声優・アーティスト水瀬いのり、10周年で魅せたこれまでの航跡と未来へ向けた約束! 『Inori Minase 10th ANNIVERSARY LIVE TOUR Travel Record』レポート 2025/12/17
声優・アーティスト水瀬いのり、10周年で魅せたこれまでの航跡と未来へ向けた約束! 『Inori Minase 10th ANNIVERSARY LIVE TOUR Travel Record』レポート
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声優・アーティスト水瀬いのりが、Best Album『Travel Record』と2nd Half Album『Turquoise』を引っ提げての『Inori Minase 10th ANNIVERSARY LIVE TOUR Travel Record』を、11月29、30日の横浜アリーナ2Daysにて無事完走した。

アーティストデビュー10周年記念となる、「これまで」と「これから」を凝縮し7都市8公演を巡った自身最大のツアー・ファイナル、横浜アリーナ公演Day2の模様をレポートする。

快晴となった横浜アリーナ周辺は、早くから「いのりまち町民(水瀬いのりFC会員の呼称)」が集結、マフラータオル他ライブグッズが完売する大盛況。場内には町民有志による、10周年を記念し過去ライブ衣装をモチーフにした装飾や美麗なイラストが添えられたフラワースタンドが多数並び、さながら衣装展の趣。関係各所からの物と合わせて観客を出迎える。

アリーナ内メインステージは客席スタンドまで両翼が伸び、後方には無数のLED、上方左右に大型モニターを配置。ステージ上は二層式のセットが組まれ、中央を分離式の階段が繋いでいる。さらにメインステージから通路を伸ばした先にセンターステージが構える凝った構成。

場内暗転してスクリーンにOPムービーが映し出される。真っ白な空間を歩みながら旗を立てた水瀬いのりが振り返ると、空間に大草原が広がっていく。アーティストとしてのこれまでの足跡をイメージした映像にライブロゴがオーバーラップし、大歓声と共に水瀬いのりのイメージカラー、ライトブルーのペンライトが振られる。1stシングル表題曲で、『Travel Record』1曲目にも収録された『夢のつぼみ』の前奏と共に1stライブをオマージュしたシルエット演出が始まり、ステージ上段へピュアホワイトにカラフルなリボンをあしらったワンピース姿の水瀬いのりが登場。

「ファイナル、楽しんでいきましょう」
と告げると、早くもコールで待ち構える客席へ「「あのね」突然キミは少し照れくさそうに語り始めた」と唄声を届け開演。渡部チェルによる疾走感溢れるメロディに絵伊子の「行くよ まだまだまだまだ ゴールまで遠い 地図もないよ」という印象的な歌詞を乗せ、10年を経ての想いを新たに込めた水瀬いのりはステージ下段へ。アニソンライターの始祖でもある三木鶏郎の「キリンレモン」の牧歌的リフレインが、藤永龍太郎による高BPM現代アレンジへ劇的に変化する『まっすぐに、トウメイに。』でライトブルーとイエローに染まった客席へ爽やかな歌声を響かせる。

「タオルの準備出来てますか?」
と問いかけて自らもライブタオルを手にした水瀬いのりは、ここまでの緊張を感じさせる面持ちを満面の笑みに変え、通路の左右で町民とタオルを掲げ合い
「みんなで回して! 」
と『Ready Steady Go!』へ。「行くよ! Fly」「High」「Ready Go!」とコール&レスポンスで盛り上がり、
「最高のファイナルにしましょう!」
と叫ぶと一斉にタオルを空中へ投げて一体となる。笑顔の水瀬いのりは
「ファイナルを迎えました。みんながいなかったら、応援してもらえてなかったら、この場所に辿り着けていないですし、歌を届ける事もできていません。
今日がゴールではなく、ここから始まる新しい私達にもついて来てくれたら嬉しいです。
とはいえ、ちょっと飛ばし過ぎ?(笑)私運動しないので、こんなにもアップテンポな曲 3曲続けて…昨日も演ってるんですよ(笑)これ。やっぱり私、か弱いので(笑)。
8公演待ってくれてる皆さんがいるっていうことを考えると、絶対に風邪ひけないな…とか、もう病は気だから、気で払う!っていう感じで。みんなも願ってくれていたから、パワーになってこの場所に立てている気がしています。
楽しく、時にセンチメンタルに、時にはかっこよく。そんなステージをお届けする予定ですので、一緒についてきてくれると嬉しいです…ということで、回ります」
と衣装を披露した水瀬いのりに、前日のMCで「可愛い以外」の声をリクエストされた観客から様々な声が届けられる。

