声優・アーティストの堀江由衣が、アルバム『文学少女の歌集Ⅲ-文学少女と夜明けのバス停-』を2024年7月にリリース後、2年半ぶりのライブツアー『堀江由衣LIVE TOUR 2024-2025 文学少女倶楽部Ⅲ~The Walking YUI~』を年末年始に大阪・埼玉で行った。
今回は大宮ソニックシティ大ホール2Daysから、ファイナルとなった1月5日(日)公演の模様をレポートする。
年をまたぐ日程ながら4公演全てがソールドアウトとなった『文学少女倶楽部Ⅲ』最終日は快晴に恵まれた。ソニックシティ周辺には早くから「劇団ほりえ」(ライブ参加者の呼称)団員が集結。「養生テープ」という、文具好き堀江由衣ならではのグッズも並ぶ物販会場も大賑わいで、幕間映像に登場する「はちみつ」や「ほっちゃんぬいぐるみチャーム」は早々に完売。
場内へ入ると、ステージには学校の校舎屋上をイメージしたセットが3層式で組まれ、要所にバンド機材が据えられている凝った構成。入場早々、上部大型モニターにやまびこの妖精エコーちゃんによる「山びこ(コール)講座」が流れる。前回は声出し禁止で音声付ペンライトが推奨される事態だったためやさぐれていたエコーちゃんによる、およそ5年振りとなる山びこの練習が開始。続いて、クマスターこと熊田先生によるペンライト講座ではライトを振り、色を変える高度な技術を習得する。それぞれ2回の講座で劇団ほりえの肩と喉が温まった頃合いで定刻となり場内暗転、モニターでOP映像が始まる。かつてのライブツアー『堀江由衣をめぐる冒険』シリーズでは、寝坊して慌てる声で始まるのが恒例だった堀江由衣LIVEのOP映像だが、『文学少女倶楽部Ⅱ』に続いて
「寝坊! してない」
という落ち着いた目覚めの声で始まる。蝉の声がけたたましく響いて盛夏を演出するとバンド『文学少女帯』のギター&バンマス・エンドウ.、ベース・目黒郁也、ドラム・楠瀬拓哉、バイオリン・土屋雄作、キーボード・吹野クワガタの5人と、ダンサーズ『踊りっ娘倶楽部』のAYAKA、Kyoka、KEIKO、ちいの4人、そして堀江由衣がツインテールの瑞々しい制服姿で登場。この後の幕間映像でキーとなるレモンとはちみつに言及しながら『文学少女倶楽部』共通の舞台となる校舎へ夏合宿にやってくる映像の後『Love me Wonder』で開演。
ブレザーのベストにプリーツスカート、黒いブーツに身を包み、セット上段に姿を見せた堀江由衣は、レモンとマイクを手に、制服姿の踊りっ娘倶楽部と共にパフォーマンス。sajiのヨシダタクミ作詞による「僕らが出逢う前まで 時間を巻き戻してよ こんな恋が苦しいなら 知らなければ良かった」という切ない歌詞を透明感溢れる高音を響かせた堀江由衣に、ブルーのペンライトを灯し、山びこ講座で履修した山びこで劇団ほりえが応える。ステージへ降りた堀江由衣は、映像と同じ制服を着用した文学少女帯の演奏に乗ってアップテンポな『光の海へ』で「たとえ この闇が この声を 飲み込んだとして この物語が 終わるまで 信じ続ける」と、ライブへの想いと重ね合わせる。
「こんばんは、『文学少女倶楽部』の夏合宿へようこそ。今日、一緒に夏合宿を過ごしていく堀江由衣です」
と挨拶。踊りっ娘倶楽部・文学少女帯の紹介に続いて
「皆さんです!」
と告げて大歓声を浴びた。
「愉しい夏合宿にしていきましょう! では夏合宿、スタート! 」
