岩田陽葵と小泉萌香が愛を探した旅の締めくくり! harmoe 3rd LIVE TOUR『ii'm here』レポート 2024/10/08
岩田陽葵と小泉萌香が愛を探した旅の締めくくり! harmoe 3rd LIVE TOUR『ii'm here』レポート
  • LINEで送る
声優・アーティスト岩田陽葵・小泉萌香による「音楽と物語はいっしょに歩く」がコンセプトのユニットharmoeが、3rd LIVE TOUR『ii'm here』を終えた。今回は濃密な3公演の最終日、9月16日(月祝)TOKYO DOME CITY HALL公演の模様をレポートする。


連休最終日で日差しが和らいだTOKYO DOME CITY HALL周辺は開場前から大盛況で、比較的若い男性を中心に、女性ファンも目立つ。入場すると、関係各所・内外のファン有志から贈られた凝った装飾と可愛いイラストが施されたフラワースタンドが多数出迎える。ホール内ステージは○と◇を組み合わせた、お馴染みharmoeのシンボルマークが大きくあしらわれた上下二層式。両サイドに電触を施した階段が据えられ、上部大型モニターにはharmoeのマークと、TOURを象徴する「LOVE」の文字が大きく映し出されている。

開演となりインストゥルメンタル『BIRTH-ii'm here ver.-J』が流れる中、モニターに世界中の様々な風景がフラッシュカットで映し出される。暗転した場内に、harmoeファンの定番である両手に持ったペンライトが、2人のイメージカラー、青と緑に点灯。

前奏と共にステージ上段左に青い衣装の岩田陽葵、右に緑の衣装の小泉萌香が登場。お互いのイメージカラーとグラデーションした鮮やかなフリルのドレスとインカムを付けた2人は、ゆったりしたメロディーの『Love is a potion』で「さっき、いっかいおわった この命は どうして また目を覚ますの?」「ここからオマケの 人生と思えたら 大好きな キミと、キミと どんなことしよう?」という鮮烈な歌詞を唄いながら青と緑のライトで彩られた階段を降りる。

「皆さん、harmoeのライブへようこそ! 声出す準備できてますか?」
と呼びかけると一転してアップテンポな『カラフル×ジョイフル』へ。16チェンジ式のペンライトが暖色に瞬く中、色とりどりのコスチュームに身を包んだ8人のダンサーズが登場し、「踊ってようよ(ハピゴー! ハピゴー! )」「年がらねんじゅう(カラフルジョイ)」とコール&レスポンスで一体となって盛り上がる。『Okey◎Dokey!』では敬礼ポーズから印象的な「Okey Dokey」のリフレインに「いろんな顔の私が現れてHello」「唯一無二の今日の物語紡いで」「七色なDays どんな私とも手を取ってLet's go!」と軽快にパフォーマンス。声優・アーティスト山村響が作詞・作曲を手がけた軽快なラップ曲『twin's heart beat』では「目覚めよ! アタシら最強のtwin's heart!!」「\メザメヨ! アタシラサイキョウノツインズハー!/」と掛け合い、赤とピンクに変わったライトに照らされながら最後は2人で向き合って腕をクロスさせるポーズ。
















インストゥルメンタル『SiGNAL』に続いて、スモークの中からお揃いの深紅のドレスに身を包んだharmoeが、スモークが漂うステージへ現出。アースカラーに衣装チェンジしたダンサーズを従えた『私のヒミツは』で、「魔法があって貴方の心を盗んで ハッピーエンドって言えるでしょうか?あぁ」「本当の恋と本当の恋と言うなら 衝動のフィーリングに身を任せようよ」と魅惑のフレーズをムーディーに響かせる。間髪を入れず『Night before』で「I swear」「I love you horever」と艶やかに唄い、『アンチクライアント』へ続け「ドブネズミ my dear チュウ途半端な idea」「孤高 煌々と ゴミ箱 累々」「挑戦の終わりは 滅びのドア 臆病者ほど 足元につまづいていく」と痛切な韻を踏む。