「ライブと言えばやっぱりこの衣装も、髪型も1つの見どころかなと思いますが、込められた物語を受け取ってくれたら嬉しいです。
今日まで紡いできた物語があるので、楽曲と共にそれもお届けしていこうと思います。この後もかっこいい生バンド演奏にも注目しながら、最後まで一緒に楽しんでくれると嬉しいです。では、コール&レスポンスいきたいと思いますよ」
と、センター、アリーナ、スタンドに続いて
「みんなの声とグルーヴと応援と眼差しが必要なんで、全員の声をフルMAXで聴きたい!横浜アリーナファイナルの全員! 」
と問いかけた水瀬いのりに、場内一体の大歓声が返り、
「ありがとう。横浜アリーナ DAY2 スタート! 」
と宣言『Catch the Rainbow!』へ。LEDの虹色の輝きをバックに自ら作詞した「あぁ 聞こえたのは みんなの声ーメロディーー」とファンとの関係性を織り込んだ歌詞を光増ハジメのポップなメロディに乗せてステージを左右へ移動した水瀬いのりは「ずっと探してた 自分を信じられる場所」「あの日夢見た 小さな憧れ」「しあわせを 歌おう」と語りかけると心なしか目を潤ませながら想いを届け「せーの!」とコールを扇動。続いてDay1の『Wonder Caravan!』から絵伊子&渡部チェルコンビの『春空』に変更、暗転し白と水色のライトに照らされてハイトーンをしっとりと響かせる。






ここでインストゥルメンタルアレンジの『Happy Birthday』が流れ、水瀬いのりのナレーションで、いのりバンドメンバーを「行ってみたい旅行先」と共に紹介。ドラム・藤原佑介(ロサンゼルス)、パーカッション・若森さちこ(メキシコ)、ベース&バンマス・島本道太郎(モルディブ)、キーボード・tatsuya(ギリシャ)、ギター・植田浩二(姫路城)、バイオリン・須磨和声(イースター島)、ギター・沢頭たかし(福井県)が、様々な楽曲を織り込んだメモリアルな演奏を披露。観客はそれぞれのイメージカラーにペンライトを目まぐるしく変えて歓声をあげる。最後にセンターステージに白とターコイズのグラデーションが爽やかなドレスに着替えた水瀬いのりが登場、『アイマイモコ』へ。ゆったりとした伴奏と共に温かな声を響かせながら360度場内を見渡し、ライトブルーとピンクのペンライトの観客が大きく手を振る。『Turquoise』収録の櫻澤ヒカルによる『まだ、言わないで。』は「覚えていたよ、はじまりはそんな歌で」「光に溺れた、プリズム越しの涙が、愛おしくて。」と、このアリーナの光景に重なる、歌詞に読点や句読点を多用したトリッキーな1曲をマイクを両手で包み込んで披露。

バンドメンバーへ謝意を示した水瀬いのりは、ツアーでお馴染みメンバーとのトークタイム、みっちーさんこと島本道太郎と、モルディブトークで盛り上がり。『Travel Record』と『Turquoise』からの選曲への想いを語ると、
「ターコイズ色のお洋服に着替えてきたので回りたいと思います」
と回転し、
「皆さんのもっと近くに行きたいな…なんて気持ちになっておりますので、私達の記念日、思い出を思い返しながら、届けたいと思います」
と遠藤直弥による『アニバーサリー』へ。左右へ手を振りながら通路を進んだ水瀬いのりはセンターステージで「踏み出したあの一歩が 今に繋がる」「どんな時でも ほら、君がそばにいると  気づいたんだ」「この先ずっと あの頃の気持ちのまま 歩いていこう」と集まったファンへ10年の想いを告げる。メインステージへ戻ると暗転、暖色のライトに包まれて『My Orchestra』。KOUGA作曲・藤林聖子作詞による「優しさ包まれ 奏でるの」「小さな白い花 あの日から 旅を続けて いま此処で咲くいのり」「ずっと止まないように 繋ぎ合う」と、ライトブルーとイエローのペンライトを振る観客と10年間の絆を確かめる。




