楽し過ぎたツアーは締めくくりも最高の盛り上がり!『蒼井翔太 LIVE 2024 WONDER lab. DETONATOR』レポート 2024/03/08
楽し過ぎたツアーは締めくくりも最高の盛り上がり!『蒼井翔太 LIVE 2024 WONDER lab. DETONATOR』レポート
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声優・アーティスト蒼井翔太が、最新アルバム『DETONATOR」』を引っ提げ3都市を巡った『蒼井翔太 LIVE 2024 WONDER lab. DETONATOR』。今回はファイナルとなった2月25日TOKYO DOME CITY公演2日目の模様をレポートする。

東京は朝から生憎の空模様となったが、この日のために着飾ったファンで舞踏会の趣を見せる。ホール内では関係各所・ファン有志からの、イラストやフリルで盛られ工夫を凝らした華やかなフラワースタンドが出迎える。
すり鉢状の場内ステージ上にバンド編成の機材が並び、中央に階段、上方にはスリット状のスクリーンが据えられている。

開演となり場内が暗転、客席で赤と蒼のペンライトが灯る。ドラムスティックが響く軽快なリズムから『Freestyle Lover』の前奏に変わり、ステージ上段に蒼井翔太が登場。歓声に「let's go」の掛け声を返し「甘い 苦い 怖い 辛い 痛い」と短いフレーズで激しくシャウトしてスタート。
モノトーンのパーカーをまとった蒼井翔太は、眩いばかりのスポットライトを浴びながら、力強く『Eclipse』へ。「切なさのKiss」のフレーズで口づけを放つと客席からは嬌声。「しょーたん」の声援に応え、初日と変えて『イノセント』へ。ステージを左右に移動して視線を送り「未だ見ぬ先へ 君と Get away!」と語りかける。
「みなさんこんばんは、蒼井翔太です」
と切り出した蒼井翔太は2015年に同所で行った2nd LIVE 『UNLIMITED』を振り返り、8年間の経験を踏まえて、過去一疾走感があるセットリスト、久々の声出しライブであることを強調する。
「今日持ってきたお互いの気持ちをぶつけ合い、確かめ合いながら過ごしていきましょう。いつも通り全力でお届けしますのでよろしく!」
と宣言し、大きなクラップをリクエストすると、登場した4人のダンサーズと共に『Existence』へ。緑と蒼のライトが揺れる客席へ、自身が作詞・作曲を手がけたダンサブルナンバーを響かせた。
「もっとみんなの笑顔が見たいです」
とステージを左右へ移動しての『SMILE SMILE SMILE』では「今夜しか描けない Utopiaへ行こうよ」と微笑みかける。




ステージが暗転し、アコーステックで『Key to My Heart』が奏でられ、放射状の白いスポットライトに照らされた蒼井翔太は「君がいるそれだけで 色を変える世界 絆だけが この扉開ける鍵なんだ」とハイトーンを響かせる。




ドラム・さっし、ベース・あとぅーと、ギター・みさみさ、キーボード&バンマス・クラーキーのバンドメンバー紹介に続き、ネクタイにショートパンツ、黒いグローブの衣装にチェンジした蒼井翔太は、「心が尽きるまで 燃やせ」という印象的なフレーズで始まる『BAD END』へ。ライトの点滅が眩いばかりのステージで、「バッドエンドの運命でも 僕のモノになればいい」と妖しい視線で魅了する。













再びダンサーが登場すると、ステージ上段へ登った蒼井翔太は中毒性の高い『PSYCHO:LOGY』で「Why are you feeling?」と問いかける。日替わり曲の『硝子のくつ』ではお立ち台に妖しく横座りし「感情を消して 選択肢なんて無い」と煽情的に微笑む。一転して疾走感溢れる『Harmony』では黄色いライトが輝く客席へ「響け真っ直ぐな想い 僕らのメロディー」と爽やかなメッセージを届ける。「音色(Tone)」のリフレインが印象的な『Tone』は「最高の景色が僕らを待ってるから 奏でよう この場所で」と、ハイトーンを響かせた。





