菖ごころ島茂子 | 島茂子 | Kaoru | 島茂子 | | 風に揺られて、想い焦がれて、求め続けて この八橋で、皐月に抱かれ、貴方の瞳、映りたいから… まるで花かるた、浮き世の泡沫(うたかた) 手繰(たぐ)り寄せて、夢見させて、心、燃えさせて いつか詠まれてた、あの詩のように、 惹かれるなら、どうぞ戻りなさい、馴染んだ唐衣(からぎぬ)の元へ 一人で眺めた景色 変わりゆくこの景色 川のほとり一松(ひとつまつ)の下で わたし 風に揺られて、待ち続けます、また咲く日まで 梅雨の香りで、思いだしてね、貴方の心、移りたいから… |