鈴木研一作曲の歌詞一覧リスト  65曲中 1-65曲を表示

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曲名 歌手名 作詞者名 作曲者名 編曲者名 歌い出し
神々の決戦人間椅子人間椅子和嶋慎治鈴木研一神々は決意をする 戦いの狼煙(のろし)は今 悪神のはびこる様 捨て置くは我慢ならぬ  往(ゆ)かん 往かん いざ往かん 往かん 往かん いざ往かん 往かん 往かん いざ往かん 往かん 往かん 敵の中へ  神と神の戦い 善と悪の戦い 天と黄泉の戦い はっけよい はっけよい はっけよい のこった  神々は覚悟をする 暴虐はもうこれまで 軍勢も意気軒昂 決戦の火蓋(ひぶた)が開(あ)く  勝たん 勝たん いざ勝たん 勝たん 勝たん いざ勝たん 勝たん 勝たん いざ勝たん 勝たん 勝たん 邪神どもに  神と神の戦い 善と悪の戦い 天と黄泉の戦い はっけよい はっけよい はっけよい のこった  宙を舞い飛び 剣をなげうつ 闇を切り裂き 悪を葬る  神々は腹をくくる 積年の勝負の時 苦しみを根絶やすため 安らぎをもたらすため  進め 進め いざ進め 進め 進め いざ進め 進め 進め いざ進め 進め 進め 敵の陣地  神と神の戦い 善と悪の戦い 天と黄泉の戦い はっけよい はっけよい はっけよい のこった  神々の決戦が 目の前に迫り来る 最終の戦いが 今まさに起こるのだ 神々の決戦が 目の前に迫り来る 終末の争いが 今まさに始まるのだ
悪魔一族人間椅子人間椅子和嶋慎治鈴木研一暗闇が産んだ 災いの生命(いのち) 千万(ちよろず)の時へ 悪徳を放つ  堕天使の顔と 獣(けだもの)の翼 鉤爪を伸ばし 生贄を屠(ほふ)る  足りない 満ち足りない 虚空の 深い闇 のたうち 身悶える 空ろな 黒い渦  夜の風乗って 来るぞ 来るぞ 闇の声乗って 来るぞ 来るぞ  悪魔一族  冒涜に満ちた 享楽の宴 絶望の味に 舌鼓を打つ  殺戮(さつりく)を勧め 混乱を愛でる 腐臭と死臭の 芳(かぐわ)しい香り  晴れない 気が晴れない 虚空の 深い霧 のたくり 身をよじる 空ろな 黒い沼  夜の風乗って 来るぞ 来るぞ 闇の声乗って 来るぞ 来るぞ  悪魔一族  気をつけろ 奴はどこにもいる 気をつけろ 奴はすぐそばいる  爪を磨(と)いで 牙をむいて 手ぐすね引き 今か今かと  凶悪な家系 冷酷な所業 人間の愛を 永遠に呪う  狡猾な知恵と 恐ろしい力 歯向かう者など 誰一人いない  寂しい 満たされない 虚空の 深い穴 のけぞり 仰ぎ見る 空ろな 黒い星  夜の風乗って 来るぞ 来るぞ 闇の声乗って 来るぞ 来るぞ  夜の風乗って 来るぞ 来るぞ 闇の声乗って 来るぞ 来るぞ  悪魔一族  悪魔の一族 悪魔の一族  エロイムエッサイム
人間の証明人間椅子人間椅子和嶋慎治鈴木研一泣き叫び 生まれてきた 苦しみの 真っ只中 へその緒が 切られた時 人間に 俺はなった  不幸なら 刻んでやる 試練なら 畳んでやる 不安なら 丸めてやる 俺は俺だ 怖いものか  目を開き 口開き 笑い出せ 人間だぞ 手を振って 足振って 歩き出せ 人間だから  人生の 目的とは 金と欲 それでもいい 一粒の 涙だけが 宝石に 変わりもする  恋ならば 挫(くじ)けずやる 夢ならば 叶えてやる 愛ならば 与えてやる 俺は俺だ 負けるものか  目を開き 口開き 笑い出せ 人間だぞ 手を振って 足振って 歩き出せ 人間だから  草花が 枯れるように 死神は 誰にも来る 善と悪 陰(かげ)と日向(ひなた) 失敗も 悔みもない  晴れならば 踊ってやる 雨ならば 歌ってやる 酒ならば 食らってやる 俺は俺だ 止まるものか  目を開き 口開き 笑い出せ 人間だぞ 手を振って 足振って 歩き出せ 人間だから  人間の証明
宇宙の人ワンダラー人間椅子人間椅子和嶋慎治鈴木研一世界の果て 微睡むまま 遠い記憶 夢に落ちる  太虚(たいきょ)の果て 平和の星 そうさ僕は 宇宙の人ワンダラー  何をすればいい 何を言えばいい 何をなせばいい 地球人たちへ  世紀末の 哀れな星 嘘と欺瞞 飢えと病  無知の涙 呪詛の言葉 そうさ僕は 宇宙の人ワンダラー  何をすればいい 何を言えばいい 何をなせばいい 地球人たちへ  争う人 蔑(さげす)む人 乱れた性 廃れた家  真実(まこと)の声 闇の彼方 そうさ僕は 宇宙の人ワンダラー  何をすればいい 何を言えばいい 何をなせばいい 地球人たちへ  ベントラ ベントラ スペース ピープル
地獄大鉄道人間椅子人間椅子和嶋慎治鈴木研一悪行に諸手を染めて 権力にあぐらをかいた人よ お迎えの列車が来るぞ 行先が知らぬとは言わせぬぞ  ガタゴトン ガタゴトン ガタゴトン 今までの 天罰を 受けるのじゃ ガタガタン ガタガタン ガタガタン 容赦ない 懲らしめを 受けるのじゃ  冥土へと おどろどろ 奈落へと おどろどろ  地獄大鉄道  快楽に溺れるままに 贅沢が身に染み付いた人よ あの世への車が来たぞ 切符ならこちらで用意したぞ  ガタゴトン ガタゴトン ガタゴトン ご馳走が 幻に 変わるのじゃ ガタガタン ガタガタン ガタガタン 愛人が 亡霊に 変わるのじゃ  冥土へと おどろどろ 奈落へと おどろどろ  地獄大鉄道  善人の素振りをしては 人様をだましてだけの人よ お別れの時間が来たぞ 偽りの挨拶はいらないぞ  ガタゴトン ガタゴトン ガタゴトン 正直に 罪業を 述べるのじゃ ガタガタン ガタガタン ガタガタン 心から 償いを 述べるのじゃ  冥土へと おどろどろ 奈落へと おどろどろ  冥土へと おどろどろ 奈落へと おどろどろ  地獄大鉄道  ガタゴトン ガタゴトン ガタゴトン 今までの 天罰を 受けるのじゃ ガタガタン ガタガタン ガタガタン 容赦ない 懲らしめを 受けるのじゃ
蛞蝓体操人間椅子人間椅子鈴木研一鈴木研一ずりずりと這い回り ぐねぐねとねじ曲がる ぐらぐらと頭振り びくびくと反り返る  闇に逃れて 闇に隠れて 闇に潜んで 闇に蠢く 闇に浸(つ)かって 闇に澱んで 闇に溺れて 闇の中蠢く  一二三 ねじるんだ 二二三 くねるんだ 三二三 よじるんだ 四二三 うねるんだ  だらだらと汁垂らし ずるずると絡み合う べろべろと舐め回し ぶるぶると身悶える  闇に紛れて 闇に埋もれて 闇に呑まれて 闇に彷徨う 闇に嘆いて 闇に恨んで 闇に呪って 闇の中彷徨う  一二三 ねじるんだ 二二三 くねるんだ 三二三 よじるんだ 四二三 うねるんだ  月の狂気が誘う蠕動 星の霊気が誘う蠢動 風の妖気が誘う蠕動 夜の瘴気が誘う蠢動 霧の狂気でいやます蠕動 土の霊気でいやます蠢動 森の妖気でいやます蠕動 沼の瘴気でいやます蠢動  闇にもがけ 闇にあがけ 闇にもがけ 闇にあがけ  闇にもがけ 闇にあがけ 闇にもがけ 闇にあがけ
神々の行進人間椅子人間椅子和嶋慎治鈴木研一齢(よわい)億千万 宇宙開闢(かいびゃく)から 闘いを続ける 栄光の神々 善になり 悪になり 白になり 黒になる  鬨(とき)をつくれ えいえいおう えいえいおう 鬨をあげろ えいえいおう えいえいおう いざゆけ いざゆけ いざゆけ  神々の戦は 現し世の雛形(ひながた) 決着のつかない 永劫の争い 善が勝ち 悪が勝ち 光あり 闇がある  鬨(とき)をつくれ えいえいおう えいえいおう 鬨をあげろ えいえいおう えいえいおう いざゆけ いざゆけ いざゆけ  神々は遊(すさ)びに 人の子を操る 陣取りをさせては 博才を占う 善もない 悪もない 光あり 虚無がある  鬨(とき)をつくれ えいえいおう えいえいおう 鬨をあげろ えいえいおう えいえいおう いざゆけ いざゆけ いざゆけ
