声優・アーティスト夢の共演は涙と笑いと感動の大団円! 『KING SUPER LIVE 2024 DAY2』レポート 2024/06/17
声優・アーティスト夢の共演は涙と笑いと感動の大団円! 『KING SUPER LIVE 2024 DAY2』レポート
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5月11日(土)、12日(日)の2日間、Kアリーナ横浜にて開催された『KING SUPER LIVE 2024 』。「アニソンの思い出と、未来がここにある」をキャッチコピーに掲げ、合計22組(コラボ除く)が出演したDAY2の模様をレポートする。

この日の横浜は前日までの雨予報を覆して過ごしやすい曇り空で明け、前日の豪華セットリストにDAY2への期待値MAXの老若男女が、この日もKアリーナに詰め掛けた。

OPムービーが終わると、煌々とした灯りに照らされた宮野真守がセンターステージで仁王立ち、色とりどりのライトが青に変わり、「マモー!」の声援が飛ぶ。微動だにしない宮野真守に、大きな「マモ」コールが起こると、待っていたかの様に
「Come on!」
の掛け声で『EXCITING!』が始まる、宮野真守ならではのエモーショナルな幕開け。4人のダンサーを従え、「Hey 二度とない夜が始まる 今ハダカになる覚悟はもうできてる?」と刺激的な歌詞をセクシーに響かせ、
「こっち」「反対」「せーの」
と指先を左右に示す振りを扇動、客席も合わせてペンライトが左右に揺れる。メインステージへ移動し、カメラにもアピールをして『Quiet explosion』を披露すると、
「『KING SUPER LIVE 2024』始まったぞーっ! 皆さん元気ですか! アリーナ! レベル3! レベル5! レベル7!」
と問いかけて大歓声。
「レベル2、4、6どこ行った?所在が気になるんだけど(笑)」
と、Kアリーナの4階層の構造を逆手に取って爆笑を誘う、エンターテイナー・宮野真守らしいトーク。




「昨日凄かったよ。今日も、皆が度胆を抜かれるラインナップなんでよろしく!」
と開幕を宣言すると、愛美がセンターステージに登場。前日のMCを受けて赤と紫のライトが輝く客席へ「繰り返される夢から醒めたいよ」というフレーズと「歌え」「叫べ」というコールが印象的『MAGICAL DESTROYER』を浴びせる。上田剛士(AA=)プロデュースによるインダストリアルなサウンドがKアリーナをヘビーな音像で埋め尽くしていく。この日は横浜市内を周回し、会場周辺でも目立っていた自身のアドトラックに言及すると、ボカロPのすりぃが楽曲提供した『メリトクラシー』へ。公式パンフレットにも書かれていた「闇を出しつつ光に昇華」というアーティスト像を存分に表現した。




ステージ上段へ登場した保志総一朗は
「キンスぱっぴぃ~」
と、独特の挨拶で歓声を浴びると、昨年10月リリースの声優活動30周年アニバーサリーミニアルバムから『Star journey』を、ゲストバイオリン・水谷美月の演奏に乗せ披露。作詞を手がけた小寺可南子もコーラスで参加し「駆け抜けた想いは雲間を開いて 輝くだろう 僕らの旅よ祝福に満ち 希望宿し光れ Journey of the star」とポジティブなメッセージを届けた。




ステージ左上にスモークと共にドアから表れた岡咲美保は『ココロトラベル』へ。リフターでステージへ降下しながら大きく手を振り「今まで行ったことのないような 場所にたどり着きそうなんだ ほら 広がったこの夢が明日を導く 今 ときめきのその先へ」と、本公演と自身に重なる様な詞をハイトーンで響かせる。大きな「おみほ」の歓声と、黄色一色に染まったペンライトの光に
「浴びせてください、暖かい空間」
と満面の笑みを浮かべた岡咲美保は、かつて憧れの眼差しで繰り返し見た『キンスパ』への想い入れを吐露し、
「とっておきのお衣装で挑むしかないと思って」
と、黄色をベースに、夢見る少女を意識した衣装のコンセプトを解説。クラップを扇動しての『ペタルズ』で「全身で風を受けるみたいに 駈け出したい 出掛けたい 今という、奇跡の中」と観客と喜びを分かち合う。

