アニソンアーティスト安月名莉子、krageをゲストに迎えた初の主催ツーマンイベント大盛況! 2024/07/08
アニソンアーティスト安月名莉子、krageをゲストに迎えた初の主催ツーマンイベント大盛況!
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アニソンアーティスト・安月名莉子が、6月22日(日)渋谷STAR LOUNGEにて初の主催ツーマンライブ『Rikommend Vol.1』を行った。ゲストアーティストにシンガーソングライター・krageを迎えての記念すべき主催ツーマンライブの模様をレポートする。

様々なアニメやドラマの楽曲を担当してきた2人によるライブとあって、開場前から渋谷STAR LOUNGEには性別や世代を超えた支持を感じさせる列が形成された。
開演となり、白と淡い水色の、普段と異なる夏仕様の衣装に髪飾りを着けたkrageが登場。青いスポットライトに照らされながら『Missing』へ。「教えてこれから何を信じればいい」「当たり前な言葉 何処でなくした?」とハイトーンで問いかけ、客席が大きなクラップで応える。

「こんばんは、よろしくお願いします」
と挨拶したkrageは、暖色のスポットライトに照らされて『Lost』へ。ステージを左右へ移動して視線を送りながら、ラップ調に「剥がれだす bandaid 我没有你but ok」とkrageならではの日本語、中国語、英語の3か国語の歌詞を紡ぐ。仄かに灯る暖色に包まれた渋谷のライブハウスに相応しい『東京Longing』では、「いつか夢に見ていた 此処は少し違った」「泥まみれな今日を 排水溝に流すよ」と鮮烈なメッセージ。ここで一息付いて微笑を浮かべたkrageは
「『Rikommend』第1回目に呼んで頂きましたkrageです。今日は安月名さんの主催ということで、もしかしたらkrageって誰だ?ってなってる方けっこういるかもしれないんですが…(笑)」
と、問いかけるとkrageグッズを身に着けたファンが存在を痛烈にアピール。
「呼んで頂いたからには、しっかりと私の歌声を届けて、安月名さんへ繋げていきたいと思いますので最後までよろしくお願いします」
とバラード調のTVアニメ『天官賜福 貮』日本語吹き替え版のED、『春想』へ。眩いばかりの白さと花びらが舞い散る様なライティングの下、「逢いたくて 触れたくて 刻み続けてきた想いは 色褪せる事なく募っていく ずっと君の為生きていきたい」と切なく激しく響かせる。TVアニメ『後宮の烏』EDとして岩井郁人が書き下ろした『夏の雪』で「我想要幇助你 深い闇の中で陽が射すように」とkrageならではのパワーバラードを熱唱。冬を思わせるライティングで『Answer』では、「Maybe I'm a mistake of you ふたり傷つけあった夜 キミを知りすぎたんだね」と滑らかに痛切なメッセージ。

「昨日から梅雨入りってことだったんですけれど、今日奇跡的に晴れましたね。私、凄い雨女なんですけれど(笑)安月名さんのお陰なんじゃないでしょうか(笑)」
と自嘲気味に話すkrageに、自他共に認める雨女の安月名莉子ファンからはどよめきと拍手。
「皆さん偏頭痛とか大丈夫ですか気圧にやられてないですか?まだまだ私はガンガン唄っていくんですけどついて来れますか?」
と扇動し賛同の拍手を受けると
「今日初めてkrage見たよって方も、凄い良い笑顔で見てくれてて、ほっこりしました。私のデビュー曲聴いてください」
と『HIBANA』へ。暖色と寒色のスポットライトに照らされ「いま火花になれる こんな夜の中でも やまない風に触れても消えない 小さなこの光と」とロングトーンを響かせる。