暗黒王人間椅子人間椅子和嶋慎治鈴木研一残酷の血糊を浴びて 暗黒の王者が笑う 宮殿は豪奢にそびえ 民衆は貧苦にあえぐ 忠実な下僕(しもべ)が侍り 粛清の刃をかざす  暗い 暗い 暗闇の 黒い 黒い 暗黒王  残虐の血潮をすすり 漆黒に王座が光る 狡猾な搾取と圧制 偽りの自由と平和 揺り籠と墓場をこさえ 牙のない家畜を屠(ほふ)る  暗い 暗い 暗闇の 黒い 黒い 暗黒王  果てしのない 深い闇へ この世すべて 捧げるため 希望のない 常しえへと 総仕上げを 始めるのだ  やって来る やって来る やって来る 地獄がやって来る 冷酷な血統受けて 傲慢に玉座に座る 万世の邪悪な系譜 純血の非情の掟 魂を悪魔に渡し 悪徳の限りを尽くす  暗い 暗い 暗闇の 黒い 黒い 暗黒王
宇宙海賊人間椅子人間椅子和嶋慎治鈴木研一俺たちゃ宇宙海賊 ならず者らの集まり 果ても知れない宇宙を 財宝求め彷徨(さまよ)う  奪え 根こそぎ取れ もっと ヨーソロー 襲え 遠慮するな もっと ヨーソロー  銀河系 またにかけ 自由気ままに暴れる 十次元 飛び越えて 傍若無人ふるまう  盗賊  俺たちゃ宇宙海賊 札付き者の団体 帝国軍にゃ嫌われ 解放軍にゃ追われる  逃げろ 面舵(おもかじ)いっぱい もっと ヨーソロー 進め 取り舵いっぱい もっと ヨーソロー  銀河系 またにかけ 自由気ままに暴れる 十次元 飛び越えて 傍若無人ふるまう  盗賊  俺たちゃ宇宙海賊 はみ出し者の集団 故郷(ふるさと)なんてないのさ 略奪こそが生き甲斐  奪え もれなく取れ もっと ヨーソロー 襲え 容赦するな もっと ヨーソロー  銀河系 またにかけ 自由気ままに暴れる 十次元 飛び越えて 傍若無人ふるまう  大宇宙 またにかけ 勝手放題さすらう 時間軸 飛び越えて 放蕩無頼はたらく
世紀末ジンタ人間椅子人間椅子和嶋慎治鈴木研一暗闇の帷(とばり)が落ち 世界中モノクローム 沈黙の街角には 道化師の影すらない  ジンタッタ ジンタッタ 人類の鎮魂歌 ジンタッタ ジンタッタ 人類の葬送歌 世紀末ジンタ  古(いにしえ)に預言された 災いと企み事 封印が解かれる度 木霊するラッパの音  ジンタッタ ジンタッタ 人類の鎮魂歌 ジンタッタ ジンタッタ 人類の葬送歌 世紀末ジンタ  慌てふためいたとて 賽は振られたのだ 震えおののいたとて 時は戻らぬのだ  ジンタッタ ジンタッタ ジンタッタ ジンタッタ  偽りの平和の下(もと) 号令が静寂(しじま)を切る 従順な市民たちは 我先に頭(こうべ)垂れる  ジンタッタ ジンタッタ 人類の鎮魂歌 ジンタッタ ジンタッタ 人類の葬送歌 世紀末ジンタ  語らう夢もない 捧げる愛もない 溢(こぼ)れる笑みもない 抗う声もない 未来
恍惚の蟷螂人間椅子人間椅子鈴木研一鈴木研一頭からばりばりと喰われちまう 生きたままむしゃむしゃと喰われちまう 喰われてもこんなにも嬉しいのは それはきっと蟷螂(かまきり)の雄(おす)だからだ  もっと鋏(はさ)んで それそれそれそれ もっといたぶって ほらほらほらほら もっと刻んで それそれそれそれ もっと貪って ほらほらほら さあ  まさかりに殴られて喰われちまう のこぎりに抉(えぐ)られて喰われちまう 喰われてもこんなにも有難いのは それはきっと蟷螂の雄だからだ  もっと鋏(はさ)んで それそれそれそれ もっといたぶって ほらほらほらほら もっと刻んで それそれそれそれ もっと貪って ほらほらほら さあ  びくんびくんと引き攣(つ)って喰われちまう どくんどくんと 迸(ほとばし)って喰われちまう 喰われてもこんなにも気持ちいいのは それはきっと蟷螂の雄だからだ  もっと鋏(はさ)んで それそれそれそれ もっといたぶって ほらほらほらほら もっと刻んで それそれそれそれ もっと貪って ほらほらほら さあ
至上の唇人間椅子人間椅子和嶋慎治鈴木研一世界中から集めた花を 並べてみても敵わないもの 紅や朱色に可憐に咲いた 汚れ知らないあなたの花弁  一目見かけただけでも 恋の虜になるだろう 一人占めなどできたら 天に昇れることだろう  今すぐ キッスをしたい 今すぐ 愛撫をしたい 今すぐ 接吻したい 今すぐ 口付けしたい  唇に  春の予感を諸手に孕む そよ風よりも 香(かぐわ)しいもの 甘い吐息と溢(こぼ)れる微笑 かけがえのないあなたの花唇(かしん)  一度目にしただけでも 恋の歓び知るだろう いつも一緒にいれたら 天に召されるほどだろう  今すぐ キッスをしたい 今すぐ 愛撫をしたい 今すぐ 接吻したい 今すぐ 口付けしたい  唇に  古今東西芸術品を 飾ってみても敵いはしない 赤い血潮で気高く咲いた 生命(いのち)溢(あふ)れるあなたの花弁  この目見られただけでも 生きる希望が湧くだろう 顔のベールをはいだら 天が待ってることだろう  今すぐ キッスをしたい 今すぐ 愛撫をしたい 今すぐ 接吻したい 今すぐ 口付けしたい  今すぐ キッスをしたい 今すぐ 愛撫をしたい 今すぐ 接吻したい 今すぐ 口付けしたい  唇に
肉体の亡霊人間椅子人間椅子和嶋慎治鈴木研一朝焼けの中不気味に蠢く影 灰褐色の腐臭を振りまく群れ 生きているようで生きてない 死んでいるようで死んでない 両手垂らして来る日も彷徨(さまよ)うだけ  歩くだけの 動くだけの にじるだけの 亡霊 しゃぶるだけの すするだけの 食らうだけの 亡霊 わめくだけの 呻くだけの 唸るだけの 亡霊 そは 肉体の亡霊  人の形の抜け殻生まれた理由(わけ) 悪の仕業と言うのはたやすいこと 生き抜こうにも知恵がない 死に往こうにも誇りない 沈む夕陽に粛々飲まれるだけ  歩くだけの 動くだけの にじるだけの 亡霊 しゃぶるだけの すするだけの 食らうだけの 亡霊 わめくだけの 呻くだけの 唸るだけの 亡霊 そは 肉体の亡霊  恐ろしや 恐ろしや 死人(しびと)の行進 恐ろしや 悍(おぞ)ましや 悍ましや 死人の行列 悍ましや  恨めしや 恨めしや 心の温もり 恨めしや 妬ましや 妬ましや 心の灯(ともしび) 妬ましや  夢も希望も潰えた砂漠の町 生きとし生けるもの皆立ち去りゆく 生きているようで死んでいる 死んでいるようで生きている 魂忘れ満たすは本能だけ  歩くだけの 動くだけの にじるだけの 亡霊 しゃぶるだけの すするだけの 食らうだけの 亡霊 わめくだけの 呻くだけの 唸るだけの 亡霊 そは 肉体の亡霊  生きているようで生きてない 死んでいるようで死んでない 生き抜こうにも知恵がない 死に往こうにも誇りない  蠢くだけの のたくるだけの 彷徨うだけの あはれ亡霊  蠢くだけの のたくるだけの 彷徨うだけの あはれ亡霊
悪夢の序章人間椅子人間椅子和嶋慎治鈴木研一底知れぬ闇に 罪状が響く 原告席には 忘却の面子(めんつ) 時効のないのが ここでのしきたり 罪の数多(あまた)ゆえ 判決有罪  夢なら覚めてくれ 夢なら消えてくれ  寒々と広い 試験の会場 合否決めるのは 人間の資格 浅知恵出すたび 答案は消えて 嘘の多きゆえ 判定失格  夢から解いてくれ 夢から出してくれ  夢なら覚めてくれ まだまだ 終わりはせぬぞ 夢なら消えてくれ まだまだ 続きがあるぞ 夢から解いてくれ まだまだ これからなるぞ 夢から出してくれ
涜神人間椅子人間椅子和嶋慎治鈴木研一人間椅子空に瞬く星が 我の故郷(ふるさと) 十億年の彼方 栄華極めた 征服こそが我の 我たる所以(ゆえん) 小惑星帯なら 爆発させた  我こそは亡びの神 我こそは破壊の神 我こそは悪の神なるぞ  地球を回る月は 我の別荘 六万年の昔 地上に降りた エジプトにバビロニア 司祭を騙(だま)し ピラミッドの秘密を 暴いてやった  我こそは亡びの神 我こそは破壊の神 我こそは悪の神なるぞ  自由という 名のもとに 娯楽与えてやるぞ 豊かという 名のもとに 貨幣授けてやるぞ  崇(あが)めよ 敬え 競えよ 争え  光届かぬ闇が 我の揺り籠 ハルマゲドンの末は 帰りもしよう 堕天使たちを連れて 最後の戦 教えてやろうそれが 亡びの美学  我こそは亡びの神 我こそは破壊の神 我こそは悪の神なるぞ  迫り来る その日まで 悪徳を ふりまくぞ やがて来る その日まで 縛り続けるぞ  こぞって 崇めよ こぞって 敬え こぞって 競えよ こぞって 争え  こぞりて  襲い来る その日まで 害毒を ばらまくぞ すぐに来る その日まで 支配止(や)めないぞ  こぞって 崇めよ こぞって 敬え こぞって 競えよ こぞって 争え  こぞって 崇めよ こぞって 敬え こぞって 競えよ こぞって 争え  こぞりて