暗転し、スクリーンに映し出された机に向かう水瀬いのりが、アーティストとしての足跡を記していくと、過去のライブ映像がオーバーラップ。真っ白だった空間が青々とした大地に変わるとピアノ伴奏からの『Starry Wish』でステージ上階に水瀬いのりが登場。黒と朱を大胆に配したビビッドなパンツスタイルで、星空をバックにアーティスト・水瀬いのりにとって大切な1曲に想いを込め、観客もライトブルーとブルーのペンライトで応える。Day1の『アイオライト』から変更となった『スクラップアート』ではビル群と大きな月が背景に浮かび上がり、不穏な前奏からスポットライトが明滅する中、妖しく切々と唄い、間髪を入れず『Turquoise』収録の『NEXT DECADE』へ。白戸佑輔作曲・岩里祐穂作詞の楽曲で、「ノートの隅 自画像」「本当の自分」「届けたい 生まれたい 照らしたい あなたを」「好きになれてよかった 自分を そして 次なる明日へ」とダークな空気感の中にアーティスト活動で培った力強さを込め、大歓声を浴びる。

「みんなの初めてだったり、大切、特別がこの10年の中で紡がれて、一緒にみんなの想いが乗って走って歩いて、時にコケて、そんな繰り返しをしながら、唄い続けることができました。
難しい沢山の楽曲を頂いて、本当にこれが生で唄えるのかな…とか、色々考えたり。自分の唄い方とか声だったりとか、最大限この曲を良い曲にできているのかな…と悩んだり、自分に一番合う音楽ってなんだろう?ってわかんなくなったりとか、そんなことも沢山ある中で、でもやっぱりめちゃくちゃ好きだから、続けることができて。好きだから悩んで、涙して、真剣にずっとずっと向き合ってきたアーティスト活動でした。
色々なことがあったし、辛いことも、その分だけ嬉しいこともありながら、1つとして同じ公演はなくて。必ずここでしか生まれないものに出会えているのは皆さんのおかげです。
そんな気持ちを込めて、次の曲も聴いていただきたいなと思います。是非みんなもそれぞれの思い出を胸に、この曲を受け取ってくれたら嬉しいなと思います。...の前に回ります(場内笑)」
と、厳かに回った水瀬いのりは、

「1日、1ヶ月、半年、1年じゃなくて、何10年だって続くように、そんな気持ちを込めて、この歌をみんなと一緒に唄いたいと思います」
と『Turquoise』収録『海踏みのスピカ』へ。藤永龍太郎による高BPMのメロディに「いつの間にか長くなった影を追い越して 羅針盤が指す方へとひたすら走ってきた」「数え切れないくらい 言の葉にしてきたけど それでもまだまだ 伝えきれない事ばっかりだね」と語りかけると、場内一体で「輝きを確かめに行くんだ どこまでも君と一緒に」と大合唱。『TRUST IN ETERNITY』では大きく羽根を広げる映像をバックにテンポアップして熱唱、観客はペンライトを赤に変えてコールとジャンプで応え、後奏をいのりバンドがソロ演奏の応酬で魅せ大歓声。