と改めてライブの始まりを告げると、ライブの定番曲『笑顔の連鎖』へ。前奏から劇団ほりえの「ハイ! ハイ!」の山びこが響き、「君が言った 一番好きだと」(一番好きだよ ほっちゃん)「夜どおし編み続けてしまった」(笑顔をください ほっちゃん)の山びこで盛り上がり、「運命って きっとあるんだと思うの それぞれの道 素敵なこと 用意されてる」と名フレーズを聴かせ、最後はスカートを摘まんで大歓声を浴びる。踊りっ娘倶楽部がステージを降り、レギュラーラジオ番組のOPテーマでもある『Romantic Flight』へ。ステージを左右へ移動し、2階席最後方の劇団ほりえまで視線を送り、ゆったりとしたメロディと「いっしょよ どこまでも 流星になって宇宙(そら)を駆けめぐる 愛と君と夢を連れて」という壮大な詞で落ち着かせ、スキップしながら階段を昇る。
熊田先生が科学部の怪しい液体を呑んでしまう幕間映像に続いては『水色と8月』。モニターに夕焼け空が広がり、セット中段の階段に座りスポットライトに照らされた堀江由衣は、郷愁を誘うメロディに「ふたつの影が消える 僕はずっとこの痛み 抱えていく」「僕をひとりきり残したまま 夏が終わる」と甘酸っぱい哀切を唄う。
合宿中の文学少女倶楽部がレモンの食べ方などに悩み、他の生徒の気配がしない校舎に雨が降り始める幕間映像を挟んで『夏の約束』へ。踊りっ娘倶楽部と共に堀江由衣はアニメED曲らしい高BPMのメロディに乗って右手を突き上げ、劇団ほりえの(ハイ! ハイ! )の山びこを扇動。(全身)「全力で走って」(未知の)「夢に向かって」と山びこ先行の高難度フレーズで一体となり、「木漏れ日の草原 湖上の花火 ずっと終わらずに続けばいい」と皆の想いを代弁する。
日替わりの幕間映像でこれまでの3公演になかった、クーマーイーツを注文した生徒と合流して“はちみつ”を手に入れる選択をした堀江由衣に劇団ほりえからどよめきが起こる。熊田先生と生徒達のおばけが登場したところで『Dance Meets Girls』へ。オレンジのサマーセーターとブロックチェックのスカートに着替えた堀江由衣は、踊りっ娘倶楽部と共にダンサブルナンバーに乗って華麗にステップを踏み、「願って、、踊って、、弾んで、、騒いで、、 さぁ 万事!! オーケー!!」とラップパートを刻むと劇団ほりえも(Wow Wow Live, Wow Wow Life)と山びこで応える。シティポップ調の『君とさよなら』では「瞬きしたとき 私とあの子が なにかの間違いで入れ替われたなら 愛して 笑って 夢中になんて そんな慰めも空しい」と悲恋を歌い継ぎ、踊りっ娘倶楽部とフォーメーションを披露。日替わりの幕間映像でピンクのクマがクーマーイーツでカレーの材料を配達。ステージに鍋を手にした堀江由衣と踊りっ娘倶楽部が登場、文学少女帯は楽器をアコーステックに持ち替えてスタンバイ。堀江由衣が
「皆さんももう校庭に、早いね。我々は今からカレーを作るので、お座りになって頂いて」
と告げると、劇団ほりえはペンライトをオレンジに点灯。それを見て堀江由衣が
「火もちゃんと着いてる。それではカレー作りスタート」
と宣言、アルバム『黒猫と月気球をめぐる冒険』から『小さじ一杯の勇気』へ。アコーステックアレンジの温かな音色に、台詞部分を「肉じゃが」から「カレー」に変えて本公演用にアレンジ。
「みんなでカレーを食べましょう~」
と、皿を手に木箱に座った堀江由衣は『Good morning』へ。『文学少女の歌集Ⅲ』収録曲をアコーステックアレンジで「僕らが見つける 真っ白な今日は 新しい冒険の始まり」とポジティブなメッセージを送り、(願いは届く)「どこか」(遙かな空へ)「いこう」(思いを胸に)「僕ら 進んでいくよ」と、山びこ先行の難しいフレーズを劇団ほりえがしっかりやり遂げる。
「良いですね、この合宿に参加して下さる方はね、この歌が唄えなくてはいけなかったので。素晴らしく唄って頂いて、ありがとうございます」
と劇団ほりえを称賛した堀江由衣は