「かざした手の向こう 見えてるステージ」とアカペラの歌いだしでギターを携えた千葉翔也がステージへ登場、
「今日はみなさんの風になります」
と、歌詞とオーバーラップする挨拶から『Blessing』へ。声優として数多の作品へ参加し、多くのステージも経験して、今年満を持してソロアーティストデビューした千葉翔也は、純白のジャケットに身を包み、ソロアーティストとしては初めての大舞台とは思えない堂々たる歌唱と演奏を披露、大歓声を浴びる。




一転してウクレレの軽妙な音色と共に、超人的シェアハウスストーリー『カリスマ』から七人のカリスマ声優がステージ上下に登場。外国民謡をアレンジした中毒性の高いメロディと、自己紹介になっている歌詞の『めちゃめちゃカリスマ』に合わせ、服従のカリスマ本橋衣央利役・福原かつみ(緑)、自愛のカリスマテラ役・大河元気(黄)、秩序のカリスマ草薙理解役・山中真尋(灰)、反発のカリスマ猿川慧役・細田健太(ピンク)、内罰のカリスマ湊大瀬役・日向朔公(水色)、性のカリスマ天堂天彦役・橋詰知久(紫)、正邪のカリスマ伊藤ふみや役・小野友樹(オレンジ)を披露。白のスーツで揃え、ネクタイがイメージカラーと解りやすい出で立ちで、初見の観客もペンライトを変えて合わせる。
「名前だけでも、踊りだけでも憶えて帰って下さい」
と控えめに自己紹介しつつ、人気声優が集っただけに丁々発止のやり取りで笑いを誘うと、カントリー調のメロディが癖になる『カリスマジャンボリー』へ。「カリスマからジャンボリー」「ジャンボリー」のコールで大いに盛り上げ、爪痕を残す。




VSinger のHACHIの『ビー玉』へ。バンド演奏に合わせ雄大なメロディをアリーナへ染み渡らせる。モニターがピンクに染まり、ライトオフのステージ上段へツルシマアンナが登場。ピンクに染まったペンライトの明かりで微かにシルエットが見える演出で、現在放送中の『ヨルクラ』ことTVアニメ『夜のクラゲは泳げない』ED曲『1日は25時間。』を披露。ポップな曲調の中にアニメの内容に沿った「1日は24時間じゃ全然足りないんだ」「どれだけ時間があったってちっとも足りないんだ」と青春の満ち足りた時間には限りがあるというノスタルジーさも感じる歌詞を響かせた。







セット右上へカノエラナが姿を見せると、水中を連想させる映像と共に同アニメOP主題歌『イロドリ』へ。「このままでいいなんて 誰も思っちゃいないよ 焦る両足が重いの こんな近くにいる君にさえ もどかしい程 届かないのに」という作品に通底するメッセージを迸らせる。ステージへ降りたカノエラナは
「お前誰だよ?っていう人がきっといると思うんです(笑)自己紹介しますよ?シンガーソングライターの、カノエまでが苗字で、ラナが名前、カノエラナでございます。よろしくお願いします!」
と自己紹介。
「皆さん好きな色何色ですか?好きな色にペンライトカチカチしてもらって良いですか?因みに、カノエラナが好きな色は、深い緑です…次の曲は何色に灯して頂いても大丈夫ですよ(笑)とか言ってたら気を遣ってどんどん緑色になっていく(笑)」
と、様々なステージの経験を感じさせる軽妙なトークから『Queen of the Night』へ。緑色に染まった場内へ向け「孤独は楽だけれど 孤独は淋しいもの」「フワフワとした生き方より 先を見据えて種を蒔きましょう」と鮮烈なメッセージを響かせる。