ここで学校机と椅子が用意され、スクリーンに校舎が映し出されると、ツアーのトーク企画「DETONATOR学園」が開校。
先生役の蒼井翔太が「着席」と号令をかけると客席も「はい」の返事で着席。生徒役のメンバーと和やかなトークを繰り広げた。
「声を出したい想いを溜めてきたこの数年間だと思います。僕自身も、皆さんを笑顔にしたいと思ってステージに立っているので、これから先も、頑張りたいと思います。それでは授業を終わりたいと思います」
という言葉を最後に投げかけ、先生の「起立・礼」で立ち上がった客席は「ありがとうございました」と返礼。蒼井翔太は
「ここからもっと皆さんを笑顔にする課外授業を始めたいと思います。盛り上がる準備はできてますか?」
と問いかけ、賛同を得て『Alright』へ。手にしたバトンをクルクル回し、前向きに進むマーチの様な明るいメロディに乗せて「君が解っててくれるから どんな向かい風も 前を向けるんだ」と伸びやかに熱唱。テージ上段で空中に投げたバトンを見事にキャッチ、歓声を浴びる。







ダンサー紹介コーナーでPEPE.、TAKAMASA、Masaki、Kotaが華麗なステップを披露し、ミリタリー調の白いジャケット衣装に着替えた蒼井翔太が登場。ツアーに先だってコール&レスポンスのレクチャー動画が公開された煽情的なリズムの『J-E-A-L-O-U-S』で「Do you love me?」と繰り返し、「Killin' Killin' me」のフレーズで強烈に締めくくる。
初日には歌わなかった1stシングル表題曲『Virginal』のイントロに歓声があがり、「口づけよりも 暖かい熱で 君と溶け合って 分かり合いたい」と告げると客席もコールとジャンプで応える。高音を使ったピアノの独奏で始まる『絶世スターゲイト』では、カンツォーネを思わせる「Brand new gate」の絶唱。スクリーンの飛び立つ光のイメージをバックに、お立ち台に片脚を乗せた蒼井翔太は「心のまま 繋がろうよ 僕はココにいるFly」とシャウトしコールを扇動する。
「しょーたん」の大歓声に
「熱くない?」
と問いかけ「熱い!」のレスポンスを得た蒼井翔太は、初挑戦のバトントワリングに向け猛特訓したことを明かす。リハーサルでは完璧に仕上げたにも関わらず大阪、名古屋では失敗してしまい落ち込んだという心情を、冗談交じりに吐露。「もう一回」のリクエストに、バトンを手にするとトークしながらクルクルと回転させ、最後は空中に投げたバトンを再び受け止めて大歓声を浴びる。失敗したあと、実は振り付けを変えようかと悩んだものの、
「楽しみに待ってくれているだろう、成功したら喜んで、笑ってくれるだろうと思ったら、挑戦する気になれて。みんなの応援、愛っていう力が、僕の中では無くてはならないもので、だからこそ色々な挑戦ができるんだな、したくなるんだな、って思いました」
と場内を見渡し、笑みを浮かべて拍手を受ける。





2023年には新しい出逢いと『DETONATOR』のリリース、大晦日『ももいろ歌合戦』までステージに立ち続けられた感慨を明かし、大きな再会があったことを振り返る。
「再会も出逢いです。再会と新しい出逢いが重なって出来た新曲を聴いてください」
と告げ、『8th HEAVEN』へ。白いスポットライトを浴びながら「一段飛ばし ほら二歩下がるね 判っていたけどやっぱ、つらい」という意味深長な歌詞を切々と歌い上げる。
「一緒に歌ってください」
と前置きしての『glitter wish』では黄色いライトが灯る客席と「うやむやに誤魔化して」「一人で納得して」とコール&レスポンス。




「短く感じるのは、一緒に、本当に心から楽しい時間を過ごせた証だと思います」
「大阪から始まって、アッと言う間でしたけれど、皆さんと楽曲を一緒に育てて、また新しい変化を遂げたんじゃないかと思います、ありがとう」
「明日から、皆さんも僕たちも日常に戻っていきます。でも一緒にここにいたことを忘れなければ、また逢えるんじゃないかな。僕も、こういう場所を、ずっと護っていきます。また遊びに来てくれますか?」
と問いかけ、
「これからも、色々な時間を過ごしていきましょう。また、逢えます様に」
と『巡』へ。




