TrySail、10周年全国ツアー「LAWSON presents TrySail 10th Anniversary Tour 2025 “BestSail”」完走!パシフィコ横浜で開催された追加公演の公式ライブレポートが到着! 2025/10/13
TrySail、10周年全国ツアー「LAWSON presents TrySail 10th Anniversary Tour 2025 “BestSail”」完走!パシフィコ横浜で開催された追加公演の公式ライブレポートが到着!
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先月から足掛け1ヶ月以上に渡り開催されてきた「LAWSON presents TrySail 10th Anniversary Tour 2025 “BestSail”」が、10月12日(日)、神奈川のパシフィコ横浜 国立大ホールにて幕を閉じた。
このツアーは、TrySailのデビュー10周年を記念し、8月に発売された自身初のベストアルバム「BestSail」を引っ提げた内容で、9/7の福岡公演を皮切りに、宮城、千葉、大阪、愛知と全国を回ってきた。
今回は追加公演にあたる10/11(土)神奈川・パシフィコ横浜公演のライブレポートが到着した。


麻倉もも・雨宮天・夏川椎菜によるユニット・TrySailのデビュー10周年を記念した全国ツアー「LAWSON presents TrySail 10th
Anniversary Tour 2025 “BestSail”」を締め括る追加公演が、10月11日(土)に神奈川・パシフィコ横浜国立大ホールで開催された。

初のベストアルバム『BestSail』を携え、全国6都市10公演を巡ってきた今回のツアー。アニメタイアップ曲やライブの定番曲、メンバーの選曲による思い入れの強いナンバーを軸にした、まさにベストオブベストなセットリストとパフォーマンスによって、TrySailのこの10年の航跡と最高到達点を示すものとなった。想定外のWアンコールを含む全22曲、約3時間をファンと共に全力で走り切った、10月11日公演のレポートをお届けする。


パシフィコ横浜国立大ホールは、TrySailがデビュー時から何度となくステージに立ち、メンバーが“実家”と呼ぶほど縁の深い場所。その3F席までぎっしりと埋まった会場が期待に沸くなか、照明が暗転し、これまでのライブ映像で構成されたオープニングムービーがスクリーンに上映される。最後は今年3月に行われた初の日本武道館公演「LAWSON presents TrySail 10周年出航ライブ“FlagShip” in 日本武道館」より、ライブの締めに麻倉が10周年に向けて“出航”を呼びかけるシーンが流れ、その映像に合わせて会場のファンが一丸となって「出航!」と声を上げると、明るくなったステージにTrySailが登場。1stライブのタイトルにも冠された“始まり”の歌「Sail Out」で晴れやかにライブの幕を開ける。

ちょうど10年前の2015年10月11日にパシフィコ横浜国立大ホールで行われたライブ「LAWSON presents TrySail Live 2015 “The Golden Voyage of TrySail”」で着ていたチェック柄のレアな衣装を纏った3人は、続いて夏川の「神奈川公演へようこそー!」という元気いっぱいな声を合図に日替わり曲「Good Luck Darling」を披露。さらに雨宮が「最高に盛り上がっていこうぜー!」と煽ると、彼女の推し曲としてファンにはお馴染みの「バン!バン!!バンザイ!!!」に繋げ、初っ端から全速前進でライブの大海原を進み行く。麻倉のピンク、雨宮のブルー、夏川のイエロー、それぞれのイメージカラーを灯した客席のペンライトが、彼女たちの動きに合わせて揺れる様は、まるで波のようだ。