「皆さん声も出てきたところでですね、お待ちかねのコール&レスポンスのコーナー! 」
と宣言。
「男子ー? 女子ー? 腐女子ー?」
とお馴染みの掛け声で、男子に負けず劣らずの女子の声が響き、さらに劇団ほりえ腐女子が大量発生。堀江由衣は
「へび歳ー?年男年女さん達だ、今年1年よろしくお願いします。1月生まれー?おめでとうございます」
と和ませる。「血液型」に続いて「銀行口座」では「埼玉りそな」を締めに持って来る大宮仕様で笑いを誘い、「支払い」では現金で締めくくる。「バンドで担当するなら自分がやってみたい楽器」では、ボーカルの少なさに驚く。最後はバックステージでリクエストされた「お風呂の設定温度」で盛り上がる。自身は42度と明かした堀江由衣は
「みなさん、ちょっと声出てきたんじゃないですか?そのまま座ってて頂いて、声だけ今ぐらい、大きい声で一緒に唄ってください。それではいきましょう!」
と、アッパーチューン『スクランブル』へ。踊りっ娘倶楽部は客席へ降り、場内ライトオン。「伝えたい事が もう重すぎて このまま つぶれちゃいそうです」と劇団ほりえと堀江由衣で大合唱。
間奏で堀江由衣がステージを後にすると、エンドウ.が
「あれ?ほっちゃんが居ない! じゃあ、ほっちゃんが戻ってくるまで」
と文学少女帯のメンバー紹介をしつつアコーステックから楽器をチェンジ。すると堀江由衣が客席2階通路に登場、再び劇団ほりえと合唱しながら隅々まで視線を送り大きく手を振りながら横断する。間奏で堀江由衣は通路を後にし、エンドウ.が踊りっ娘倶楽部のメンバー紹介。さらに
「ほっちゃんがまた居ない! 劇団ほりえのみなさまの大きな声で、ほっちゃんを連れてきてください」
と扇動し、「グルグル回る」の大合唱で堀江由衣がステージへ帰還。場内一体となって盛り上がる。大歓声の中、幕間映像が始まり、遂にゾンビ化した熊田先生が来襲、逃げ出した堀江由衣がスモークが漂うステージに登場し『インモラリスト』へ。劇団ほりえのペンライトで場内は赤く染まり、ステージに3枚のドア状衝立が出現。オペラ調の起伏溢れるメロディに「きみと共にギリギリなファイト あからさまにミゼラブルなファイト ラヴはいつもアナキズムなファイト わたしだけのインモラルなファイト」とシリアスな歌詞を歌いながら、クマゾンビになってしまった生徒たちとドアを潜ってチェイス。
「なんで学校にゾンビがいるの~」
と悲鳴をあげた堀江由衣がステージを降りると日替わりの幕間映像へ。事件解決へ向け堀江由衣は科学部と電話をし、『遠雷』へ。ブラウスとグレーのスカートの制服に着替えた堀江由衣が単身ステージ上段へ登場。盟友・あさのますみによる日常生活での闘いをイメージした「たとえひとりでも もし笑われても 貫きたい」「今は越えられなくても そばにいるから ほらこの手握ったら 離さないで」という詞を乗せる。永遠の定番曲『Love Destiny』で「アイタイ LoveLoveLove今夜は」「燃え尽きてもいい これが最後の真実」という妖艶な歌詞を、堀江由衣ならではのピュアなオブラートでくるみ、劇団ほりえは赤く灯したペンライトを振りに合わせて動かし、(ほっちゃん)の山びこを送る。