巌窟王人間椅子人間椅子和嶋慎治鈴木研一人間椅子日差しの当たらぬ洞窟に 咎(とが)なく捕われ幾年(いくとせ)か 破戒の坊主を輩(ともがら)に 魔道の法力伝えらる  恨み晴らさずにはおくべきか 報い与えずにはおくべきか 願い果たさずにはおくべきか 念彼観音(ねんぴかんのん)  天誅下す 天罰下す 王様  汚水の滴る岩穴に 絶望数えて千早振る ぞべらぞべらした奴原(やつばら)に 目には目歯には歯知らすべし  いざいざ出陣の時来たり いよいよ復讐の日は来たり さあさあ宿願の刻来たり 因果応報  天誅下す 天罰下す 王様  嵐よ起これ 呪いの歌乗せて 雷(いかずち)落ちろ 嘆きの声合わせ  容赦するな 猛り狂え 遠慮するな 暴れ狂えよ  死臭の渦巻く洞穴(ほらあな)に 幽閉されたはいつの日か 仏の道から外るとも 鬼神の威を借り仇(あだ)討たん  ただこの恨みこそ晴らさんと ただこの報いこそ与えんと ただこの願いこそ果たさんと 盛者必衰(じょうしゃひっすい)  天誅下す 天罰下す 王様  嵐よ起これ 呪いの歌乗せて 雷落ちろ 嘆きの声合わせ 吹雪よ告げろ 裁きの日が来たと 山鳴り響け 終わりが始まると
宇宙のディスクロージャー人間椅子人間椅子和嶋慎治鈴木研一人間椅子ごきげんよう 地球人 愛しあってるかい 土星での 会議なら 今も真っ最中  爬虫類人 いるぞ いるぞ まるで人間 いるぞ いるぞ バッタカマキリ いるぞ いるぞ 生き物だらけ  果ての知れない銀河の 数え切れない星々 一つ一つに知性が 尽きることなく瞬く  もうすぐすべてが明かされる  長いこと 働いた 謎の円盤乗り 遊星に 衛星に 時のポータル越え  火星の地下に あるぞ あるぞ 月の裏にも あるぞ あるぞ 南極だって あるぞ あるぞ 秘密基地なら  果ての知れない銀河の 数え切れない星々 一つ一つに知性が 尽きることなく瞬く  もうすぐすべてが明かされる  もうすぐ もうすぐ もうすぐ もうすぐ 作られてきた時代が 騙されてきた世界が 隠されてきた歴史が 覆われてきた宇宙が  ネガティブの 親玉は 爬虫類人たち ポジティブな 存在は 人の覚醒待つ  宇宙誘拐 あるぞ あるぞ 遺伝子操作 あるぞ あるぞ 奴隷貿易 あるぞ あるぞ 陰謀まみれ  果ての知れない銀河の 数え切れない星々 一つ一つに知性が 尽きることなく瞬く  もうすぐすべてが もうじきすべてが もうすぐ秘密が もうじき真実すべて 明かされる
地獄の申し子人間椅子人間椅子鈴木研一鈴木研一人間椅子地獄にはやかましい奴ばかり 札付きの荒くれが堕ちてくる 串刺しで燻(いぶ)されて笑ってる ばかでかい音楽で南無阿弥陀  歌って 踊って お祭り騒ぎ 叫んで 喚(わめ)いて どんちゃん騒ぎ 暴れて 転んで 底抜け騒ぎ うかれて いかれて 乱痴気騒ぎ いくぜ もっと烈しく もっと妖しく もっと愉しく 派手に いくぜ もっと烈しく もっと妖しく もっと愉しく 騒いでいこうぜ  地獄には奇天烈な奴ばかり したたかな曲者が堕ちてくる 磔(はりつけ)で炙(あぶ)られて笑ってる 大袈裟な音楽で南無阿弥陀  歌って 踊って お祭り騒ぎ 叫んで 喚(わめ)いて どんちゃん騒ぎ 暴れて 転んで 底抜け騒ぎ うかれて いかれて 乱痴気騒ぎ いくぜ もっと烈しく もっと妖しく もっと愉しく 派手に いくぜ もっと烈しく もっと妖しく もっと愉しく 騒いでいこうぜ  地獄には好色な奴ばかり 因業なあばずれが堕ちてくる 生首で晒(さら)されて笑ってる 狂おしい音楽で南無阿弥陀  歌って 踊って お祭り騒ぎ 叫んで 喚(わめ)いて どんちゃん騒ぎ 暴れて 転んで 底抜け騒ぎ うかれて いかれて 乱痴気騒ぎ いくぜ もっと烈しく もっと妖しく もっと愉しく 派手に いくぜ もっと烈しく もっと妖しく もっと愉しく 騒いでいこうぜ
暗夜行路人間椅子人間椅子和嶋慎治鈴木研一人間椅子長の人生例うなら 後ろ戻れぬひとり旅 曲がりくねって枝分かれ 上り下りのいばら道  なんて険しいんだ なんて苦しいんだ なんて厳しいんだ さても暗い道のり  好いた人とは遂げられず くじけた途端行き止まり 傍若無人振る舞えば 天の仕打ちの雨が降る  なんて険しいんだ なんて苦しいんだ なんて厳しいんだ さても暗い道のり  明日見れば 今日が消える 昨日見れば 今日が終わる  喰いしばれ 起き上がれ 立ち上がれ 歩き出せ  幸せの待つ行先は 誰も教えちゃくれはせぬ 迷いながらもその足で 地べた踏みしめ進もうよ  なんて険しいんだ なんて苦しいんだ なんて厳しいんだ さても暗い道のり  まだまだ続く どこまで続く 死ぬまで続く  まだまだ続く どこまで続く 死ぬまで続く
風神人間椅子人間椅子和嶋慎治鈴木研一生きてることを忘れたなら 死ぬぐらいの目遭ってみなよ ゾロアスターになれなくとも 自分自身に還れるだろ  荒れた大地に身を委ね 驕(おご)る心を壊すのだ  風よ 恐ろしい風よ 吹けよ 狂おしく吹くがいい  恋することに疲れたなら 恨んでばかり止してみなよ キリスト様といかなくとも 赦すぐらいは出来るだろう  焼けた砂漠に身を焦がし 腫れる瞼(まぶた)を開くのだ  風よ 恐ろしい風よ 吹けよ 狂おしく吹くがいい  尽きない 想いを 飛ばしておくれよ 果てない 迷いを なくしておくれよ  時化(しけ)た渚に身を晒(さら)し 惑う気持ちを捨てるのだ  思い煩(わずら)い苦しむなら 愚者のつもりで生きてみなよ ソクラテスまでいけなくとも 見栄を張るより気が楽だろ
月夜の鬼踊り人間椅子人間椅子和嶋慎治鈴木研一泣いだわらし そごいねが 何さ泣いだ ごんぼほり 思い通り いがねのは じょっぱりばし するがらだ  真ん丸 月夜の晩は 山がら 鬼が出やるぞ 手に手に 刃物を持って 村中 懲らしめでやれ  赤鬼は金棒で 青鬼は刺叉(さすまた)で 黄の鬼は鋸(のこぎり)で 緑鬼は薙刀(なぎなた)で 踊れ  寝れね大人 そごいねが 何さ悩む 倉の中 貯めで貯めで 足りねのは ほいど根性 あるがらだ  真っ赤な お月様見で でっかぐ 鬼が笑うぞ おのおの 肩怒らせで 夜中 懲らしめでやれ  赤鬼は金棒で 青鬼は刺叉(さすまた)で 黄の鬼は鋸(のこぎり)で 緑鬼は薙刀(なぎなた)で 踊れ  笑わね人 そごいねが 何さ呪う うらめしや 人が悪ぐ 見えるのは 己に悪 あるがらだ  満月 明るい夜は のっしど 鬼が歩ぐぞ めいめい 武器を片手に 朝まで 懲らしめでやれ  赤鬼は金棒で 青鬼は刺叉(さすまた)で 黄の鬼は鋸(のこぎり)で 緑鬼は薙刀(なぎなた)で 踊れ
宇宙のシンフォニー人間椅子人間椅子和嶋慎治鈴木研一コンサートに出掛けようぜ 隣町じゃ聴けないやつ どこにもない響きだから 夢見心地お気に召すよ  シンフォニー 美しい 光に渦巻く シンフォニー 素晴しい 夜空に瞬く シンフォニー  チケットなら御無用だぜ 胸の奥を開けばいい 宇宙船を待つ間に 常識には鍵をしなよ  シンフォニー 芳(かぐわ)しい 音符の花咲く シンフォニー 香(かんば)しい 和音の煌(きら)めく シンフォニー  時間を越えて 次元を抜けて 姿を消して  月に人が立ったんだぜ いずれにしろかまやしない 僕らは皆旅の途中 世界はほら君の心  シンフォニー 新しい 時代に轟く シンフォニー 懐かしい 宇宙に輝く シンフォニー