暗転し漂う風船、月が水平線に沈むイメージが映し出され、その間に紗幕で覆われたステージに鮮やかな黄色のドレスに着替えた水瀬いのりが登場。ピアノ伴奏から『BLUE COMPASS』へ。「変われるはずないなんて思ってた あの日のうつむく自分に でも手をのばせば変わる明日があるってこと 教えてあげたい」と深海をイメージした演出で唄い、5周年を記念して開催された、横浜アリーナでの無観客ライブをオマージュ。紗幕が降り、青いコンパスが大きく映し出される演出とともに自らの唄声で観客を魅了する。スポットライトに照らされてセンターステージへ進むと、Day1での『ココロソマリ』から変えて、櫻澤ヒカルと詞を共作した『Starlight Museum』へ。「まだ小さな一歩でもいい 信じよう ねぇ飛べるよ 一人じゃないこと 教えてくれたね」と全方位のファンに唄声を届ける。感極まって声を詰まらせる水瀬いのりを「ねぇ飛べたよ ここまで来れたよ」と町民がアシスト。気を取り直した水瀬いのりは「ありがとう、好きだよ!」と合唱、「歌声は彼方に あの空に響いたハーモニー」「重ねた音色は Starlight Museum 星空になる」とハイトーンを響かせる。

「横浜アリーナっていうのは思い出がたくさんありすぎて、話しててもちょっと涙が出てきてしまいそうなんですけど。初めての横浜アリーナが無観客だったので…(町民から励ましの声)皆さんに囲まれて唄うっていうのが、どれだけ大変なのかっていうのを身を以て知って。寂しかったし、不安だったので、本当に嬉しいです。
こんな素敵なドレスを着てるんですけど、涙が、涙が止まらなくて…(持ち直し)せっかくセンターステージ来たので、回ろうかなと思います」と回転。

「みんなの温かさと、書いた歌詞が凄くリンクしてやっぱり、ありがとう、好きだよ! って言葉を、リアルタイムで交換しあえるっていうことが尊くて、涙が出てしまいました。
ネガティブな涙ではなく、幸せすぎて涙が出ました…
『BLUE COMPASS』もみんなに見せたかった演出、届けたかった言葉を届けられて、また1つ夢が叶いました。
私って直ぐ諦めちゃう性格なので、あんまり頑張れなくて。
そういう私にみんな大丈夫だよって言ってくれて、みんなにも、寂しい思いをさせる時間もあったかなって(涙)。私だけの、私だったからできた10 周年ライブだなと思います。私らしく、私のペースで良いよって付いて来てくれたみんなに、私からも、みんならしくて良いよ! って届けられるように唄っていきますので、よろしくお願いします」
涙を抑え、モニターを見ながらメイクを確認しようとした水瀬いのりに「可愛い」の声が飛ぶと
「みんなイケメンなんだね。他の女の子にも言うんですか?(場内笑)素敵だな。10年でみんなも紳士になったのね。お互い成長ですね(場内笑)
次に唄う曲ももれなく泣いちゃうかもね。でも生理現象ですから、みんながこの場所にいるっていうことの証明だと思うので、この涙も、受け止めて、抱きしめて、焼き付けて、みんなで1つになりたいと思います」
と『harmony ribbon』へ。ステージを左右に移動した水瀬いのりは涙を堪え、町民へ「届け声 前を向く勇気と 信じ抜くハートを ずっと忘れないから」「誰かが嘲笑っても 踏み出した一歩が そう全てだから」とメッセージを伝える。応じて客席ではライトブルーとピンクのペンライトが振られ、水瀬いのりの
「みんなの声を聴かせて」
との願いに場内一体で「la la la」の大合唱をホールに響かせる。

「みんなからもらった想いや願いや希望、そして愛を受け止めて、11周年、12周年と私達の旅は続いていきます。そんな気持ちを込めて、これからも側にいてね…って遠くの席まで届く様に、最後の曲を唄わせていただきたいと思います」
と告げ、『Innocent flower』へ。ライトブルーとイエローのペンライトで場内に花が咲き、「君が抱えてる 悲しみの色 染め変えられたなら どんなに素敵」「ありがとうの言葉の代わりにね 穢れのないいのり 君に届くように」「永遠(とわ)に続くいのり 幸せを願って」
と想いを迸らせ、スカートを摘まんで小さくジャンプした水瀬いのりは笑顔で場内を見渡し、
「ありがとうございました」
と深々と謝意を示してステージを降りた。




