり道だけの 生き方もあるよねと なげた瞳 なぜか輝いた よぎる日は光の中 |
はがゆい唇高橋真梨子 | 高橋真梨子 | 阿木燿子 | 羽田一郎 | | 他人なら 優しく出来ても 恋はエゴイスト 淋しさで 抱き合うのさえも ときに 臆病になるわ そう 街は大きな鳥籠ね みんな 飛べないの 歯痒いのよ その唇 キスする場所 間違えてる 心の傷なら そんなとこにない 歯痒いのよ その口づけ 私の中の落とし穴 ぽっかり開いてる 孤独を塞いで 真夜中に シャワーを浴びると 窓にナルシスト 仄白(ほのじろ)い 乳房(ちぶさ)を映して 綺麗 そう呟いてる ねえ 少女染みた科白(せりふ)でしょう 時よ このままで 歯痒いのよ その唇 仮面のままじゃ感じない 炎の疼(うず)きに 直接触れてね 歯痒いのよ その口づけ 夜の闇を 乱すくらい ぴったり二人の 溜め息重ねて 歯痒ゆいのよ その唇 キスする場所 間違えてる 心の傷なら そんなとこにない 歯痒ゆいのよ その口づけ 私の中の落とし穴 ぽっかり開いてる 孤独を塞いで |
想い出はひかりの中高橋真梨子 | 高橋真梨子 | 高橋真梨子 | 久保田利伸 | | 想い出はひかりの中 私は貴方にだかれて 首すじにかかる髪を そっと指でかきあげてくれた くずれて行く青空 いたずらにもてあそぶ 貴方のまなざし 時の彼方をつげた はじけそうな とつぜんの雨 できるなら 映画のように ものがたりを作り変えて かなしみを過去に戻し 二人の出逢いさえ なくしましょう 愛されすぎたなんて ポツリとつぶやいてた やさしい嘘なら ほほえみを苦くする 窓をたたく シャワーのメロディー できるなら 映画のように ものがたりを作り変えて ときめきにふるえながら 二人の出逢いから 始めたい |
不思議な鳥高橋真梨子 | 高橋真梨子 | 高橋真梨子 | 三井誠 | 林有三 | その時 二人は空を見上げた 名もない鳥が 明日へ高く舞いあがる ひたすら 流れる雲の間に 光と影を追いかけ まどろむ世界 臆病な恋に うめき声あげて 痛みに手のひら 押しあてる ため息の夜が 過ぎ行く気配に いそがしく 時刻だけ 刻んでるメロディー 散らばる街の灯 たそがれの時 過去に無口な人達 両手でかきわけ 忘れた言葉を とり戻せたら そこにわずかな 微笑み 置いて行きたい ほんのひと呼吸 息ついてみても 意味のないゲーム 終わらない しがみつく夢に 酔いしれていたら 無造作に ふりかかる 琥珀色の雨 確かな面影 抱きしめながら 張りつめた胸 今夜もそっとゆるませる 激しく波打つ いばらの海に 落ちる涙を しずめた罪な旅人 重い扉 開くたびに にじむ滑走路 つづく その時 二人は空を見上げた 名もない鳥が 明日へ高く舞いあがる ひたすら 流れる雲の間に 光と影を追いかけ まどろむ世界 不思議な鳥が 明日へ 高くとび立つ |