LIVE REPORT

Shiggy Jr. ライブレポート

Shiggy Jr.

『“ワンマン”スかこれ。~全国編2015~』

2015年11月26日@赤坂BLITZ

撮影:鳥居洋介/取材:荒金良介

2015.12.28

“初めての全国ワンマン、すごい景色だねー! これまで以上にメンバーひとりひとりにスポットが当たるから”と池田智子(Vo)がライヴ序盤に言っていたが、まさにバンドの魅力全開で観る者を釘付けにした。『“ワンマン”スかこれ。~全国編2015~』の赤坂BLITZ公演は、外の空気と逆行する「サマータイムラブ」でトロピカルに幕開け。池田、原田茂幸(Gu&Cho)、森 夏彦(Ba)、諸石和馬(Dr)のメンバー4人に加え、鍵盤、ホーン隊3名の計8人編成でゴージャスな音色を響かせる。パーティー感満載の「oh yeah!!」では観客は頭上でタオルを回し、早くも祝祭空間が広がっていく。

Shiggy Jr.の楽曲はポップ性に優れたものから、歌心にあふれたミディアムチューンまで多彩な楽曲が目白押しだ。今日はワンマンゆえ、大人っぽいしっとりした曲調でも惹き付ける。池田と原田が出会い、最初にできたという曲「やくそく」では、夜のムード漂う曲調に透き通る美声が抜群に映えていた。続いて、最新2ndシングル「GHOST PARTY」のカップリング曲「lovin' you」をプレイ。歌とアコギで始まり、途中でバンドサウンドに切り替わるアレンジも素晴らしく、滋味豊かな良質曲だ。そして、メンバーによる小芝居を挟み、ステージにひとり残った池田が、バンドをやるきっかけになったというチャットモンチーの「CAT WALK」をアコギ弾き語りで聴かせ、ライヴは折り返し地点を回る。

原田、森、諸石の男性陣が電飾の眼鏡を付け、クラブミュージック風に場を盛り上げ、3人それぞれソロタイムを織り込んだ後、「GHOST PARTY」へ一気になだれ込む。極彩色のエレクトロポップな音像を放ち、既存のバンドの枠組みからはみ出したアプローチにも驚いた。それ以降はアッパーな楽曲を畳み掛け、会場は狂騒のダンスフロアーと化す。さらに、アンコールでは最近できた新曲「BEAUTIFUL LIFE」まで飛び出した。観客とのコール&レスポンスを意識したフレーズを備え、池田の甘い歌心が真っ直ぐ伝わる楽曲だ。全19曲、約2時間に渡るワンマンは、観客をひとり残らず笑顔にさせる至福のライヴで大成功のうちに幕を閉じた。
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  1. 6

    おさんぽ

  2. 8

    やくそく

  3. 10

    CAT WALK(チャットモンチーカバー)

  4. 11

    You Are My Girl

  5. <ENCORE>

  6. 17

    BEAUTIFUL LIFE(新曲)