暗転した場内に大「いのりん」コールが鳴り止まず、いのりバンドが再登場。スクリーンにファイナルだけの特別な映像、ライブ前にいのりバンドメンバーと円陣を組んで行う気合い入れ「頑張りぼん」が、1stライブから前日Day1までダイジェストで流れ、大歓声。満を持して「くらり」のトロッコに乗ってライブTシャツに着替えた水瀬いのりが再登場。『Travel Record』冒頭収録のインストCalling Blue(overture)で「Wow Wow」のコールから『Turquoise』へ繋げ、アリーナの最上段、隅々まで手を振り、視線を送りながら「祈りが届くように 今この瞬間を歌う」と声を響かせる。さらに『Million Futures』→『HELLO HORIZON』→『フラーグム』→『glow』と自身初となるメドレーへ。Day1と間の2曲を入れ替え、通し参加の観客を驚かせる。じっくりとアリーナを1周して町民と想いを確かめ合った水瀬いのりは、ステージへ立つと大きくジャンプ。

メドレー挑戦と「頑張りぼん」のスペシャルな映像を振り返り
「みんなに支えられてここにいるっていう気持ちが、映像を見て凄く伝わりました。そしてみんなと目が合うようになっていっているなって(笑)最初はちょっと遠慮しがちだったんですけどね(いのりバンド笑)そうやって私たちが円陣を組んだ後、最大の愛で、声で迎え入れてくれるみんながいました。
まだ新しいこと、やりたいこと、やってないこと、挑戦したいこと、沢山あります。それがね、大成功! なのか、ちょっと違ったな…なのか、でもそこにもう不安や恐れはなくて。ダメならまた違う形を作ればいいし、必ずしも表に出たら1番じゃなきゃいけないわけじゃないし、私は私らしく10年を歩んできたので…自分の10年を誇りに思っています。どんな日も諦めず、そして前を向いてちゃんと歩き続けた自分を褒めてあげたいです。本当に水瀬いのり、偉いぞー」
と自身へ向けた声に場内からも大歓声。
「みんなも辛い日とかやってみてください。偉いぞー」
と告げ、観客の「偉いぞ」コールを引き出した水瀬いのりは、2026年3月14日(土)の『町民集会』、本公演のライブ配信、バースデー当日の『スタジオライブ配信』を告知。

「最後の曲は、まだ私達の夢が続いていく。その夢の続きの中にはみんながいてくれたらいいな…って思いながら歌詞を書きました。そしてデビュー曲である『夢のつぼみ』。私のアーティスト人生が始まった1曲です。そんな1曲を感じながら、今だから言える言葉を沢山込めました。ライブやイベント、みんなと会える場所がある中で私が見てきた、受け取ってきた、自信を持ってみんなに言える言葉を書きました。そんな気持ちを受け取ってほしいです」
と告げ『夢のつづき』へ。『夢のつぼみ』をセルフオマージュした渡部チェルが作曲したメロディに、同じく『夢のつぼみ』の絵伊子と自身が共作で作詞した「もっと咲かせよう 誰でもないわたしの花を 君のもとへ届けるから」「あの日の空に似合う笑顔が こんなに溢れてる今をありがとう」「まだまだまだ 終わらせないんだ」「咲かせ 夢のつづきは春の空へ 届け 背が伸びた影明日へ」と10年分の想いを込め、これからの10年へ向けた熱い想いを伝える。唄い終えた水瀬いのりは
「11周年へ向けてジャンプしましょう」
と呼びかけて場内一斉にジャンプ、アリーナを揺らし締めくくる。