今回のライブが、安月名莉子からの熱烈ラブコールで実現したことへ謝意を示したkrageは、
「安月名さんてどういう人なんだろう?っていうリサーチを自分なりにしたんですけど…『たまごっち』がめちゃくちゃ好きだ…という情報をゲットしまして」
と語って安月名莉子ファンの笑いを誘うと、急遽カプセルトイで『たまごっち』のキーホルダーを入手したエピソードを披露。
「私テーマカラーがブルーと謳っていて、青い物しか持ちたくないんですよ(笑)無事、ブルー、ゲットしました(笑)」
と笑いを誘うと、ブルー以外の『たまごっち』キーホルダーを客席へプレゼント。
「安月名さんが、私に声をかけてくれた理由を『メチャクチャカッコ良いからです』と言ってくださって…言われたからには、最後、カッコ良い姿をバシッと見せて安月名さんに繋ぎたいなと思います」
と『Xu』へ。中国語、英語、日本語が入り乱れる難しい歌詞を赤と暗色のライトを浴びて響かせ「対価見据えて痛いな その上に居たいな 見下ろしていたい」と痛烈な同時代性をラップ調に叩きつける。その勢いをより加速させるように青く明滅するライトに照らされながら、TVアニメ『俺だけレベルアップな件』のEDテーマ『request』を「A誉ないな B貌ないな C妬ばかり Dislike Disappear Eね貰って錯乱」と韻を踏み絶唱。
「また後で会いましょう」
と両腕を大きく振りながらステージを下りる。










変わって登場した安月名莉子は、ショートの髪に大胆なデザインの暗色の衣装という好対照の出で立ち。暖色のライトに照らされながら『灯火』で安月名莉子のパートがスタート。ゆったりとしたメロディに「ゼロはゼロ 存在は消えたけど 僕のなか 消せない幻の頬」「灯火が消えないよう 胸に祈り抱くよ」という雄大なスケールを感じさせるメッセージを乗せる。
「皆様こんばんは、『Rikommend』へようこそ、楽しんで頂けてますか?今日はツーマンライブなので、心を込めて、たっぷり曲をお届けしたいと思います。盛り上がっていきましょう」
と扇動、賛同の声を受け、アニメOPらしい軽快なメロディの『かたち』へ。ステージを左右へ移動しながら「痛みと痛み取り替えよう 糧にするんだ 全部のかけら」「行こう ずっと ついてこいよ」と疾走感溢れる応援ソングを熱唱。マイクスタンドが用意され「ひとり残った中央線イエロー」との歌詞のままにイエローのスポットライトが照らす『たたくおと』へ。担いだアコースティックギターをつま弾きながら「東京の感じ ひと駅手前に降りたっておなじ」「きっと未来はきれいだよと 信じた嘘 透明になっても」とメッセージを迸らせる。

「改めまして『Rikommend』記念すべき第1回へ来てくれてありがとうございます。お天気も怖いぐらいに晴れていて。私雨女なんですけど(場内笑)…krageちゃんのおかげなんじゃないかなって…そう思います(笑)雨女×雨女が合わさると、ミラクルが起こるんだなって(笑)去年は色々なライブへ呼んで頂くことが多くて…今度は私がお誘いして主催イベントをやりたいねーってスタッフさんとお話してて、その念願が叶いました。krageちゃんは音楽の雰囲気とか、安月名さんに合いそうって紹介してくれて、見たら、ドンピシャにハマってしまい、ラブコールを送らせて頂きました。魂籠もった歌声が本当に大好きで…アニメの歌を唄っているっていうことも共通点であったり、多分、歌の中で大事にしてることとかも近いものがあるんじゃないかなって思って。とっても楽しみにしてきました。ここからはロックに、みんなと一緒に音楽を創って参りたいと思います」
と、ライブの定番曲『ないものねだらせたもん勝ち』へ。

