LIVE REPORT

BURNOUT SYNDROMES ライブレポート

BURNOUT SYNDROMES

『ヒカリアレ~未来への祈りを合図に火蓋を切る~』

2016年11月25日@渋谷CLUB QUATTRO

撮影:山本佳代子/取材:山口智男

2016.12.06

11月9日にリリースされたメジャーデビューアルバム『檸檬』を聴いてびっくりして、ライヴを観てさらにびっくりした。それが嬉しかった。女性CVをフィーチャーしたり(「エレベーターガール」)、アコースティックナンバーにDJによるラップを加えたり(「君のためのMusic」)、ギミックとも言える演出を交えながらとことんアンセミックなロックナンバーの魅力をアピールした『檸檬』の曲に、「文學少女」他の人気曲も加え、アルバムとはまた違うギミックとともに2時間たっぷりと熱演を披露。ヘッドセットマイクを付け、自ら“総合司会”と言った石川大裕(Ba&Cho)が流暢なMCで曲と曲をつなぎながら、曲間に寸劇やクイズコーナーを差し込む、ある意味シアトリカルなパフォーマンス。そこからは、ライヴの可能性を追求する挑戦とともに、そういうライヴをやってもロックバンドとしての自分たちの魅力も、アンセミックなロックナンバーのメッセージも失われることはないという自信が感じられた。結果、全21曲を演奏し終えた時、筆者が見出したのは“熱血”なんて言葉も似合うロックバンドの姿だった。「エレベーターガール」の女性CVによるナレーションを、激しいビートを叩きながら再現した廣瀬拓哉(Dr&Cho)、ベースを唸らせながらコーラスも重ねた石川ともにプレイヤーとして存在感をアピール。そして、ロックミュージシャン然とした佇まいが意外にカッコ良い熊谷和海(Vo&Gu)の歌声は曲を重ねるごとに熱を帯びていき、その個性的な歌声がバンドの大きな武器であることを改めて印象付けたのだった。
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