follow meカミナリグモ | カミナリグモ | 上野啓示 | 上野啓示 | | トンネルに響く不揃いの靴の音 針の穴のような出口を目指した ヘンゼルさながらに キミの手を引いていく 罠や深い霧に邪魔されながら follow me follow me follow me follow me follow me follow me 光の方に ないと決めつけて くしゃくしゃにして捨てた 無邪気な夢はまだキミのものだよ tell me tell me tell me tell me tell me tell me 願いのままに follow me follow me follow me follow me follow me follow me 光の方に |
ジュエリーソングカミナリグモ | カミナリグモ | 上野啓示 | 上野啓示 | | 戸惑いは雨の中 すぐに掻き消された キミは同じ話で 手を叩いて笑う 雨音はBGMみたいで僕ら 踊るように水溜まり 飛び越える ありふれた日々の欠片でキミは宝石を作る それはまだ世界が知らない たったひとつの輝き 誰かが壁に描いた デタラメな神様 キミは名前をつける 大げさな手振りで いつか見たマジックショーみたい 今にも 動き出して願いをそっと 叶えそうだ 散らばった日々の欠片をキミと拾い集める 「輝きはそこにあるの だから眼をそらさないで」 繰り返す光と闇 掻き分けて ありふれた日々の欠片でキミは宝石を作る それはまだ世界が知らない たったひとつの輝き 散らばった日々の欠片をキミと拾い集める 「輝きはここにあるの だから眼をそらさないで」 たったひとつの輝き |
一秒先カミナリグモ | カミナリグモ | 上野啓示 | 上野啓示 | | 完成形にほど遠い キミの設計図を拡げて 描いては消した跡だらけ キミだけに分かる模様と印 あたかも誰かいるような 独り言 辺りを眺めて 思いついたり寝転んだり 頭の中を覗いてみたい グラグラした 試作品に乗って 始まりを見に行こう 抗っても待っても同じなら 一秒先を見に行こう 間違って戻ったら進むだけ SOSを見逃して うなだれたヒーローは今夜 孤独も誇りも脱ぎ捨てて 知らない街行きの列車に乗る フラフラして でも軽くなった 吐き出してまた行こう 繕っても塗っても同じだろう 一秒先を見に行こう 絡まってもがいたら眠るだけ ゲラゲラまた キミらしく笑って はみ出したままで行こう 切り取っても縫っても同じだろう 一秒先を見に行こう 絡まってもがいたら眠るだけ 始まりを見に行こう 抗っても待っても同じなら 一秒先を見に行こう 間違って戻ったら進むだけ 始まりを見に行こう 一秒先を見に行こう 始まりを見に行こう 一秒先を |
TOY BOX STORYカミナリグモ | カミナリグモ | 上野啓示 | 上野啓示 | | キミがいないだけの素晴らしい世界で キミがいないだけの物語は続いて いつもの空の色 季節も自動で変わる テレビでは耳慣れない国のニュース 何も変わらない キミがいないだけで どこにいてもすぐに僕を見つけた キレイでまっすぐな眼差しで 玩具箱みたいに きらきら輝いて 無邪気に笑うキミが大好きだった 僕の知らなかったキミの涙とか 僕の知らなかったキミの傷跡や 抱きしめられなかった キミの弱さとか 役立たずの言葉 キミをすり抜けた 意気地のない僕は 途方にくれるだけで ずっと夢を見てる キミの隣で つないだ手はぎゅっと離さないで 観覧車みたいに ぐるぐる転がって 無邪気に笑う日々が続くふりをした あの日と同じ色で街を染める夕暮れ あの日と同じ音で街に響く列車 何も変わらない キミがいないだけで どこにいてもすぐに僕を見つけた キレイでまっすぐな眼差しで ずっと夢を見てる キミの隣で つないだ手はぎゅっと離さないで 玩具箱みたいに きらきら輝いて 無邪気に笑うキミはどこにもいない 大好きだった |
rat-footカミナリグモ | カミナリグモ | 上野啓示 | 上野啓示・成瀬篤志 | | 真夜中のラボラトリー 待ちわびた計画通り ひび割れた隙間 抜け出した 排気口のラビリンス 風の声に耳を済ます たどったら出口はそこだった はじめて見上げた夜空の星に 息を忘れて涙が出たんだ 僕を試すのは僕自身 月のウサギまでジャンプ 無謀でもいい 野良猫のテリトリー 勇敢装った素ぶり 鼻歌のマーチ 通り去った はじめて転んだ傷の痛みは 自分で走ったその証なんだ 胸に貼り付いて剥がれない 速くなる鼓動とダイブ 壊れたっていい 用水路のフィッシュレース 送電線並んだカラス 気がづけば夜明けはそこだった はじめて見上げた空の青さに 息を忘れて涙が出たんだ 僕を試すのは僕自身 まっさらな世界へジャンプ 無謀でもいい |
