声優・アーティスト諏訪ななか、待望の声出しOKライブで「すわわーるど」全解放!『NANAKA SUWA 4th LIVE~Starry Bloom~』レポート 2023/10/12
声優・アーティスト諏訪ななか、待望の声出しOKライブで「すわわーるど」全解放!『NANAKA SUWA 4th LIVE~Starry Bloom~』レポート
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声優・アーティスト諏訪ななかが、10月1日(日)代々木・山野ホールにて『NANAKA SUWA 4th LIVE~Starry Bloom~』を昼夜2部制にて行った。今回は18時30分開演の夜公演の模様をレポートする。

この日、ぐずつく予報を覆した代々木の空の下にライブTシャツに身を包んだ「すわわーるど」へのツーリスト(諏訪ななかファン)が参集、開場前からグッズのアクリルカードくじを枯らす賑わいとなった。
関係各所とツーリスト勇姿からのフラワースタンドに迎えられて場内へ進むと、ステージには上方からオーロラを思わせる曲線を描いたカーテンと星を思わせるオブジェが下がり、後方に5機のスポットライトが配されている。

開演となり暗転した場内で、星形のペンライトが諏訪ななかのイメージカラーである紫に瞬く。
すると、5月にリリースしたミニアルバムのポップな表題曲『Starry Garden』の前奏に乗ってスポットライトに照らされた諏訪ななかが登場。縫いぐるみとリボンとフリルで彩られた淡い紫色のキュートなワンピース姿で、「届けたいメロディー」という歌詞のまま、歌声をツーリストに届ける。ホール内上方に設置された合わせ鏡に揺れる紫の星が映り込み、無限に拡がる幻想的な空間が演出されて「すわわーるど」を彩る。

一転してジャズ調のムーディーな『夢十夜』では、赤いライトを煌めかせるツーリストへ向けて「あたしは貴方の夢十夜 目覚める ギリギリの瞬間(とき) キスして」と情熱的に囁いて魅了する。ここで
「ようこそ」
と口を開いた諏訪ななかは
「ソロでは初の声出しOKのライブですので、声を出すところは声を出して、出さないところは出さないでください」
と、らしさが溢れる言い回しで笑いと共に「はい!」と素直な返事を引き出す。
「では次の曲いきましょう」
と元気溢れるアッパーチューン『Lilac』へ。ステージを左右へ移動しながら
「王子様がえらんだ(Lilac) 花の名前を辞書の恋のとこ付けたしとこ バラは似合わない お願いだから(Color)me PURPLE」という、自身を投影した様な歌詞を熱唱し、紫に染まったツーリストとソロ活動で初めてとなるコール&レスポンスで一体になる。盛り上がりのまま『Wonderland!!』で大きなクラップに乗って「未開拓の未来 怖くなんてないかな 新しいステージも キミとなら」と歌い繋ぐと、昼公演では歌わなかった、『ショコラ フレーズ』で切ないロングトーンを響かせる。







ここでゲストギタリストの鶴﨑輝一氏、コロムビア井上哲也ディレクターがアコースティックギターを携えて登場。アースカラーのワンピースと帽子に着替えた諏訪ななかと軽妙なトークを交えながら、鶴﨑輝一氏が作詞・作曲・編曲を手がけた『溶けるみたい』をアコースティックアレンジで披露。「魔法が解ける時間に この恋も消えてしまえば」という切ない恋心がアコースティックギターと相まって、着席したツーリストの心に染み入る。続いてアンサーソングの様な鶴﨑輝一氏作詞の『揺れていたい』で「笑っていこう 雨粒もスキップする 心弾む」と明るい歌声にツーリストも軽快なクラップを響かせ、「ラララ」というコーラスで団結力を見せる。さらに鶴﨑輝一氏の手による「~たい」シリーズ3曲目、『ふれてみたい』で大きな拍手を浴び、新しい一面を見せたアコースティックコーナーを締めくくる。










ここで再び立ち上がったツーリストへ向け、『ひと足』で「不安が道塞いでも 顔を上げ 空見よう」、続く『突風スパークル』では「空を抜けて走るよ 夢のつづきを一緒に」と寄り添って励ます様に歌った諏訪ななかは、緑に変わった星の灯りを浴びる。
続いてバラード調の『記憶ファンタジック』では日だまりを思わせる暖色のライトに照らされながら「私(瞳)は君だけを見つめているよ 街中のイルミネーション 見上げた星空と混ざり合ってる」と切々と歌い上げ、「Tears」というワードのリフレインと、「わたし、平気だよ」という台詞が印象的な『Lavender Tears』で紫一色のホール内へ歌声を染み渡らせる。
















