声優・アーティスト相良茉優が、12月15日(日)、新宿ReNYにて2ndワンマンライブ『相良茉優Full set live～You're a star!～』を行った。昼夜2部制で行われた公演から、今回は第2部の模様をレポートする。

4ヶ月連続配信のシングルと11月リリースのミニアルバム『つよがり』を引っ提げ、前週の神田明神ホール『Xmas LIVE』から続いての本公演。1stライブを行った新宿ReNYへの凱旋にファンが早くから集結、物販へ列を成す盛況となった。入場すると1stライブ同様に関係各所とファン有志からのフラワースタンドが通路をギッシリ埋めて出迎え、早くもライブへの期待が高まる。

ステージは後方と左右にモニターを配したシンプルな構成で、ドラム、ギター、ベースのバンド機材が据えられている。オールスタンディングとなった客席は、オレンジ色のライブTシャツに身を包み、両手にライトを持った比較的若い層の男性を中心に、Xmasの小物を身に着けた女性も目立つ。Tシャツには相良茉優自身が手書きでしたためた「相良一筋」という憧れのパワーワードが前面で強烈なインパクトを放っている。

定刻となりバンドメンバーがスタンバイ、歓声と色とりどりに点灯したライトに迎えられ相良茉優が登場。一際大きな歓声と共に『Go for it!』の「目を覚ます胸のドキドキ　何かが始まりそうな気配」というOPに相応しいフレーズで開演。胸元に大きなハートをあしらったシックなグレーとブルーの衣装に身を包み、メタリックなブーツで足元をキメた相良茉優はスタンドマイクの前で力強くステージを踏みしめ「キミがそこに居る　たったそれだけで　宇宙一大きなパワーをくれる」「全速力で目指せ Go for it！　前に前に Go for it！」と熱唱、コールを引き出す。「Oh Year！」のコールで始まる『エソラシング』では青いライトに照らされながら左右に移動し拳を突き出し、「空想だって描いていけば」「何かが変わる　そんな気がして　声の限り絵空事歌うよ」と自身にシンクロする様なメッセージを伝える。ポップなライブタイトルをプリントしたタオルを持つと昼公演では後半だった『全然大丈夫』へ。「全然大丈夫なのに」「ぜんぜん！」とコール＆レスポンス、左右へ移動して「まるで滑稽　それでオッケー」「ちょっと待って　私だって」と軽快に韻を踏み。「ぱんぱぱんぱん」とクラップで一体になり、最後は会場中でタオルが舞い、相良茉優は客席後方へ丸めたタオルを2枚ナイススロー。
「ようこそー」
と挨拶する相良茉優に、タオルを2枚共ゲットした
「そんなミラクルある？」
なファンが律儀に1枚を返却、ドラムロールに合わせて再度投げ込む平和な光景に相良茉優ファンのマナーの良さが現れる。








「改めまして(笑)初めてバンドさんと楽曲披露させて頂きました、いかがでしたか？」
に賛同の歓声と拍手。
「盛り上がってくれてありがとうございます。1つお知らせしよう、この会場はジャンプ禁止でーす。心は飛んでて欲しいけどね。私達は跳ぶんですけど、みんなは駄目でーす(笑)」
と、会場入り口にも掲示されていた注意を相良茉優が繰り返し。ファンは一応「えー」の声に続いて「はーい」と素直な返答で応える。
「ではこの後はですねアコースティックコーナーに参りたいと思いまーす」
と、前週の神田明神でも演奏した浅井真によるアコーステックギターで『星空ワンダー』へ。昼公演では3曲目で盛り上がったアッパーチューンが告げられると客席から小さなどよめきがおこる。ステージがライトダウンし、客席で灯ったブルーとイエローのライトの星空に向かって「僕らはまだ大丈夫だよね　少し頑張れなかった今日の　街灯にすら負けそうな　遠くで弱く光る一番星」と語りかける様に歌声を響かせ、スポットライトに照らされ「輝く星に　願った夢は　今では都会の空より遠くて」と、同じ歌詞に普段とは趣の異なるイメージを重ねる。昼公演では10曲目だった『むくわれないや』もパープルのスポットライトに照らされてのアコースティックアレンジ。「かざしたはずの理想は　色褪せるの早くて」「モブキャラみたいだ　最悪だ」というやるせない心情の吐露により刺激的なイメージを乗せ、「そうじゃないやいやいやいやいやいや」というフレーズが重く耳に響く。