ダンサーズのパフォーマンスに続いてステージ上段でグレーのジャケットに衣装チェンジしたharmoeがスポットライトに照らされる。左側の岩田陽葵はショートパンツにブーツ、右側の小泉萌香はロングパンツスタイルで階段を下りながら『All of Me』で「今すぐに Love You 伝えたいな 探り合いは もう 飽き飽きだ」「僕たちの曖昧な愛は 今夜で終わりにしたいな」と情熱を交わし合う。ライトが赤く染まった『QUEEN』では「少女(Alice)はいらない」「まごう事なき 私が私」「どれだけ メチャクチャで グチャグチャで それでも生きていく」「間違えない 正しくない」「心だけは孤高(Queen)でしょう?」と激しくシャウト。一転してダンサブルな『wait for you』では「いつも踊り笑い合って 疲れて眠ろう」「無駄も愛していたい いつの日か 繋がると信じてるWow Wow」と軽やかにパフォーマンス。郷愁を誘う夕陽の映像をバックにオレンジのライトに照らされた『make a pearl』で「鏡みたいに 見透かさないで もっと 真綿みたいに あやふやな心で良いわ」「間違いでも許して 知らない世界を見たいの」と切なく囁く。
「一緒に踊ってくれますか?」
と一転して軽やかなメロディで「みんな集まれ ふわふわparty ah 君が笑うとつられてhappy」と『ふわふわ party つられて happy』で楽しく踊り唄う。続けて『Honey Drop』で「君は自分に自信がないみたいだけど 僕は知っているんだ 小さいけど勇敢な 最高の僕の友達」「君と過ごした時間 物語が彩られてゆくんだ 一緒にいると楽しい 最高の僕の友達」とクラップでリズミカルにダンス、「La La La La La La…」と合唱しながら手を左右に振り合わせるミラーで場内一体になる。




モニターにイメージ映像が映り、
「2人が出会った瞬間、物語が始まった気がしたのです。アラームが鳴りました、ベットサイドの読書灯を点けた時、恒星が1つ燃え尽きました」
と詩の朗読が流れる。
「私たちはそれを仮に 『i』 と呼びました。」
と締めくくられると、ピンクのベールを羽織ってお揃いの衣装に着替えたharmoeが寄り添いあい、『愛と呼ぶなら』で「わたしのめをあげましょう 孤独で震えてるあなたに 曇りがちな世界が 光で満たされるように」「鉛の心を 動かすものを愛と呼ぶなら あなたのことをいつまでも 愛してる」と切ないロングトーンをホールに響かせる。ベールを取り、白い衣装にマント、銀のブーツを履いたharmoeは左右から階段を登りながら『セピアの虹』へ。「君が隣で笑ってくれるから もう こわくないよ さあ 駆け抜けよう」と上段で並ぶ。

白いライトが場内を明るく照らした『Dorothy』で「本当はもっと愛したかった 嫌いだなんて嘘なんだよ」「認め合えるよ またこの場所で 旅を始めよう 共に刻もう」と切々と歌い上げ、メッセージを記した無数のハートが宙を舞って光を反射し、客席へ降り注ぐ。

青と緑のライトが激しく振られ、「ii'm here」の文字がモニターに映し出された『HyperLoveSong』で「coming coming coming」「LOVE LOVE LOVE」「Singing a HyperLoveSong」とリフレイン、歓声と大きな拍手を浴びながらharmoeはステージを後にした。







暗転した場内で拍手がクラップに変わり、大「harmoe」コールがホール中に響き渡る。熱い声援に応え、ライブTシャツの裾を大胆にアレンジし、デニムとスニーカーと合わせたHarmoeが再登場。「そろそろ起きなくちゃ カーテンをあけて ルールなんて自分で作るの」と『キュリオシティ・パレット』を軽やかに披露。「いつかいい子になれるといいな 星に願いを SUGAR SUGAR SUGAR」とデュエットで始まる『ふたりピノキオ』ではダンサーズ2名と可愛いマリオネットを思わせるフォーメーションを披露。

「ありがとうございます、いかがでしたか?」
と問いかけ、賛同を受けたharmoeは
「皆さんの愛は見つけられたでしょうか?」「私たちの愛、届きましたか?」
と更問いして大きな拍手と歓声を浴びる。中野、京都から増えたダンサーズ8人を紹介し愛をと感謝伝え、客席からも声援が飛ぶ。16色チェンジ式のライトを駆使してライブを彩った観客を労い、harmoeポーズと「ii'm here」の掛け声で記念撮影。12月25日(水)Xmasの『harmoe ファンクラブライブ2024 ~Christmas Acoustic Live~』、7thシングル『トゥインクル・デイズ』のリリースと1月放送のTVアニメ『いずれ最強の錬金術師?』とのタイアップを発表し、TOURへのそれぞれの想いを伝える。

