声優・アーティスト宮野真守、待望の声援可能ライブ『MAMORU MIYANO LIVE TOUR 2023 ~SINGING!~』レポート 2023/11/07
声優・アーティスト宮野真守、待望の声援可能ライブ『MAMORU MIYANO LIVE TOUR 2023 ~SINGING!~』レポート
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9月の大阪を皮切りに全国を巡った声優・アーティスト 宮野真守の『MAMORU MIYANO LIVE TOUR 2023 ~SINGING!~』が10月21日(土)、22日(日)の国立代々木競技場第一体育館2Daysで千秋楽を迎えた。
今回はツアーファイナルとなった22日公演の模様をレポートする。

秋晴れとなったツアー最終日、ソールドアウトとなった本公演へツアーグッズに身を包んだファンが集結。駅から会場へ向かう道すがら、スタッフの左側通行のお願いに従って粛々と歩道橋を渡る姿から、ツアーファイナルを成功させたいという想いが伝わってくる。
会場のメインステージは上下2層で構成され、バンドセットなどの機材や舞台セットがスタンバイ、さらにセンターステージへ向けて花道が据えられている。

開演となり、恒例のOPムービーはモノクロの画面。レコードプレーヤーに置かれた盤面に宮野真守が針を落とすと、『Sing a song together』のメロディが流れだす。バックステージを進む宮野真守の元にダンサーズが集い、次第に色彩を取り戻した画面に「Hay! Let's Sing!」のメッセージが映し出され、4年振りの大歓声が沸き上がる。

ピンクの衣装に身を包んだダンサーズがスタンバイ、イントロに合わせて宮野真守が
「歌え!」
と扇動の叫びを響かせると、場内を埋め尽くしたファンの4年間の想いが「Na Na Na…」の合唱となって溢れ出す。
歌声と共にイメージカラーの青いペンライトが上下に振られる中、ステージ上段へ眩いばかりのミントグリーンの衣装に身を包んだ宮野真守が登場。このツアーのために書き下ろされた『Sing a song together』の「声合わせれば ほら大丈夫 信じられる」というメッセージを響かせた宮野真守にファンも「Oh…」「Na…」のコールで呼応、1曲目からクライマックスの様な盛り上がりをみせる。大きな「マモ」の掛け声を浴びた宮野真守は「OH-OH」のコールで盛り上がるアニメOPらしいアップテンポな『SHOUT!』へ。ダンサーズが大きな身振りで赤と青2色のライトが輝く客席を扇動してコールを引き出すと、宮野真守も「SOUT IT OUT」で応える。続いてムーディなダンサブルナンバー『THE ENTERTAINMENT(HIRO REMIX)』でダンサーズと共に激しいパフォーマンスで魅せる宮野真守は「どこまでも届く歌」「いつまでも続く歌」「いま!」の掛け声でクラップを引き出して場内は一体となる。



そしてジャケットを脱ぎシャツの胸元をはだけた宮野真守が軽快なラップパートが印象的な『FANTASISTA 2023』を熱唱しながらセンターステージへ移動。縁で身を乗り出し
「歌え!もっと!」
と扇動し「ラ ラ ラ」の合唱を引き出す。
「行くぜ」
と叫ぶと冬の海をモチーフにした映像をバックにジャズ調の『行こう!』で、「踊りタイヤ」のフレーズの韻を踏んだ「イヤイヤ!」のコールで盛り上げると「Thank You」と低音で締める。続いて疾走感溢れるロックナンバー『Greed』では白いレーザーが空中を切り裂いて乱舞する中、赤と緑のライトが揺れる客席へ向かって「何も待つことはない」という印象的なフレーズを聴かせる。