Half Asleepカミナリグモ | カミナリグモ | 上野啓示 | 上野啓示 | | 眠らないで 夢を見てる キミの夢を やさしい夢を さわれないで 壊れないで キレイなままで だまして僕を 途切れ途切れの欠片を集めて Was it a dream? そこにいたんだ 頬杖ついて何を見てたの? 終わらないで 暴かないで 予感は僕を 締めつけるだけ 睫毛の長い瞳の奥には It was a dream 映りはなしない 溜め息ついて誰を見てるの? あくびをしてたら It's just a dream 髪を揺らして 僕に笑った 天使みたいに I have been just half asleep for a while 眠らないで 夢を見てる キミの夢を かなしい夢を |
手品の続きカミナリグモ | カミナリグモ | 上野啓示 | 上野啓示 | | その続きを探しに行くんだよ ねぇ 間に合うだろう よく出来た手品みたいに 白い煙とともに消えるなんてことはないか 吐き出しても 継ぎ足しても ほつれたこころは隠せないもんなぁ 知ってるんだよ 信号機と眼が合った 瞬きをしたのはどっちかなぁ ばれないように 壊れないように 僕をだまして来たのは僕で その続きは手品みたいにはいかないよ 息を止めて くぐり抜けた ざわめく人の波に紛れて 耳鳴りがするんだ 噛み潰した 言いそびれた 本当のことは置き去りにして 笑ってたんだよ 路地裏 猫と眼が合った 見抜かれているのは僕だしなぁ 透明でキレイな 触れないような 未来にずっと眼を伏せていたんだ その続きを探しに行くんだよ ねぇ 間に合うかなぁ 昨日の僕と眼が合った 本当の自分はどっちかなぁ ばれないように 壊れないように 僕をだましていたのは僕だ その続きは手品みたいにはいかないよ その続きを探しに行くんだよ ねぇ 間に合うだろう 間に合うだろう |
mutantカミナリグモ | カミナリグモ | 上野啓示 | 上野啓示・成瀬篤志 | | I'm different from my parents so far I'm different from other friends at all everybody gives me a confused look and talks about something in a whisper a black swan, a skinny pig, a giant mouse, walking fish, a short snake, a lazy ant, a silent parrot, a flying mole and me nobody remained around me for good so I was talking to the cold wind a white carrot, hot candy, a square apple, morning vodka a soft knife, an evil priest, a spacious prison, raising rain a black swan, a skinny pig, a giant mouse, walking fish, a short snake, a lazy ant, a silent parrot, a flying mole and me 両親とは似てない 今のところ 友達とも似てない 全くもって みんな困惑してこっちを見ては 何かひそひそ声で話してる 黒い白鳥 痩せた豚 巨大なネズミ 歩く魚 短い蛇 怠け者のアリ 物静かなオウム 空飛ぶモグラ そして僕 僕のそばには誰もいなくなって 冷たい風とただ話を続けた 白い人参 熱いキャンディ 四角いリンゴ 朝のウオッカ 柔らかいナイフ 邪悪な神父 金具だけの傘 降る煙 黒い白鳥 痩せた豚 巨大なネズミ 歩く魚 短い蛇 怠け者のアリ 物静かなオウム 空飛ぶモグラ そして僕 |