ステージ上段へ4人のダンサーを従え堀江由衣が登場、『アシンメトリー』へ。angelaのatsuko作詞による「ねえ愛は きっとある 未完成と知る頃に」という情熱的な歌詞を歌い継ぐ。
「みなさん、こん…どっちだろ、こんにちは」
と、笑いを誘った堀江由衣は、
「せっかく沢山の人がいるということで、コール&レスポンスやっても良いですか?男の子、女の子は冒頭で宮野さんが訊いていたので、違うところから攻めてみたいと思います」
と、自身のライブ『黒ネコ集会』でお馴染みのアンケートコーナーへ。
「眼鏡?コンタクト?裸眼?レーシック?その他?」
に始まり、家族構成やケータイキャリア、カード会社を訪ね、
「銀行行きます。みずほ?UFJ?りそな?三井住友?」
と進んで、最後に
「よこはまーっ」
と、両手を挙げて絶叫。ここで
「なるほど…私が言うのもなんですけど、皆さん、個人情報は大事に」
と、真顔でたしなめた堀江由衣に、場内は大爆笑。鮮やかな光に縁取られたセンターステージで「スキと言われたら ダイキライだって 嬉しいのにナニ言ってんだろう?」とテレビアニメ『とらドラ!』のED曲『バニラソルト』を披露。




ステージへスポットライトに照らされsajiの3人が登場、『スターチス』で「約束するよ いつか世界が 終わる時また 出逢えますように」と、痛切な詞をヨシダタクミのハイトーンで響かせる。キンスパ初登場への想いを語り、
「ずっとこの景色を見たいなと思っていて、やっと今日を迎えることがとができました。ありがとうございます」
と謝意を示す。
「ホントはもう、sajiは飛べないんじゃないか、もう終わりなんじゃないかと思いながら昨日、初日のステージを迎えたんです。でも、沢山の、初めましての方が、僕たちの曲を聴いてくれてる姿を見て、もう少しだけやれるんじゃないかと、sajiはまだまだ羽ばたいていけるんじゃないか?っていう気持ちで、今日の2日目を迎えております。最後に1曲、僕らの始まりの歌を唄って終わりにしたいんですけど、みなさん僕らに少しだけ、勇気をくれませんか?」
と話すと、賛同の大きな拍手を受けsajiのデビュー曲『ツバサ』へ。「どれだけ空を見上げたって 僕は飛べないと君は云った」「逃げ出すことに慣れていって それが 弱さ だと知ったあの日 始めよう また、今日から」「飛べるさ どこまでも君は 誰より 高く 高く 羽ばたいて 流したナミダの数だけ 強くなるんだ」
と、自身と観客、社会へ向け、普遍的なテーマを絶唱し大歓声を浴びる。




センターステージへ、RISE(Extreme Hearts)が並ぶと、挿入歌『大好きだよって叫ぶんだ』をバンド編成で初披露。葉山陽和役・野口瑠璃子、小鷹咲希役・岡咲美保、前原純華役・優木かな、橘雪乃役・福原綾香、小日向理瀬役・小澤亜李が自己紹介。黒地にイメージカラーを配し、劇中を再現したコスチュームを揺らしてメインステージへ移動。
続くEDテーマ『SUNRISE(ver.RISE)』では、「いつだって僕たちは なりたい自分 声の限り叫ぶんだ」とハーモニーを響かせ、「走れ」「いこう」「夢へ」「熱く」「強く」「もっと」とコールを重ねる。




