赤く染まったLINE CUBE SHIBUYAに響き渡るシュプレヒコール! 上坂すみれソロ活動10周年ツアー大団円! 『SUMIRE UESAKA BEST TOUR 2024 すみぺの大理論』レポート 2024/11/07
赤く染まったLINE CUBE SHIBUYAに響き渡るシュプレヒコール! 上坂すみれソロ活動10周年ツアー大団円! 『SUMIRE UESAKA BEST TOUR 2024 すみぺの大理論』レポート
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10月12日(土)、声優・アーティストの上坂すみれがLINE CUBE SHIBUYA(旧・渋谷公会堂)にて『SUMIRE UESAKA BEST TOUR 2024 すみぺの大理論』を行った。
ソロ活動10周年を記念する豪華2枚組のベストアルバム『SUMIRE CATALOG』を引っ提げての東名阪ツアー最終日となった東京公演の模様をレポートする。

うっすら汗ばむ陽気となった土曜日、旧・渋谷公会堂に “同志(上坂のファンネーム)”が続々参集。開場前から、早々に完売となった東京限定の赤いライブTシャツを着た同志で大賑わいとなった。昭和のサブカルチャーにも造詣が深い上坂すみれらしい幅広い年齢層の男性中心ながら、ゴシックロリータで着飾った女性同志も目立つ多様なファン層が印象深い。

開場となり、関係各所と有志からの凝った装飾のフラワースタンドに出迎えられホール内に入ると、バンド機材が左右に配されたステージの中央に上坂すみれが主導する革命的ブロードウェイ主義者同盟のシンボルマークが据えられ、既にすみぺワールドの趣。場内には上坂すみれのプレイリストから、往年のアイドル歌謡、アニソン、声優アーティストの楽曲がBGMとして流れ、開演直前には上坂すみれ本人による影ナレへ。事前にスタジオで収録したとは思えないライブ感溢れる軽妙な諸注意に同志も呼応し、「非常口」場所のコールで早くも盛り上がる。

バックバンド「護国寺労働組合」メンバーがスタンバイ、暗転すると恒例の前口上とサンプリングによるOPSE、インストゥルメンタル『予感』に同志がコールを合わせる。赤と白のスポットライトが乱舞し、シンボルマークが発光する中、上坂すみれがステージ中央の階段上に登場。上坂すみれが好きな物を詰め込んだという日替わり衣装、本公演では青いチャイナに狐をイメージしたリボンやケモミミを配した毛深い(可愛い)仕様。階段を下りながら上坂すみれ・ソロアーティスト始まりの雄大なプログレッシブ・ロック『七つの海よりキミの海』へ。1分の前奏中、ライブグッズの「光るウオッカ瓶」で赤く染まった場内へ、

「やあやあ、この私がお目出度い女、上坂すみれです。そして貴方は、お目出度い同志諸君です! 本日は、いよいよツアーファイナルでございますが、気合いはよろしいか?始まるぞ、よろしくお願いします」
と宣言。「波打ち際に漂う神秘の サ・カ・ナ!」「波打ち際で語らう世界の カ・タ・チ!」に同志も「サカナ」「カタチ」とコールで開幕の狼煙を上げる。畑亜貴の歌詞と転調が繰り返される難曲に「むろみ」「ここだ」のコールが響き渡る。アゲアゲのユーロビートに及川眠子の「進め 涙拭いて この夢に集え 闇に支配された日々に奇襲をかけろ」という痛快な歌詞が乗ったアッパーチューン『来たれ!暁の同志』で「今こそ 来たれ同志」「逃げるな 拳上げて」とコール、そしてお馴染み革命的ブロードウェイ主義者同盟のスローガン「生産」「団結」「反抑圧」が高らかに響き渡って場内が一致団結。王道アニソン『ディア・パンタレイ』では一転「還り 生まれ とどまれない世界 渡りながら そっと光った愛が 次の誰かに 未来-しるべ-渡すよ」力強く、悠然と歌声を響かせる。