痴人のモノローグ人間椅子人間椅子和嶋慎治鈴木研一拗(す)ねちゃいけない 少年 挫(くじ)けちゃいけない 青年 君の若さは 永遠 胸を反らして 行進  失敗は試金石 絶望は突破口 明けない夜なんてない  惚れちゃいけない 奥さん 迷っちゃいけない お嬢さん 悪い虫なら 沢山 操通して 退散  愛情は宝物 微笑みは夏の空 誠でいっそう光る  泣いちゃいけない 壮年 怒っちゃいけない 老年 細(こま)い大人は 残念 富士の気持ちで 悠然  人生は夢の中 懊悩は朝の露 この世は己の鏡  気にするな 独り言 馬鹿者の モノローグ
地獄のヘビーライダー人間椅子人間椅子鈴木研一鈴木研一地獄の弾丸バイクが 業火にまみれて突っ込んでくる 憤怒の火柱打ち上げ 怒号で火の海荒れ狂う  悪い奴らを踏み潰せ 天罰を食らわす  ぶっとばせ ぶっとばせ ぶっとばせ ぶっとばせ ぶっとばせ ぶっとばせ ぶっとばせ ぶっとばせ ぶっとばせ ぶっとばせ ぶっとばせ ぶっとばせ  忌まわしい異形のエンジン 邪悪な煙を吐き散らす おぞましい臭気を振り撒き 不吉な響きで高笑い  狡い奴らを踏み潰せ 天罰を食らわす  ぶっとばせ ぶっとばせ ぶっとばせ ぶっとばせ ぶっとばせ ぶっとばせ ぶっとばせ ぶっとばせ ぶっとばせ ぶっとばせ ぶっとばせ ぶっとばせ  巨大な暴走タイヤは 裁きの数だけ加速する 轍で亡者が目覚めて 何度も責め苦に襲われる  非道い奴らを踏み潰せ 天罰を食らわす  ぶっとばせ ぶっとばせ ぶっとばせ ぶっとばせ ぶっとばせ ぶっとばせ ぶっとばせ ぶっとばせ ぶっとばせ ぶっとばせ ぶっとばせ ぶっとばせ
芳一受難人間椅子人間椅子和嶋慎治鈴木研一阿弥陀寺の 丑三つ刻 草木も皆 眠り落ちている 生ぬるい風 怪しい声 狐の火が 乱れ飛んでいる  巧みな調べ弾く お前がほしい 見事な音色出す お前がほしい  こっちへ来い 一緒に来い 恐れず来い 迷わず来い 芳一  琵琶の響く 夜の墓場 卒塔婆たちが すすり泣いている 精も根も 尽き果てんと 天を仰ぎ 撥[ばち]をかき鳴らす  優しい顔をした お前がほしい 綺麗な声をした お前がほしい  こっちへ来い 一緒に来い 恐れず来い 迷わず来い 芳一  観自在菩薩行深般若波羅蜜多時 照見五蘊皆空度一切苦厄舎利子  色不異空空不異色色即是空空即是色 受想行識亦復如是舎利子是諸法空相  亡霊ども 取り憑かれた 命の灯が 風に揺れている お釈迦様の 般若の経 体中に 墨で敷き詰める  あはれを慰める お前がほしい 無念を紛らわす お前がほしい  こっちへ来い 一緒に来い 恐れず来い 迷わず来い 芳一  羯諦羯諦波羅羯諦 波羅僧羯諦菩提薩婆訶
狼の黄昏人間椅子人間椅子和嶋慎治鈴木研一満月が泣いてる 昔を懐かしみ 断崖に佇む 狼と一緒に  月に吠えろ 愛なきものよ 夜を走れ 家なきものよ  オゥオゥオゥオゥオゥ 声の限りに オゥオゥオゥオゥオゥ  星々が流れる 命をたずさえて 一匹でさすらう 狼を照らして  月に吠えろ 飢えたるものよ 夜を走れ 寂しきものよ  オゥオゥオゥオゥオゥ 声の限りに オゥオゥオゥオゥオゥ  山肌が震える 夜露に濡れそぼち 真っ直ぐな眼[まなこ]の 狼を怖がり  月に吠えろ 荒ぶるものよ 夜を走れ 気高きものよ  オゥオゥオゥオゥオゥ 声の限りに オゥオゥオゥオゥオゥ
黄泉がえりの街人間椅子人間椅子和嶋慎治鈴木研一正法[しょうぼう]も像法[ぞうぼう]も 徒らに終わった 観音の功徳なき 今はただ末法 法忘れ慈悲忘れ 我勝ちに争い 欲まみれ金まみれ 成仏はもうない  墓が持ち上がる 黴が舞い上がる 骨がぞめき出す 死者が蘇る街  伴天連の福音も 逆しまに伝わる 復讐と審判に 人はただ慄[おのの]く  笑みを捨て愛を捨て 略奪に勤[いそ]しみ 剣を取り銃を取り 魂はもうない  墓が持ち上がる 黴が舞い上がる 骨がぞめき出す 死者が蘇る街  死人[しびと]どもが街を練り歩く 地獄絵図が街を塗り潰す  文明の発条[ぜんまい]が 厳かに巻かれる 隷属と洗脳に 誰もただ従う 山を切り森を切り 獣[けだもの]を追いやり 家を建て蔵を建て 神の影とてない  墓が持ち上がる 黴が舞い上がる 骨がぞめき出す 死者が蘇る街
三途の川人間椅子人間椅子和嶋慎治鈴木研一みんな渡る この世別れ いつか渡る 旅立つ日に 心しよう 慌てぬよう 知っておこう 恐れぬよう  あの世に架かる はるかな流れ それが三途の川  渡る時は ひとりぼっち でも心は 清々しい 渡る先は どこでもない 君の望む 世界へ行く  あの世に架かる はるかな流れ それが三途の川  誰もが渡る ひとりっきりで  泣いた人は 涙が待つ 悔いた人は 苦渋が待つ 笑っておこう 終わりはない 生きておこう 旅立つまで  あの世に架かる はるかな流れ それが三途の川  みんな渡る この世別れ いつか渡る 旅立つ日に
地獄の球宴人間椅子人間椅子鈴木研一鈴木研一暴れる獄卒が まさかり振り回わし 生首ふっ飛んだ ぶるんぶるん 仲間の獄卒が すかさず打ち返し 虚空に舞い上がった ぐるんぐるん  生首が絶叫する 生首が号泣する 生首が痙攣する 生首が悶絶する  風が吹いたら元通り  怒れる獄卒が まさかりぶん投げて 生首転げ落ちた ごろんごろん 隣の獄卒が さっそく足蹴にして 業火に命中した ばちんばちん  生首が絶叫する 生首が号泣する 生首が痙攣する 生首が悶絶する  風が吹いたら元通り  狂える獄卒が まさかり振り下ろし 生首はじけ飛んだ しゅるんしゅるん 気の合う獄卒が すばやく受け止めて 油に投げ込んだ ざぶんざぶん  生首が絶叫する 生首が号泣する 生首が痙攣する 生首が悶絶する  風が吹いたら元通り  血膿を吐き出した生首 目玉が飛び出した生首 頭蓋を剥き出した生首 中味がはみ出した生首  風が吹いたら元通り
ダイナマイト(筋肉少女帯Version)筋肉少女帯筋肉少女帯鈴木研一鈴木研一ダイナマイトを知ってるかい とっても楽しい権利物 「3」で当たれば小当たり 「7」で当たれば大当たり!!  2連チャン 3連チャン 4連チャン 5連チャン 6連チャン 7連チャン 8連チャン 9連チャン  ダイナマイトが大当たり やればできるんだ君だって 単発のまれて終わりです 俺の頭はダイナマイト!!  2連チャン 3連チャン 4連チャン 5連チャン 6連チャン 7連チャン 8連チャン 9連チャン  ダイナマイトをやるために 免許証質入れ金借りた 今じゃ無免許無一文 それでもやりますダイナマイト!!  2連チャン 3連チャン 4連チャン 5連チャン 6連チャン 7連チャン 8連チャン 9連チャン 10連チャン 11連チャン 12連チャン 13連チャン
曲名 歌手名 作詞者名 作曲者名 編曲者名 歌い出し
地獄への招待状人間椅子人間椅子和嶋慎治鈴木研一人間椅子まんず地獄はいいどごだ 飯(まんま)なんぼでも食(か)へでける 湯さ浸かれば真っ赤っか 糞(ばば)その辺さ垂れ流し  あずましじゃ おもしれじゃ あんだも来てみろ  まんず閻魔はいい奴だ えふりこぎはお呼びでない 首チョンパに鬼ごっこ 見(め)っけ女(あま)っこオッペケペー  あずましじゃ おもしれじゃ あんだも来てみろ  まんず鬼達いい人だ ぶった斬りして笑ってる なんぼ臓腑(はらわだ)取られでも 死んでいるがら死なねんだ  あずましじゃ おもしれじゃ あんだも来てみろ
悲しき図書館員人間椅子人間椅子和嶋慎治鈴木研一人間椅子本の虫とかいうのは 誰をおいても彼しかいない 娘の影を追うより 目録の中愉悦に浸る  寝ても覚めても 頁をめくり 朝な夕なに 栞(しおり)をはさみ 今日も今日とて 机で眠れる 悲しき図書館員  マルキ・ド・サドに溺れて シェイクスピアと人生語る 春夏秋の息吹は ワーズワースを読んだら足りる  寝ても覚めても 頁をめくり 朝な夕なに 栞(しおり)をはさみ 今日も今日とて 机で眠れる 悲しき図書館員  戦の声が聞こえる だけど彼奴(あいつ)は書棚にひとり 心配事といったら 読書眼鏡は割らないように  寝ても覚めても 頁をめくり 朝な夕なに 栞(しおり)をはさみ 今日も今日とて 机で眠れる 悲しき図書館員