歌い出しでは感極まって言葉を詰まらせる場面もあったが、「どうしてこんなにも ひとりぼっちじゃ 弱くて何もできないんだろう」「この場所で出逢って この場所で笑う それだけのために 前を向いていこう」と熱唱をホールの隅々へ響かせる。
「ありがとう」
と告げてステージを下りると、暗転した場内に大きな「しょーたん」コールが響く。その想いに応え、ライブTシャツに着替えた蒼井翔太がダンサーズと共に再登場。「Every buddy Say!」のリフレインが印象的なアッパーチューン『Shake Shake! Together!』へ。客席と大きな身振りで手を左右に振り合うミラーで一体となる。自身が作詞作曲を手がけた『ずっと…』でピンクのライトが灯る客席と「どこ行こうか? 何食べようか」「見つけ出してくれてありがとう 好きになってくれてありがとう」と合唱、暖色のスポットライトに包まれる。
「皆さんに逢えて幸せだなあ…って感じています。また次に繋げられる様に、めちゃくちゃに盛り上がっていこうと思います。まだ声出せますか?」
と問いかけ、大きな賛同を得る。
本公演のWOWOWプラスでの放送、新曲『EVOLVE』配信リリース、ファンクラブイベント開催などを告知し、今回のツアーから復活した喜びの表現、「えいーい」で一体に。そして
「バチクソに盛り上がってください」
と『give me ♡ me』へ。スクリーンに大きなハートが映し出されダンサーズも登場、ピンク色のライトに染まった客席とエモいダンサブルナンバーでスイング。「give me love me」のコール&レスポンスでライトが大きく揺れ、場内一体は大盛り上がり。
「本当にありがとうございました」
と手を振って満面の笑みでステージを後にするも、再び大きな「しょーたん」コールがホールを揺らし、蒼井翔太が再々登場。
「今回のツアーが楽しくて、ペース配分がおかしくなっちゃうくらい、総てを出し切るつもりで廻らせてもらいましたが…もうちょっと居たいよね、ここに」
と気持ちを吐露する。
「皆さんの声で、次のライブに繋がっていくんじゃないかと思います。きっと夢は途切れないし、実現し続けると思います」
と語った蒼井翔太は
「本当に盛り上がる曲」
と、初披露となる新曲『EVOLVE』へ。初見でも思わず身体を揺らさずにはいられないアッパーチューンで盛り上がり、
「ありがとう、みんな大好き」
と叫ぶと一斉に大きくジャンプして締めくくった。
最後に、マニュピレーター・まにゅうごこと前田雄吾を加えたバンドメンバー、ダンサーズと手を繋ぎ、マイクオフで
「総ての時間が楽しかったです。もっとみんなが笑顔になれるように、僕たちも頑張っていきますので、また逢いましょう」
と最大の感謝を伝えた。多層構造の会場ならではの近さで、隅々までに手を振り、視線を送った蒼井翔太は、去り際に投げキッスを贈って熱いツアーを締めくくった。







終演後、本ツアーの楽しさの要因を蒼井翔太に訪ねると、久々のバンドサウンドと、想いの籠もった声出し解禁が重なり、前後からの音圧が想像以上に気持ちを高めたこと、今後の励みともなったことを興奮気味に語ってくれた。
次の公演が待ち遠しく、火照った身体に雨が心地良い、ヒーローの聖地・水道橋の夜となった。


ライター:こもとめいこ♂
Photo by 上飯坂一、高田真紀子


■『蒼井翔太 LIVE 2024 WONDER lab. DETONATOR』東京公演2日目セットリスト

・セットリストプレイリスト
https://shouta-aoi.lnk.to/wonderlab-detonator

M01.Freestyle Lover
M02.Eclipse
M03.イノセント
M04.Existence
M05.SMILE SMILE SMILE
M06.Key to My Heart
M07.BAD END
M08.PSYCHO:LOGY
M09.硝子のくつ
M10.Harmony
M11.Tone
M12.Alright
M13.J-E-A-L-O-U-S
M14.Virginal
M15.絶世スターゲイト
M16.8th HEAVEN
M17.glitter wish
M18.巡

EN1.Shake Shake! Together!
EN2.ずっと…
EN3.give me ♡ me

WE.EVOLVE


■オフィシャルWEB SITE
https://www.shouta-aoi.jp/
■official YouTube channel 蒼井翔太
https://www.youtube.com/@aoishoutaKING
■「蒼井翔太 LIVE 2024 WONDER lab. DETONATOR」特設サイト
https://shouta-aoi-sp.jp/2024detonator/
■WOWOWプラス配信ページ
https://bit.ly/49k7WDq


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