「凄い、凄いぞ、後ろの方まで、2階と、3階も…見えてる?ありがとうございます。」
「名古屋に居た君は、今は3階に居るという…」
と笑いを誘い、声優デビュー当時の渋谷公会堂での想い出に花を咲かせる。
「お願いしまーす」
と、上坂すみれの趣味を反映した白いドレスにロングブーツ、ウサミミのバニーダンサー4人を呼び込み、『ボン♡キュッ♡ボンは彼のモノ♡』へ。王道アイドルソングに合わせ場内もピンクに染まり、80年代アイドルにも造詣が深い上坂すみれらしい毛深い(キュートな)パフォーマンス。「ボン キュッ ボンは貴方のモノだよ」で艶めかしく締めくくり同志から歓声を浴びる。『ハッピーエンドプリンセス』では演じたミーア姫のイメージカラーに合わせた青いライトが灯る。大石昌良による転調を繰り返すメロディに「一生 姫プでイージーモード!」「どれもダメ どれもダメ 現実は世知辛い」「改革だ…自分改革ですわ…!」とキラーワードを乗せ、中毒性のある「ですわ!ですわ!ですわ!」のリフレインを響かせる。ダンサーズがステージを下り、『生活こんきゅーダメディネロ』へ。「こんきゅー 呼吸するだけでも コスト高 家賃下げろー!」「助けたもれ 人はみな 互助会じゃん」「色恋とか将来より 優先すべきは 生活!!!」と前山田健一による世相を反映した高BPM電波系ソングを、声優アーティストならではの節回しで唄いきり、大歓声を浴びる。

「暑いでしょ、乾杯しようね。水持ってきてない人居ないよね?」
と語りかけ、水が切れたと告白した同志に
「人間、根性だけでやってられるか!」
と叱ると、ドラマーの一Q(イッキュウ)こと一ノ瀬久がすかさず予備の水を提供。水トークでひとしきり盛り上げた上坂すみれが、
「乾杯!お水美味しいよ!」
と声をかけ、一斉に水分補給のすみぺワールドに。『恋する図形(cubic futurismo)』ではライトがピンクに偏光し、レトロテックなテクノポップサウンドに「形而上の象徴、シュールな事象 Конструктивизм(コンストラクティヴィズム)」と美術用語で韻を踏む。続くテクノポップ『テトリアシトリ』は東京公演だけの日替わり曲。上坂すみれがリスペクトして止まない、作詞作曲を手がけた桃井はるこが関係者席から見守るステージをサイバーパンクに彩り、「てとり てとり てとりあしとり」と膝をクラップ、喝采を浴びる。






ここでスクリーンが降下し、お馴染みの凝った幕間映像へ。病室で目覚めるネットミームのパロディに始まり、今は亡きアニソンレーベルの金字塔『スターチャイルドレーベル』を題材に、マスコットキャラクター「れんぽうねこ」、スタイリストの佐野夏水も登場、10年前のリベンジとなるクレープ焼きに挑戦するメタなショートムービーは爆笑の嵐。キングレコード常務取締役の三嶋章夫から「スタチャはまだ生きている」とのサプライズコメントも寄せられ大団円で終幕。

上坂すみれは、ライトによって色の見え方が変わるオーロラのラベンダーカラーのドレスに衣装チェンジ。
「みなさんどうですか、元気ありますか、Stand Up!ライブの方に戻っていきましょう、茶番は終わりだ!」
と爆笑を誘って『POP TEAM EPIC』へ。ダンサーズを従えて赤と青のライトが瞬く場内へ拳を突き上げコールを扇動「這い上がれ! 思い描くスピログラフ 破壊と創造の幾何学模様 打ち切りの先でまた会えるよ パラレルワールド旅して」とエフェクトのかかったヴァーチャルな歌声を響かせる。ダンサーズと共に同盟旗を掲げた『ネオ東京唱歌』ではフラッグフォーメーションを披露。「あゝ 盛り上がれない 我らは非国民」「争って競って やだわ ここは東京 好きにしてね」「あなたが望むなら わたしが相手よ メダルはあなたにあげる けど さんをつけてね」と、文化系を代弁する痛烈なメッセージを響かせる。






