MINAMI NiNE w)G-FREAK FACTORY ライブレポート
MINAMI NiNE w)G-FREAK FACTORY
『MINAMI NiNE pre. SWEET Tour』
2017年02月10日@TSUTAYA O-WEST
撮影:Teppei Kishida/取材:荒金良介
2017.02.14
宮崎発の3人組、MINAMI NiNEが昨年10月に1stアルバム『SWEET』を発表。そのレコ発ファイナルは、彼らの大先輩にあたるG-FREAK FACTORYがオープニングを務めた。緩急あふれるドレッドロックで観客とガチで会話する親密な空間を作り上げ、この日は「ダディ・ダーリン」のアンサーソングと言いながら、新曲「ONE DAY」(3月リリースの新作『FREAKY』収録)を披露し、楽曲の良さを猛アピール! 加えて、“『百万石音楽祭~ミリオンロックフェスティバル~』でCDをもらって、「酔いどれの夜」がすごくいい曲で...”と茂木洋晃(Vo)はMINAMI NiNEとの出会いを語り、“田舎を背負ったローカルバンドがいることを忘れるなよ!”と熱く叫び、今日の主役にバトンを渡した。
“ヤーマン!”とヒロキ(Vo&Ba)が挨拶すると、MINAMI NiNEは「ルックバック」で火蓋を切った。夏の陽気を運ぶパンクチューン「Lax」でフロアーを掻き回し、中盤にはバラード調の「Times Flies」で聴かせたりと、振れ幅の広い曲調で観客を縦に横に揺らす。それから“大好きな母ちゃんに贈る”と前置きし、「My life,my way」をプレイ。レゲエ調の穏やかなメロディーを響かせた後、次は“G-FREAK FACTORYと俺たちをつないでくれた曲”という「酔いどれの夜」を披露。歌謡風味の切ない歌声は実に味わい深かった。今ツアー序盤戦のライヴも観たが、今日は36本目のファイナルということで、バンドの演奏は非常にまとまっていた。ヒロキの哀感に満ちた歌メロを主軸に、ワラビノ(Gu&Cho)のハードエッジなギターが楽曲を華やかに彩り、スケロク(Dr&Cho)のタイトなビートは土台をしっかり支えている。3ピースのベクトルがガチッと定まったことで、ライヴの勢いや表現力は磨き抜かれていた。本編を締め括る「夏花火」「花」は情景が浮かぶような歌と演奏に思わず聴き入ってしまった。
そしてアンコールはワラビノの弾き語りで、声が裏返りながらも「すっからさ」をやり切ると、“俺も初めて聴いたけど、すごい曲だな(笑)”とヒロキにツッコまれる和やかな場面もあった。ラスト曲「南九節」においてはフロアーにスカダンスの嵐を吹かせ、ファイナル公演は大盛況のうちに幕を閉じた。これは余談だが、彼らのアンプの上に『九州の味ラーメン うまかっちゃん』がさりげなく飾られており、九州出身の筆者はニヤッとしました。
曲名をクリックすると歌詞が表示されます。試聴はライブ音源ではありません。
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