岩田陽葵「harmoeのharです、本日はお越し頂きまして、上の方まで本当にありがとうございます。皆さん楽しかったですか?(大歓声)ダンサーのみんなも楽しかったですか?(Yeah)3日間、本当にアッと言う間で、どの公演も一瞬で、でも凄く尊くて。みんなとのかけがえのない時間を過ごさせて頂きました。
今回、愛というムチャクチャ大きなテーマを背負って、私たちは旅に出たんですけど…2ndアルバムの『radii』からそれは始まり…アルバムを製作している時から、『2人にとって、愛って何だと思いますか?』と沢山訊かれて…その度に、わ、わからないです…って(笑)なってしまうぐらい、凄い大きくって、とてつもないものを背負って、ライブさせて頂くんだ…って思ってたんですけど、ライブを通して、何か、見つかるだろう! って思って挑みました。正直、今も答えは、解らないけど(笑)今回、タイトルが『ii'm here』となっていて、最初は、なんか凄いお洒落なタイトル…って思って、iが2つあるし、またちょっとお洒落なことしちゃって~harmoe!みたいなこと思ってたんですけど(笑)ライブ通して、なんか、この『ii'm here』って言葉がすべてなんだなって思って。

上手く伝えられるか解らないんだけどさ。こうしてみんなが元気にここに来てくれること、居てくれること、それがもの凄く『愛』だなと思ったし…私たちも、この1年間、元気でいる事、ここに立つ事って当たり前じゃない、凄く難しい事だなと思う機会が、2人共多かったりもして、悔しい思いをする事も多かった1年でもあったので。

今回のツアー、私たちは勿論、誰1人欠けることなく、全公演ステージに立つ事が出来て、みんなにお届け出来たことが、本当に当たり前じゃない、凄く尊い瞬間なんだなって凄く思いました。色々な事情があってここに来られなかったっていう方も勿論、いらっしゃると思うんだけど…元気でみんな来てくれて、一緒にステージに立ってくれて、本当にありがとう…っていう気持ちでいっぱいです。伝わってるかな?

だから変わらずに、みなさんも、これからも、このままでいてほしいし、元気でいて欲しい。もし、元気がでないな…って時は、ここに来て下さい。いつでも、私たちharmoeには、愛があります。たくさんの愛を精一杯届けますので、これからも一緒に私たちと居て下さい。

3公演、一緒に愛を探しにいけて幸せでした、これからも一緒に探しに行きましょう、本当にありがとうございました」

小泉萌香「harmoeのmoeです、皆さん本当にありがとうございました。愛を捜しにいくということなのに、インタビューで『愛ってなんですか』と訊かれ、パンフレットでは、様々な愛を答えさせられ…捜してると言うとるじゃないですか! と思いながら(笑)答えつつ、色々な愛をお寄せ頂き、3公演経て。アルバム制作時から愛を考え続け、愛って何かなー?はるちゃんと一緒で、ライブで見つけられたらいいなー(笑)って、フワッとした感じで過ごしてたんですけど。

やっぱり、愛とは何だ?っていう答えって、きっと一生見つからないな…って思って。やっぱり愛って、常にそこにあるんですよね。

愛とは?って考えながら過ごしていたから、支えてくれているスタッフさん達の1つ1つの行動だったりが愛だったりするし、みんながこうやって足を運んで、逢いに来てくれることが愛だし…誰かが私の隣にいることが愛なんだなって、改めて気付けた、この、3日間だったなーっていう風に改めて思いました。

今までも、来てくれることが凄く嬉しいです、とは言ってたけど。さっき(FCイベントの告知)も4ヶ月後だから休みとれるんじゃない?とか気軽に言ったりとかするけど、本当に外せない用事があって、でもharmoeに、逢いに行きたい! って思って来てくれる人も居るんだろうなって思ったり。今日この日に合わせて、スケジュール組み替えて、とかしてくれた人が、こんなに沢山いるんだなって、思えば思うほど愛って1つじゃないし、カラフルだし、とてつもない莫大な存在なんだなって、改めて、気付かせて頂きました。