幕間映像でゾンビに襲撃された文学少女倶楽部は、レモン水鉄砲で朝まで逃げ切ることを誓いクライマックスへ。ダメージの入ったスカートに着替えた堀江由衣が踊りっ娘倶楽部と共にステージ上段へ登場。『True truly love』で色とりどりのペンライトを掲げた劇団ほりえと「Yeh! Truly love! True truly love!」の合唱。堀江由衣と踊りっ娘倶楽部は黄色いカラーボールを、客席でブルーのライブTシャツを着ている劇団ほりえ団員をゾンビに見立てて投げる。青と白のペンライトが瞬く『innocent note』では「何も恐れない もう一度 歩み出す 強さを 今 僕にください」と力強く響かせ、ステージ上段の柵からボロボロの旗を手にして大きく掲げ左右に振る。階段を降りた堀江由衣は間髪を入れず『ヒカリ』へ。モニターで文学少女倶楽部がゾンビにレモン水で反撃する映像をバックに、手にした水鉄砲を掲げた堀江由衣は劇団ほりえのペンライトの動きを扇動、「救いはそこにありますか 深い闇を癒やせますか」「誰よりも強くなりたい 愛しきものを守りたい 私を照らし続ける光よ」と凛々しい表情を見せ、ステージを左右に移動して「彼方に」(彼方に)「飛び立つ」(飛び立つ)と山びこを浴びる。
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モニターでは追い詰められた文学少女倶楽部に熊田先生と生徒のゾンビが迫るが、朝日が昇りゾンビ化が解けると『夜明けのバス停』へ。堀江由衣は、オレンジのペンライトを掲げた劇団ほりえへ「大事なもの、守りたいもの、 目を開けたら見えないもの」「生きているんだな。生きていくんだな。 煌めきは傍にあった。 息切れのように笑う朝だ」とハイトーンを染み込ませ、クマゾンビ化が解けた生徒たちは鞄を手にステージ上段を歩いて行く。『Stand Up!』は爽やかなメロディに、あさのますみによる「走りたい 叫びたい 負けないでいたい」「この世界 広いけど 君とならきっと 限界のその先へ いけるから」というポジティブな詞を透明感溢れる声で響かせ、劇団ほりえは熊田先生のペンライト講座に従って場内を色とりどりに彩る。『CHILDISH♡LOVE♡WORLD』では「それが オ・ト・ナ きみは まだ コ・ド・モ なんて 馬鹿にされても 決して 揺るがない 気持ちが 今 心に あるよ」と清竜人による17歳の堀江由衣を象徴する歌詞を軽快に唄う。階段を登り、振り返った堀江由衣へ劇団ほりえは色とりどりのペンライトを振り(フレー! フレー! ほっちゃん! がんばれ! がんばれ! ほっちゃん! )と大きな山びこに愛を籠める。ステージへ戻った堀江由衣は手を上げて愉しそうに回転、「ラララララ」と一体で唄い、大きなジャンプで締めくくる。堀江由衣が
「ありがとう」
と大きな声でステージを降りると、大団円映像に続いて堀江由衣作詞の『単線パレード』をバックにエンドロールが流れ、劇団ほりえは大きなクラップで称える。
本公演だけの熊田先生のハッピーエンドな顔で本編が終了すると、ライブTシャツとギンガムチェックのスカートに着替えた堀江由衣が再登場、フリートークへ。
「大体意味解りましたかね?」
と問いかけ、劇団ほりえから頷きを得た堀江由衣は、これまでの3公演がバッドエンドだったことを説明、ハッピーエンドを迎えるための分岐や、クーマーイーツの秘密、『文学少女倶楽部Ⅱ』で登場したヘッドフォンで本公演でもタイムリープしていた設定などを愉しそうに解説。
日替わりグッズの「ラバーバンド」を手にすると
「こういうのはね、4公演行ったよん、みたいな証になるんで、是非4つ付けてマウントをね…来てる方がだってね、偉いじゃない(笑)」
と笑いを誘うと、裏のクマのマークが公演毎に減っていて本公演ではライフが残1だったことを種明かし。
「Xで、後ろのクマが減ってない?みたいな人が居て、ドキーッってして、それ以上ポストするんじゃない! (笑)本当、勘の鋭い奴は嫌いだよ(場内爆笑)」
「そんなわけで、大宮2日目、ツアー4日目、ツアーファイナルとなっておりますけれども、ストーリーも、キチンとハッピーエンドを迎えることが出来ました、みなさんありがとうございます」