七海ひろきは青と赤が交わり、炎に包まれるエフェクトに彩られ、DAY1に続いて『It's My Soul』で荒々しくも美しい魅力を振りまき、前日にも増して歓声を浴びる。中毒性の高い『POP TEAM EPIC』で上坂すみれがセット上段へ登場。赤く染まったライトに照らされてダンサーと共にパフォーマンス、「這い上がれ! 思い描くスピログラフ 破壊と創造の幾何学模様 打ち切りの先でまた会えるよ」と高音を響かせる。
「昨日来たよっていう人?私も昨日来たんですけれども(笑)2日間、セトリが全然違くて、皆さんの盛り上がりも凄く楽しくて…あの、堀江さんのコール&レスポンスえげつなくなかった?みんなの個人情報凄い漏洩してたけど大丈夫そう?私もちょっとだけやってイイですか?その昔、このKACという会社にはじゃな、スターチャイルドというレーベルがあったのじゃ。で、スタチャの亡霊なんで…」
と、センターステージへ走ってきて扇動
「スター」「チャイルド」
のコール&レスポンスで大盛り上がり。センターステージを所狭しと走り回った上坂すみれは
「見せもんじゃ、ねえぞ!」
と爆笑を誘う。メインステージへ戻りながら
「思い出した私、キンスパ皆勤賞なんですよ(『トリニティ』、上海、台湾含む5公演全てに唯一出演)『私は、キンスパ皆勤賞?』っていうなろう系小説が書けそう」
と笑いを誘うと『ハッピーエンドプリンセス』で「慈愛!博愛!ですわ! 一生 姫プでイージーモード! って思ったら勝手にどうぞ!?」「改革だ…改革だ…自分改革ですわ…!」とパフォーマンス。




モニターに、キングレコード『EVIL LINE RECORDS』レーベルからヒプノシスマイク -Division Rap Battle- 3DCG LIVE From HYPED-UP 02が登場、『ヒプノシスマイク-Division Rap Battle- +』、『SUMMIT OF DIVISIONS』と続けてこの日だけのスペシャルラップなセットリストを披露。




森口博子がセンターステージへ登場し「心はサムライ むなしさ抱くヨロイを 脱ぎ捨てよう 勇気だけの素肌で」と『サムライハート』を熱唱、客席も赤いライトを振る。赤い光に囲まれた通路をメインステージへ移動した森口博子は、
「皆の魂、こっちにも届いてます、どうもありがとう。私、みんなの笑顔と拍手が大好物なの」
と、笑みを浮かべた森口博子は、拍手を手の動きで「パンパンパン」と締める平日お昼の懐かしいパフォーマンス。
「このKING SUPER LIVE 2024も、色々なスタッフの方の想い、出演者の皆さんの想い、集まってくださった皆さんの想い、同じベクトルに向かっているからこその、奇跡の瞬間だと思います。そこに立たせて頂いた事、心から幸せに思います。皆さんも人生の中で、アニソンによって色々変わった事がきっとあると思います。私もこの曲に出逢って、人生がガラリと変わりました。沢山の人に巡り会うことが出来ました。それでは聴いてください」
と、紅白歌合戦初出場楽曲『ETERNAL WIND ~ほほえみは光る風の中~』へ。スポットライトを浴び、青と緑のライトが星の様に瞬く場内へ向け、「くりかえすあやまちがいつも おろかな生き物に変えてく 傷つくだけの生き方でも 涙はそうよ 決して見せないわ」と、年月を重ね衰えないハイトーンを響かせる。




休憩を挟んで後半戦は、11m上空からゴンドラに乗った高橋洋子の『TENSIONS - welcome to the stage』で開幕。今も様々な場面で使われる『エヴァンゲリオン』のBGMをアレンジした楽曲に詞を乗せると、
「こんばんは、堀江由衣です」と、挨拶し、会場の笑いを誘う。
「今日も沢山の皆さんにお越し頂きまして本当にありがとうございます」
と謝意を示した高橋洋子は、
「アニソンは国境を越える、最高のパスポートだと思っているので、みなさんの大きな声援が、海を越え、色々な国に届き、力を貰っていく。だから私達も頑張ることが出来ます。これからも、それぞれの想いを胸に、走り続けていきます。どうぞ、末永く、応援よろしくお願いいたします」
と、『残酷な天使のテーゼ』を熱唱。