着替えた衣装に
「幼稚園の頃これが欲しかったんだ~。30代になって欲しかった物みんな買えて良いよね、30代最高!」
と絶叫し、賛同の拍手。

新曲『KOUTOU TIGER』では、今回のツアーの新たな試み、同志と共に振りを予行練習。自身が手がけた三国志・孫堅をモチーフにした歌詞「ウチの陣営が最高のStyle! 乱世かえちゃいたいや」とユーロビートに乗せ
「よっしゃいくぞーっ!」「TIGER!!」と振りで場内一体となって乱舞。三国志の不人気武将・呂布がモチーフの『すーぱー呂布呂布ぱらだいす! 』へ。「乗るぜ~ 軽率に誘いに乗るぜ~ 謀略 引き抜き ヘッドハンティング」と想いを籠め激しくシャウト、「曹操も討つべし!」「ビシッ ビシッ」「呂布! 呂布! 強いぞ呂布! 」とコール&レスポンス。アッパーチューン『ウエサカダイナミック』では「進め すみぺ ブチ壊せ」「来るぞ すみぺ 迎え撃て」と絶唱、同志を左右に二分し、「倒せ! 倒せ! 右坂! 」「倒せ! 倒せ! 左坂!」と応援合戦、「世界には右も左もない! あるのは上坂だけなのだーーーー!!」と勝利宣言。「地獄へ堕ちろ!」と不穏な絶叫から始まる『パララックス・ビュー』へ。上坂すみれの憧れの存在、大槻ケンジによる「視差 パララパララックスビュー 実際 あの世この世同じとこ」という独特の世界感を持つ歌詞をドラムビートに乗せる。

上坂すみれの声のサンプリングと共に、護国寺労働組合によりインストゥルメンタル曲『予感』が4バージョンで演奏されて喝采を浴びる。『革命的ブロードウェイ主義者同盟』のMVに登場した物をリバイバルした衣装に着替えた上坂すみれが階段から登場。自身が作詞を手がけた『見参!革ブロ☆ふぉーえばー』で、「あれなんだ?」「すみぺ…?」「のーみまくれ!」「みーずものめ!」とコール&レスポンスで盛り上がり、「同志(あなた)と いつまでも…」で大歓声。同志からの「可愛い」コールで上坂すみれがダウンするお約束で盛り上がり。
「次のブロックへいきますけどみなさんよろしいですか?お水を飲む時間を10秒やろう」
と水分補給タイムを挟んで『Inner Urge』へ。ダンサーも登場し、ディスコファンクの軽快なメロディに「圧性なんてぶっ飛ばして 素直になっちゃえ ほれほれいいんだろう?」「心の叫び 出したいよね全部 身体の芯からイッちゃいマス」という痛烈な歌詞を乗せ、「S・O・X ソックス!」のコールがこだまする。『ヤバい○○』のメロディと共に、ドラム・一Q(イッキュウ)こと一ノ瀬久、ベース・ヒロくんこと山田裕之、ギター・ユウタマンこと渡辺裕太、キーボード&バンマス・洋介さんこと山下洋介、ダンサーズのMayumi、SAKI、RINA、Ayaを丁々発止のやりとりでジョークを交え紹介。

「最後まで盛り上がる覚悟はよろしいかーっ! 最後まで大きな声を聞かせてください、そしたら私、一所懸命歌えるから、よろしくお願いしまーすっ」
と絶叫、アッパーチューン3連発メドレーへ。ハイテンション電波ソング『♡をつければかわいかろう』では「人がどれほど覚悟を持って 語尾にハートをつけたものかと 知った上での狼藉か」とラップ調で痛烈なメッセージを刻む。一転して80年代歌謡曲を思わせるポップスに自ら作詞を担当した『海風のモノローグ』では「どこまでも続いてゆく ブルーの軌跡へ エモーション届けたい まっすぐに 輝きだした季節の 小さな予感 don't stop loving you 今すぐ」と、青く変わったライトへ向け郷愁を呼び起こす。さらに大きく曲調が変化した『よっぱらっぴ☆』では「今夜は楽しくなっちゃうぞ!」との呼びかけに「S・A・K・E 酒」の大合唱が響き、「よっぱらっぴ」コールで盛り上がる。桃井はるこ作詞作曲による『げんし、女子は、たいようだった。』ではダンサーと共にステージを左右へ移動しながら手を振り、「壁をぶっこわせ! 君とわたしのあいだの ヲタもサブカルも どっちだっていいじゃない」という強烈なメッセージをポップに響かせ、「げんし、女子は、たいようだった。」とコール&レスポンス。自ら連名で作詞に参加し、「イジけてないで」「Easy」「イジイジEveryday」「Easy」と激しいコール&レスポンスで始まる『EASY LOVE』では、「女の子はああだこうだ 妄想 願望 ただの空想 ほら 絞りだせ」と激しくシャウト。「Easy Love」「Night Date」とコール&レスポンスで場内一体となる。








「ありがとうございましたーっ」
と満面の笑顔で締めくくると暗転し、モニターでバックステージとスタッフロールのEDが流れる。賞賛の大きな拍手がクラップとなり、大「すみぺ」コールがLINE CUBE SHIBUYA中に鳴り響く中、護国寺労働組合がスタンバイ。静かなイントロと共に赤いライブTシャツを身に着けた上坂すみれが登場。声優として初めて歌った「小鳥遊空」名義のキャラクターソングのセルフカバー『ソライロ(Acoustic ver.)』へ。ソロアーティスト上坂すみれの曲とは趣の違うポップなバラードを、透明感ある歌声で響かせる。