地獄の料理人人間椅子人間椅子鈴木研一鈴木研一人間椅子俺は地獄の大将 庖丁握る赤鬼 暴れる鬼にたらふく食らわせる 彷徨う亡者睨み 旬の食材見抜く 腹黒い程苦みが効いて美味い  焼いて食うか 磔炙り焼き 茹でて食うか 血の池で寄せ鍋  俺は地獄で走る 逃げる亡者を追って 怯える顔が何よりの御馳走 吊るし切りで下ろして 皿に生首盛って 活け作りからこぼれる断末魔  焼いて食うか 串刺しの蒲焼き 茹でて食うか 釜茹でのしゃぶしゃぶ  泣いたって 喚(わめ)いたって 悔いたって 嘆いたって  俺は地獄で歌う 出刃でリズムを刻み 俎(まないた)の上のたうつ亡者たち 叫び声が合いの手 呻き声が伴奏 苦痛に満ちた宴は終わらない  焼いて食うか 鉄板踊り食い 茹でて食うか 臼で引いたすり身  焼いて食うか 茹でて食うか 揚げて食うか 蒸して食うか 煮込んで食うか 炒めて食うか 刺身で食うか たたきで食うか
生まれ出づる魂人間椅子人間椅子和嶋慎治鈴木研一人間椅子気がついちまった 限界なんてないと 宇宙の果ても 死なんてものもないと 見えてるものは それぞれの夢 幻想 ないものを信じ 今日もまた右往左往  恐れるな 怖がるな 胸に手を 当てるだけでいい 悲しむな 苦しむな 胸の奥 生まれ出づる魂  目が覚めちまった 誰もが自由なのさ 不自由ってのは 名前や地位のことさ 迷ってる人 飢えてる人がいても 自由であれば 施しをあげられる  恐れるな 怖がるな 胸に手を 当てるだけでいい 悲しむな 苦しむな 胸の奥 生まれ出づる魂  誰も君にはなれない うらやむ気持ちは 捨てちまえ 何でも心は持ってる 欲しがる気持ちは 投げちまえ 愛はどこにもあるから モテたい気持ちは 放っちまえ 何にもしくじらないから 鬱な気持ちは 消しちまえ  心がそよぐ 身空が晴れる  捨てちまえ 投げちまえ 放っちまえ 消しちまえ  心がそよぐ 身空が晴れる  驚いちまった 何も手にしちゃいない 夢の中には どれも運べやしない あると思えば がんじがらめが生まれ ないと知ったら 永遠はすぐそこさ  恐れるな 怖がるな 胸に手を 当てるだけでいい  悲しむな 苦しむな ただ耳を 澄ますだけでいい  恐れるな 怖がるな 胸元に 帰るだけでいい  悲しむな 苦しむな 胸の奥 湧き上がる 立ち昇る  生まれ出づる魂
ミス・アンドロイド人間椅子人間椅子和嶋慎治鈴木研一人間椅子未開の森に守られ 静かに眠る美少女 有史以前の科学の 粋を集めたロボット  まだ 目が覚めない なぜ 目を開けない もし 目が覚めたら その 目は何見る  愛情を与えねば 魂を授けねば 起き上がれない 愛情が灯るまで 魂を宿すまで ミス・アンドロイド  ミイラの下僕(しもべ)従え 石の棺で夢見る 人の歴史の興亡 宇宙の果ての盛衰  まだ 目が覚めない なぜ 目を開けない もし 口開いたら その 声何言う  愛情を与えねば 魂を授けねば 起き上がれない 愛情が灯るまで 魂を宿すまで ミス・アンドロイド  フランケンシュタインでも 赤い唇奪えない 考古学者の論理は お髪(ぐし)ひとつも解けない  まだ 目が覚めない なぜ 目を開けない もし 手が動けば その 指何指す  愛情を与えねば 魂を授けねば 起き上がれない 愛情が灯るまで 魂を宿すまで ミス・アンドロイド
がらんどうの地球人間椅子人間椅子和嶋慎治鈴木研一人間椅子夕焼け雲が 不穏に浮かんでいる 波打ち際は 異形の魚の群れ 真夏の雹と 真冬の大洪水 昨日の夢が 漸次(ぜんじ) 崩れてゆく  がらんどうの地球 ルールは何もない 吹きさらしの地平 モラルの影もない  時計の針が 終わりを刻んでいる パンの値打ちは 札束でも足らない 同じ色した 肌同士が争い 今日の友さえ 明日の敵(かたき)になる  がらんどうの地球 ルールは何もない 吹きさらしの地平 モラルの影もない  形あるもの それは皆まぼろし そう 形なきもの それだけが永遠 そう 手に取れるもの それは皆まやかし そう 手に取れぬもの それだけが真実 そう  砲火の声が 正義を叫んでいる 瓦礫の山は 誰をもねぎらわない たばかるだけの 歴史が閉じれたなら 新たな夢を 荒野に紡げるだろう  がらんどうの地球 ルールは何もない 吹きさらしの地平 モラルの影もない
地獄変人間椅子人間椅子和嶋慎治鈴木研一地獄の叫びを 聞いてみたくないか 悩み疲れた君に ふさわしい贈り物  後悔をする度 言い訳をする度 執着をする度 逆上をする度  真っ赤に染まる 責め苦の血潮 真っ赤に燃える 業火の炎  悪魔の狼煙を 垣間見たくないか 疑り深い君に ぴったりの絵巻物  陰険になる程 傲慢になる程
ねぷたのもんどりこ人間椅子人間椅子鈴木研一鈴木研一頭割られて飛び出す目玉 矢尻【やじり】えぐって潰れる目玉 鴉つついて転がる目玉 土にドロリとこぼれる目玉  空が鳴る 道が沸く 火が踊る じゃわめく血  ねぷたのもんどりこ ヤレヤレヤレヤ ねぷたのもんどりこ ヤレヤレヤレヤ  太刀の一振り跳ねる生首 野辺に串刺し睨む生首 姫が持つ手で喘ぐ生首 犬がくわえて嘆く生首  空が鳴る 道が沸く 火が踊る じゃわめく血  ゆらゆらと ねぷた来る ぞろぞろと ねぷた来る 空が鳴る 道が沸く 火が踊る じゃわめく血  むかでの住処苔むす髑髏 谷を埋めて誘う髑髏 月の光に囁く髑髏 血潮を浴びて悦ぶ髑髏  空が鳴る 道が沸く 火が踊る じゃわめく血
猫じゃ猫じゃ人間椅子人間椅子和嶋慎治鈴木研一猫じゃ猫じゃとおっしゃるが 猫は下駄など履きやせぬ 二人水性【みずしょう】の忍び逢い 修羅の果てまでサンサノサ  お月さん沈むでないよ 恋の路照らしておくれ  下戸じゃ下戸じゃとおっしゃるが 下戸は銚子で飲みやせぬ 三味の調子で探り合い 差しつ差されつヨイヤサカ  お月さん沈むでないよ 恋の路照らしておくれ  明けの烏 鳴くのはおよし 夢の刻【とき】が 醒めるというに  デコじゃデコじゃとおっしゃるが デコで豆腐は断ちやせぬ 風邪の熱なら下がりょうが 想いは冷めぬションガイナ  お月さん沈むでないよ 恋の路照らしておくれ  さよう この世が苦しみなれば しよう 恋を こちゃえ こちゃえ  さよう あの世が安らぎなれば みよう 夢を こちゃえ こちゃえ
月のモナリザ人間椅子人間椅子和嶋慎治鈴木研一永久に 背を向けた 月の裏には 悠久を 閲【けみ】しきた 霊廟がある 人類の 曙の 遥けく昔 彼方より 飛来した 客人【まれびと】の墓  夜を 見守れよ 星を 光らせよ 永遠に 微笑めよ 月のモナリザ  平安と 創造の 銀河から来た 永遠の 生命を 知らしめるため 人々が 気付くまで 眠り続ける 死の姿 装って 眠り続ける  夜を 見守れよ 星を 光らせよ 永遠に 微笑めよ 月のモナリザ  伝説の神々が 栄光を仄めかす 常しえの天国の 階【きざはし】にいるのだと  導けよ 誘えよ 月のモナリザ  幾度も 滅んでは 歴史が出来る 争いに 明け暮れて 砂塵に帰る 月光は いつの世も 遍【あまね】く照らす 何事も もの言わず 優しく照らす  夜を 見守れよ 星を 光らせよ 永遠に 微笑めよ 月の女神  夜を 見守れよ 星を 光らせよ 永遠に 微笑めよ 月のモナリザ
人生万歳人間椅子人間椅子和嶋慎治鈴木研一すべては君の思うまま すべては君のなすがまま 怒【いか】ればさらに怒られる 笑えば笑みに包まれる  単純明快 面白き哉 痛快千万 素晴らしき哉 人生万歳!  すべては君の願うまま すべては君のするがまま 恨めばさらに恨まれる 許せばもっと許される  単純明快 面白き哉 痛快千万 素晴らしき哉 人生万歳!  歩け 道ある限り 進め 道なき道を 挑め 野越え山越え  歩け 陽のある限り 進め 渇きを堪【こら】え 挑め お天道様へ  歩け 生ある限り 進め 命を懸けて 挑め 燃え尽きるまで  すべては君の望むまま すべては君のあるがまま 憎めばさらに憎まれる 愛せば愛に抱かれる  単純明快 面白き哉 痛快千万 素晴らしき哉 人生万歳!
