永すぎた春パスピエ | パスピエ | 大胡田なつき | 成田ハネダ | パスピエ | 儚いものこそが、美しいものであった。 風が吹いた 猫が鳴いた 大事件だそうで 全部拾って 拡散して お祭り騒ぎ 世界中が浮き足立って 大義名分掲げて それでもやっぱどこか不安で 出直したり悩んだり 行かないで 永すぎた春よ 四分の一の永遠よ 等身大の自分なんて何処にも居なかった 「意味のない事は無いよ。」そんなこともなくて 気休めの嘘に寄ってたかって大騒ぎ 世界中が色めき立って にわか雨も運命で 移り変わる季節の中で ふらついたりのぼせたり 行かないで 永すぎた春よ 四分の一の永遠よ 等身大の自分なんて何処にも居なかった いつしか 永すぎた春が終わりを告げたの なんて気づけば独り言 でも聞いて欲しかった 現実逃避 先回りして ああではないとか こうじゃないとか 論理を振りかざして ピンキリどっちもキリがないのよ 運だの命だのどうしたいのよ 愛だの恋だの意味じゃないのよ 切っても切っても切れぬ縁なのよ 行かないで 永すぎた春よ 四分の一の永遠よ 等身大の自分なんて何処にも居なかった いつしか 永すぎた春が終わりを告げたの 人も世も移り変わり 空だけ青いまま 美しいものこそが、儚いものであった。 |
やまない声パスピエ | パスピエ | 大胡田なつき | 成田ハネダ | パスピエ | うんざりしてるんだ 気づいてはいないだろうけど 触れてる時以外 最悪の気分さ ニセモノくわせもの どうしてくれようか 今日も眩暈がしそうな色で爪を塗ってるね やまない声が 僕の上に降り注ぐ 嘘じゃないでも 本当じゃないけど やまない声が 蓄積されて毒になるなら ゆっくりと蝕んで 傷になれ ありがちな話だ 案外どこにでもあるような 抱き合ってる間は落ち着いたりもして 誤算だご破算だ どうすればいいのか 思い出が美化され過ぎててなおさら困る やまない声が 耳の奥に突き刺さる 手遅れだね 気づいていたよね やまない声に 解毒剤はあるのかなあ 探しに行こうか、なんて言うんだよ 誰のため あの時何か言いかけてたよね 唇の形だけ覚えている やまない声が 僕の上に降り注ぐ 嘘じゃないでも 本当じゃないけど やまない声が 蓄積されて毒になるなら ゆっくりと蝕んで やまない声が 僕を濡らし続けても |
DISTANCEパスピエ | パスピエ | 大胡田なつき | 成田ハネダ | パスピエ | 深い夜にのまれていきそう 息が詰まりそう 逃げられない 孤独の鳥籠 餌を待つ人魚 ルールなんてあったって 無いようなもんだって スルーして手にした物たちは価値があるのか 張り付いた疑いを剥がせずにいるから それは 一人きりのディスタンス 賑やかな静寂に生まれた秘め事 形のないディスタンス 感じているのは言い訳だから 浅い傷じゃ跡が消えたら 忘れちゃうでしょう 刻み込んで 見えない足枷 青ざめる金魚 嘘をつくたびすり替わっていく わたしがわたしじゃなくなる 顔をなくして また声をなくして このまま忘れて それは ひとりきりのディスタンス 賑やかな静寂に生まれた秘め事 ありもしないディスタンス 決めつけることの方が楽だわ 途切れない 届かない 一人きりのディスタンス 罪が重なる度に明日が遠くなって 形のないディスタンス 怖れているのは それが 一人きりのディスタンス 賑やかな静寂に生まれた秘め事 ありもしないディスタンス 感じているのは言い訳だから |
ハイパーリアリストパスピエ | パスピエ | 大胡田なつき | 成田ハネダ | パスピエ | 拝啓 未来のある日の皆様へ 長くて短い手紙をしたためたんだ 届いていますか 覚えていますか 今日は記憶になってますか 何千回だって 何万回だって もっとリアルに鮮明に描くよ 再現なんて 無理難題で この一瞬のために生きてるだけだ 前略 思い出の中の貴方様へ 長くて短い手紙をしたためたんだ 大人になったら何をしてるかな なんて語り合った夢を 何千回だって 何万回だって もっとリアルに鮮明に描くよ 遮んないで 見てたいんだって 忘れないようにするので精一杯なんだ 宛名のない手紙が届くまで 何千回だって 何万回だって もっとリアルに鮮明に描くよ 何千回だって 何万回だって 忘れないようにまた描くよ 何千回だって 何万回だって |