「いかがでしたでしょうか」
に大きな拍手が湧き上がる。昼の部とは髪型が変わったことに触れ、リクエストに応えてくるりと一回転、スカートを揺らし、
「ぼよんぼよんしてるけど、大丈夫？視ちゃダメよ(笑)」
に嬌声があがる。
「この後も『Full set live』ということで、色々な曲を唄っていきたいと思いますが、まだまだ盛り上がっていけますか？」
に大きな賛同を得て『Secret girls' party』へ。ステージを左右へ移動し、肘を叩いてピンクのライトに染まった客席へクラップを扇動。「何年経っても　離れてしまっても　同じ笑顔で集まろうね」とキュートに囁き、最後は唇を叩いて歓声を浴びる。『ナチュラルガール』はアースカラーに染まった客席と手を振り合わせ「やわらかい風に乗って　飛んでゆくナチュラルガール」とアンニュイに声を響かせる。「ノン　ノン　シュ　ガー　シュ　レー　ディン　ガー」という中毒性あるリフレインが印象的な『ノンノンシュガーシュレーディンガー』では変化するスポットライトに照らされて指を小さく振る「ノン」のポーズを可愛く披露。『あなたへのアイリス』は4本のスポットライトに照らされ、昼公演のアコースティックアレンジとは違った趣で「私のことでも　私より　もっと　泣いてくれた　笑ってくれた」「きっとあなたは　気付いてないけど　あなたが思ってるより　ずっとあなたが好きだよ」と、ファンへの感謝を綴り「全ての意味と想いを　込めてあなたへ」とメロディに乗せて「ありがとう」と絶叫、大歓声を浴びる。

「フリートークの時間来ましたね。昼と夜の間に何か食べました？」
と話しかけた相良茉優は
「私はコーンスープと林檎食べました。昼前にロースカツ弁当食べたんですけど、まだお腹にいるね(笑)」「(ライブ終わったら食べたいもの？に)肉食いたいな。あと、酒だよね。この会場さあ、うちらの楽屋のところに、お酒の自販機あるの。どういうことなんだろう、と思って。呑まないけどね、飲酒ライブはしないけど(笑)」
とフランクに和ませ、ライブのお約束、どこから来たの？コーナーへ。海外、札幌、九州からの参加者も多く、遠征が難しかった自身の体験を振り返り
「勝手に言うんですけど、いつかやっぱり地方とかもね、やれたら良いなーって思ってますよ。来てくれるのは嬉しいけどね。私の方からもね、逢いに行けるように頑張っていきたいと思ってます」
と宣言して歓声を浴びると、コールに乗って『Smile my style』へ。ステージを左右へ移動、イエローに染まった客席の隅々まで手を振り、コールを扇動「なんだって挑戦　全力でノって　飛ばして brand new day　へこたれたって　問題ない　運命を決めるのは私だ」と力強く宣言、脚をぴょんとあげるお茶目なポーズで魅せる。場内一体での「Cawaii だけが」「No.1！」絶叫から『What's Cawaii!?』へ。テンポ良く変調を繰り返す中毒性のあるメロディに「誰かの真似ばっかりじゃ　本当の自分らしく輝けない」「誰もがみんな持っている　最高の表情を晒してゆこう」と痛快なメッセージを乗せ、心を飛び跳ねさせるファンとコールで一体になる。

「みんな、やればやる程揃ってきてる。流石やな、盛り上がってますね。嬉しいです、ありがとう」
と笑いかけ、再び呼び込んだバンドメンバーのベース・西川響、ドラム・柴田尚、ギター・浅井真を紹介。客席からの声に応え浅井真が「ボーカル・相良茉優」を紹介。シャウトして照れ笑いを浮かべた相良茉優は
「まだまだ声出していけますか？まだまだ出し足りないですか？それでは盛り上がっていきましょーっ」
と『キミがスキ』へ。軽快なマーチングメロディに「歌うように自由自在に未来を目指して」「限りない世界のどこかでだれかがおんなじ　歌を歌ってるって　想像して見渡した世界はこんなに素敵だって思ったんだ」とメッセージを乗せ、指先でグリーンとイエローに瞬くペンライトの動きを軽快に指揮する。『キミがスキ』では一転してスローテンポな曲調にピンクのライトが灯り「Kira Kiraする　その姿を　繰り返し再生する　その瞳に　いつも映り込みたい」と問いかける。パープルとイエローのライトに照らされての『Daisy Days』では「大切なDaisy Days　花びらを集めて　この手に包んで　数えるみたいに　愛でて眠ろう」とアンニュイに囁く。

「それではラストいきますよーまだまだ皆の声聴かせてー」
と叫んで『I'm good』へ。「盛り上がっていこう」「だれかと比べて手にしたものが　今になってはもうじゃまになってしょうがないや」と鮮烈なメッセージを贈り左右に移動してクラップを扇動。イエローに染まった客席にマイクを向けて「My life is maybe lucky, so I'm good」のリフレインで場内一体になって熱唱、大きくジャンプして
「皆ありがとう」
と、大きく手を振りながらステージを下りる。










暗転した場内でイエローのライトが振られ「アンコール」の声が響き、大「まゆち」コールに変わると衣装チェンジした相良茉優が再登場。
「皆ありがとう」
と謝意を示し、ソロアーティスト活動以前のバースデーイベントでも披露した想い入れのあるボーカロイド曲『Calc.』へ。大きな赤いリボンやバッジでデコレーションしたライブTシャツで熱唱する。