あゝ東海よ今いずこ人間椅子人間椅子和嶋慎治鈴木研一波を遥けく東海の 瑞穂たなびく葦原(あしはら)の  美(うる)わしの 憧憬の御国  天を敬い人和して 分をわきまえ身を譲る  微笑みの 礼節の王土  あゝ東海よ あゝ東海よ あゝ東海よ 今いずこ あゝ東海よ あゝ東海よ あゝ東海よ 弥栄(いやさか)にあれ  胸に誠の益荒男(ますらお)の 忍ぶ意気地の潔さ  武士(もののふ)の 堪忍の矜持  己(おの)がことより人のこと 義理に仕える志  古えの 忠孝の教え  あゝ東海よ あゝ東海よ あゝ東海よ 今いずこ あゝ東海よ あゝ東海よ あゝ東海よ 弥栄(いやさか)にあれ  夢よいずこ 誠よいずこ 明日よいずこ 昔よいずこ  三千世界の 陽はいつ出やる  花も恥じらう撫子(なでしこ)の 凛(りん)と咲いたる艶(あで)やかさ  まほろばの 富士山(ふじやま)の姿  淋しき人には涙して 清らな朝には手を合わす  懐かしの 惻隠の心  あゝ東海よ あゝ東海よ あゝ東海よ 今いずこ あゝ東海よ あゝ東海よ あゝ東海よ 弥栄(いやさか)にあれ  夢よいずこ 誠よいずこ 明日よいずこ 昔よいずこ
ギラギラした世界人間椅子人間椅子和嶋慎治鈴木研一第三次元の世界が そろそろ終わりに近づいたんだぜ DNAから聞こえる ぼちぼち体を脱ぎ捨てようかな  ほら 醜いものや卑しいものが蒸発するよ そう 恐ろしいものも無くなっちまう ほら 争いごとや疚(やま)しいことが消滅するよ そう おぞましいことも飛んでっちまう  ギラギラしてる 来たるべき世界 mc2の理論が とうとう馬脚を現わしたんだぜ 太古の珍獣怪獣 ぞろぞろ繰り出し常識蹴散らす  ほら 醜いものや卑しいものが蒸発するよ そう 恐ろしいものも無くなっちまう ほら 争いごとや疚(やま)しいことが消滅するよ そう おぞましいことも飛んでっちまう  ギラギラしてる 来たるべき世界  ホモサピエンスの歴史が ようようフィナーレ告げ出したんだぜ bye bye シンクロニシティだらけで おろおろしててもすべてがばれるぜ  ほら 醜いものや卑しいものが蒸発するよ そう 恐ろしいものも無くなっちまう ほら 争いごとや疚(やま)しいことが消滅するよ そう おぞましいことも飛んでっちまう
泣げば山がらもっこ来る人間椅子人間椅子和嶋慎治鈴木研一おらは山出し田舎者(いながもん)だ 字だって知らねじゃ だども話コしかせでやる 一つ聞いでけ  山さカラスが帰るのだば おめも分がるべ 人も夜には寝ねばまいね 寝ねんでいれば  山がらもっこ来るぞ 起ぎでばりいで 泣いでばしだば 逃げるがってもだめだ おめどそっくりの 顔したやづ来る  やづの正体分がんねけど まんずおっかね  屋敷入へられだどごろは皆 潰れでまたじゃ  いづもいいごどしてる家(え)さは もっこは行がね  悪の薫(かま)りコ好ぎだんだべ おめもそんだのが  山がらもっこ来るぞ 起ぎでばりいで 泣いでばしだば 逃げるがってもだめだ おめどそっくりの 顔したやづ来る  人さ泥んこぶつけでみろ 手ハァ泥だらけ 人さ笑って喋ってみろ 笑みコ返るっきゃ  おめのなすごど黙ってでも おめさ来るはんで そせば話コとっちぱれだ そろそろ寝ねば  山がらもっこ来るぞ 起ぎでばりいで 泣いでばしだば 逃げるがってもだめだ おめどそっくりの 顔したやづ来る  泣げば山がらもっこ来る 寝ねば山がらもっこ来る おめの顔したもっこ来る おめの振りしたもっこ来る  泣げば山がらもっこ来る 寝ねば山がらもっこ来る おめの顔したもっこ来る おめの振りしたもっこ来る  泣ぐな
地底への逃亡人間椅子人間椅子和嶋慎治鈴木研一この世の終わりに 地の底への扉が開く 有史の前から 隠されたる神秘の岩戸  巨人と 賢者と 火星の叡知(えいち)のものした世界  骸(むくろ)を乗り越え 死をうらやみ迷路を下りる 地軸は傾き 刈り取られる子羊の群れ  嵐と 地鳴りと 死の灰の止むことのない地上  文明の香りは 栄光から泥土に落ちる 時空は消え去り 聞こえるのは神の声だけ  遥かな地底へ 新たな次元へ 果てなき試練へ 次なる頁へ
地獄のロックバンド人間椅子人間椅子鈴木研一鈴木研一ギターは鎌 亡者を呵責の刻み ベースは斧 頭蓋を非情の破壊 ドラムは鎚 残滓を狂気の乱打 歌は裁く稲妻 冷徹の火 断罪  地獄のロックバンド 冥界のロックバンド  ギターは鎌 ざく切り 悲痛の叫び ベースは斧 ぶつ切り 苦痛の唸り ドラムは鎚 こま切れ 恨みの呻き 歌は責める稲妻 逆鱗の火 雷鳴  地獄のロックバンド 冥界のロックバンド  悲しめ 怯えろ 苦しめ 悶えろ 吹け吹け 火の風 降れ降れ 血の雨  ギターは鎌 狡猾 いびる死神 ベースは斧 残忍 なぶる青鬼 ドラムは鎚 強暴 がぶる赤鬼 歌は襲う稲妻 業火の海 灰燼(かいじん)  地獄のロックバンド いびるギター なぶるベース がぶるドラム 冥界のロックバンド
輝ける意志人間椅子人間椅子和嶋慎治鈴木研一生まれた時は皆 汚れのない心 甘い水を飲んで やがてくすんでゆく  生をつかんだ人は 自分を超えるだろう  鉄の鋼(はがね)は打たれて ますます強く輝く 君よ鋼の意志を胸に秘めろ 路傍の草は踏まれて ますます青く芽を吹く 君よ荊(いばら)の道をあえて歩け  寂しい時は皆 慰めを求める 一瞬のよろめきが 自由を遠ざける  愛に気付いた人は 自分を捨てるだろう  鉄の鋼(はがね)は打たれて ますます強く輝く 君よ鋼の意志を胸に秘めろ 路傍の草は踏まれて ますます青く芽を吹く 君よ荊(いばら)の道をあえて歩け  報われないからって けっして憎むんじゃない 救われないからって けっして泣くんじゃない  その苦しさと悲しさ越えてこそ 君は勇気と誇りを手に入れる 鋼の輝きを  鉄の鋼(はがね)は打たれて ますます強く輝く 君よ鋼の意志を胸に秘めろ 路傍の草は踏まれて ますます青く芽を吹く 君よ荊(いばら)の道をあえて歩け
至福のロックンロール人間椅子人間椅子和嶋慎治鈴木研一生きていることにくよくよしたなら こいつを聴いてごらんよ 破れちまった恋心だって たちどころにふさがるよ  放浪(さすらい)の 人々の新発明 悲しみを 喜びに変える そうさ 魔法のミュージック  ロックンロール! ロックンロール! 至福のロックンロール ロックンロール! ロックンロール! 至福のロックンロール!  二千年前三千年前 賢い時が続いた 時代は巡りどんどん世の中 悪くなるばかりだけど  これだけは 最高の発明品 苦しみを 幸せに変える さよう 魔法のミュージック  ロックンロール! ロックンロール! 至福のロックンロール ロックンロール! ロックンロール! 至福のロックンロール!  ロックンロール! ロックンロール! 至福のロックンロール ロックンロール! ロックンロール! 至福のロックンロール!  ロックンロール! ロックンロール! 至福のロックンロール ロックンロール! ロックンロール! 至福のロックンロール!  素晴らしい 神様のおくりもの 最高の 神様のおくりもの