ギターの弾き語りで「コンプレックス=最強だ コンプレックス≠最悪だ」のリフレインに客席は「Wild & Free! Go my way!」の大合唱で応え、エモーショナルな空間が創造される。息つく間もなく自らの作詞と作曲による『Forever』へ。明滅する赤と青のライトに照らされ「誰を愛し生きていけばいいの Ah 残酷な世界」と痛切に叫ぶ。
「初めましての方、来てくれて本当にありがとう。ツーマンライブならではですよね、お互いの初めての曲とかに逢える機会が沢山あって。こういう場所が創れて、本当に幸せです! …いつもMC脱線するからさ…語り過ぎたりしてさ、語る事は良いと思うんだけどさ、今日はMC脱線しない様に丁寧にやってね、頑張ってね…って言われました(笑)…言わなくて良いことか」
とぼそっと呟き、場内を爆笑させた安月名莉子は
「次の曲は、最新シングルの楽曲です。今年に入ってから、耳を悪くしてしまって、両耳が難聴みたいになってしまって。今はこうやって唄って、日常生活も楽しく過ごせるまで回復出来たんですけど、音楽はどうしても耳の調整とかあって。デビューして5年の時を経てようやく自分のル-ティーンとかできてきたのに、また1から調整していかなくちゃな…とか思った時期もありました。でも今は、前みたいにほぼ同じ様に唄えてるから、本当に有り難いことです。皆さんが応援してくれて、スタッフさんが休みの期間をくださって、そのおかげなんだと感謝しています。そんな時にできた楽曲を、心を込めてお届けしたいと思います」
と謝意を示し『シルバーフラワールド』へ。雪景色を思わせる淡いライトに照らされながらギターをかき鳴らし「枯れる日が来ることは恐いけど 流れる季節(とき)は待ってくれないの」と切なく訴え、煌々とライトが瞬き「何もない荒地の端っこに君だけが咲いていた」と希望を高らかに唄う。続けて『DAISY』で「小さかった 一輪咲いた 儚いデイジー 胸にあった 費やした時間が今 輝きだした」とハイトーンを響かせると両手を大きく広げる。
「皆の熱い燃える炎を見せてください」
と扇動して『BLUE CYALUME』へ。青いライトが瞬く客席へ「でも絶対生きたい君と叶えたい だって誓ったあのステージで」と叩きつけ、一体となったジャンプでフロアを揺らす。
「立派なフラワースタンドありがとうございました。2044年て書いてあった(笑)めっちゃ未来行ってた。また逢おうね~ちょっと遠過ぎる」
と笑いを誘った安月名莉子は新グッズを紹介。

そして、8月12日(月祝)同所で開催される『Rikommend Vol2』(Guest mekakushe)と、8月30日(金)11:30開演の西川口ハーツでの『安月名莉子×nonoc Azu-nock 2024夏-残暑見舞い申し上げたい-』を告知し、
「スゴい小声で言うんですけど、8月30日は近くで大きなアニソンイベントをやっておりまして(笑)その前に終わるので回せます(笑)チケットが発売されますので、音楽を浴びに来て下さい」
と、アニソンファン爆笑のトーク会場を沸かせる。

「本当にありがとうございました。最後はこの曲で」
とギターを置き、『Glow at the Velocity of Light』へ。ステージを左右へ移動し、客席と大きく手を振り合わせ、「変わりたい 変われないのなら たった一度の奇跡待つだけの手を離せよ」と声を響かせる。拍手と声援を浴び、
「最高の時間をありがとうございました、安月名莉子でした」
と謝意を示して締めくくる。












暗転した場内で大きな拍手がクラップに変わり、アンコールに応えて安月名莉子が
「ただいまー、アンコールありがとうございます」
と再登場。
「ゲストのkrageちゃんを呼びたいと思います」
と、客席と共に声を合わせて「krageちゃん」と呼び込み、krageも再登場。安月名莉子が
「今日は本当にありがとうございました。聴きたい音楽を生で聴けてとても嬉しかったです」
と告げると、krageも
「私も後ろの方から見てたんですけど、動きが綺麗! 勉強になりました」
と応え、
「今日はせっかくツーマンライブやらせて頂いたということで、コラボをお届けしたいと思います」
と述べた安月名莉子がギターをスタンバイ。安月名莉子が自身のYouTubeチャンネルでカバーしたkrageの楽曲『request』をコラボで披露。安月名莉子のギターに乗って2人の個性がマリアージュし、客席を魅了する。スペシャルコラボ2曲目は、安月名莉子の楽曲から『かたち』。安月名莉子がギターを鳴らし、2人で視線を交わしながら「痛みと傷み取り替えよう」「燃やせ 傷ついて僕は象ってく 形になる」とハーモニーを響かせる。