と謝意を伝え、大きな拍手を浴びた堀江由衣は、『Good morning』のコーラスの完成度の高さ、踊りっ娘倶楽部と文学少女帯のアフレコの完成度の高さに言及。
「みんななんか普通に上手いし、何か私の方がちょっとわざとらしい感じが…(笑)」
「VTR(幕間映像)の編集も、3回ぐらい行ったんですよ。今のタイミングもうちょっとこうで、とか、BGMこうが良いですとか、VTR結構こだわって作りました」
「(黄色いボールに)みんなでサインを書いて、投げていたりするので、捕れた人はラッキーなんですけど、何にもね、書いてないボールもあって。それが昨日残されてたらしくて(笑)サインがなくても私が投げたかもしれないじゃん、持って帰れよ! と思って(場内爆笑)」
と、トークを展開、劇団ほりえの笑いを誘う。
「そろそろ、私ばっかり喋っててもあれなので」
と踊りっ娘倶楽部と文学少女帯を呼び込み『まじめにムリ、すきっ』へ。
カラフルな色違いのスカートを履いた踊りっ娘倶楽部と堀江由衣は推しへのメッセージが入ったうちわを手にパフォーマンス。劇団ほりえはピンクのペンライトを手に「ムリ ムリ ムリ」(マジで無理)「ムリ ムリ ムリ」(もう無理)とエコーちゃんの講座を実践し、堀江由衣から絶賛される。
続いて『文学少女倶楽部Ⅱ』でも好評だった「堀ジャム」のコーナーへ。文学少女帯は「自分のパートでめっちゃ好きな部分」、踊りっ娘倶楽部は「ここどこでしょうダンスクイズ」を出題。自然体で解答に悩む堀江由衣の姿が笑いを誘う。
堀江由衣は
「それじゃあ、みなさん、本当に最後ですから、駆け抜けますよ、行きますよ、良いですか?」
と声をかけ、ライブタオルを手にすると日替わり曲『YAHHO!!』へ。自身が作詞・作曲を手がけたアッパーチューンを「走り出すこと ちからにして 向かい風でも 突き進んでいく」と熱唱、劇団ほりえもタオルを手に「ヤッホー」(ヤッホー)と全力の山びこを返す。神田朱未、浅野真澄、木村まどか、堀江由衣、たかはし智秋によるユニットAice⁵の楽曲『Lady Go!』では、ハイテンションのビートに乗せて自身が作詞した「どんどんほら 駆け抜けてゆく フルスピードで」「明日はもっと 世界が変わるから! Run and Run!」というフレーズを熱唱しステージを駆け巡って、「Lady Go! Go!」のコール&レスポンスで一体になる。
「ということで、次がこのツアー最後の曲になってしまいまーす。(場内「えー」の悲鳴)今日だけの方も、いらっしゃるかもしれませんけど、大阪から4公演全部来て下さった方も、なんか間空いた方も(笑)昨日だけの…昨日だけの人は居ないのか(笑)みなさん本当に、観に来て頂いてありがとうございました。それでは、みなさん本当に、悔いが無い様、最後まで盛り上がって下さい! 準備は良いですか?最後はやっぱりこの曲」
と『Happy happy*rice shower』へ。踊りっ娘倶楽部はポンポン、堀江由衣はブーケを手にして「ハートの中に いつも happy happy rice shower」「「ありがとう」 いつも言えない だけどね 「感謝してる」」「だからね みんなにも しあわせがね 降り注ぐように 魔法をかける」と劇団ほりえへの想いを籠める。(ハイ! ハイ!)(ほっちゃん)の山びこで盛り上がる劇団ほりえに花束を投げ込んだ堀江由衣は、ステージを左右に移動し、
「せーの」
でジャンプを3回。
「みんなで一列に並んで、手を繋いでお辞儀をする奴やりますので」
と笑いを誘うと、文学少女帯、踊りっ娘倶楽部と手を繋ぎ、マイクオフで
「ありがとうございました」
と謝意を隅々まで染み込ませる。文学少女帯、踊りっ娘倶楽部を大きな拍手で送りだした堀江由衣は