冥土喫茶人間椅子人間椅子鈴木研一鈴木研一陰鬱な静寂 人魂の灯 骸骨の杯 無念の乾杯  しゃがれた声が呟く ようこそ冥土喫茶へ  黄泉の国のすぐそこ 三途の川のすぐ横 あの世着いたらすぐにおいでよ  陰惨な曼陀羅 梵字の品書き 大王お墨付 奪衣婆の料理  女給さん白装束で 死化粧して死臭ふりまく  黄泉の国のすぐそこ 三途の川のすぐ横 あの世着いたらすぐにおいでよ  陰湿な音楽 囚われの楽団 短調の連続 絶望の調べ  忌まわしい和音虚しく 終わりのない闇に沈む  黄泉の国のすぐそこ 三途の川のすぐ横 あの世着いたらすぐにおいでよ
月下に捧ぐ舞踏曲人間椅子人間椅子和嶋慎治鈴木研一満月に似合うものなぁに ひとりぼっちの狼さ 月の光は誰のもの 親を知らない子らのもの  さあさ 踊れ 月の下 アイアイアー 夜明けまで  三日月欠けりゃなんとなる 夜空が夢を見なくなる 月の衣は誰のため 恋に患う人のため  さあさ 集え 月のもと アイアイアー 夜明けまで  星は五芒(ごぼう)で月は丸 丸くなりたや胸の内 月の宿りは誰を待つ 昨日帰らぬわが子待つ  さあさ 歌え 月の影 アイアイアー 夜明けまで アイアイアー 月の下  月が回る オホホーオンロロロ 星が踊る オホホーオンロロロ 月が咽(むせ)ぶ オホホーオンロロロ 夜が歌う オホホーオンロロロ
ばっちりいきたい子守唄人間椅子人間椅子和嶋慎治鈴木研一すっきり本日 日本晴れ たっぷりご飯をいただいて ゆっくり原宿職探し やっぱり駄目だよまたおいで  さっと寝たなら明日もハレルヤ ぐっと我慢の男の子 ぱっと布団に入ればOK ばっちグーグー子守唄  どっきりするよな恋をした ぱっちりおめめの可愛い娘 すっかり夢中のボクだけど はっきりしないよ恋模様  さっと寝たなら明日もハレルヤ ぐっと我慢の男の子 ぱっと布団に入ればOK ばっちグーグー子守唄  うっかりしてるといわれます しっかりしろともいわれます てっきりよかれとしたことが がっかりわかっちゃくれないよ  さっと寝たなら明日もハレルヤ ぐっと我慢の男の子 ぱっと布団に入ればOK ばっちグーグー子守唄  ばっちりいきたい子守唄
洗礼人間椅子人間椅子和嶋慎治鈴木研一人間椅子真昼の天空に 鬱々と拡がる雲 蒼褪めた馬に乗り 死神はラッパを吹く  ギンギンギラギラ 大地は燃え立ち ザンザングラグラ 荒波沸き立つ  裁きの時が 近付いた 終わりの時が やって来た  夜更けの天涯に 忽然と現わる船 蒙昧な声目掛け 鉄槌が炸裂する  ドンドンパチパチ 戦のお便り オンオンドロドロ 病のお知らせ  裁きの時が 近付いた 終わりの時が やって来た  助けてほしいか 助かりたいのか 救ってほしいか 救われたいのか  まだ生きたいのか まだ分からないか まだ苦しむのか まだ見えないか  洗礼 …・生きるための 洗礼 …・死ぬるための 洗礼  夜明けの天上へ 粛々と消え行く人 千万(ちよろづ)の時を越え 煉獄の蓋が開く  カンカン踊りで 死人(しびと)が唄えば ガンニン坊主が 念仏唱える  裁きの時が 近付いた 終わりの時が やって来た  裁きの時が 近付いた 終わりの時が やって来た
地獄風景人間椅子人間椅子鈴木研一鈴木研一人間花火が打ち上がり 紳士と淑女の運動会 針とびマーチも高らかに 狂ったかけっこ よういドン  堕落のゴールへまっしぐら 奈落のゴールへまっしぐら  刃のテープで真っ二つ 万歳している上半身 脚だけ先行くおかしさに うっとりしながらゴールイン  破滅のゴールへまっしぐら 地獄のゴールへまっしぐら  呂律が回らぬアナウンス お次は首とり騎馬戦だ 歪んだ笑いの貴賓席 捻れた骸の表彰台  堕落のゴールへまっしぐら 奈落のゴールへまっしぐら 破滅のゴールへまっしぐら 地獄のゴールへまっしぐら
地獄人間椅子人間椅子鈴木研一鈴木研一赤い鬼がやって来る 青い鬼がやって来る 逃げ惑う餓鬼の群れ そうか地獄に落ちたのだ  けつの穴から槍刺され 爪で皮をはがされて 釘で手足を打たれたら そこはまな板恐ろしや でかい包丁で細かく刻まれ 骨になるまで鬼に喰われる  足元は針の山 喉元は糞の海 蛆虫を植えられて 火に投げ込まれた果ては  けつの穴から槍刺され 爪で皮をはがされて 釘で手足を打たれたら そこはまな板恐ろしや でかい包丁で細かく刻まれ 骨になるまで鬼に喰われる  やっと死ねたと思ったが 気が付いたら生きている 痛みより何よりも 死ねないのがこれ地獄  けつの穴から槍刺され 爪で皮をはがされて 釘で手足を打たれたら そこはまな板恐ろしや でかい包丁で細かく刻まれ 骨になるまで鬼に喰われる
ダイナマイト人間椅子人間椅子鈴木研一鈴木研一ダイナマイトを知ってるかい とっても楽しい権利物 「3」で当たれば小当たり 「7」で当たれば大当たり!!  2連チャン 3連チャン 4連チャン 5連チャン 6連チャン 7連チャン 8連チャン 9連チャン  ダイナマイトが大当たり やればできるんだ君だって 単発のまれて終わりです 俺の頭はダイナマイト!!  2連チャン 3連チャン 4連チャン 5連チャン 6連チャン 7連チャン 8連チャン 9連チャン  ダイナマイトをやるために 免許証質入れ金借りた 今じゃ無免許無一文 それでもやりますダイナマイト!!  2連チャン 3連チャン 4連チャン 5連チャン 6連チャン 7連チャン 8連チャン 9連チャン 10連チャン 11連チャン 12連チャン 13連チャン
侵略者人間椅子人間椅子和嶋慎治鈴木研一人間椅子第二学期の 初めまでは 怖いものはイジメだけと思ってた だけど深夜の ラジオ電波が 地球人の危機を叫んでいたんだ  父さん! 宇宙人がいるよ 母さん! 宇宙人が来るよ  通学バスで 女生徒たちは 異星人とメールのやりとり始める 英語教師も チョーク飛ばして 未来形の次は宇宙語 Do you know?  父さん! 宇宙人がいるよ 母さん! 宇宙人が来るよ 父さん! 宇宙人はいるよ 母さん! 宇宙人は来るよ  侵略者(インベーダー) 侵略者(インベーダー) 人間を操り 侵略者(インベーダー) 侵略者(インベーダー) 人間を滅ぼす  風紀委員の 陰に隠れて 黒い服の奴が待ちぶせしている 逃げ出すもんか 青い地球を 守れるのは僕さ僕だけなのさ  父さん! 宇宙人がいるよ 母さん! 宇宙人が来るよ 父さん! 宇宙人はいるよ 母さん! 宇宙人は来るよ  侵略者(インベーダー) 侵略者(インベーダー) 人間のふりして 侵略者(インベーダー) 侵略者(インベーダー) 人間の真似して  侵略者(インベーダー) 侵略者(インベーダー) 人間を操り 侵略者(インベーダー) 侵略者(インベーダー) 人間を滅ぼす
人喰い戦車人間椅子人間椅子鈴木研一鈴木研一人間椅子生首のはさまったキャタピラーが軋む 死に際のおののきが大好物  さて のろしをあげようか さあ 逃げろ もういいかい?  見よ轍を 死の轍を 辿る先は 猟奇の果て 骨を砕き 肉をしゃぶり 汁をすする 人喰い戦車  ほら エンジンは歌う ほら 皆殺しの歌 勝利のリズムで 狂気のメロディーを  臓物を巻きつけてキャタピラーは笑う 血に飢えて のたくって 舌なめずり  おや そこの岩陰には やあ 可愛いお嬢さん  見よ轍を 死の轍を 辿る先は 猟奇の果て 骨を砕き 肉をしゃぶり 汁をすする 人喰い戦車