「It was a silent night」のアカペラで歌い出す『Eclipse』で蒼井翔太がセンターステージに登場。赤、青、紫とビビッドなペンライトが揺れる客席を扇動してコールを引き出すと、「切なさのKiss」でカメラに向かって妖しく視線を贈り、大歓声。
「キングレコードならではのこのフェス、憧れの、最高の先輩達の元で、歌やパフォーマンスを磨いて、ずっと末っ子だと思ってたのに、いつの間にか、妹や弟達が出来て…1人1人を温かく迎えてくださって、お兄ちゃんとしてはとても嬉しいです、ありがとうございます。次の曲へいくまでに、もうちょっと喋りたいので2時間もらえますか?(笑)僕たちはこの日を楽しみにしてきた訳ですよ。本当に伝えたいことが多過ぎて…でもそれは、歌で伝えましょうね」
と『EVOLVE』へ。ステージを駆け回り、ジャンプを扇動すると「I wanna take it back」とハイトーンをアリーナ中に響かせる。




「始まるよ-」
と、atsukoの明るい掛け声でangelaがステージ上方へ登場、『乙女のルートはひとつじゃない!』で「えーおー」と軽やかにコール。
「私達がなりすましのカリスマ・angelaです」
とポーズを決め、歓声を浴びると、客席を半分に分け、ペンライトを赤青に二分。腕の振りとジャンプ、WAVEをレクチャーすると『KINGS』へ。「Worries slowly come and kiss Tell me what's your name?」で始まり、次第にテンポアップ。「Big bang」でジャンプ、「未完成な愛をぐっと振りかざして 分かりたい 分からない 分からず屋」でペンライトを左右へ差し、「Big wave」がさいたまスーパーアリーナ、東京ドームに続いてKアリーナでも大きな光の波を創り出す。

「ここで、ある方を呼んでみたいと思います」
と蒼井翔太を呼び込むと、angelaによる蒼井翔太の真似に、本人が寄せて笑いを誘う。angela×蒼井翔太で軽快なメロディに乗せてクラップを扇動、センターステージへ移動してオペレッタ風の『晴れのちハレルヤ!』を華やかに合唱。




ステージ上段へ内田雄馬がうちダンサーズを伴って登場。鮮やかにダンスパフォーマンスを決めながら、『Comin' Back』で「無様でもいい 泥臭く這いつくばってでも 手にしたい夢がある」と熱いメッセージを贈る。内田雄馬は
「最高の日を皆さんと過ごせて、幸せです。皆さん、まだまだ元気ですか?昨日は沢山の大先輩達がいらっしゃって、キングレコードの歴史を感じる日でした。そして今日は、僕デビューして6年目なんですよ。このヒヨコの後ろにはですね、後輩達が出来て…僕の友達、千葉翔也…この6年歩いている中でも、歴史が紡がれています。この長い歴史を、僕も、そして皆も一緒に…これからも一緒に歴史を重ねていってもらいたい。皆さん、好きな作品ありますか?皆さんの好きな作品聴かせてください、せーのっ」
と問いかけ、予想通り思い思いの作品名がこだましてカオスな状態に。それを受けて内田雄馬は
「ちなみに僕は『とらドラ!』が好きです!皆さんの、その好きという気持ちは未来への希望です。その好きが繋がって、また明日も、最高に楽しい、最高に幸せな一日が待っています。今日は、皆さんと一緒に紡いでいきたいと思います」
と、TVアニメ『デッドマウント・デスプレイ』第2クールED曲『Hope』へ。激しくヘドバンを見せたり、側転も決めてステージを縦横に駆け巡り「きっと夜明けをただ願っていた 僅かな希望抱いて」と歌い紡ぐ。

セット右上にスポットライトに照らされて登場した水瀬いのりは、ビル群を思わせるエフェクトを背景に「どうしてここにいるの」というリフレインが印象的な『スクラップアート』へ。「種も仕掛けもない不条理で 過去を染められようとも 優しさの捨て場所と世界が謳うなら 前を向かないと」と、6年前には唄えなかったという力強いメッセージを唄う。
「ここまで先輩方、私も後輩と言える存在も増えて…6年間、延期もありましたけど、無事に辿り着いたキンスパ2024でこの様に歌を唄えて、本当に幸せです。私は、あんまりお話が得意ではないので、楽曲がもたらしてくれる色だったり、キャラクターに憑依したりして、何かをお伝え出来る時間になれば良いなと思います。今回、過去と未来ということでセットリストが組まれていて、次に聴いて頂く曲は、色々な私を見て欲しい、色々な楽曲を色々な作品を見て欲しい、この場にいるアーティストのみなさん、それぞれ違った色があって、それが美しいっていうことを、皆さん自分の個性を大切にして次の曲を聴いて頂けたらと思います」
と、『アイオライト』へ。バラード調のメロディに「未来がどれだけ昏くても『それでも、生きたい』 生命(いのち)の色は多色に煌めいた 今は答えも解らなくたって構わないさ」と、想いを籠める。