「いつも言っていることなんですけれども、この後ね、絡まれたりとか(場内笑)、落とし物とかしたら、悲しい気持ちになって、このライブが終わってしまいますので。
私、愉しい気持ちになってくれたらなと思って一所懸命頑張ってライブをやってきたので、絡まれたりとか、お財布落としたりすると、それだけで今日がね、愉しくなくなってしまうと思いますので、お家に無事に着くまでが『文学少女倶楽部』のツアーですので、是非ね、みなさん、気を付けて帰ってください」
とお願いをし、劇団ほりえから「はーい」の大きな返事を受け取る。
「大丈夫そうだ。結構見てるよ、みんな。絡まれなかったから僕の『文学少女倶楽部』は終わりです。みたいに、そういうXを見ると、私も、安心して、あ、良かった、帰れたんだ、って思うので。みなさん気を付けてお家まで帰ってください。以上、堀江由衣でした! ありがとう!!」
と告げた堀江由衣はステージを後にした。
2019年に7年振りのツアーをバンド形式で提案された堀江由衣は、最初は不安を覚えつつも、文学少女帯とライブを重ねるうちに「CDと同じでなくても良いんだ」ということに気付き、新しいライブの愉しさを感じたという。
今回の『堀江由衣LIVE TOUR 2024-2025 文学少女倶楽部Ⅲ~The Walking YUI~』でも、物語とライブパートを融合させたミュージカルの様でありながら、「堀ジャム」という、音楽やダンスのプリミティブな愉しさ、堀江由衣が好きな謎解き要素、「劇団ほりえ」という名称に相応しい、声出しによる参加型のライブという、声優・アーティスト堀江由衣の魅力が溢れんばかりのステージとなっていた。
17歳は生き方とも言われるが、並みのアニメファンでは叶わない熱烈な推し活、新しい事に真摯に取り組む姿勢、そうした瑞々しい感性こそが、堀江由衣が17歳たる所以だと感じた。次はどんな謎が待ち受けているのか。堀江由衣(17)の次なるアーティスト活動が待ち遠しく感じた大宮の夜となった。
ライター:こもとめいこ♂
写真:草刈雅之
『堀江由衣LIVE TOUR 2024-2025 文学少女倶楽部Ⅲ~The Walking YUI~』セットリスト
セットプレイリスト
https://lnk.to/bungakusyoujoclub3M01.Love me Wonder
M02.光の海へ
M03.笑顔の連鎖
M04.Romantic Flight
M05.水色と8月
M06.夏の約束
M07.Dance Meets Girls
M08.君とさよなら
M09.小さじ一杯の勇気 ※アコースティック
M10.Good morning ※アコースティック
M11.スクランブル ※アコーステック(曲途中まで)
M12.インモラリスト
M13.遠雷
M14.Love Destiny
M15.True truly love
M16.innocent note
M17.ヒカリ
M18.夜明けのバス停
M19.Stand Up!
M20.CHILDISH♡LOVE♡WORLD
EN1.まじめにムリ、すきっ
EN2.YAHHO!!
EN3.Lady Go! / Aice⁵
EN4.Happy happy*rice shower
■公式サイト「堀江由衣 Official web site」
https://horie-yui.com/■公式YouTube「堀江由衣 Official Channel」
https://www.youtube.com/@horie-yui/featured■堀江由衣オフィシャルファンクラブ「黒猫同盟」
https://www.kuroneko-union.com/<<アニメ歌ネットトップへ戻る>>