ここでチームマモメンバー紹介へ移り、ドラム・中村”マーボー”真行、ベース・前田逸平、キーボード・佐野宏晃、ギター&バンドマスター・木原良輔、ダンサーズ・YUZZY、HIDE、TOSHI、FUMIがそれぞれソロパフォーマンス披露して歓声を浴びる。
そして一転してのスローバラード『Invincible Love』を白と青のライトが瞬く場内へしっとり聴かせMCへ。宮野真守は
「念願の、声援有りのツアー、皆さん楽しんでますか?大いに声を出してください!盛り上がってますか?」
と絶叫、大歓声を浴びる。
「見えてるよ、おめかししてきたの?可愛いね、僕もおめかししてきたんですよ」
と話しかけた宮野真守はセンターステージへランウェイ風にバンドメンバーの演奏に合わせながら向かうとその様子にオーディエンスから喜びの声があがる。
あまりにも自然に奏でられるバンドメンバーの対応力に「神回じゃない?今日(笑)」
と嬉しそうな笑みを浮かべ、
「久しぶりの曲で一緒に歌ってください」
とバラードコーナーへ。
暖色のライトに照らされて披露となった『ぼくのキセキ』では
「みんなで遊ぼう」
と誘って楽曲のフレーズをコミカルにオーディエンスに笑いを交えながら合唱。ここで
バンドメンバー
と客席も交えてのトークで何度も笑いを沸き上がらせつつ、ソロアーティスト活動15年の軌跡を振り返る。15年前にソロアーティスト活動を始めるにあたって葛藤があったことを吐露した宮野真守は、経験を重ね、光に包まれるステージがかけがえのない大切な場所となったことを明かす。さらにコロナ禍で苦しんだ4年間を思い返し、照れ隠しの様にジョークも交えて爆笑を誘いながら、チームマモとファンに15年分の感謝を伝えた。バラードコーナーラストは『EVERLASTING』。「暗いこの世界でも 諦めないで」とメッセージを贈り幕間映像へ繋げる。劇中
「コント無しで」
と言いつつも笑いの絶えない中に15周年のテーマを折り込んだ映像の最後に、15からイチゴを導き出して記念楽曲が完成。そして、宮野真守が赤い衣装に緑の蝶ネクタイの出で立ちでステージに登場。
キュートな振り付けをオーディエンスにレクチャーすると、緑と赤のライトで『ICHIGO~甘くて Chu ばいぜ~』を会場一体となってポップに踊る。



続いて赤いライトに照らされながらダンスナンバー『愛の詩~Ulyssesの宴~』へ。情熱的なダンスパフォーマンスにコール&レスポンスで盛り上がる。さらにダンサブルナンバーのメドレー『Dirty Orange 2023 REMIX 』で激しい踊りを披露すると、『カノン』へ続く。激しい転調に合わせライトも大きく揺れ、「さあ、行こうか」の台詞で大歓声が沸き上がらせると「繋がる想い 輝きの丘で…」のロングトーンを響かせる。続いて「君を連れてくよ」というリフレインが印象的なハードナンバー『Quiet explosion』で、ステージを隅々まで巡りパワフルにパフォーマンス。
「まだまだ皆さんの声を僕に聴かせてくれますか」「最高の声を僕に届けてください」
と、『Sing a song together Disco mix』で「Na Na Nat…」のコールをオーディエンスと大合唱。少しづつ小さくと言いながら自身も身体を縮こめて笑いを誘いつつ、最後は大きなジャンプで一体となる。






続いて
「みんなで『KissxKiss』しましょう」
と告げてポップナンバー『KissxKiss』へ。場内がピンクの光で満たされる中、宮野真守はトロッコへ乗車。アリーナの間を縫う様に、ファンと触れんばかりの至近距離を進みながら
「ありがとう」
と声をかけ、1人1人と視線を合わせるお馴染みのパフォーマンス。投げキッスに歓声があがる中、センターステージへ戻ると
「ライブって楽しいね!みんなの近くへ行けて、輝く笑顔を間近で見ることができました。ありがとう」
と感謝を口にする。
そしてコロナ禍の中、4年振りの声援可能ツアーで改めてライブの素晴らしさを実感したと語った宮野真守はコロナ禍の苦しさの中で
「その時の最高を常に目指して」
活動してきた心情を吐露。さらにそれを受け止めてくれたファンへの謝意を示し、
「今日がファイナルだけど、これが最後じゃない。またみんなと一緒に最高に馬鹿なことやって、最高に笑って、楽しんで、涙を流すほど、みんなで幸せになって。そんな時間を、また絶対創りたいと思うし、その時はみんなの弾ける笑顔を見たい」
と、会場を見渡す。
そして合唱曲として自身が作詞を手がけながらも、昨年のライブツアーではそれが叶わなかった『TEAM』へ。満員の場内に
「All-time best team I'm here for you」
と念願の大合唱が響き渡る。その光景に満面の笑みを浮かべた宮野真守が静かにステージを下りると、
大きなマモコールが沸き上がる。