近年はライブ会場をお祭りのように沸かせるパワフルな楽曲が増えたことから“お祭りマッスルユニット”の異名を持つ彼女たち。「本気の筋肉でいくけど大丈夫そう?」(雨宮)とファンに檄を飛ばすと、エネルギッシュかつアッパーな「WANTED GIRL」、可憐でキュートな一面を見せた「whiz」と人気のシングル曲を立て続け、日替わり曲「Believe」ではキリッとした表情とボーカルでオーディエンスを牽引していく。続くアラビアンな「Ah! La Vie En Rose!!! -ア!ラ・ビ・アン・ローズ-」は、ベリーダンスのような振り付けや「ウッ!ハッ!」というかけ声と正拳突き、突然始まる寸劇からの「ヤバイ!水のみた~い!」というキメのフレーズなどユニークな見どころが満載。最後はステージがスモークに包まれて、3人はまるで夢だったかのように消え去った。

ここで3人がTrySailとメンバーについて語るインタビューの幕間映像「TrySaiの BestSail Best インタビュー」が上映され、麻倉の「TrySailは私の一部です」というグッとくる発言で締め括られると、煌びやかな新衣装に着替えた3人がステージに再登場。お互いの方を向き合いながら「この幸せが夢じゃないなら」のアレンジバージョンを歌う。冒頭は3人のアカペラで、以降はピアノの音色に乗せて美麗なトライアングルハーモニーを聴かせて、この10年の成長と絆の証を示す。さらに「あかね色」「オルゴール」とゆったりとしたテンポのナンバーを続けて、歌で魅せるユニットとしての本領を発揮。そこから「かかわり」でギアを上げると、最新曲「アストライド」へ。ここから“新しい夢”に向けてさらに羽ばたいていく決意を、爽快さかつ力強い歌声に託して届けた。


続くMCでは、事前にファンから募ったコメントと共に過去のライブのベストな思い出を振り返る周年らしいトークを繰り広げ、パシフィコ横浜での思い出話に花を咲かせると、ここからライブは怒涛の後半戦に突入。「さらなるマッスルを目指して修行の時間だー!」(雨宮)と功夫のように構えて「Sunset カンフー」へ。さらにメンバーもステージ中を駆け回った「華麗ワンターン」、会場が一体になっての大合唱で盛り上がった「Baby My Step」、彼女たちのライブには欠かせない鉄板曲「adrenaline!!!」を畳みかけて会場のテンションとボルテージを際限なく上昇させていくと、雨宮が「ここにいる全員、残ってるもん出し切れー!」と吠えて極めつけの1曲「High Free Spirits」を披露。気迫に満ちた表情、突き刺さる衝動、10年分の経験を込めた全身全霊のパフォーマンスが、会場中の魂を震わせる。そして「ラストは私たちの始まりの曲、聴いてください」(麻倉)と告げると、いつまでも瑞々しさを失うことのないデビュー曲「Youthful Dreamer」を△(三角)をモチーフにしたビジュアル演出を背に歌唱し、10年目のその先にまだまだ広がる“無限大の可能性”を形にしてライブ本編を終えた。


アンコールは愛らしい冒険ソング「Chip log」でスタート。会場中がみんなで掛け声を上げながら、まだまだ続く航海の旅を楽しむ。続くシャッフル系の軽快なロックンロール「僕らのシンフォニー」では黄金色に輝くライトが眩い景色を描き出すなか、3人は冒険の先で出会った“ファン”という宝物との時間を、惜しみなくファンサしながら伸び伸びと楽しむ。その後のMCパートでは、そのお返しとばかりに、ファンからTrySailにサプライズで「10周年おめでとう!」というお祝いの言葉と、客席のペンライトが綺麗な三等分で黄・ピンク・青に染まる光景をプレゼント。3人は突然のことに最初は驚きながらも、すぐに満面の笑みを浮かべて喜び、そのまま記念撮影を行って、新しくできたパシフィコ横浜での思い出を写真に残した。