ああ、無情パスピエ | パスピエ | 大胡田なつき | 成田ハネダ | パスピエ | 誰かが書いた 主語のない歌を 歌っては自己投影していたんだ 理想と現状を ごちゃまぜにしても イメージはイメージを越えられないで 触れてみたいよ 愛されたいよ 過剰な賛美が欲しくて 錆びかけてた心が疼いた ああ溢れ出す 返事がないのはわかってて でもそれでも言葉は 止まってくれないんだよ 聞いて欲しくて 聞かせる勇気なんかなくて こんな日々から救ってと 両手を伸ばした 誰がとなえた 仮説批評や情報を 拾っては 我が物顔で語って 膝の着くような浅瀬に浮かんで 気づいたら 知らない空を見ていた 眩しかった 帰り道もわからなかった 一人きりって 寂しいよって 悲しいよって 気持ちを知ってしまったの 触れてみたいよ 愛されたいよ 過剰な賛美が欲しくて 錆びかけてた心が疼いた ああ溢れ出す 返事がないのはわかってて でもそれでも言葉は 止まってくれないんだよ 聞いて欲しくて 聞かせる勇気なんかなくて こんな日々から救ってと 両手を伸ばした ああ溢れ出す |
メーデーパスピエ | パスピエ | 大胡田なつき・成田ハネダ | 成田ハネダ | PASSEPIED | あー面倒だ 羽を閉じたら アーメン神よ この世に真っ逆さまだ 透明になって消えたとしたら 気づいてくれるかな 応えて 迫真の演技で マイクチェック ワン・ツー メメメメーデー もし出会えたなら何を伝えられるだろう 反響は心臓へ 痛いよ居たいよ そろそろ本気出せますか 疑心暗鬼じゃ意味がない 傷の奥の奥 甘い蜜が誘う 見つけて触れたら ほら鬼が笑ってる ちょいと開いて頭の中を ちょいと暴いて心の奥を あー面倒だ またふりだしだ こめかみのLRを行ったり来たり あーメンソールふかしてみても むせかえるだけで虚無 応えて 不安だったら試して マイクチェック ワン・ツー メメメメーデー もう一度あなたと心通わせたいだけ フェーダーも上昇で 繋いで紡いで そろそろ本気出せますか 猜疑心こそ罪じゃない? あと少しだけなんだ 流れ流され 辿り着いていたよ その場しのぎの 態度も見飽きたよ あーもーわかってるんだよ 気づかないくらいの一瞬だけの嘘 メメメメーデー もし出会えたなら何を伝えられるだろう 反響は心臓へ 流して嘆いて そろそろ本気出しますか 疑心暗鬼じゃ意味が無い 傷の奥の奥 甘い蜜が誘う 見つけて触れたら ほら鬼が笑ってる ちょいと開いて頭の中を ちょいと暴いて心の奥を あー面倒だ |
マイ・フィクションパスピエ | パスピエ | 大胡田なつき | 成田ハネダ | パスピエ | How to 本頼って まず清く正しいこと A to Z なぞって お次は一体何でしょう何だってやるよ 正攻法ではかなわない 王道のストーリー響かない とかいってんじゃないよ いくら覚めても現実なの わたしフィクションになりたくて 熱が冷めても誠実だよ だけどフィクションになれなくて 少年に戻って それはつまりイノセント I don't know でもって 適当にやっつけてよ 有能だしいいでしょ 皆目見当もつかない 壮大なスケールにビビらない とか言ってんじゃないよ いくら覚めても現実なの わたしフィクションになりたくて 熱が冷めても誠実だよ だけどフィクションになれなくて おとぎ話も空想の世界のことも 本当じゃないけど 優しい嘘で誰かを救ってる とか言っていたけど 幕が下りたその後 振り返ってやっと気づいたの 生まれてしまったその日から Take2 はないマイ・フィクション いくら覚めても現実なの わたしフィクションになりたくて 熱が冷めても誠実だよ だけどフィクションになれなくて |
スーパーカーパスピエ | パスピエ | 大胡田なつき | 成田ハネダ | パスピエ | そうそれはまるで 嘘みたいな ドラマか映画のような話 同じ顔、名前、声をした キミじゃないキミに出会う 突然の出来事 驚いてるのは 僕だけなんだけど 目が合った 時間が一瞬止まって 巻き戻された スーパーカーに乗ってどこまで行けるのかな いつも考えていた なあそうだろ 知らない街の景色も怖くない 地図につけた印は 光らない星 そうこれはきっと夢なんだ まばたき一つで消えてしまう 伸ばしかけた手をぎゅっと握って 不自然に堪えてた 会いたいと思うと余計に遠くて 分かっちゃいるけれど 我儘だ何だと言われてもいいから 名前を叫んだ スーパーカーに乗ってどこまで行けるのかな いつも考えていた なあそうだろ 知らない街の景色も怖くない 地図につけた印は 消えない星 見たことのない場所で 懐かしい声がずっと 聞こえるよ 聞こえるよ 忘れたって何度だって 思い出せばいいんだって 向かい風吹いてても 辿り着いてみせるから スーパーカーに乗ってどこまで行けるのかな いつも考えていた なあそうだろ 連れて行くよ隣にはキミを乗せて 地図につけた印は 光らないのに見えないのに消えない星 |