ここで上坂すみれライブ名物、グッズ紹介という名の客席投擲大会開幕。気合もろともランダムに投げ込んだかと思えば、同志からの訴えに耳を傾け、スタッフが遠い客席まで届けに行く大サービス。パンフレットを渡そうとした同志が購入済みと申告、感動した上坂すみれが
「買った…そっか、じゃあ違う人にあげるね…(場内爆笑)正直だなあ! 凄い! 来世、多分女性声優か、女性声優が飼ってる猫に転生します!」
と、声優ファンにとって最大級の御褒美をプレゼントする一幕もあった。本公演のU-NEXTでの独占ライブ配信、上坂すみれ×浦霞のオリジナル日本酒『同志』発売、FCイベント『超すこやか連邦 酒・おかわりしますか』開催などを告知し、再度の乾杯。

「振り返ると、泣いてしまいそうな時って無い?私は今そうなんだよ。
11年目になるんですね、アーティスト活動。改めて本当にありがとうございます。10年前と言いますと、私は大学卒業したって感じかな。自力で生活するために仕事が一杯欲しい、という、半ばそういう気持ちで、アーティスト活動を始めた様な気がするんですね…だから生粋の『私はエンタメをやるんだ!』って言ってこの世界に飛び込んだ訳じゃないと言うか…いつまでもオタクでいられる職業として声優を選んだという、感じがするんです。

だからちょっとさ、バシバシにエンターテイナーに生まれてたら、カッコ良く、最初から色々な事が出来てたんだろうな…って思うんですよね。

最初は本当に…今も出来ない事いっぱいあるんですけど…ステージは広いし、ライブに携わる人ってなんかみんなタトゥーとか入ってるし(場内爆笑)…ヒイッ…黒くてデカい物搬入して、スピーカーもあり得ないデカさだしさ。いやーもうなんか、一生、こんな所に携わることになるとは…と、意外な感じだったんですけどね。なんかこれ、いい話になるのか?(場内笑)

本当に私は人見知りで、自分のことに凄く自信が無いし、ロリータとか、アニメとか好きだけれど、自分じゃないものに、なりたいなって…私は私を振り返ると嫌だな…っていう気持ちがメチャクチャ強かったんですね。でもこうやって、同志が来てくれて、同じ…あ、ごめん、勝手に同じ気持ちって、仮定してるけど『いや、困るわ…』と思われたらゴメンだけど(同志から一斉に同じ気持ち、の声)自信がなくて、でも好きな物は、表現したいことはいっぱいある。でも力が足りない…でも、同志が『すみぺは同じ気持ちだよ、解るよ、一緒に同じ方を向いてくれる気がする』って思ってくれてるのが伝わって、あ、自分と同じ気持ちの人ってこんなにいるんだ、しかも逢えるんだ。ネットの向こうじゃなくて、こうやって話せて、手を振ったら振り返してくれる訳。

あはは、(照笑)ありがとう、優しいじゃん…(声を振るわせ)みんな私の事を好きかも。みんな(同志から一斉に大好きだよの声)大好きだよ、あはは(声を詰まらせる)だから、好きって言ってくれる人がいて、私もムチャクチャ助けられている。

それは、毎日毎日、そうです。だから毎日ありがとうって言いたいんだけど…機会が足りない。だから今日はいっぱいいっぱいありがとう。毎日生きてくれて、時々私のことを思い出したり…あ、全然他の声優も推して頂いて大丈夫です、はい(場内笑)。

辛いことがさ、メチャクチャあるわけじゃん。年を取れば取る程人生は辛い! 気がする。手紙とか読んだ感想なんだけど(場内笑)人生はどうですか?辛いことがありますか?(賛同の声)しかし、私と一緒に楽しい日を創ることは可能ですか?(賛同の声)

私もそうなんだーっ!(拍手)

だから、相変わらずこんななんか、いかにも忙しい声優です! みたいな立ち居振る舞いをしている私ですが、あの、本当は自信も無いし、照れ屋だし、酔ったら急に喋り出すし(場内笑)怖いし…毎日、ドキドキしながら生きているんだけど、これからも、そういう私の、背中を推してもらって良いですか?」

そして大きな賛同の声と拍手を受け、しばし喜びを噛み締めた上坂すみれは
「ありがとう…なんか、いい話になったな(照笑)