ステージ上方にゲストDJ・明日光栗栖が登場すると、
「まだまだいけますかー」
と扇動。バンドの位置には水樹奈々のバックバンド「Cherry Boys」がスタンバイし、センターステージへトリを飾る水樹奈々が登場。
「思い切りアゲてくぞーっ皆の本気、聴かせてくれよ!」
と扇動すると、「Live…! Live your life, now! Can live freely!! 」のコールから『METANOIA -Aufwachen Form-』へ。レーザーがアリーナの内部を切り裂き、「例え世界が無に帰して この身塵に成り果てても 君と奏でた ただ一つの歌が 光を 示して 轟く」と、自身の作詞による「唄」への想いを叩きつける。ステージを左右へ走り回り、4月29日リリースの新譜『ADRENALIZED』へ。「予定調和なんてつまらない 完璧じゃないから いつでも楽しめる だから超えられるの 限界なんて 妄想が生んだブレーキ外して 運命だって乗りこなして行こう」と気持ちを迸らせる。
「まだ2曲しか唄ってないのに汗だくです」
と笑みを浮かべた水樹奈々は、Cherry Boysのメンバーを紹介、
「最高に楽しいですね。開演して4時間経ってますけど、みんなのエネルギーが凄まじ過ぎて。昨日のトップバッターで飛び出した時と変わらない声援が、2日目の今も続いているなんて、みんな最強ですね」
と絶賛、大きな歓声を浴びる。「KING AMUSEMENT CREATIVE」設立の経緯をおさらいし、4度目の開催となった「キンスパ」に
「キング作品に愛を注いでくださる皆さんのおかげです、ありがとうございます」
と謝意を示す。そして改めてキングレコードのアニソン、アーティストの多彩さを感慨深く語り、
「皆さんがアニメ作品を人生の中に取り込んでくださって、一緒に歩んでくださったからこそです。だから、これからも皆さんの人生の伴侶となるような曲や作品を、沢山唄っていきたいし演じていきたいと思います。これからも、アニメ大好き、アニソン大好き魂を永遠に燃やしていきたいと思います。みなさん良いですか!」
と問いかけ。アリーナ、レベル3、5、7と歓声を引き出し、
「2、4、6どこ行ったんだろうね」
と宮野真守に被せて笑いを誘い、返す刀で
「みんなの心を一つにして、永遠に、アニメ大好き、キング大好きな気持ちを燃やしていくぜ!」
と絶叫、至高のアニソン、『ETERNAL BLAZE』へ。

場内をオレンジ色のペンライトが煌々と照らし、「遙か天空(そら)響いてる 祈りは奇跡に」という静かな出だしから、「黒天-真夜中-の蒼に溶けて流れてく涙の粒」と次第にテンポアップ。「傷つくたびに」「優しくなれる」と転調し、合わせて客席は一斉にジャンプ、オレンジのライトが大きく揺れる圧巻の光景が現出する。「深い闇解き放って 自由のトビラ開いてく 強く果てない未来へ」「もう何も恐くはないよ結んだ視線そらさずに 大切な『今』始める」と水樹奈々だからこそのロングトーンが響き、「ETERNAL BLAZE』の大合唱、さらにジャンプが連続で続いてスローダウン、再びテンポアップというアニソンならではのエモーショナルなメロディと歌詞で会場は一体となる。大歓声で締めくくると、スペシャルコラボコーナーへ。