夜の子供パスピエ | パスピエ | 大胡田なつき | 成田ハネダ | パスピエ | 息をひそめ 目をつむり耳をそば立て 探すの もうひとりの自分を 顔はないけど いつでもそばにいてくれる おんなじ形で寄り添ってる 影踏みできない夜の子供は 夕やけこやけを想って泣いた 影踏み取られた影のゆくえは 濡れた両目の小さい黒の中 もぐる 喋らないけど いつでもそばにいてくれる おんなじ歩幅で歩いている 影踏みできない夜の子供は 夕やけこやけを想って泣いた 影踏み失くした影のゆくえは 閉じた両目の小さい黒の中 影踏みするものこの指とまれ 影踏みするものこの指とまれ |
おいしい関係パスピエ | パスピエ | 大胡田なつき | 成田ハネダ | パスピエ | だって仕方がないのよ わかっちゃいるけど でも やめられない止まらないの 誰にでもあるでしょ 例えるなら……まあ 詳しく言わずにおくけど ギリギリすり減っていく 日常にスパイスひと振り 嗜む程度です 冷めないように スープを温めなおしてくれませんか ご都合主義で甘さ控えめがいい ふたりの関係 だってどうしようもないのは わかってるでしょ もう 完璧にはなれないけど やっぱ癖とかそういうの 通り越しているし しかも 直そうともしてないでしょ 適量オーバーしそうな 日常にスパイスひと振り 意外と大事です 冷めかけていた スープを温めなおしてくれませんか 蓋を開けて 甘さ控えめがいい ふたりの関係 目を離した隙に ダメになることもある 時には大胆に さじ加減が大事なんてわかってるの わかってはいるけど 冷めないように スープを温めなおしてくれませんか ご都合主義で甘さ控えめがいい ふたりの関係 |
ラストダンスパスピエ | パスピエ | 大胡田なつき | 成田ハネダ | パスピエ | あなたが居なくなって なぜかなぜだか 少し寂しいよ わたし一人になった なっちゃったみたいだな それでも今思うことは わたしがわたしで 誰にも奪えはしない 世界が壊れてしまっても これまでこれから その後が続けばいい 共鳴してる どこかで生まれ変わって 生きているなら そんなのもいいね どこかでふたりが会って 会ったって気付かないな それでも今思うことは わたしがわたしで なによりかけがえのない 世界が壊れてしまっても 何にも知らずに回り続けてればいい 目覚めるまで 終わりが先にやってくる 明けない夜に横たわる 0と1のダンスホール こぼれ落ちた わたしがわたしで 誰にも奪えはしない 世界が壊れてしまっても これまでこれから その後が続けばいい 共鳴してる あなたがあなたで なによりかけがえのない 世界が壊れてしまっても 何にも知らずに回り続けてればいい この手の上 |
ヨアケマエパスピエ | パスピエ | 大胡田なつき | 成田ハネダ | パスピエ | 待ってました 出ました お出ましだ 最新が最高 当然でしょ いつしか疑いの目さえ失った傍観者 信じることが逃げ道だなんて 洒落にもならないや 革命は食事のあとで 誰よりスマートに済ませたら 格言をお口直しに 正しい夜明けを迎えませんか まあいかにもって感じがしすぎ そう理想の構想 冗談でしょ 選んで 天秤に載せて量って分かったんだ 隣の芝が青いのは きっと見間違いじゃないや 革命は食事のあとで 誰よりスマートに済ませたら 宿命の文字を枕に 正しい夜明けを迎えませんか 見掛け倒しの量産フルコース ありがたがってたんじゃ フェイクは見抜けないや 真髄気づけないや お約束 マニュアル通り あれもこれも打ち壊したら プラスマイナスゼロにして 新しい世界が見たかった 革命は食事のあとで 誰よりスマートに済ませたら 格言をお口直しに 正しい夜明けを迎えませんか 誰よりスマートに済ませたら 正しい夜明けを迎えませんか |