つまりね、私がみんなになんかしてるっていう訳じゃなくて、みんなが私の生命力になってるわけ、みんなが体力ゲージのドット達な訳(場内爆笑)ありがとう、体力ゲージを作ってくれて。というわけで、これからも、一緒にいてもらって良いですか?これからも、みんな身体丈夫で来てくれますか?信じてるよ…嘘だよ、ゴメンね(照笑)。」

改めて御礼を言うと、「上手い言葉では言い表せないけど…素敵な曲がありますので、いっぱいいっぱい、毎日毎日ありがとうの気持ちを籠めて歌います」
と、深々とお辞儀をし、桃井はるこ作詞作曲による『ファーストピリオド.』へ。「世界の秘密を知った あの日の私へ おそれることなどないよ キミはキミのままで」「ひとりじゃ私 なにもできなかった」「ずっと忘れないワンセンテンス 遠くへ行っても きっと忘れないで」と、歌詞に想いを籠めて届け「解ってると思うけど、みんなのこと大好きだからーっ」と絶叫。「ハッピー ファーストピリオド.」「Oh……」と一体となったコール&レスポンスで気持ちを紡ぐ。

「行くぞ!」
と拳を突き上げコールを扇動し、『革命的ブロードウェイ主義者同盟』へ。「日々の暮らし 薄れていく抗う心 気づかないふり 目を背けずに」「弱き者から奪う 搾取に満ちた 厚顔無恥な 黒い悪意見抜け」「今 戦う時は来た」と力強い歌声を響かせると、メガホンを手に同志へ檄を飛ばす。「必ず革命引き起こせ どんな 逆境にも立ち向かえ」「負ける事それを恐れるな 恐れるのは戦わない心 退路を断って 前だけを見据えて」と絶唱、
「Улла(ウラーッ)」
の咆哮と共に、メッセージの記された銀テープが放出される。

上坂すみれの扇動で、場内一体となり
「生産」「団結」「半抑圧」
のシュプレヒコールが赤く染まった会場内に響き渡る。そして感極まった様に
「解散!」
と叫び、上坂すみれはステージを後にした。






個性豊かな声優の中にあって、一際異彩を放っている上坂すみれ。ファンを「同志」、コミュニティを「同盟」と呼ぶのは、サブカル的な嗜好の反映ではなく、文字通り同じ志を共有する存在、場であると考えている為だと気付かされ、意味深長なネーミングに感服した。
そして最初から最後まで自分の色に染めて魅せる圧巻のパフォーマンスに、改めて10年という歳月で声優としての表現力と共に、アーティストとして大きく成長していることを再認識させられた、圧巻のステージだった。
同志と肩を並べて進む、上坂すみれにしか表現出来ない声優・アーティストとしての表現が、次の10年でどう成長・進化していくのかが楽しみな一夜となった。


ライター:こもとめいこ♂


『SUMIRE UESAKA BEST TOUR 2024 すみぺの大理論』セットリスト

00.予感
01.七つの海よりキミの海
02.来たれ!暁の同志
03.ディア・パンタレイ
04.ボン♡キュッ♡ボンは彼のモノ♡
05.ハッピーエンドプリンセス
06.生活こんきゅーダメディネロ
07.恋する図形(cubic futurismo)
08.テトリアシトリ
09.POP TEAM EPIC
10.ネオ東京唱歌
11.KOUTOU TIGER
12.すーぱー呂布呂布ぱらだいす!
13.ウエサカダイナミック
14.パララックス・ビュー
15.見参!革ブロ☆ふぉーえばー
16.Inner Urge
17.ヤバい○○(BAND inst)
18.メドレー(♡をつければかわいかろう~海風のモノローグ~よっぱらっぴ☆)
19.げんし、女子は、たいようだった。
20.EASY LOVE

EN.1ソライロ(Acoustic ver.)
EN.2ファーストピリオド.
EN.3革命的ブロードウェイ主義者同盟

■『SUMIRE UESAKA BEST TOUR 2024 すみべの大理論』セットプレイリスト
https://playlist.kingrecords.co.jp/?post_type=playlist&p=1877

■オフィシャルWEB SITE
http://king-cr.jp/artist/uesakasumire/
■上坂すみれ YouTube OFFICIAL CHANNEL
https://www.youtube.com/c/uesakasumire
■U-NEXT 『SUMIRE UESAKA BEST TOUR 2024 すみべの大理論』配信URL
https://www.video.unext.jp/livedetail/LIV0000006714?rid=OF00857&adid=XXX&utm_source=content&utm_medium=official&utm_campaign=official


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