私たちも、harmoeを、ライブを、パフォーマンスを、魅せたいっていう想いもあるけど、皆さんがこうやって脚を運んで、harmoeに逢いに行こう! っていう気持で来てくれてるからこのステージに立つ事が出来る…皆さん1人1人の存在が、私たちに奮い立たせるパワーを、毎日贈ってくれてるんだなーって凄く実感することが出来て、舞台に、ステージに立つ事、生まれてきた意味をみんなに気付かせてもらえて、凄い幸せだなーっていう風に思えた3日間でございました。

みなさんにとって、harmoeのお陰で、仕事が、学校が頑張れるって思って頂ければ、それがまた1つの、愛になるんだなって思いますので、これからも、愛をね、一緒にね、創りあげていって、感動していければなって思いますので。

これからまだまだharmoeの歩みは止まりませんので、是非是非一緒にね、歩んで行けたら良いなと思います。いやでも、見つけれて良かった、愛を。愛はここにありました。愛はここにあるし、私たちも、ここに居ます。いつでも逢いに来て下さい。愛だけに(笑)」

最後に照れ隠しの様なジョークで笑いを誘うと、
「ということで、お送りしてきました、harmoeライブツアー『ii'm here』次が最後の曲になります」
と、笑顔で伝える。お約束の「ええー」に、
「皆様、スタンドアップ! 愛を、想いを沢山届けさせて頂きましたが、最後は、みんなで笑顔で、楽しく、盛り上がって、このライブを終わりたいと思います。最後まで、楽しんでいきますよ、ダンサーの皆さんもいきますよ、スタッフさんもいきますよーharmoeもいくぞーっ! 聞いてください『一寸先は光』! 」
と告げ、場内大歓声。「これはまだ見たことのない 僕に会うための物語(きらり光る君の瞳 忘れ物はしてないかな?)」と唄いだし、ダンサー8人とフォーメーションを披露。「笑顔に帆を張り風を受けたら もうどこにだって行けるから いま世界の果てのそのまた先まで 漕ぎ出せあの海へ」と熱いメッセージを届けた。

最後は『一寸先は光』のメロディに乗ってステージを端から端まで周り、ホールの隅々まで視線を贈ると、「ありがとうございました」と謝意を伝え、harmoeは仲良く深々とお辞儀。セットの中へ入り、扉が締まるまで手を振り続け、「ii'm here」のメッセージが映し出されると、万雷の拍手が鳴り響き、熱いTOURの幕が下りた。









MCを挟まない、一篇のミュージカルや歌劇の様な本篇と、アンコールでは笑いが耐えない中、熱く心情を吐露する構成は、harmoeの「音楽と物語はいっしょに歩く」コンセプトそのもののライブ体験だと感じさせられた。
それは声優・アーティスト、さらに2・5次元の舞台女優でもある岩田陽葵・小泉萌香だからこそ可能な、唯一無二の空間だと言えるだろう。
今後のharmoeの道程が楽しみな、ヒーローの聖地の夜となった。


ライター:こもとめいこ♂


◎harmoe 3rd LIVE TOUR [ii'm here]セットリスト

インストゥルメンタル「BIRTH-ii'm here ver.-J」
M-01.Love is a potion
M-02.カラフル×ジョイフル
M-03.Okey◎Dokey!
M-04.twin's heart beat
インストゥルメンタル「SiGNAL」
M-05.私のヒミツは
M-06.Night before
M-07.アンチクライアント
DANCE TRACK「Loud, Painful, Bitter」
M-08.All of Me
M-09.QUEEN
M-10.wait for you
M-11.make a pearl
M-12.ふわふわ party つられて happy
M-13.Honey Drop
Interlude 「i」
M-14.愛と呼ぶなら
M-15.セピアの虹
M-16.Dorothy
「RiSE」
M-17.HyperLoveSong

EN-1.キュリオシティ・パレット
EN-2.ふたりピノキオ
EN-3.一寸先は光

セットプレイリスト
https://harmoe.lnk.to/3rd_LIVE_TOUR_iim_here

■harumoe公式サイト
https://harmoe.jp/
■harmoe official fanclub はるもえroom
https://harmoe-fc.jp/
■harmoeオフィシャルYouTubeチャンネル
https://www.youtube.com/@harmoe_Official/featured


<<アニメ歌ネットトップへ戻る>>