コラボコーナーはセンターステージでのatsuko×愛美×カノエラナによる 『アノーイング!さんさんウィーク!』で開幕、マーチ調の明るい曲で湧かせる。ステージへ堀江由衣×上坂すみれ×岡咲美保×七人のカリスマ声優が登場、ゲストのサックスプレーヤー、ユッコ・ミラーが階段で吹き鳴らす軽快で温もりある音色に乗って、 『スクランブル』。「グルグル回る」のリフレインを合唱、色とりどりのペンライトが回り、最後は
「せーの言って良いですか?」
と問いかけた堀江由衣がジャンプ。左右のセット上に森口博子×保志総一朗×七海ひろき×KATSUが登り、 『ターンAターン』で『ガンダム』愛を燃やす。










ここからは3曲連続で宮野真守の『うたの☆プリンスさまっ♪ マジLOVE』シリーズ主題歌を披露。センターステージに宮野真守×蒼井翔太の『うた☆プリ』シリーズの出演声優コンビが登場、『カノン』で悩ましく身体をくねらせ、時にハグをし、『うた☆プリ』ファンならずとも悶絶。続いて宮野真守×内田雄馬で、『シャイン』へ。「Feel me・・・」の決めポーズを内田雄馬が魅せ、2人でハートを創って大歓声。メドレーの締めくくりは、宮野真守×蒼井翔太×内田雄馬による『オルフェ』。この3人による、キンスパならではの自由で激しいパフォーマンスに、大きな悲鳴と歓声と嬌声が反響、最後は宮野真守&蒼井翔太&内田雄馬の3人によるかき回し~ジャンプの小芝居が繰り広げられ、ラストは大ジャンプで締めくくる。










3人衆による喧騒が収まらないうちに、「CHU-LU CHU-LU CHU-LU PA-YA-PA」のコーラスが響き、大きなどよめきが沸き上がると、ステージに水樹奈々×岡咲美保が登場。大歓声と共にペンライトがピンク一色に染まり、『DISCOTHEQUE』へ。
岡咲美保が岡山の一水樹奈々ファンの女子高校生だった2014年。『NHKのど自慢』の岡山大会にゲスト出演する水樹奈々に一目会いたさで唄ったのが『DISCOTHEQUE』だった。そこから凄まじい競争率を乗り越え、岡咲美保は10年かけて、この日の舞台に立った。




倍速視聴が尊ばれ、エンタメにおいてさえコスパが公然と重視される時代にあっての10年。書いてしまえば数行で終わるが、気の遠くなる様な時間と、努力があったことは想像に難くない。
続いて、ステージ上段に立つ水樹奈々の視線の先に、水瀬いのりが登場。『Glorious Break』の重厚な前奏が始まると、大きなどよめきと歓声が2人を包む。2人だけの世界の様に、見つめ合い、「今、天に問い掛ける願い もうひとふりの力をください」という水瀬いのりの唄は、まるで水樹奈々に向かっている様に感じられた。やがて水樹奈々がステージへ降り、2人並んでのデュエットへ。そこには、岡咲美保を娘の様に微笑んで見ていたのとは別人の様な、水樹奈々の表情があった。この楽曲の挿入歌である「戦姫絶唱シンフォギアGX」では敵役だった二人。それを彷彿とさせる様な2人のパワープレイに、観客も大きな声援を送る。歌い終え、向き合った水樹奈々と水瀬いのりは
「ありがとうございました」
と告げた。水樹奈々のそれは場内へも向けた声だったが、瞳を潤ませた水瀬いのりのそれは水樹奈々へ向けて言っていた様に感じられた。




最後は全員がステージに集合し、
「1日100曲やりたい」
と言う水樹奈々に、宮野真守もやる気満々で笑いを誘う。
スペシャルバンドへ大きな拍手の後は、全員で『Shangri-La』を合唱。タオルを振り回して
「KING SUPER LIVE 2024 DAY1もDAY2もありがとう」
とatsukoが唄い、
「僕らは目指した Shangri-La 欲望は抑えきれずに 空想にまみれた 『自由』を求め続けた」
と客席も大合唱、銀テープが舞い降ると、昨秋急性心筋梗塞に見舞われたKATSUが
「生きてて良かったです」
と号泣し、atsukoももらい泣きする感動のシーンも生まれた。全員での
「本当にありがとうございました」
に万雷の拍手と歓声が降り注ぎ、感動と笑いと涙の2日間大団円で終了した。色々なドラマがあった2日間、何度でも見返したい濃厚な10時間だった。