最後にkrageは
「今日は呼んで頂いて、お越し下さって、ありがとうございます。暖かく見てくださって、本当に嬉しかったです。今、私は楽曲製作期間に入っていて、試行錯誤している途中なんですけど、良かったらSNSへ、『krageの声でこんな曲聴きたい』ってリクエストいただけると嬉しいです!よろしくお願いします」
と述べて謝意を示す。安月名莉子は
「記念すべき第1回のゲストはkrageちゃんでした、ありがとうございました。今日限りの音楽ができて、胸いっぱいです。皆さんも同じ気持ちになって頂けてたら、とっても嬉しいです。まだこれからも『Rikommend』は続いていきます。スタンプカードも作っちゃいましたので、良かったらもらって帰って下さい。またみんなで楽しい時間を創りましょうね。これからもkrageちゃんと私、応援よろしくお願いします。本当に素敵な時間をありがとうざいました。安月名莉子でした」
と手を振りながらステージを後にした。




同時代性を感じさせる、等身大の痛烈なメッセージ性を内包した歌詞、世代を超えて耳に心地良く響く歌唱力の高さ。似て非なる強いアーティスト性を感じる2人によるツーマンライブは、この日の渋谷でしか体感出来ない特別な音楽をステージから届けた。
世界を席巻するポテンシャルを秘めたkrage、難聴という逆境を克服し、また1つ力強くなった安月名莉子、そして新しい試みのツーマンライブ『Rikommend』。今後の更なる飛躍とアニソンシーンの盛り上がりへ期待が膨らんだ、渋谷の夜となった。


ライター:こもとめいこ♂
カメラマン:“SUGI” Yuya Sugiura


『Rikommend Vol.1』セットリスト

krage
01.Missing
02.Lost
03.東京Longing
04.春想
05.夏の雪
06.Answer
07.HIBANA
08.Xu
09.request

安月名莉子
01.灯火
02.かたち
03.たたくおと
04.ないものねだらせたもん勝ち
05.Forever
06.シルバーフラワールド
07.DAISY
08.BLUE CYALUME
09.Glow at the Velocity of Light

コラボ
EN1.request
EN2.かたち


■「Rikommend vol.2」開催決定!
開催日:2024年8月12日(土)
開場:16:00 / 開演 16:30
会場:渋谷STAR LOUNGE
https://starlounge.jp/
出演者:安月名莉子, (guest artist) mekakushe

チケット:前売り¥ 4,800 (+Drink)
https://w.pia.jp/t/azunariko-rikommend2/


■安月名莉子×nonoc ツーマンイベント「Azu-nocK 2024夏 -残暑見舞い申し上げたい」開催決定!
「Azu-nocK 2024夏 -残暑見舞い申し上げたい-」
開催日:2024年8月30日(金)
開場:11:00 / 開演 11:30
会場:西川口Hearts
http://hearts-web.net/hearts/

出演者:安月名莉子, nonoc
前売りチケット:¥ 4,000 (+Drink)
https://eplus.jp/azu-nock/


■「安月名莉子Official Site」
https://azuna-riko.com/
■公式YouTube Channel「安月名莉子ちゃんねる」
https://www.youtube.com/@user-ds3nv5co7d
■krage公式サイト
https://www.krage-music.com/
■krage Official YouTube Channel
https://www.youtube.com/channel/UC7UM0-IrrzWhrKiv-kM1WgA


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