場内暗転し、町民から「いのりん」「もう1回」の大コール。その熱気に導かれ、再び登場した水瀬いのりは
「10年でめっちゃ強くなりました。でも、変わらないところは変わらなくて、そんなところが好きだよ…って言ってもらえて、みんなに支えられて(大好きーの声に)ありがとう。大っきい筈の横浜アリーナが、小さく見えて。みんなの気持ちが滅茶苦茶近くに来てくれてるんだな…って思います。ここでもう1曲、みんなと一緒に、1つになりたいと思います。ありがとう。この言葉が、未来でこんなに私たちの背中を、そして私たちの希望になってくれるなんて…本当に幸せです。一緒に神話を作りましょう! 」
と叫んで『僕らは今』へ。「誰一人ひとりじゃない 誰一人欠けても決して生まれない」「Wow Wow」とコールを扇動した水瀬いのりと共に、場内割れんばかりに「Believe in me, believe in you」「Wow Wow」のリフレインを大合唱でアリーナ中に響かせる。
「ありがとうございます、これからも楽しい時間、幸せな時間、重ねていきましょう、約束―! 最後は一緒に、高く、高く、ジャンプしましょう、10年の想い、込めて飛びましょう! 」
と、一斉にジャンプすると、マニピュレーター・荒島弘樹を呼び込んだ水瀬いのりは、いのりバンドとマイクオフで
「ありがとうございました」
と声を響かせる。いのりバンドを送りだした水瀬いのりは、
「この場所に集まってくれて、10年間応援してくれて本当にありがとうございました、ここから始まる新しい未来も最高にしていくんで、是非付いてきて下さい」
と宣言、観客のWaveを扇動し、練習無しで成功させる。再度アリーナを隅々まで巡って町民と気持ちを交わすと謝意を示し、
「私にとって最高の宝物になりました。ここからはボーナスタイムだと思ってるんで。大胆に口にして形にして…一緒に見たい景色が沢山あるので、その中にみんながいてくれることを願います。また一緒に唄いましょう。幸せを分け合いましょう、ありがとうございました」
と告げ、大きく手を振って名残惜しそうに10周年記念のツアーを締めくくった。

11年目の、その更に先に広がる、水瀬いのりだからこそ見せてくれる景色への期待が大いに膨らむ、横浜の夜となった。







ライター:こもとめいこ♂
カメラマン:加藤アラタ(Kato Arata)/三浦一喜(Miura Kazuki)


『Inori Minase 10th ANNIVERSARY LIVE TOUR Travel Record/ツアーファイナル』セットリスト

01.夢のつぼみ
02.まっすぐに、トウメイに。
03.Ready Steady Go!
04.Catch the Rainbow !
05.春空
いのりバンド紹介.Happy Birthday(inst アレンジ)
06.アイマイモコ
07.まだ、言わないで。
08.アニバーサリー
09.My Orchestra
10.Starry Wish
11.スクラップアート
12.NEXT DECADE
13.海踏みのスピカ
14.TRUST IN ETERNITY
15.BLUE COMPASS
16.Starlight Museum
17.harmony ribbon
18.Innocent flower

EN1.Calling Blue(overture)~Turquoise
EN2.Million Futures→HELLO HORIZON→フラーグム→glow
EN3.夢のつづき
WEN.僕らは今

セットプレイリスト
https://inoriminase.lnk.to/TravelRecord-setlist


■11月30日(日)横浜アリーナ公演オンライン配信
【配信日時】
2025年12月24日(水) 19:00開演予定
【アーカイブ配信】
配信終了後~2026年1月4日(日)23:59まで

【配信プラットフォーム】
・PIA LIVE STREAM(一般)
https://w.pia.jp/t/inoriminase-pls/

・PIA LIVE STREAM(海外)
https://w.pia.jp/a/inoriminase25engpls10/

※《ファンクラブ限定》特典付きチケットは公式FC「いのりまち」で購入可能
https://www.inorimachi.com/


■公式サイト「水瀬いのり OFFICIAL WEB SITE」
https://www.inoriminase.com/
■公式YouTube Channel「水瀬いのり YouTube Official Channel」
https://www.youtube.com/@inori_minase
■「Inori Minase 10th ANNIVERSARY LIVE TOUR Travel Record 」特設ページ
https://www.inoriminase.com/special/2025/TR/


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