改めて、キングレコードの創り出す作品、楽曲、表現の層の厚さ、幅広さを感じた横浜の2日間となった。


ライター:こもとめいこ♂


『KING SUPER LIVE 2024 DAY2』セットリスト

セットリストプレイリスト
https://lnk.to/KSL2024_DAY2

M01.宮野真守『EXCITING!』
M02.宮野真守『Quiet explosion』
M03.愛美『MAGICAL DESTROYER』
M04.愛美『メリトクラシー』
M05.保志総一朗『Star journey』
M06.岡咲美保『ココロトラベル』
M07.岡咲美保『ペタルズ』
M08.千葉翔也『Blessing』
M09.七人のカリスマ声優『めちゃめちゃカリスマ』
M10.七人のカリスマ声優『カリスマジャンボリー』
M11.HACHI『ビー玉』
M12.ツルシマアンナ『1日は25時間。』
M13.カノエラナ『イロドリ』
M14.カノエラナ『Queen of the Night』
M15.堀江由衣『アシンメトリー』
M16.堀江由衣『バニラソルト』
M17.saji『スタ-チス』
M18.saji『ツバサ』
M21.RISE(Extreme Hearts)『大好きだよって叫ぶんだ』
M21.RISE(Extreme Hearts)『SUNRISE(ver.RISE)』
M22.七海ひろき『It's My Soul』
M23.上坂すみれ『POP TEAM EPIC』
M24.上坂すみれ『ハッピーエンドプリンセス』
M25.ヒプノシスマイク -Division Rap Battle- 3DCG LIVE From HYPED-UP 02『ヒプノシスマイク-Division Rap Battle- +』
M25.ヒプノシスマイク -Division Rap Battle- 3DCG LIVE From HYPED-UP 02『SUMMIT OF DIVISIONS』
M26.森口博子『サムライハート』
M27.森口博子『ETERNAL WIND ~ほほえみは光る風の中~』
M28.高橋洋子『TENSIONS - welcome to the stage』
M29.高橋洋子『残酷な天使のテーゼ』
M30.蒼井翔太『Eclipse』
M31.蒼井翔太『EVILVE』
M32 angela『乙女のルートはひとつじゃない!』
M33.angela『KINGS』
M34.angela×蒼井翔太『晴れのちハレルヤ!』
M35.内田雄馬『Comin' Back』
M36.内田雄馬『Hope』
M37.水瀬いのり『スクラップアート』
M38.水瀬いのり『アイオライト』
M39.水樹奈々『METANOIA -Aufwachen Form-』
M40.水樹奈々『ADRENALIZED』
M41.水樹奈々『ETERNAL BLAZE』
M42. atsuko×愛美×カノエラナ 『アノーイング!さんさんウィーク!』
M43.堀江由衣×上坂すみれ×岡咲美保×七人のカリスマ声優 『スクランブル』
M44.森口博子×保志総一朗×七海ひろき×KATSU 『ターンAターン』
M45.宮野真守×蒼井翔太 『カノン』
M46.宮野真守×内田雄馬 『シャイン』
M47.宮野真守×蒼井翔太×内田雄馬 『オルフェ』
M48.水樹奈々×岡咲美保 『DISCOTHEQUE』
M49.水樹奈々×水瀬いのり 『Glorious Break』
M50.ALL LINE UP 『Shangri-La』

■DAY1の模様を8月、DAY2の模様を9月に放送予定 アニマックス視聴方法
https://www.animax.co.jp/howto
■KING SUPER LIVE 公式サイトURL
https://kingsuperlive.jp/
■YouTube「「KING AMUSEMENT CREATIVE」公式チャンネル」
https://www.youtube.com/@KAC_official


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