LIVE REPORT

サンボマスター ライブレポート

サンボマスター

『究極ベストツアー前半戦』

2011年07月01日@渋谷C.C.Lemon ホール

撮影:山本倫子/取材:ジャガー

2011.07.20

ゴダイゴの「MONKEY MAGIC」をSEに、颯爽とサンボマスターが入場。“性懲りもなく、ソールドアウトさせていただきました”と満員御礼の場内に向かってひと言。自ら“究極”と謳ったベストアルバムを引き連れての本ツアーは、これまで以上に真摯にバンドの音を聴かせるガチバトル! ライヴハウスの時とは勝手が違えど、“(怪我のないという意味で)平和的なんだけど、とんでもないライヴ”とサンボ本人も意気込み、1曲目「青春狂騒曲」でけしかけ、それに対して会場は総立ちで拳を突き上げ大合唱。グルービーな「週末ソウル」では思い思いに体を揺らし、自由にサンボの奏でる音楽を噛み締めた。さらに、「想い出は夜汽車にのって」「希望の道」がアコースティックスタイルで披露されると、心地良いメロディーがじわじわと胸を温めていく。その後、近藤洋一(ベースとコーラス)ことDJ 近藤(!?)がサンプラーを用いて、「スローなディスコにしてくれ」へ。衝動のままにかき鳴らすロックンロールとメロディーの良さを追求したソウルミュージック、サンプラーを用いた楽曲と表現のかたちは違えど、根底に根付く熱量の高さはどれも同じだと痛感。“命を愛し合ってるかい?”と「ラブソング」を紡ぎ、下からほんのり揺らぐ照明が雰囲気を高める中、山口 隆(唄とギター)のまっすぐな歌声に心奮えた。“宇宙で一番スゲーライヴにしようぜ”と言った山口の言葉通り、会場中がひとつの目的に向かっていた。特にそう感じたのは、「光のロック」が始まった瞬間だ。あのイントロが鳴った時の一体感と“この場所にいる自分なら何かを変えられる”と思った無敵な気持ち。衝動の塊だったバンドは10年という月日が経った今も強固な意志のもとにロックンロールを鳴らし、聴き手の心を燃え上がらせる。
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