自然児人間椅子人間椅子和嶋慎治鈴木研一人間椅子煙草の煙を せわしなく吐き お前の心は 早鐘に打つ 世界という名の 大人の前で 闇夜に怯える 獣のように  お前は自然児 裸であるがゆえ お前は異端児 自然であるがゆえ  成すべき未来の 頁は閉じて お前は浪費の 日記をつける 止まらぬおしゃべり 玩具(おもちゃ)の自慢 自分を知らない 子供のように  お前は自然児 裸であるがゆえ お前は異端児 自然であるがゆえ  食べたい時に食べて 眠たい時に眠り 悔しい時は暴れ 悲しい時は叫び 誰をも憎みながら 誰より愛されたい  苦痛のねぐらがお前を迎える 愛する言葉を持たないお前を  お前は自然児 裸であるがゆえ お前は異端児 自然であるがゆえ お前は鬼の子 孤独であるがゆえ お前は天の子 自然であるがゆえ
魅惑のお嬢様人間椅子人間椅子鈴木研一鈴木研一人間椅子月明かり浴びた雪のような 淡くて溶けそうなその肌は 目眩がするほど狂おしい 野バラの香りをにじみ出す  お嬢様の脚 お嬢様の腕 お嬢様の胸 お嬢様の頬 そこに咲く笑窪  磨いためのうが濡れたような 妖しい光の唇は 神秘の水晶のぞかせて 小鳥のさえずりそっと出す  お嬢様の髪 お嬢様の指 お嬢様の口 お嬢様のあご そこに咲くほくろ  この世の光をみんな集めて まばゆいばかりに光輝け お嬢様  男の視線をみんな集めて 艶かしいほど光輝け お嬢様  女の嫉妬をみんな集めて 神神しいほど光輝け お嬢様  独り占めする欲望が日ごと強くなる 秘密をあばく欲望が夜ごと強くなる  いじめてみたい欲望が日ごと強くなる 汚してみたい欲望が夜ごと強くなる
棺桶ロック人間椅子人間椅子鈴木研一鈴木研一人間椅子何が何だか知らないうちに どこかとんでもないとこへ来た そばで医者様臨終告げる 何だかとても嫌な予感だ これは一体どうしたことだ 体がまるで動かない 何が何だか知らないけれど 何が何でもここから逃げるんだ  棺桶が招くのだ 棺桶が俺を呼ぶのだ  何が何だか知らないうちに どこかとんでもないとこへ来た そばで坊主がお経をあげる 何だかとても嫌な気分だ ここはどうやら棺桶の中 どうやら俺の葬式だ 何が何だか知らないけれど 何が何でもここから逃げるんだ  棺桶が呪うのだ 棺桶が離さないのだ  暗黒 暗黒 冷たい暗黒 限界 限界 正気の限界 幻聴 幻聴 誰かの声がする 閃光 閃光 光に進めよと  希望かそれとも絶望か  何が何だか知らないうちに どこかとんでもないとこへ来た ここはどうやら火葬場の釜 何が何でもここから逃げるんだ  棺桶が呪うのだ 棺桶があざ笑うのだ  わからない わからない わからない わからない 何でなのか  わからない わからない わからない わからない 何てことなんだ
死神の饗宴人間椅子人間椅子和嶋慎治鈴木研一まだお前は生くるのに 足踏みなどしているか 夏蝉でも死ぬるまで 声を限り鳴くいうに 俺は死を告げるもので 生の意味を諭すもの 枕元の卒塔婆持ち お前の名を書くのだ  さあ祭りの時 死の宴の時  無邪気な子のふりをして 明日(あす)を投げる奴もいる 早死にさと呟いて 今日を捨てる奴もいる 俺は容赦なぞしない 生の意義を悟るまで 目の前なる蝋燭を 吹き消すのだ何度も  さあ祭りの時 死の宴の時  丑三つ刻仏壇開けて 無間地獄を垣間見ろ 三途の川位牌を背負(しょ)って 先祖代々舞い踊れ  さあ祭りの時 死の宴の時  さあ祭りの時 死の宴の時  人は赤子に生まれて 夢のうちに一度死ぬ 死の影絵を踏みしめて 揺り籃(かご)から覚めるのだ 俺の名前は死神 我が双子の兄弟よ 盂蘭盆会(うらぼんえ)の墓場来て 櫓(やぐら)の上立つのだ  さあ祭りの時 死の宴の時  死にゆくまで 生きぬくのだ さあ 生きぬくのだ 死にゆくまで さあ
芋虫人間椅子人間椅子鈴木研一鈴木研一人間椅子ひねもす隠れ ひねもす食らう 何も判らず 何も遺さず 何も…何も…  俺は芋虫 貪るだけの 俺は芋虫 肥えてゆくだけの  闇に蠢めき 闇に悶える 何も得られず 何も叶わず 何も…何も…  俺は芋虫 醜いだけの 俺は芋虫 卑しいだけの 俺は芋虫 嫌らしいだけの  ああ ずるずると血膿のぬめる肉塊 ああ どろどろとはらわた腐る肉塊 ああ 朽ちてゆく 朽ちてゆく 朽ちてゆく  ああ ぐつぐつと煮えくり返る肉欲 ああ どろどろと虚しくよどむ肉欲 ああ 堕ちてゆく 堕ちてゆく 堕ちてゆく
晒し首人間椅子人間椅子鈴木研一鈴木研一首斬り穴の 闇を覗けば 刃が走り 視界が回る ひきつる胴が 血の雨降らし 無念の青に 恨みの赤が  睨んだ睨んだ 歪んだ顔が 並んだ並んだ 晒し首並んだ  すすき野原の 壊れた台で 睨んでみても もずが鳴くだけ 首から下は どこ行ったのか からすに訊けど 答えちゃくれぬ  溶けた溶けた 鼻が溶けた 落ちた落ちた 目玉が落ちた  養虫が 俺の鼻穴で 夜風に揺れている 蟷螂(かまきり)が 俺の頭から 月に拝んでいる  土蜘蛛が 俺の喉元で 何かを待っている こおろぎが 俺の目の中で あはれと鳴いている  人に晒され 日に晒されて 雨に打たれて 風に吹かれて 虫に喰われて きのこが生えて 苔むす頃に 土へと帰る  崩れた崩れた しゃれこうべ崩れた 無くなった無くなった 俺が無くなった  咲いた咲いた 彼岸花咲いた 忘れられた 俺の墓標
刀と鞘人間椅子人間椅子鈴木研一鈴木研一刀は人斬るものだけど 鞘がなければ差せなくて 鞘は気高いものだけど 刀がなければただの筒  俺は刀で君は鞘 抜いたり差したり 抜いて咲くのは八重桜 乱れ咲き  刀は一度(ひとたび)抜かれたら 血潮を見るまで帰らない 鞘は血糊を受け止めて 無念の思いを舐め尽くす  俺は刀で君は鞘 抜いたり差したり 抜いて咲くのは八重桜 乱れ咲き  どんなに刀が暴れても 元の鞘に収まるさ  俺は刀で君は鞘 抜いたり差したり 抜いて咲くのは八重桜 乱れ咲き
宇宙遊泳人間椅子人間椅子和嶋慎治鈴木研一誰も知らない丘の上 夜の帷(とばり)が降りてくる 何て真白なこの宇宙 何て独りなこの僕だ 夏の終わりの蜉蝣(かげろう)は 幼き日々の蒲団の匂い 一つ二つと流れ星 時の静寂(しじま)に語りかければ 遠く銀河の彼方から 妙(たえ)なる調べ転(ころ)び出し 音の波間の誘うまま そして始まる 宇宙遊泳  箒(ほうき)の尻尾またがって 遥(はるか)か眼下を眺めれば 恋人達のさんざめき 母は我が子を待ちわびる 月の兎も飛び廻り 馬頭星雲そこまで駆けっこ 有為の奥山けふ越えて 2億光年乙女座辺り 花も恥じらう手弱女(たおやめ)に 星の冠捧げよか 天の河では水を浴び 泳いで行ける どこまでも  名前も知れぬこの星は 名前もいらぬ人ぞ住む 服は鈍(にび)色身は黄金(こがね) 楽の音(ね)をもて会話する 争わず 疑わず 絶えることない頬笑と 愛し合い 歌い合い 変わることない平穏の 何て静かなこの宇宙 何て小さなこの僕だ 故郷(くに)じゃ今頃鬨(とき)の声 やがて降り立つ 丘の上
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