水曜日のカンパネラ ライブレポート
水曜日のカンパネラ
『ワンマンライブ「OEDO!」』
2016年02月28日@Zepp DiverCity Tokyo
撮影:yuya shimahara/取材:田山雄士
2016.03.18
“今日は私の父親が来てます。マコトっていうんで、マコトコールしてもらっていいですか?”というMCで一気に盛り上がる2,000人の観客。コムアイ(主演&歌唱)がモーゼのように客席を割って隔たりがなくなるそんな瞬間こそ、コスモが感じられる、水カンのライヴの醍醐味だ。大阪に続くワンマン東京編。即完と言えど、物見遊山で来ているオーディエンスも多い。そうした連中を「猪八戒」「小野妹子」でプチャヘンザに誘い、「ツイッギー」のセグウェイランで驚かせ、「ナポレオン」ではいよいよ神輿に乗ってフロアーを練り歩き、《俺が皇帝だ》と言い放つコムアイ。こうなればもう止まらない。今度は「モスラ」を歌いながら2階席をぐるりと一周。そして、満員御礼の1階を見下ろして沸かせたあと、「桃太郎」で最大の遊びが待っていた。なんと、ウェイン・コイン(フレーミング・リップス)よろしくスペースバブル(!?)がステージに出現! 中に入ったコムアイのクラウドサーフが始まる。しかも、彼女の場合はマイク片手に歌いっぱなし。絶対正気じゃない!! その後もハウス、テクノ、EDMなどがリズミカルに投下される中、「ラー」ではゴールデンテープが場内を舞う。“特効って、ミュージシャンには憧れのステップなんです”と嬉しそうに語るコムアイは、“くだらない番組は出ない”“賞をもらうなら甘やかされるほうじゃなく、無視できない側になりたい”と高い志も表明。「マッチ売りの少女」「メデューサ」での華麗なグラフィックポイ演出、ケンモチヒデフミ(音楽担当)初の生歌「ドラキュラ」含め、さらなる進撃を期待させる公演だった。
曲名をクリックすると歌詞が表示されます。試聴はライブ音源ではありません。
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