ステージが暗転し、黄色いショートパンツと白いブラウスのガーリーな衣装に早替えした諏訪ななかは、
「ここからはラストスパートです、盛り上がっていきましょう」
と告げると、スタンドマイクで昼公演で披露しなかった『Merlot Tears』へ。高BPMのロックナンバーを赤く染まった客席へ絶唱。「いつか いつか いつかまた 熟しすぎたの 恋の果実は」という激しい失恋の心情をクラップに乗せて紡ぐと、興奮のままに『Strawberry Egoist』へ。
「止めて 止めて 止めて」という激しいリフレインが強く印象に残るアップテンポな楽曲を、声優・アーティストらしいスタッカートで響かせながら、「会いたい」「会えない」とツーリストとコール&レスポンスで一体になる。そして
「最後の曲です、最後まで盛り上がっていきましょう Are we ready?」
と『Give Me Emotion!!』へ。
スポットライトが乱舞し、客席で色とりどりのライトが揺れるカオスな空間へ「みんな!笑って! みんな!騒いで!」扇動し、「Please Give Me Emotion!!」の大合唱で締めくくった諏訪ななかは、
「ありがとうございました」
と手を振りながらステージを後にした。




しかし暗転したホール内にツーリストの大「すわわ」コールが鳴り響き、チェックのロングスカートとライブTシャツに着替えた諏訪ななかが再登場。
「可愛い」
の声が沸き起こる中、12月20日(水)に新曲、『My Step』が配信リリースされることを発表する。諏訪ななかを初めとして声優・アーティストへ楽曲を提供し、数多くのアニソンタイアップ曲を世に送り出してきた松坂康司氏による同曲をここで初披露へ。
「聴いてください」
と前置きした諏訪ななかは「My Step with You残していこう軌跡を」という印象的なフレーズから始まり、大きな変調もあるポジティブソングを軽やかに力強く響かせる。そして
「本当に本当に最後の曲です」
と告げると大きなクラップに乗りながら『あたしびより』へ。
鶴﨑輝一氏による「いつか大人になって思い出した時 きっと恥ずかしくなるような出来事でも これが今の私の全部だ 後悔なんてない」という甘酸っぱくも鮮烈なフレーズが印象的な元気の出るラブソングでツーリストを魅了した諏訪ななかは、大きな歓声と拍手の中で夜公演を終え、「お見送り会」でソロアーティストとしての4th LIVEを締めくくった。




 











ユニット活動におけるキャラクターとしての音楽活動とは違った一面を見せてくれた、声優・アーティスト諏訪ななかの「NANAKA SUWA 4th LIVE~Starry Bloom~」体験。ポジティブでアンニュイなイメージに沿ったアーティスト性を感じさせる楽曲と、ゆったりしたモーションから投げ込まれる剛速球の様なキレのあるトークが、諏訪ななかの大きな魅力だと改めて感じた。
ソロアーティストとしての活動がコロナ禍と被った諏訪ななかは、4年目にして初めて迎えた声出し解禁ライブで、アコーステックアレンジでの歌唱と新たな一歩も踏み出した。
新曲リリースが控える年末から来年へ向け、益々拡がりそうな「すわわーるど」の今後に期待が膨らむ代々木の夜となった。

ライター:こもとめいこ♂


『NANAKA SUWA 4th LIVE~Starry Bloom~』セットリスト

夜公演セットプレイリスト
https://suwananaka.lnk.to/starrybloom_2

01.Starry Garden
02.夢十夜
03.Lilac
04.Wonderland!!
05.ショコラ フレーズ
06.溶けるみたい ★アコースティックver.
07.揺れていたい ★アコースティックver.
08.ふれてみたい ★アコースティックver.
09.ひと足
10.突風スパークル
11.記憶ファンタジック
12.Lavender Tears
13.Merlot Tears
14.Strawberry Egoist
15.Give Me Emotion!!

EN1.My Step
EN2.あたしびより

■諏訪ななか音楽公式サイト「NANAKA SUWA MUSIC OFFICIAL SITE」
https://columbia.jp/suwananaka/index.html

■公式YouTube 諏訪ななか Music Channel
https://www.youtube.com/channel/UCShfyBCqHBL3mxj561FKwdQ


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