「アンコールありがとうございます。『Calc.』をバンドで披露できて嬉しいです」
と歓声を浴びた相良茉優は、襟と髪の位置が馴染まないアクシデントで一旦下がり、バンドメンバーが即興で場つなぎ。ライブグッズを
「みんな、ケータイの充電すぐ無くなるでしょ？2～3個無いと足りないよね」
と『モバイルバッテリー』、
「遠近法で手を繋げそうじゃない」
と『アクリススタンド』、アンケートに応えての『ブロマイドホルダー』を、笑いを誘いつつ紹介。
「『Full set live』ということで、全曲やってきたんですけれど。まだ、あれだよね、それやらんの？みたいなのあるよね。昼やったのに夜やってくれないんだ(笑)みたいなのあるんじゃないかと思うんですけど。やっぱ聴かないと帰れないよね。みんなも聴きたいと思うんですけど、まだまだ声出せますか？もっともっと声出せますかーっ(大歓声)良いねえ、それではそのまま拳突きあげていくぜ！」
と、昼公演に続いてバンド編成での『星空ワンダー』へ。左右へ移動して自らも拳を突き出し振りを扇動するとイエローのライトが大きく揺れる。
「荒くなる呼吸　ひたすら走る　おいてかないでよ　星空」とコールを引き出し、一体となって場内へ「どこにもいけない願い　約束の声　僕らはまだ間に合うかな」と熱いメッセージを響かせる。ステージを左右へ移動し、
「ありがとう」
と繰り返し手を振った相良茉優はバンドメンバーと
「本日は本当にありがとうございました」
と謝意を示しステージを後にした。しかし再び大「まゆち」コールが巻き起こり、
「何々何々何？まだ暴れ足りないの？」
と相良茉優が再々登場。

「やっぱさ、最後もう一盛り上がりしたいよね。呼ばれちゃったからには、最後もう1曲やっちゃおうかな。盛り上がっていけますか？本当に本当に最後だよ、腹から声出せーっ(大歓声)良いね、それでは聴いてください」
とタオルを手に取り、ダブルアンコール曲『全然大丈夫』へ。ステージ狭しとタオルを振り回す相良茉優に呼応して客席でもライトとタオルが乱舞。クラップと「ぜんぜんぜんぜんぜんぜん」「大丈夫」のコール＆レスポンスで一体になり、大きなジャンプに大歓声と拍手が鳴り響く。

「みんながこんなに盛り上がってくれたから、私もとってもハッピーです、ありがとうございます。皆様の一人一人の応援のおかげで、こうやって2ndライブを開催することが出来ました。本当にありがとうございます。まだまだね、私の歌を届けていきたいですし、さっきも言った様に、日本全国だったり、海外だったり、色々な所へ行って、皆さんに生で歌を届けていけるように、これからも引き続き頑張りますので、どうぞよろしくお願いします」
と宣言し、大きな賛同の声を浴びる。マイクオフで
「ありがとうございました」
と絶叫し深々とお辞儀して謝意を伝える。ステージを左右へ駆けて場内の隅々へ手を振り
「また逢いに来てね、楽しかった？ありがとう！」
と声をかけた相良茉優は、出口でのお見送り会へ向けて歓声を浴びながらステージを下りた。








今春の1stライブ開催から配信シングル・ミニアルバムの連続リリース、2ndライブと駆け抜けた、ソロアーティストとしての相良茉優。今回はバンド編成でより厚みのある歌唱を披露、アコーステックアレンジでも声優・アーティストらしい表現力で楽曲の可能性を引き出し、パワフルなパフォーマンスと新たな一面を見せてくれた。
来年以後のアーティスト活動でのさらなる大きな飛躍を感じさせてくれた、一番熱い師走の新宿の夜となった。




『相良茉優 Full set live～You're a star!～』セットリスト

M01.Go for it!
M02.エソラシング
M03.全然大丈夫
M04.星空ワンダー
M05.むくわれないや
M06.Secret girls' party
M07.ナチュラルガール
M08.ノンノンシュガーシュレーディンガー
M09.あなたへのアイリス
M10.Smile my style
M11.What's Cawaii!?
M12.Sing so free
M13.キミがスキ
M14.Daisy Days
M15.I'm good

EN1.Calc.(ジミーサムP feat.初音ミク)※cover
EN2.星空ワンダー

WEN.全然大丈夫


■ユニバーサルミュージック「相良茉優」オフィシャルサイト
https://www.universal-music.co.jp/sagara-mayu/
■相良茉優Xアカウント@MayuSgr
https://x.com/MayuSgr
■相良茉優 Official Artist Channel♪
https://www.youtube.com/@mayuchi_official
■相良茉優のFUN！FAN！FACTORY
https://www.openrec.tv/user/sagara_mayu


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