アニバーサリーカミナリグモ | カミナリグモ | 上野啓示 | 上野啓示 | | 記念日を作ろう 思い当たるだけの それらしい理由を こじつけてさ 背伸びして飾った ド派手なフラッグ 壁にぶらさがる ネオンサイン 誰かが決めた答えを暴くパズルよりも 複雑で簡単だよ 未来は いつか忘れてしまう時間の渦に 僕らは漂って いつか忘れてしまうとりとめのない 今日という特別な日 目印にしよう 記憶の迷路で 待ち合わせた時 分かるように 手を振ったキミが まぶしそうに笑う 懐かしい日差しの匂いの中 誰かが置き去りにした夢 まだ僕には 光がこぼれて見える キレイさ いつか終わってしまう時間の旅で 僕らはすれ違って いつか終わってしまうから美しい 今日という戻れない日 ぐるぐるまわって あちこち旅して やがて僕らは記憶の中へ はしゃいだ笑顔も 消えたくなる夜も やがて全ては記憶の中へ いつか忘れてしまう時間の渦に 僕らは漂って いつか忘れてしまうとりとめのない 今日という特別な日 いつか終わってしまう時間の旅で 僕らは巡り会った いつか終わってしまうから今ここで キミを強く抱きしめる |
patchworkカミナリグモ | カミナリグモ | 上野啓示 | 上野啓示・成瀬篤志 | | つぎはぎ 傾いたパラシュート 行き先はどこでも良かった 正しい 新しい言葉も 分かったふりして投げ捨てた 赤い屋根の窓から手を振ってるのは誰?誰?誰? 土砂降り ガラ空きのレイトショー あらすじはどうでも良かった やさしい もどかしい気持ちは 朝になっても温かかった 深い森でしゃがみこんで泣いてるのは誰?誰?誰? 長い夢の畔で手を振ってるのは誰?誰?誰? |
キャンディーブルーカミナリグモ | カミナリグモ | 上野啓示 | 上野啓示 | | 手招きのふりしてカーテンがめくれている 風を伝って届くはずのキミの合図を待ってる 果てしなく空はキャンディブルー 塗ったように 汚れも傷も溶かしていくキミの涙に似ている 街のはずれの丘で 待ち合わせて 言いかけて止めたあの話を聞かせて 空っぽの僕に未来を 注いでくれたのはキミ 空っぽの僕の代わりに 怒ったり泣いてくれたのはキミ 隣でずっと 瞬きの隙に隠している 宝物 半分錆びて壊れても 煌めきは褪せないのさ 音のずれた口笛 高架の下 近づく列車の音 世界を揺らした ガラクタの夢に埋もれて はしゃいでくれたのはキミ ガラクタの歌に合わせて 踊ろう 今こころ震わせて 疲れて眠った薄眼の向こうに 虹柄の鳥が飛ぶ 嘘だとはねのけ気にしない素ぶりで いつも探していたよ 眼を凝らして 空っぽの僕に未来を 注いでくれたのはキミ 空っぽの僕の代わりに 怒ったり泣いたりして ガラクタの夢に埋もれて はしゃいでくれたのはキミ ガラクタの歌に合わせて 踊ろう こころ震わせて 隣でずっと |
夜明けのスケルトンカミナリグモ | カミナリグモ | 上野啓示 | 上野啓示 | | ほらごらん 骸骨のビルと ひどく欠けた月が似合っている 夜風と欠伸を飲み込んで 僕らみたいだねって笑った 塞いだ痕そっと隠して まともなふりしてもうばれてる 爪先立ち 首を伸ばして キリンみたいに夜明けを待った まだ痛むの? 消したりできないけどそばにいるよ そこには何もなくても 奇跡は起こらなくても 永遠は嘘つきでも 今ここにキミがいる それは確かさ 確かさ 疑ったりふてくれされたり 妬んだり後で迷ったり 比べたりわざと拒んだり 鏡みたいだ 世界はきっと 残ってるの まだあたたかくて泣きたくなる 僕ら選ばれなくても 答えはもう抜け殻でも 神様は偽物でも 傷は深く消せなくても 最後に何もなくても 奇跡は起こらなくても 永遠は嘘つきでも 明日はすぐそこにある それは確かさ 確かさ 今ここにキミといる それ以外は全部 嘘でも良かったんだ |
SCRAPPY SONGカミナリグモ | カミナリグモ | 上野啓示 | 成瀬篤志 | | 寝つけない夜に 記憶を手繰ってキミと会う 寒くて暖かい 季節のない街の隅っこで あやふやなメロディー デタラメなビートにこころ揺らす 古くて新しい名前のない気持ち組み立てて 何通りも作った キミを想って 夜をくぐった 何度も見失って いつもそばにあったんだ ねぇ忘れたくないよ キミと笑った キミと探した 暗くてもまぶしかった代わりのない日々のうたを どうしようもなかった 涙も全部 孤独も全部 そうキミが変えたんだ それはずっと本当だよ 時間の砂が積もって 埃かぶって 遠くかすんで でも忘れたくないよ どこにもない日々のうたを 代わりのないキミのうたを |