その流れで感極まって涙をこぼし始める夏川と、それを見てもらい泣きしてしまう雨宮、2人を包み込むように抱きしめる麻倉。この10年、きっといろんな荒波に揉まれることもあっただろうが、互いに支え合いながらここまで進んできたTrySailの歴史と絆が感じられた瞬間だ。最後の挨拶で「私たちはまだまだ成長しているなと感じました。これからも楽しく駆け抜けられればと思います」(雨宮)、「私ライブしてる!生きてる!と思うことができて。まさにライブというものができるようになったと思います」(麻倉)、「今日は私もいっぱい“生きてる”って感じでした。いっぱい幸せでした!」(夏川)と思い思いの言葉を伝えた3人は、「パシフィコ横浜のみんな、炭酸をグビッといこう!」(麻倉)と呼びかけると、アンコール最後の曲「マイハートリバイバル」へ。ついてない日も弱い心もすべて吹き飛ばすような、観る者に元気と活力を与えるステージングでライブを結んだ。

だが、終演アナウンスが流れた後も、観客のTrySailへの想いは冷めることなく、会場には「もう1回!」という歓声が途切れずこだまする。その声を受けてステージに再び舞い戻った3人は、予定外のWアンコールとしてもう1曲歌うことに。この日だけの便宜的なファンネームとして観客に“乗組員”という名前を付けると、彼女たちがライブ前に必ず行っている円陣を組み、「もちょ!」「そら!」「ナンス!」「乗組員!」とファンも一緒になって順番に名乗り気合いを入れ、この日2度目の「Sail Out」を歌唱。本公演にて、2026年5月にライブ「LAWSON presents TrySail 10th Anniversary Live 2026 ”Cheers!!!”」の開催が発表され、また次の航海が約束された今、未来への期待と希望を歌った歌詞が、いつも以上に沁みわたる。最後に3人がギュッと肩を組みながら見せた笑顔はまさに“最高の顔”で、TrySailと一緒ならどんな荒波も楽しく乗り越えていけることを、改めて確信できるライブだった。


Live Report Text by 北野 創
Photo by hajime kamiiisaka


<LAWSON presents TrySail 10th Anniversary Tour 2025 “BestSail” 10/11(土)神奈川公演 セットリスト>
Sail Out
Good Luck Darling
バン!バン!!バンザイ!!!
WANTED GIRL
whiz
Believe
Ah! La Vie En Rose!!! -ア!ラ・ビ・アン・ローズこの幸せが夢じゃないなら
あかね色
オルゴール
かかわり
アストライド
Sunset カンフー
華麗ワンターン
Baby My Step
adrenaline!!!
High Free Spirits
Youthful Dreamer
-ENCOREChip log
僕らのシンフォニー
マイハートリバイバル
-W ENCORESail Out

なお、来年の5月にはデビュー記念日である5月13日をはさんで開催するワンマンライブが発表されている。タイトルは「LAWSON presents TrySail 10th Anniversary Live 2026 ”Cheers!!!”」。日程は2026年5月10日(日)に大阪・グランキューブ大阪メインホール、5月17日(日)に神奈川・パシフィコ横浜国立大ホールとなる。
さらに10月11日(土)に開催された追加公演の模様が映像化されることもあわせて発表。ツアーファイナルとなった本公演の記録を、映像としても楽しめる形で届ける予定だ。


【TrySail ライブ情報】
LAWSON presents TrySail 10th Anniversary Live 2026 ”Cheers!!!”
2026年5月10日(日) 大阪・グランキューブ大阪メインホール
2026年5月17日(日) 神奈川・パシフィコ横浜国立大ホール
※チケット情報は後日発表予定

【ライブ音源配信情報】
今年3月に開催したTrySail初の日本武道館単独公演「TrySail 10周年出航ライブ “FlagShip” in 日本武道館」のライブ音源が、サブスク含む各音楽配信サイトにて配信中だ。
2日間、全51曲を完全収録した大ボリュームの内容となっているため、ぜひ聴いてほしい。
・配信リンク
https://TrySail.lnk.to/FlagShip_Budokan


TrySail 公式サイト「TrySail Portal Square」 https://trysail.jp/
TrySail 公式 X https://x.com/trysail_staff
TrySail official YouTube channel https://www.youtube.com/channel/UCuI2in6tTAjsaqzdeOeWZkQ


ニュース提供:SACRA MUSIC

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