Czecho No Republic ライヴレポート　2015年02月06日

Czecho No Republic ライブレポート

Czecho No Republic

『Oh Yeah!!!!!!! TOUR』

2015年02月06日@TSUTAYA O-EAST

撮影:鈴木公平/取材:山口智男

2015.02.16

本当に楽しいライヴだった。観ているうちに心が幸せな気持ちで満たされていった。演奏しているバンドのシルエットを赤い幕に映し出した「Yeah Oh!!!!!!!」でスタートし、打ち鳴らすドラムとメンバーが力一杯歌声を重ねたコーラスが印象的だった「Amazing Parade」へとなだれ込んだオープニングからセックス・ピストルズの「Anarchy In The U.K.」のカバーまで全20曲。それがとても観応えある2時間になったのは、ギターを掻き鳴らすロックナンバーからシンセオリエンテッドなポップナンバーまで楽曲が多彩であることに加え、彼らの音楽が持つ洗練と尖った感性を決してひけらかさず、冒頭に書いた通り、メンバーそれぞれのキャラも含め、誰もが楽しめるものとして観せているからだ。クライマックスに向け、アンセミックな曲調が弾みをつけた「ダイナソー」で武井優心(Vo&Ba)が“全員が歌って完成する曲!”と満員の客席に訴えかけ、この日一番の一体感を作り出したことを思えば、単に楽しいと言うよりは、参加して楽しめるものと言ったほうがいいかもしれない。ホーンセクションを招き、最新シングル「For You」を演奏したり、新境地を印象付ける新曲を披露したり、「Oh Yeah!!!!!!!」の前にオードリーのコメントが流れたり、「For You」に因んで来場者全員に終演後に花を一輪プレゼントしたりとワンマンならではの演出でも楽しませた。そして、7月12日に初の日比谷野外音楽堂ワンマンを行なうことも発表。マニア心をくすぐりながらオープンマインドな彼らが解放感いっぱいの、あの空間でどんなライヴを観せてくれるのか今から楽しみだ。