かりゆし58 ライブレポート
かりゆし58
『ハイサイロード2011 5周年!唄って楽シーサー!踊ってカチャーシーサー!』
2011年09月13日@渋谷C.C.Lemonホール
デビュー5周年を記念し、リリースされた初のベストアルバム『かりゆし58ベスト』を引っ提げてのツアーの初日。そして、初のホールツアーである。5年の間、日常生活の出来事に歌で寄り添ってきたかりゆし58。小さな子供から年配の方まで世代を問わず、彼らの歌に背中を押され続けてきたファンでびっしりと会場の席は埋まっていた。前川真悟(Vo&Ba)はそんな記念すべきこのライヴに“演出とかいろいろ考えたけど、のんびりやるのがいいさ”とMCで語る。らしいひと言だなと思ったが、彼らのライヴでは派手な演出はなくとも歌さえあればいい。観客も同じ気持ちだっただろう。ベストアルバムのツアーということで代表曲オンパレードのセットリストで、「電照菊」ではオイコールが起こり、「会いたくて」では楽曲の世界観と同じく会場の誰もがそれぞれの過去を想うようにただ聴き入る。手拍子や歌が沸き起こったり、タオルを振り回したり、沖縄の踊りであるカチャーシーを踊ったり...それぞれの楽曲でバンドだけでなく、ファンもパフォーマンスし、常に一体感を作り進んでいくのだった。また、先日発生した東日本大震災後に前川が福島の友人との会話を通して作った「このまちと」も披露。この楽曲もそうだが彼らの歌は頭で考えられたものではなく、心から放たれている。だから、ライヴではファンも一緒になって楽しむことができる。“今までの5年よりも6年目を面白いものにしたい”と語ったかりゆし58。年齢的にも30歳を迎え、より深みが増した名曲がこれからも歌われていくのだろう。
曲名をクリックすると歌詞が表示されます。試聴はライブ音源ではありません。
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現在ツアー中のため、セットリストの公表を控えさせていただきます。