その熱に誘われ、スモークと白いライトで包まれて宮野真守がスローバラード『透明』の前奏と共に再登場。坂本真綾の作詞による「もう二度と来ない瞬間を重ね 生きてくんだ」というフレーズが会場中をしっとりと染み渡らせる。
「また今日ここで、僕の夢が1つ叶いました」
と、歓声の中での歌唱への想いを述べると、
「(アンコールで)名前を呼んでくれてありがとう、この景色を待っていました、感無量です」
と謝意を示す。ここで本公演のCS放送(TBSチャンネル1)、2024年の富士急ハイランドとのコラボ、2024年6月のフルオーケストラコンサート『billboard classics 宮野真守 Premium symphonic Concert 2024』を以て、音楽活動15周年イヤーを締めくくることを発表した。そして
「全員で行くぞーっ!」
と叫び、『EXCITING!』へ。
「もっとこの世界に満たしたいexciting! 全力戦うステージ! 君と一緒に」
と扇動し
「Na na na」
の大きなコールが場内に響き渡る。最後は
「みんなで飛ぶぞ」
の掛け声でジャンプし、
「ありがとう」
と締めくくった。しかし暗転した場内では大「マモコール」が鳴り止まず、
「なになに?もう3時間以上やってるよ」
と言いながら宮野真守が再々登場。
「これで終わっちゃうよ、急に寂しくなってきたよ、楽しかったね」
と語りかけた宮野真守は
「最後まで声を出してくれてありがとう」
と満面の笑みを浮かべ、
「みんなで最後盛り上がるぞ、最高の時間にするぞ」
と『J☆S』へ。再びトロッコに乗った宮野真守は黄色いライトが瞬くアリーナへ分け入る。
「どんなに辛くても 今は笑ってよ」「忘れないでよ…その笑顔に救われる人がここにいる事を」「不安定な時ほど ひびく笑顔 そう教えてくれた だから僕はずっと笑えているよ」と会場の隅々まで視線を贈りながら歌う宮野真守に応えて「Smile」と大きなコールが沸き上がる。
最後は楽曲の締めのジャンプを何度も焦らす爆笑のパフォーマンスから最高の締めくくりで大団円。そしてマイクオフでチームマモと共に
「ありがとうございました!」
と謝意を会場の隅々まで響かせた宮野真守は大歓声を浴びながらセンターステージで全方位へ視線を贈り、
「みんな大好き、またね」
と4年振りの声援可能ツアーを終えた。



3時間以上という長さを感じさせない、「体感5分」な公演の宮野真守のライブは、笑いあり、涙あり、ミュージカルレヴューと言って良い様な、多幸感溢れる時間となった。
今なお活躍の幅を広げ、新しいファンを獲得し続ける宮野真守のアーティスト活動15周年後半、さらにその先への期待が膨らむ代々木の夜となった。


ライター:こもとめいこ♂
photo:山内洋枝(PROGRESS-M)、青木早霞(PROGRESS-M)


『MAMORU MIYANO LIVE TOUR 2023 ~SINGING!~ DAY8/ツアーファイナル』セットリスト

セットプレイリスト
https://lnk.to/MM_SINGINGSETLIST

01.Sing a song together
02.SHOUT!
03.THE ENTERTAINMENT (HIRO REMIX)
~Sing a song together Emotional House mix~
04.FANTASISTA2023
05.行こう!
06.Greed
07.Invincible Love
08.ぼくのキセキ
09.EVERLASTING
幕間映像~ 「ICHIGO~甘くて Chu ばいぜ~」
10.愛の詩~Ulyssesの宴~
11.Dirty Orange 2023 REMIX (FIRE~Now and Forever~Butterfly~Space Travellers~EGOISTIC)
12.カノン
13.Quiet explosion
~Sing a song together Disco mix~
14.KissxKiss
15.TEAM

EN1.透明
EN2.EXCITING!
WEN.J☆S


■公式サイト「宮野真守Official Website」
https://miyanomamoru.com/
■公式YouTube
https://www.youtube.com/channel/UCHzevlEL9JfsBIm86uNCJqg
■宮野真守ソロアーティスト活動15周年記念サイト
https://king-cr.jp/miyanomamoru_15th/

■24th Single「Sing a song together」



発売日:2023年12月13日(水)
品番:KICM-2145
価格:¥1,364+税 (CD only)
収録内容:
M1 Sing a song together
M2 Sing a song together LIVE ver.
M3 カップリング楽曲(新曲)


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